瓶詰の地獄 夢野久作著

読みました。

瓶詰の地獄 (角川文庫) Book 瓶詰の地獄 (角川文庫)

著者:夢野 久作
販売元:角川グループパブリッシング
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:C

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

極楽鳥が舞い、ヤシやパイナップルが生い茂る、南国の離れ小島。

だが、海難事故により流れ着いた可愛らしい二人の兄妹が、この楽園で世にも戦慄すべき地獄に出会ったとは誰が想像したであろう。

それは今となっては、彼らが海に流した三つの瓶に納められていたこの紙片からしかうかがい知ることは出来ない・・・

収録

・瓶詰の地獄

・人の顔

・死後の恋

・支那米の袋

・鉄鎚

・一足お先に

・冗談に殺す

感想

作品によって当たり外れが大きかった。

物語の結末がしっくりこないのが多かった。

・瓶詰の地獄

短い短編ながらも色んな風に想像をかきたてるラストがよい。

こういうラストはいまいち好きでないし、最初はこれで終わり?って感じだったけど、なんか後からジワジワきた。

多分ラスト2行の巧さだと思う。

さすがだ。

あとタイトルも素敵。

・人の顔

可もなく不可もなくといった感じ。

・死後の恋

森の虐殺シーンがよかった。

アレから特に宝石が出てくるところは悪魔的な耽美さがあった。

物語的にも短いながらしっかりしてて○。

・支那米の袋

いまいち好みではなかった。

・鉄鎚

最初の方に期待したほどではなかった。

ラストはこの解釈であってるんだろうか・・・

・一足お先に

うーん、いまいち。

ラストの解釈はこれでいいのだろうか・・・

タイトルは好き。

・冗談に殺す

わかるようなわからんような。

ラストの解釈はこれでいいのだろうか・・・

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人間腸詰 夢野久作怪奇幻想傑作選

ブログをはじめる前に読んだ「ドグラ・マグラ」が面白かったので、書店で見かけた時にタイトルに惹かれて購入してみました。ちなみに「人間腸詰」は「にんげんそうせいじ」と読むみたいです。分類は一応ホラーにしましたが(ホラー文庫なのと中には気持ち悪い表現もあるので)、ホラーってわけではないと思います。怖いところは一つもないですし。

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Book 人間腸詰―夢野久作怪奇幻想傑作選

著者:夢野 久作
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:E

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

夢と現実が妖しく交錯する、狂気・怨念・異常心理の幻想世界が描き出された10編の物語が収録されている短編集です。

「人間腸詰」

明治の末、仕事で渡米した大工のハル吉は、あるアメリカ人の屋敷に招かれ秘密の錠前作りを頼まれます。その依頼の不審に思い断ったハル吉が見た光景は・・・

「焦点をあわせる」

世界大戦前、麻雀稗の密輸入をして学資を稼いでいる「李発(リーファ)は、密輸のために乗船した船で機関士の男に話しかけられます。男は李発に自らの過去を語り始めるのですが、その目的とは・・・

「空を飛ぶパラソル」

地方新聞の記者である「私」は、取材に向かう途中、派手なパラソルを持った女性の自殺と遭遇します。おかげで私はトクダネをものにすることはできたのですが、女性の身元を巡って一騒動起こるのです。そして・・・

「眼を開く」

駆け出しの作家である「わたし」は創作のために山に籠もっていました。外界との唯一の接点は、毎日愚直に郵便を届けてくれる郵便職員の「忠平」だけです。大雪が2日程続いたある日、忠平が消えたとの連絡が入ります。わたしに送られてきたお金を持って逃げたのかそれとも・・・

「童貞」

自称「元天才ピアニスト」で「童貞」の「俺」は、現在は「乞食」で「肺病」を患い道端で死にかかっていました。そこに1人の女性が現れ、自分に代わって乳母車を向こうまで押していってと頼むのです。彼女に言われるま瀕死の男は乳母車を運んだ先には警察がいて・・・

「一足お先に」

右脚を病気のために切断して入院している「新東」は、失った脚の出てくる悪夢と夢遊病の可能性に悩まされていました。ある日、彼と同じく入院していた大富豪の未亡人が何物かに惨殺されるという事件が発生します。新東には彼女を殺した夢を見ていたので自分が犯人ではと思い始め・・・

「狂人は笑う」

狂人が語る「青ネクタイ」「崑崙茶」といった2編の短編が収録されています。

「キチガイ地獄」

とある理由で入院している男は、ようやく精神状態が回復したと院長に退院を願い出ます。けれど院長は事情をしっかり話してくれないと退院は認めないと言うので、男は自分の過去を話しはじめます。「私は殺人犯の前科者で、破獄逃亡犯かつ誘拐犯で、さらに二重結婚までしている」と・・・

「冗談に殺す」

「完全な犯罪」などないと考えていた記者の「私」は、残虐な嗜好を持つ女性と秘密の生活を送りはじめます。けれどその冷酷非道な行動を見続けた男は、いつしか彼女を殺すのが自分の使命、そして運命であると思いはじめ・・・

「押絵の奇跡」

歌舞伎界最も若く一番美しい女形の名優と名高い「菱田新太郎」のところに、ピアノ教師「井ノ口」から一通の手紙が届きます。手紙は「あなたから結婚を申し込みを受けるのは私」といった気妙な内容で・・・

部屋主の感想

「人間腸詰の感想」

夢野さん独特の面白い皮肉と読みにくさがあるものの、ストーリーは最初から最後までいたって単純です。正直何が面白いやらといった感じでした。期待していただけに落胆も大きく、独断ランクはEにしたいと思います。

「焦点をあわせるの感想」

これまた独特の言い回しが読みにくいです。後半はそれなりに面白いものの、半分近く機関士のよくわからん語りでダルいです。結局だからどないやねんって感じですし。ということで独断ランクはこれまたEですね。

「空を飛ぶパラソルの感想」

これは普通の文章なので読みやすいです。女性の轢死の描写もまずますリアルでいいですし、話もミステリ調でなかなか面白いです。ただし、「なんじゃその終わり方は!」っていう感じなので独断ランクは頑張ってもDですね。

「眼を開くの感想」

これも普通の文章なので読みやすいです。話の方も普通です。ゆえにたいして面白くないです。わたしと忠平の性格は嫌いじゃないので独断ランクはDくらいにしておきます。

「童貞の感想」

よくわからんです。面白くもないし。タイトルも解釈しようとおもえばそう解釈できますって感じですし。ということで独断ランクはEですね。

「一足お先に感想」

ミステリ調で、まぁそこそこ面白いかと。タイトルも洒落てますしね。とはいえ先の読める展開は少々げんなりです。ということで独断ランクはDあたりでしょう。

「狂人は笑う感想」

なんていえばいいのでしょう。タイトル通りといえばそうなのですが、ほんとに狂人が笑ってる話です。正直なにがなにやらでした。そういうことで独断ランクはEで。

「キチガイ地獄の感想」

これはなかなかしっかりした話で、部屋主好みの展開でした(もちろん読みどおりでしたよ)。とはいえそれほど面白いかというとさほどでもないかと思いますので、独断ランクはCあたりが妥当かと。

「冗談に殺すの感想」

面白くなりそうだと思った矢先に終わってしまいます。こういうのが夢野節かとも思うのですが、部屋主にはちょいと理解不能です。ということで独断ランクはEですね。

「押絵の奇跡の感想」

この短編集の中では一番面白かったですね。展開も部屋主好みでしたし。ただ結局どうななったかなどを書いてないので(あえてだと考えられます)、そこが残念といえば残念です。独断ランクはCといったところです。

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