続 氷点 下

氷点 上」「氷点 下」「続 氷点 上」に続きまして、シリーズラストとなる「続 氷点 下」の感想をつぶやいていきたいと思います。

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Book 氷点 (続 下)

著者:三浦 綾子
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:

   作品全体ランク:

かなりネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

かつて、育ての父「啓造」や実の父「中川」が学んでいた「北大」へと陽子は進学します。そのキャンパスで陽子は1人の青年に話しかけられます。「あなたは僕の母にそっくりです」と・・・彼は「三井達哉」、陽子の「弟」でした

三井家では陽子の存在は知られていません。「母を崇拝している」という達哉に、自分が父違いの姉だともし知られると、三井家の平和で幸せな家庭が壊れてしまうので、陽子は極力達哉を避けるのですが、彼はその直情的な行動でどんどん陽子に接近してきます。

一方、陽子には新しい友人ができます。明るく元気な友人の名前は「順子」。彼女は徹に恋をしていて、それは「北原」・「徹」の2人から愛されながらも自殺未遂以降、心を閉ざしていた陽子に少しずつ影響を与えていきます。

そして、4人で支笏湖へ遊びにいった後、そこでの徹と北原の会話からある可能性を考えてしまった順子は、陽子へと手紙を出します。そこに書かれていた事実は陽子に衝撃を与えるもののでした・・・

部屋主の感想

今巻で「氷点」シリーズはラストを迎えるわけですが、ここまで以上に実に示唆に富んだ内容となっています。いよいよ「罪のゆるし」という壮大なテーマへの著者の挑戦が表現されています。

全体的な物語的な流れとしては前半部は大して重くありませんので部屋主はそんなに好きではありません。ようは達哉が徐々に陽子の正体にせまっていく感じです。それはそれで楽しむべきところなのでしょうが、どうにもこの達哉が好きになれないので、いまいちでした。

後半も物語的には強引かつそれでいいのか的な展開でいまいち好きにはなれません。とはいえ考えさせてくれることに関しては相当なものがあります。

啓造は相変わらず、他人の言動(おもに陽子や順子)から自分のとった行動を反省しまくってます。特に、ある人の出生の秘密を知った後に、自分を酷い人間だと認め、彼女にも詫びねばならんと思うあたりは実に良いです。

でもその後も、何度も何度も憎しみの芽が出てきて、その度に客観的に自分を考え自己嫌悪して悩むあたりもまた人間らしくて素敵です。京都での、とても誠実なお爺さんとの邂逅場面や、枯山水を見たときの感想(全ての存在の意義と使命とつながりについて)なんかもなかなか気に入ってます。

今巻の特徴としては、夏枝があまりムカつかないというのもあったりします。特に成長は見られず、相変わらずわがままなのですが、それゆえに正論で恵子や啓造を責めるところは胸がスッとします。罪を犯した人間はしっかり責められるべきだと部屋主は思っているからです。

さて、次は恵子ですが、彼女は夫を裏切って陽子を生んだその後、徹が現れるまでそのことをほとんど忘れてのうのうと生きてました。裏切りによって1人の人間を不幸のどん底に落としておいて、自分だけは幸せになる・・・そんなことが許されていいのでしょうか?否、許されてよいわけがない、と部屋主は思います。

この小説の中で、陽子も部屋主の考えと同じように自分を裏切りの中で生んだ恵子をゆすせずに恨み「人間はみにくい」という結論を出します。もちろんそうやって母を憎む自分自身も同様に醜い人間にカテゴライズしてるのはさすがです。

ですが同時に「ゆるさなければならない」、「自分もゆるしてもらわねばならない」とも考えはじめます。ですが、どうやってもわびたりゆるしたりできない自分を「寛容を持ち合わせていない」人間だとも思いはじめるのです。また、ゆるすことの「困難さ」と「不可解さ」という問題、さらには↓でまた述べる「罪の事実」の問題について陽子は直面します。

この後、物語は「愛の有無」、「わびる」ことの清々しさ、「責める資格」、「罪の自覚」、「罪とはつぐなえきれるのか」、「罪のゆるし」といったことへと進んでいきます。

ここでは「自分が正しいと神に祈るパリサイ人」の話が登場します。その聖書の一節から啓造は「自分を正しいと思うこと」の傲慢さを知り、自己嫌悪に走ります。次いで罪の自覚と責める資格に思考が展開し、そしてはそれは「ゆるすこと」つながっていきます。

陽子も同様に、「罪とはつぐいきれるものなのか?」という疑問にはじまり、自分の正当性ばかりを訴える自分の冷たさと醜さの認識し、啓造から教えてもらったヨハネによる福音書8章によって罪の自覚と責める資格について考え、そして「罪はゆるされる以外にどうしようもないのかもしれない」と思うようになっていきます。しかし、「人間同士の不完全なゆるしでは真の解決にならない」と、「真に罪をゆるし得る唯一の権威あるものの存在」へと思考を展開していきます。

実に考えさせられる内容だと思いませんか?ここを読んでくれてる皆様も一緒に悩んでくれると嬉しいなぁと部屋主は思います。

とまぁこんな風に1つの解決が見えたかような感じで物語は幕を下ろします。ただ、部屋主個人としては、少し不満がのこります。なぜかというと、この物語では罪を犯した人間はどうすべきかという答えが提示されていないような気がするからです。陽子、啓造、恵子がコレについて色々と考えていますが、何かしらの結論を出してるように思えません。

罪に対しては、陽子や啓造が思い至った「罪の自覚」や「ゆるし」以外の解答はとりあえず今の部屋主には考えつきませんが、人や権威あるものがゆるしてくれたとしても、それで自分をゆるしていいのとはまた別だと思います。たとえ誰がゆるしてくれても、自分で自分をゆるすのは甘えだと思うし、それによって新たな罪が生まれる可能性がより高くなると考えるからです。

作中で陽子も「たとえあの人がゆるしてくれたとしても、わたしが裏切ったという事実は、厳然としてこの世にとどまっているような気がしてならなかった」、と、「罪の事実」を問題にしています。たとえ誰が許してくれても、罪の事実が消えることはないのです。

となると、罪を犯したものは生涯苦しまねばならんというしんどい事態になるのですよね。そうなると人生とは苦しみだけのような気がしてあれですが、罪を犯したのなら当然といえば当然でしょう。罪を犯したらずっと苦しむというのが部屋主個人としはしっくりきます

とはいったものの、やはりどこかで「ゆるし」、もしくはそれに代わる何かが必要とも思っています。なぜなら罪について苦しむ人間は周りの人間を不幸へと追いやる可能性があるからです。そんなこんなで、結局は啓造や陽子と同じような答えへといきつくような感じなってしまったりという一面ももちろんあったりです。

部屋主は現時点では、自分を含めて色んなことがゆるせない感じの醜い人間です(罪の自覚のある部分では人を責める資格はないですが、それを割り切れないといった感じ。また、自分に罪の自覚のない分野では怒りまくってるという感じです)。そういうわけで、とりあえずは、自分の罪からは逃げずに、苦しかろうともしっかりと考えながら生きていこうと思っています。そして願わくば、人をゆるせる優しさはいつかは持ちたいように思っています。

あと、罪の認識が甘く罪を罪と思わない人といった問題や、「罰」や「裁き」といったことにも特に触れられていない感じがするので、それはそれで残念かと思います。

それにしても、この氷点シリーズの記事は疲れました。否が応でも自分醜さを認識させられますので。なにやら色んなことが書けてない感じがしないでもないですが記事にできてよかったです。自己満足ですいません。

この本の部屋主がグッときた言葉

生まれて来て悪かった人間なら、生まれて来てよかったとみんなにいわれる人間になりたい」by陽子

不義の子として生まれたというどんなに努力しても消えない事実に悩みながらも出した1つの答えです。確かにそう思われる人間になりたいものですね。

長年の苦しみにも意義があった、決して無駄ではなかったという思いだった。~が憎まれるよりは、この自分が憎まれてよかった」by陽子

こう思える陽子はほんといい子だと思います。部屋主のような利己的な人間だときっとなんで自分がこんな目にとの凹むだけのはずですから。彼女のような優しさを持ちたいものですね。

傷つけたいとは思わないけど、人間なんて、つきあってる限りの人間に、傷つける存在じゃないのかなぁ。かすり傷が深傷のちがいはあってもさ」by徹

たしかにその通りです。ならどうすればよいのでしょうか。互いに傷つけないように気をつければよいのでしょうか。それとも傷ついてもいいからしっかり真正面から向き合うのがいいのでしょうか。まぁバランスなんでしょうが。

人を恨むって辛いことよ」by陽子

そうわかっていても恨んでしまうのが哀しい人の性というものでしょうか・・・

あなたさえ幸せになればいいんだ。ぼくはつらいけど、やっぱり祝福しますよ

ネタバレするんで誰の台詞かは書きませんが、男前すぎですよね。部屋主にはとても真似できないカッコ良さです。こんな潔い男になりたいと思いつつも、諦めの悪さも必要だとも思ってたりです。

この巻から部屋主が選ぶ格言

罪を犯すって、恐ろしいことですわ。~心がいつもにごっている、不透明な人間になりましたわ。一つの罪は、さらに自分の心の中に、罪を呼ぶのでしょうね。そして育てるのでしょうね」by恵子

全くもってその通りだと思います。だから人は罪を犯さないように生きなければと思います。ただ、そう思っていても罪は犯してしまうもの。さて、どうすればよういのでしょうか。

人を責める前に、自分たちの落ち度も反省すべきだ」by啓造

確かにその通りなのですが、責められるべき人はきちんと責められるべきだと思います。こう思うのは部屋主は心が狭いのかなぁ。

包帯を巻いてやれないのなら、他人の傷に触れてはならない」by順子の家の格言

その通りかと。カッコいい言葉ですね。

たとえ全財産を施しても、体を焼かれるために渡しても、愛がなければいっさいは無益である」by聖書

何をもって愛とするかはわかりませんが、言わんとするところのものは理解できます。そして己の下心に気づかされ、その不純さに毎度のこと凹む部屋主でございます。

ゆるせない思いというのは、決して幸せじゃないからね」by徹

確かにその通りですね。でもそうは思っていても簡単にゆるせないのが人間というものでしょう。陽子もこの台詞が出る会話を徹としている時点では、母恵子をゆるせないと思っています。

気持ち一つね。問題はその気になるかどうかよ」by辰子

辰子がタバコを止めたときの台詞です。この本のというか、人生における様々なことがこれで解決する気が・・・とはいえ、これが困難であることはいうまでもないですよね。そうなってもなかなか難しいですし。

すべてのこと、相働きて益となる」by順子

だといいんですけどね。様々な困難に見舞われながらも、この考えもとでまっすぐに生きてる順子は素敵です。

愛とは感情ではなく、意志である」by啓造

これは面白い考え方ではないでしょうか。言われてみれば確かにその通りのように部屋主は思いました。人にとってこの意志とは何よりも大事なものだと思います。

あなたがたの中で、罪のない者が、まずこの女に石をなげなさい」by聖書

ヨハネによる福音書8章1節から11節の中の言葉です。姦通(当時の法律では死刑)の現場から引きずりだされた女が、衆人に石で打ち殺されるかどうかの場面でのキリストの台詞です。実に深いです。皆様ならどうしますか?きちんとその女性を罰した後に自分も罰を受けるという案があるのですがどうですかね。

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続 氷点 上

氷点 上」「氷点 下」に引き続き本日も「氷点」の感想です。

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Book 氷点 (続 上)

著者:三浦 綾子
販売元:角川書店
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部屋主の独断ランク:A

   作品全体ランク:

だいぶネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

自分が殺人犯の娘だと真実を、養母である「夏枝」から告げられた「陽子」は、これまで正しいと思っていた己の中にも存在する「罪」の可能性に気づき打ちのめされます。そして自分を責めたあげく服毒自殺をはかるのです。

幸い、降り積もった雪のおかげで陽子は一命を取り留めることができました。やがて目を開けた彼女を待っていたのは「殺人犯の娘ではない」という事実でしたが、それはさらなる苦悩のはじまりだったのです。

なんと陽子は、夫が出征中の不義の末に生まれた子どもだったのです。不義によってうまれた子という事実は陽子にとって、殺人犯の子どもであること以上に宥しがたいものでした。命は助かったものの、陽子は別人のようにふさぎこんでしまうのです。

一方、「徹」は陽子の実母「三井恵子」と会い、陽子の自殺の経緯を語ります。それにより大きなショックを受けた恵子は交通事故を起こし重症を負ってしまうのです・・・

部屋主の感想

この巻は徹がなかなかに熱いです。事故を起こした徹が、これまで自分が正しいからと人を責めてきたことの苦悩を陽子に語る場面があるのですが、そこなんかが好きですね。部屋主も人を責めるタイプなので共感をおぼえました。

同時に、彼同様に、正しいからと責めることはどうなのかとかなり悩むようになりました(初読当時)。そもそも自分が正しいと思うこと自体傲慢極まりないからです。なのに、責めずにはいられないから→責める→自己嫌悪→責める→自己嫌悪、といった具合のスパイラルに落ちるわけであります。で、どんどん落ちていって未だにそこから抜け出れない感じです。

また、徹に関しては、陽子に母親である恵子を許してあげなさいと言いつつも、自分が夏枝の姦通の結果産まれた子だとしたら、きっと許せないだろうという自己欺瞞に気づくあたりも好きだったりします。

他には、啓造が陽子に聞かせた、なぜキリスト教が全ての人間を罪人だと扱うのかの理由もあたりもいいですね。人は意識にのぼらないだけで、うそを言った・腹を立てた・憎んだ・悪口を言ったといった様々な小さな罪を犯してるというのがソレです。まったくもって部屋主もそう思います。

ここでは、意識できてないというのポイントでしょう。ゆえに意識するためにはしっかり考えることのできる能力を養わなければと思います。ただ、罪を意識すると人生辛いことだらけな気がするんですよね。部屋主の場合、何をやるにしても罪の意識を感じてしまって、かなり生き辛いです。

だいぶマシになったとはいえ、夏枝のムカつきっぷりは健在です。陽子が「佐石(殺人犯)」の娘でないとわかったのでいじめはなくなるのですが、陽子が自殺騒動の後にふさぎこんでる様を、まるで自分を責めてるようだとイライラしてるあたりは何様だと思いますね。自分が原因を作り、自分でそこまで追い込んでおいて・・・ほんとコイツは舐めてますね。

「続」のテーマの「ゆるし」に関してはまたラストになる次巻でまとめてつぶやきたいと思います。

この本の部屋主のグッときた言葉

殺人犯の佐石の子として生まれたほうが、よかったとさえ、陽子は思った。佐石夫婦に、喜びを持って迎えられた命のほうがましだった。少なくとも、裏切りの中に生まれなかっただけでも、しあわせのような気がする

どっちの方がシアワセなのでしょうかね・・・実生活上なら殺人犯の子どもの方が苦しいとは思いますが。というか裏切りの中で子どもを産む親が少なくことを祈ります。

人間って、じっと身動きもしないで山の中にいたとしても、本当にどうしようもない、嫌なものをもっているとわかったわ」by陽子

だと部屋主も思います。わかると陽子の辛さが伝わってくる思います。皆様はどうでしょうか。

とにかく人とかかわることがこわいのよ。どんなふうにつきあっても、結局は傷つけてしまうような気がするんですもの」by陽子

一瞬自分自身の言葉かと思ってしまったりです。自分が傷つくのは嫌です。でもそれ以上にヒトを傷つけることが怖いです。ただ部屋主はヒトを傷つけずにいられないタイプの人間だったりするので非常に困ります。

この本から部屋主が選ぶ格言

自分で自分を叱ればいいのに。自分に甘い人間に限って、叱られてみたいなんていうのよ」by辰子

だと思います。だから自分にはできる限り厳しくいきたいと思っています。ただ自分に厳しくいくと人にも厳しくなるので困ったものです。しょせんは自己満足なのに人を巻き込んでしまう・・・やれやれです。

ゆるすって、人間にできることかしら?」by辰子

ほんとそう思います。とはいえ、これができればどれだけの争いが減ることか。ただ、世の中には許してはいけないこともあると思うんですよね。となるとますます難しく・・・ううむ。

考えてみると、人間関係はかなりあやふやなものの上になり立っている」by啓造

確かにその通りですよね。あやふやなものの上に、さらにあやふやなものを重ねてるのが人間関係なのだから、脆いのは当然といえば当然ですよね。だからこそ人は誠実にせねばならんのでしょう。そう思います。

「わたしたちは若いのよ。若い者は潔癖な怒りを知らなければいけないと思うの」by陽子

自分のの出生に関して肯定しようとする徹への陽子の言葉です。部屋主もそうだと思います。他のあらゆることでもそうだと思います。

不幸を知らない人に真の幸せは来ないわ」by順子

そうであって欲しいと思うのは部屋主の心が狭いからですかね。

時効は法律上の問題よ。良心に時効があってはならないと思うの」by恵子

陽子のことを徹に知らされ、自分の忘れていた罪を思い出し、自分を責めはじめた恵子を、徹が慰めようとしたときの恵子の返事です。まったくもってその通りだと思います。

仕方がないから許すということではないと思うの」by陽子

そう部屋主も思います。この世には決して許してはいけないものもあると思うからです。

自分1人ぐらいと思ってはいけない。その1人ぐらいと思ってる自分に、たくさんの人がかかわっている。ある1人がでたらめに生きると、その人間の一生に出会う全ての人が不快になったり、迷惑をこうむったりするのだ。そして不幸にもなるのだ」by夏枝の父

祖父が陽子に言った言葉です。実に含蓄のある言葉ですよね。その通りだと思います。だから人はしっかりと考えて行動せねばならないと思います。

一生を終えて後に残るのは、我々が集めたものではなくて、我々が与えたものである」byジェラール・シャンドリ

これも祖父が陽子に言った言葉です。上同様に含蓄のある言葉ですよね。自分が今まで人に何を与えてきたかと思い返すと、傷であったり、迷惑だったりといったろくでもないものしか浮かばない部屋主自身に辟易としますね。

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氷点 下

」に引き続き「下」の感想です。

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Book 氷点 (下)

著者:三浦 綾子
販売元:角川書店
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部屋主の独断ランク:A

   作品全体ランク:

だいぶネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

大切に育ててきた養女「陽子」が、自分の娘「ルリ子」を殺したの犯人の娘だと知った「辻口夏枝」は、夫である「敬造」と陽子への恨みを抱えならが、陽子を虐めはじめます。

何も知らない陽子は、優しかった母がなぜ自分に嫌がらせするのかがわかりません。それでも陽子は必死に頑張って真っ直ぐに成長していきます。

そんなある日、敬造は海難事故に巻き込まれます。そこで彼は、自らの救命具を他人に譲って死んだ宣教師の行為に心をうたれキリスト今日の世界に惹かれるようになります。それでも敬造は夏枝を許せず、陽子に対しても自然な愛情が持てませんでした。

夏枝も心の揺らぎはあるものの、陽子に対する憎しみを消すことができません。そして、陽子が中学を卒業する時、彼女が卒業式代表として行う答辞を白紙にすりかえるとという行為を犯してしますのです。

家族の中でただ1人、長男の「徹」だけが陽子を心から愛していました。けれど、その想いが男女の間のものであると危険を感じた徹は、友人の中でも信頼のおける「北原」を陽子に紹介することを決めます。

次第に近づいていく陽子と北原に嫉妬する徹、そして夏枝・・・それはやがて陽子の出生の秘密の暴露へと続いていくのでした・・・

部屋主の感想

実に考えさせられますね。この巻は海難事故から生還した敬造がキリスト教に惹かれるところからはじまるのですが、そこでまず考えさせられます。

荒波の中からなんとか生還してきたものの、夏枝への憎しみが消えずにいる自分を敬造は責め続けます。なぜかというと、こういう醜い感情にとらわれている自分が生き残って、他人に救命具を譲って死んでいったこ素晴らしい心の持ち主である宣教師が死んでしまったことがわびしかったからです。

よくわかりますねこういう感情。部屋主もこういう風に思うことがよくありますので。友達が病死したり自殺したときはつくづくそう思ったものです。

敬造に関しては他にも夏枝と村井を疑うその弱さも似てたりするんですよね。部屋主もこういう風に疑心暗鬼になるタイプなので。ただまぁ証拠を掴んでるのにこの態度はいかんと思いますね。

徹が父と母の秘密を知った時の反応はいいですね。正論でもって2人をやり込める辺りが素敵です。敬造と夏枝の醜さがよくわかります。他にも、陽子が好きなあまりに北原を紹介したけれど、それを悩む姿がまた素敵です。

にしても夏枝のムカつき具合は相変わらずです。村井から少し距離を置くのも、村井に近づくたびに、ルリ子が殺されたり、敬造が事故に巻き込まれたりととろくなことがないといった理由だからです。ちゃんと反省しやがれと思います。

陽子に対する仕打ちも実に陰険ですし。北原を誘惑するあたりほんとに最低です(これおぴしゃりとやり返した北原は素敵ですね。部屋主だったらしてやられてる可能性大ですが)。

陽子に関してはとにかく良い子すぎてちょっとひきますが、やはりホロリとくることが多いです。答辞がすりかえられたときときの返しはお見事でした。こういう臨機応変な人間になりたいものです。

そしてこの小説のメインテーマである「」の問題ですが、非常に重いです。陽子は自分がずっと正しいと思っていたから、どんな時でも頑張ってこれました。しかし、自分の中に罪の可能性を見出しとき、彼女は立つ場所を失い、ある行動をとることになります。

部屋主は決して正しい人生を歩んできたと誇ることはできませんし、陽子のような出生に関することもないですが(たぶん)、自分の中の罪を発見して以来、もう何年も自己嫌悪の渦の中にいます。そう考えると、陽子がその行動をとってしまうのも仕方ないと思います。

この罪に関する答えは、次の「続・氷点」へと持ち越されますので、今回の感想はこのへんで。

この本の部屋主のグッときた言葉

愛するというのは・・・・・いったいどうすればいいんだ」by敬造

陽子をなんとか愛そうとする敬造が、陽子を初めて「抱っこ」し、妖しい魅力を感じてしまったときの自嘲です。ほんとどうすればいいんでしょうね。部屋主もこういうのがわからない人間なんで・・・愛って何なんでしょうか・・・

ゆえに、簡単に「好きだ」だの「愛してる」だのとというヤツはきっと詐欺師が嘘吐きだと部屋主は思っております。で、こういう言葉を簡単に口にする人間に方がもてたりするんで凹んでたりです。

責任感が強いというのとはちがっている。小心者なのだ」by敬造

つくづく部屋主と敬造って似てるんですよね。こう思うところもそっくりです。責任感が強い人間だと思ってたけど実際は小心者だったということを、ここで再確認させられて凹んだものです。

結局は、その人もかけがえのない存在になりたかったのだわ。もし、この人を誰かが真剣に愛してくれたなら、その人は死んだろうか」by陽子

退院間近、全てが虚しくなって死んだ敬造の患者「正木次郎」をおもっての台詞です。彼の遺書には「結局人間は死ぬものだ。正木次郎をどうしても必要だといってくれる世界はどこにもないのに、うろうろと生きていくのは恥辱だ」とありました。この死で敬造と陽子は色々と考えるのですが、そこも実に考えさせられます。

変わるとも変わらないとも断言できませんよ。今は一生変わらないつもりでいますけれどもね。あくまで、つもりですよ。でも口に出して永遠に僕の気持ちは変わらないなんて言えないなぁ。だから結婚の約束も僕はしませんよ」by北原

部屋主もこう考えて生きてます。これが誠実だと考えているからです。この小説では陽子は北原のこの態度を誠実だと思いました。部屋主もこれを実生活で実践してますが、普段から誠実でない人間だとダメみたいです。

この本から部屋主が選ぶ格言

「写真なんか見たってその女性の何がわかりますかね。会って見たって、わかりゃしませんよ。三ヶ月や半年ぐらいつきあったって、お互いにごまかせますからね。いいとこばかり見せ合うようですからね。~結婚して何十年たってもわからない。人間ってそんなところがあるんじゃないですか」by村井

高木からお見合い勧められた村井がその返事として出した台詞です。実に面白いですね。確かにその通りだと思いますし。だから村井は結婚なんてこんなもんでいいと、面識のない女性と結婚するのですが、やはり部屋主は本当にじっくり考えてから結婚はした方がいいかと思います。

なぜなら離婚した場合、当人同士はよくてもその子どもが非常に迷惑がかかるからです(まぁじっくり考えた上でしても離婚はあると思いますが、やはりこっちの方が確率は下がると思います)。部屋主はバイトがらそういう子どもたちと接する機会があるのですが、親が離婚してる子どもたちが問題を抱えてることは多いです。

そういうわけで皆様結婚はよく考えてお願いします。

自分が悪くなったのを人のせいにするなんていやだったの。自分が悪くなるのは自分のせいよ。それは環境ということもたしかに大事だけれど、根本的にいえば、自分に責任があると思うの」by陽子

いやまったくその通りですね。同じように劣悪な環境にいても曲がる人と曲がらない人がいるわけですから。あらゆることは自己責任、そう思って頑張りたいとこです。

自己中心とはなんだろう。これが罪のもとではないか」by敬造

でしょうね。でもこれをどうすればよいのでしょうか。難しいです。

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氷点 上

年末から読んでる「氷点」シリーズですがようやく読了しました。

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Book 氷点 (〔正〕 上)

著者:三浦 綾子
販売元:角川書店
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部屋主の独断ランク:B

   作品全体ランク:

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

昭和21年7月21日、夏祭りの昼下がり、辻口病院院長夫人「辻口夏枝」は、青年眼科医「村井靖夫」と、自宅の応接室で向き合っていました。村井の手が夏枝の肩へと伸びます。抵抗しながらもまんざらでない夏枝。

そんな時、3歳になったばかりの夏枝の娘「ルリ子」が応接室へと入ってきました。夏枝は慌ててルリ子を外へと出そうとします。「おかあちゃまも嫌い」、そう言ってルリ子は1人で出て行きました。その後、夏枝と村井は互いにすれ違い、村井は帰っていくことになります。

物静かで優しく信頼できる夫「辻口敬造」が帰宅し、夜になってもルリ子は戻ってきません。翌朝、河原で発見されたルリ子は無残にも扼殺されていました・・・

犯人は「佐石土雄」。苦痛ばかりの人生に疲れきっていた佐石は、たまたま出会ったルリ子を衝動的に殺害し、逮捕された後、留置所で自殺しました。

敬造の憎しみは、ルリ子を外へ出すきっかけを作った、夏枝と村井へと向かいます。同時に頭の中を「汝の敵を愛せよ」という教えが駆け巡ります。悩んだ末に敬造が選択したのは、生まれたばかりの佐石の娘を養女として育てるというものでした。この事実を知ったときの夏枝の苦しみを想像しながら・・・

事情を知らずに、夏枝は佐石の娘を「陽子」と名付け自分の娘として、ルリ子の分まで精一杯の愛情を込めて育てます。長男である「徹」も陽子に暖かく接し、彼女は明るく素直な少女へと成長していきます。けれど敬造だけは無心に陽子に接することができませんでした。

けれど陽子が7歳になったある日、夏枝は陽子が殺人犯の娘である経緯を知ってしまいます。そして夏枝は敬造と陽子への激しい憎悪を込めて、何も知らない陽子の喉へと手をかけるのです。

部屋主の感想

実に考えさせてくれる作品ですね。粗いところはけっこうあるのですが、それを補って余りあるほど考えさせてくれます。ただこの巻はまだ最初ということあってが以下に続く巻と比較するとやはり劣る感じがしますね。

というか、とにかく夏枝がムカつくんですよね。自己中心的な考え方しかしないし、成長はしないしで。敬造みたいないい旦那(こんな良い夫は滅多にいないと思う)がいるのに村井と遊んでるのも腹立ちますしね。

何よりムカつくのが、ルリ子が死んで49日もまだなのに、寂しいからと敬造に赤ちゃんをもらってきて(夏枝は子どもをもう産めないので)と言うところと、再び村井に迫られてる場面は反吐が出ます。

自分のせいで娘が死んだことに対して悩みもしないで、そこから逃避しようとするその思考方式が許せません。きっちり自分と向き合えといいたい。自分のとった行動の責任くらいとりやがれって感じえす。

その点、敬造は素敵ですね。何につけれも必要以上に悩んでる感じがして、部屋主とよく似てるのですよ。かなりな共感をおぼえます(前にこの本を読んだ6年前は最低の鬱状態の時で、この小説のおかげでもっと落ち込んだものです。で、その後の部屋主はこの小説に影響を受けてるので似てくるのは当然といえば当然かもですが)。

犯人である佐石よりも自分の方が劣る人間ではないかと悩んでみたり、本気で「汝の敵を愛せよ」という命題について悩んだり、それでいて夏枝への憎しみで養女をひきとってしまったりと、非常に人間臭くて。ただこの村井よりも犯人よりも、愛していた夏枝の裏切りが敬造には耐えられず、より大きな悲劇を生んでいく様は読んでいて心が痛いです。

他にも、陽子の優しさをみて自分がいかに非道なのことをやったのかと落ち込んだりするあたりもいい感じです。とはいえ、夏枝と村井の関係をはっきりと問い詰めない態度は少々イラついたりもしますが。

あと、夏枝のイジメに耐える陽子がいい子なのがベタですがグッときますよね。

この本の部屋主のグッときた言葉

光を失って、ながめる全ては暗黒であった

ルリ子が死んで間もないのに、再び訪れた村井に夏枝がキスマークをつけられたのを見つけた敬造の心象です。

これの前の「夏枝の背信が、敬造の生きる希望を奪ったのだ」や、続く「夏枝を殺して、共に死のうか」という敬造のつぶやき、そして「生きる責任、行き続ける責任が、多かれ少なかれ、社会人として敬造にも負わさせれていた」あたりも読んでいて痛いですね。

最近の世の中は、こんな風な背信に満ち満ちていると感じます。人を裏切るということはどれほどの苦痛を生み出すかということを、もっと考えねばならんと思いますね。

この本から部屋主が選ぶ格言

大ていことはできますよ。しかし自分の敵を愛することは、努力だけじゃできないんですね」by敬造の師匠(夏枝の父)

これができればこの世から争いがだいぶ減るんでしょうね。でもきっと無理でしょう。そもそも敵を愛する必要があるのかも問題ですよね。難しいです。

過ぎ去った時間だけは神でも取り返すことはできない」by夏枝の読んだ本

神様がいるかどうかは知らないけれど、過ぎ去った時間を人間が取り返すことは不可能でしょう。だからこそヒトは現在に責任をもって行動しなければならないと思います。

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