ゼロ THE MAN OB THE CREATION 3巻

最近久々に読んでハマってます。なぜかアフィリエイトできないので普通に撮影した写真のみ貼っておきますね。

Cimg2703タイトル:ゼロ

原作:愛英史 漫画:里見桂

部屋主の独断ランク:C

       作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

地球上に存在するあらゆるものを複製する「神の手」を持つ究極の贋作者「ゼロ」の世界を駆けるアート・ロマンです。

♯12「トゥルファン・乙女の祈り」

中国は新疆ウイグル自治区トルファンの仏教壁画、中でも超一級品と呼ばれる「執金剛神」が何者かに盗まれ、追い詰められた美術館の館長はゼロに複製を依頼します。ゼロは報酬(2億4000千万)の面で折り合いがつかず、なによりこの事件で解雇された警備主任の娘「ミシェール」への仕打ちを見て依頼を断るのですが・・・

♯13「シバ女王の神鏡」

旧約聖書の中にわずかに登場するだけの「シバの女王」。200万人の難民を救うためにその財宝のありかを示した「シバの鏡」をシンガポールの富豪に売ろうとする「オフィール」王女と、それを阻止しようとする部族の兵士たち。王女たちはゼロに奪われる前にもう一つシバの鏡を作ってくれと依頼するのですが・・・

♯14「ワヤン・クリの怪」

1000年以上の歴史のあるジャワの「ワヤン・クリ(影絵人形劇)」、その上映中、睨まれたものは必ず死ぬという英雄「ハヌマン」の目が光ります。睨まれたのは卑劣な方法でリゾート開発を行っている「ルスカ」でした。ハヌマンの目が光るカラクリを見抜くためにルスカはゼロにワヤン人形の再現し犯人をつきとめるのですが・・・

♯15「妖刀のSPIRITS(魂)」

コレクターである「オナシア」の依頼の受けにいったゼロは、そのコレクションの中から、随分と人を斬っているのに刃こぼれ1つしていていない「備前の最上大業物」を発見します。これだけは「抜かないほうがいい」と忠告してゼロは去るのですが、オナシアは剣を抜き、妖刀に取り付かれてしまいます。オナシアの妻はなんとかしてくれとゼロに依頼し、ゼロは妖刀に対抗する刀をうちはじめます。

♯16「契り~ペラーダ山のガリンペイロ(金塊採掘者)」

ブラジルで1、2を争う大農園の1代で築き上げた「ロペスノ」がゼロに依頼したのは、経歴を詐称している己の原点である、ペラーダ山で金塊採掘をしていたときに親友と分かち合ったもののなくしてしまったペンダントの片割れの再現でした。と、同時に彼は10年以上探し続けた親友の家族を発見するのですが、それはかつて自分が財産目当ての結婚など許さないと激しく罵った息子の恋人だったのです・・・

♯17「遅れてきたサンタクロース」

クリスマス、雪崩に巻き込まれたゼロは、ドイツで貧しい一家に助けられます。その一家が貧困なのは父親が殺人容疑で逮捕されていたからした。そんな事をするはずがないという家族の話を聞いて、ゼロは一宿の恩を感じ、事件を独自に調査しはじめます。

♯18「ポンペイ~時空を駆けるblood(血)」

眠るだびに悪夢にうなされる少年「ジミー」。何人もの医者に見てもらいましたがその症状が改善されることはなく、両親は藁にもすがる思いでゼロに依頼します。ゼロは悪夢の分析を進めるうちに、ジミーがベスビオ火山の噴火により1900年前に歴史から消えた街「ポンペイ」に夢の中でいることに気づくのです。

部屋主の感想

正直この巻は微妙ですね。まだ方向性がはっきりとしてないのもあるとは思いますが、この漫画の魅力であるウンチクが非常に少ないのが何より残念です。

とはいえ、物語的にはそれなりに面白いのもあったりですしね。♯12なんかは、「おいおい、ゼロさん何臭い台詞を並べて口説いてるんだ」とツっこんでしまいたくなる場面はありますが、心暖まる構成です。

心暖まるという点では、♯16や♯17あたりもそんな感じですね。♯17の方はいまいちですが、♯16はけっこう好きです。

でもって、この巻で1番好きなのは♯14です。非道な方法でリゾート開発を行うルスカに対し、ハヌマンの伝説を使って手を引くように警告する現地住民のトリックをゼロが見破るまでは予想通りでしたが、、その後、逮捕されながらも涙ながらに「あなたに正義はないのかーッ!」との相手に「私のビジネスには関係ない」とまさかの返答をして唾を吐きかけられるゼロという意外な展開。でも最後はきちんと勧善懲悪、まさかあんな方法でのまきかえしがあったとは。あまりに渋さにため息が出ました。

この巻の部屋主のグッときた台詞

弱者には傲慢な態度で強者にはへつらうか―ッ

♯12でミシェールの父親を解雇にしないでという願いは無碍に断ったけれど、自分たちがゼロに依頼するときは媚び諂った態度をとった時のゼロ台詞です。ゼロが怒って依頼を断るのは当然ですよね。怒るときはしっかりと怒る、これ基本です。

報酬は十分もらった あとは私が約束を果たすだけだ

ネタバレするので詳細はあれですが、2億4000万円の報酬を、あること(普通はほとんど価値のないもの)と引き換えに依頼を受けた時の台詞です。こういう大きい人間になりたいものです。

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ゼロ THE MAN OB THE CREATION 2巻

なかなか好評っぽいので2巻もレビューしたいと思います。というか、久々に読んだらゼロのカッコよさを皆様に伝えたいと思ってしまったものでして。

ゼロTHE MAN OF THE CREATION 2 (2) Book ゼロTHE MAN OF THE CREATION 2 (2)

著者:愛 英史
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

   作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

地球上に存在するあらゆるものを複製する「神の手」を持つ究極の贋作者「ゼロ」の世界を駆けるアート・ロマンです。

♯5「ロライマの笑う人形」

かつてコナン・ドイルが「ロスト・ワールド」の舞台に選んだ秘境、南米・ベネズエラのギアナ高地「ロライマ」で、ゼロは「助けて!妹が人形に殺される」という少年「チトドポ」に呼び止められます。人形のせいでおかしくなった妹と、それを神の使いになるための試練するインディオのしきたり、そして恐竜探索。先マヤ(オルメカ)文化のものであると推測される人形の本当の使い道とは・・・

♯6・♯7「メソポタミアのウルニュ」

鉄よりも固く 綿よりも軽く 紙よりも薄い」という幻の金属「ウルニュ」のために戦争屋から常に狙われているウル王朝の末裔「ドトパオ・ウル」からの依頼は、ウルニュの製法を書いた粘土板を持つ娘「オデッセイ」を探してくれというものでした。たった1つの手がかりは50年前の別れの前に撮影された7歳のころの写真で・・・

♯8「哀しみのアンティーク・ドール」

父からの会社を受け継ぎ、今まさに軍事ビジネスで新たに成功をおさめようとしている男から、ゼロは顔の半分が焼けた人形の修復依頼を受けます。「歴史上最高級の人形芸術」と呼ばれるも、わずか60年の間に幻のように現れ幻のように消えていった「アンティーク・ドール」が語る歴史の真実と、それに込められた母の想いとは・・・

♯9・♯10「画家と画商」

画家というものは画商の力によって成功する場合がほとんどです。今まさにそのチャンスをつかもうとしているオランダ人「キエフ」は、金のために信用する画商に自殺に見せかけられ殺害されてしまいます。キエフを自分の夫であるスペイン人「フランシス」ではないかと言う依頼を受けたゼロは、画商の陰謀を暴くべく行動を開始します。

♯11「故宮・黄金の爵」

余命幾許もない香港でも5本の指に入る富豪「洪了才」からの依頼は、かつて日本軍が侵攻してしてたときに、故宮から盗んで己の今の財産を作りあげるもとになった金を生んだ「秦の始皇帝が使った黄金の爵」を再現してほしいというものでした。死を目前にかつての罪を償いをしたいという依頼を了解したゼロですが、再現過程で依頼内容が時代的に矛盾していることに気づきます。果たして依頼人の真の願いとは・・・

部屋主の感想

いや~2巻も面白いですね。特に♯8「哀しみのアンティーク・ドール」は非常に部屋主のツボです。今のところ58巻・368話まで出てますが、その中のトップ5に入れてもいいくかいです。こういう構成に弱いです。

ついで、♯5や♯9・10についてですが、これらは読んでいてスカっとします。やはりこうでなくっちゃという終わり方ですので。♯11は意外な展開が素敵で、ラストがこれまた洒落ていて好きです。

♯6・7もストーリー的には嫌いじゃないですが、「1巻」の感想でも書きましたがやりすぎがみられるので、イマイチ好きにはなれません。まぁゼロの存在自体がやりすぎといえばそうなのですが、その中でもこれはやりすぎってのが部屋主の中にあり、それがここだったりするわけなのですよね。

といった具合に、ムチャはやってますし、これ以降見られない2話構成もあったりで、まだまだ現在のようにまとまった感じは少し低いですし、薀蓄も少なめですが、その分最初ということもあり、熱い物語が多くていい感じです(他の巻もけっこう熱いのですけどね)。

この巻の部屋主のグッときた台詞

いいでしょう 全額お支払いします」by依頼者

ネタバレするので詳細はかけませんが、ゼロのおかげで道を誤まらずにすんだ依頼者の台詞です。なおこの時のゼロへの報酬はおそらくこの漫画中最高である「1400億円」です。ここのやりとりはこの漫画の中でもかなり好きなところです。

「~があなたの運命をかえてしまった だが その混乱の中でも 悪魔に魂を売らなかった人もいる あなたのその痛みは あなたが踏み台にしてきた人たちの恨みの痛みだ どんなに金があっても人は生きてきたようにしか死ねない 皮肉なものだな」byゼロ

これまたネタバレするので詳細は書けません。でもこのラストも部屋主的にかなりツボです。でもって、人の生とはかくあって欲しいと切に願います。罪には罰でお願いします。

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ゼロ THE MAN OB THE CREATION 1巻

年末の「ここ一月で買った漫画の本紹介」で、ブログ「ぼちぼち。」の「ちきちき」さんから気になるとのコメントをいただきましたのでレビューしたいと思います。部屋主が芸術系が好きなのは小学5年生くらいから読んでたこの漫画の影響ですね。

ゼロTHE MAN OF THE CREATION 1 (1) Book ゼロTHE MAN OF THE CREATION 1 (1)

著者:愛 英史
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

   作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

地球上に存在するあらゆるものを複製する「神の手」を持つ究極の贋作者、国籍・本名・素性の全てが謎に包まれ、姿だけではなく創作者の魂までも復元し、この世から「ひとつだけ」という言葉を消してしまう創造主(THE MAN OB THE CREATION)と呼ばれる男「ゼロ」の世界を駆けるアート・ロマンです。

♯1「アール・ヌーヴォーの奇跡」

3年後の未来を映し出すアール・ヌーヴォーの傑作「未来を映す大杯」の覗き込んだ少女・恵美が見たものは老婆になった自分の姿でした。それ以降、恵美は自分の姿が映るものを怖がり驚くべき速さで衰弱していくのです・・・彼女の両親は大杯の謎を解くため一縷の望みをかけてゼロへと複製依頼をするです。

♯2「ユーマ 呪いのダイヤ」

手にしたものは病の床に伏しやがては発狂して死ぬという、世界一の大きさを誇る「イブ。ユーマ」のダイヤの原石を手にしてから原因不明の病に倒れてしまった男を救うためにダイヤのコピーを依頼されたゼロが見た呪いの真実とは・・・

♯3「プルトゥ(地獄)から来た死の仮面」

半年前、フィジー諸島のとある島に仮面が流れ着きます。祟りの前兆と思い恐れる老人を尻目に若者が面を被ると、面は顔から外れなくなり、外れたときには顔がなくなっていました。島の博物館で学芸員をやっていた若者はその仮面を考古学の教授に渡すのですが、戻ってきた仮面は偽物で息子は帰ってこなかったのです。学芸員の父はわずかな望みをかけてゼロに面の再現を依頼します・・・

♯4「チャンカイのマドンナ」

「ゼロとコンタクトをとれば多分わかるだろう」という父の言葉通り、本人も依頼内容を知らないままに代理人はゼロにコンタクトをとります。依頼人が病に伏し余命幾許もない今世紀最高の彫刻家アルフレド・ドッセナであることを知ったゼロは、先インカ文明と呼ばれるチャンカイ文化から発掘された土器「チャンカイのマドンナ」が彼の作った彫刻であるとみぬきます。果たしてゼロは天才の若さゆえの過去の過ちを精算することができるのだろうか・・・

部屋主の感想

久々に読みましたがやはり熱いです。ただ、この1巻や続く2巻あたりはまだしっかりとした方向性をもっておらずといった感じで、演出にかなり不満があります(ゼロのすごさを強調するために人間を作ってしまうのはやりすぎでしょう。おそらく著者もこのへんは消してしまいたいはず)。

勧善懲悪な物語を楽しみながら、色んな芸術や歴史の勉強になるところがこの漫画の素敵なところでしょう。悪者をやっつけ、弱いものを救うその姿に憧れをおぼえます。巻によってはウンチクがすさまじいので読み応えも十分ですしね(基本的に字はかなり多いです)。

1巻の中にでは♯4が一番のお気に入りですね。この天才の過去の過ち系の話はこの後も少ないながらいくつかあるのですが全部大好きです。♯2のラストなんかもグッときますよ。

50巻以上刊行されており、今も連載中のもはや名作の部類に入るこの漫画ですが基本的に1話完結でゼロ以外の同じキャラクターも登場していないので、50巻のうちどこから読んでも楽しめますので、書店で見かけたときはどの巻でもいいので購入してみてくださいね。このブログから買ってもらえるのが一番嬉しいですが。

この巻の部屋主がグッときた台詞

あんたの命の値段だよ まだ高すぎるかね~あんたの命の値打ちがそれ以上だと思うなら その額をこの人たちがせめて雨露をしのげるように作ってやることだな

ネタバレするんで詳細は書けませんが、ここを読んだ人はきっと「ゼロ、カッコよすぎだよ」って思うはずです。ちなみにこの時提示したのは1$です。

物の価値というものは 人が決めるのではない 自分が決めるものなんだ

これもネタバレするんで詳細は書けませんが、ゼロが100億円の報酬よりもガラクタを選んだときの台詞です。こういう男になりたいものです。

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