フルーツバスケット 2巻

先日最終巻が出たのですがやっぱりいいですね。色々と語りたくなったので記事にしてみました。ってことで2巻の表紙は「草摩由希」です。

フルーツバスケット (2) Book フルーツバスケット (2)

著者:高屋 奈月
販売元:白泉社
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部屋主の独断ランク:S

   作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

異性に抱きつかれると十二支に変身してしまうという呪いにかかっている草摩家の「由希」「夾」「紫呉」と一緒に「透」は暮らし始めます。

透が心配な彼女の親友である「魚谷ありさ」や「花島咲」の草摩家チェックがあったり、高校の文化祭がはじまったりします。

その学園祭の最中、同じ十二支である「草摩紅葉」、「草摩はとり」が突然やってきます。医師であり記憶の隠蔽能力を持つはとりから、大事な話があると呼び出され透は・・・

部屋主の感想

この巻は部屋主のお気に入りキャラである「はとり」が登場します。涙なしには読めないはとりの暗い過去話は大好きだったりです。なんかとても共感を感じるのですよ。

もしかしたら1番優しさや心配が必要なのは自分かもしれないのに、透の心配をするはとり・・・こういう人物は実に好きですね。カッコいいです(人間性がね。見た目も好みですが)。自分が大変なときでも、他の人への優しさを忘れないこんな男になりたいものです。

また、はとりが恋人である「佳菜」に正体がばれたときの彼の表情と「涙が出た」という台詞なんかもかなりツボですね。ホロリときます。

順番的にははとりの話とは前後するのですが、お互いにいがみあいながらも、互いをうらやましがってる由希と夾の関係なんかも好きですね。たぶんこういうことってあるんでしょう。

でもって、このエピソードの締めの形で出てくる「おにぎり」の話にはしてやられましたね。人を素敵というものが梅干だとして、その梅干は背中についていて自分では見えないってな感じのお話です。

部屋主個人としましてては、「自分には何もない 真っ白なお米だけ」と涙するおにぎりが妙にツボだったりします。この1コマがあるから、この場面は引き締まってると思います。

そして、人の素敵な部分を素敵と屈託なく言える透がまた素敵です。人の褒めるべきとろこは素直に素敵といえる人間になりたいものですね(やたらと素敵が多い文章ですいません)。

この巻の部屋主のグッときた言葉

欲しがってばかりいずに 今ここにあるものを大切だと 思える気持ち

これは心に戒めておきたいであります。ちなみにこの漫画誰の台詞なのかイマイチはっきりわからんのが多いです。前後の文脈からわかる場合もあるのですけどね。これはちょっとわかりづらいので。

今も 誰かが羨ましがってるかも 自分では気づかない何かに 憧れているかも そう考えると 少しだけ もう少しだけ 『自分』をがんばってみようかなって思えてくる

おにぎりエピソードのラストを飾る言葉です。「さぁ、頑張ろう」って感じになる言葉ですね。ってことでがんばれ自分。

・・・泣かせてばかりいるな 俺は」byはとり

部屋主はこの言葉を自嘲気味につぶやくことが多いものでして。この台詞の後にフッとみせたはとりの笑顔がいいですね。

・・・ありがとう 佳菜・・・もう 大丈夫だから・・・もう 苦しむことはないから・・・神様 どうか彼女が 今度こそ倖せになれる誰かと出会えますように 祈るから 俺は一生溶けない雪にかこまれて 死んでも構わないから どうか どうか」byはとり

自分のために病んでいく恋人・佳菜の記憶を自ら隠蔽した時の独白です。台詞もですが、涙を流しながら雪の中立ち尽くしているその姿が哀しすぎます。ここまで深くはないですが、なぜかこの台詞のように思うことがあったりですのでたまらんシーンだったりします。

これに続き、倖せになった佳菜を見ながら、「よかったな・・・おめでとう・・・少しもショックでなかったと言えば嘘になるが よかったと 彼女を解放して本当によかったと 思えたことが嬉しい」と続く台詞と笑顔がまた哀しいです。

でも、ちゃんと前後に「雪が溶けると何になる?」というエピソードを配置して救いを用意してあるあたりが実に巧みというか見事です。ホロリときます。

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フルーツバスケット 1巻

一月に買った漫画の本の紹介」で書いたらそれなりに反響があったのと、久々に読み返したら今の鬱な気持ちとマッチしたので記事にしたくなりました。表紙は主人公の「本田透」です。

フルーツバスケット (1) Book フルーツバスケット (1)

著者:高屋 奈月
販売元:白泉社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

   作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

母の死によってテント暮らしを余儀なくされるという不幸を背負っていても、常に明るく元気な女子高生「本田透」は、家事の腕を買われて、同級生の高校1年生にして学園の王子様的存在である「草摩由希(そうま ゆき)」とその保護者「草摩紫呉(そうま しぐれ)」の家で暮らすことが決まります。

ちょうどその時、由希と仲の悪い「草摩夾(そうま きょう)」がやってきて彼に勝負を挑みます。その喧嘩を止めようと透が夾に抱きつくと、なんと彼はネコに変身してしまったのです。

驚き慌てふためく透に、運悪く夾の壊した天井の破片が落下してきて頭に当たってしまいます。倒れる透を助けるために抱きしめた由希はネズミに、紫呉はイヌに変身し・・・

そう、草摩家の中でも特別な人間は、十二支と同じ12の物の怪とネコの物の怪に憑かれて、各々の動物と意志が伝わる反面、異性に抱きつかれたり、体が弱ると、動物の姿になってしまうという呪いがかかっていたのです。

部屋主の感想

部屋主の買ってる数少ない少女漫画の1つです。確か、アニメで見て面白かったので気になったのが購入のきっかけですね。

中盤以降は暗い話が増えるので、嫌になった人も多い漫画だそうですが、部屋主はその暗さに共感を感じることが多く(この漫画に浸れる人は何かしら不幸を感じてる後ろ向きな人が多いのではと思います)、むしろその中盤以降が好きだったりします。

とはいえ、その重苦しい雰囲気の中に涙と笑顔がしっかり描かれているから好きだったりするのですが。

で、この1巻はというと、まだ重苦しい雰囲気はあくまで匂わせる程度で、コメディタッチの部分が多いです。コメディタッチの部分もなかなかにいい感じなところが多いこの漫画ですが、この1巻は少々ぶっ飛んでるところが多く、部屋主としましてはあまり好きでないところも多いです。

物語的には「帽子の少年」「草摩家当主、慊人(あきと)」「十二支+ネコの呪い」「夾の本当の姿」といった具合に色々と思わせぶりな伏線があってなかなかに楽しいです。

また、この漫画の特徴として考えられる「言葉」の良さは、この1巻にももちろんふんだんに盛り込まれていると思います。このフルーツバスケットに出てくる優しい言葉たちはきっと読む人に色んな力を与えてくれると思います。

この巻の部屋主のグッときた台詞

他人と交わり 傷つけたり傷つけられたりしながら 他人を学び己自身を学ばないと 本当の意味で他人を思いやれるような人間になれないよ」by紫呉

人づきあいが苦手で人と関わって暮らしていくのが嫌だという夾への紫呉のアドバイスです。普段おちゃらけてる紫呉が言うあたりも素敵です。ちなみに部屋主は分厚い仮面を被って対人コミュニケーションを謀るタイプの人間なので、真の意味でまったく他人を思いやれない人間なのかと、この言葉で少し凹みました。

好かれたいから優しくしてるだけなんだよ~自分の為に優しくしてるだけなんだ ・・・偽善かもしれない」by由希

ネズミの呪いのために、「俺はこんなだから」と引け目や怯えを感じて他人と常に一線を引いてしか付き合えない自己嫌悪してる時の台詞です。部屋主はかなりな自己嫌悪型人間なので、この気持ちが実によくわかったりします。その苦しさも・・・

「良心は個人個人の手作りみたいなモンだから 誤解されたりギゼンだと思われやすいんだよな でも透は信じてあげな 疑うなんてことは誰にでもできる簡単なことだし 透は信じてあげられる子になりな それはきっと 誰かの力になる」by透の母

↑のように凹む由希へ、母のこの言葉を思い出しながら接する透と、それによって笑顔を見せる由希が素敵です。部屋主は病的な懐疑人間なのでこの言葉にはやられました。今はまだまだダメですが、いつか誰かの力になれたらと思います。

わがまま・・・言ってもいいんじゃねぇの?~お前の場合 たまには弱音吐いたって わがまま言ったっていいんだよ めげたっていいんだよ」by夾

対人コミュニケーションが苦手という夾が、透を慰めるときに言った台詞です。人の成長する姿は物語の中でも見るのは楽しいです。部屋主ももっと成長して、こんな風に人に優しくしてあげたいものです。

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