楊令伝 6 徂征の章 北方謙三著

小説の読書感想がちょっとずつ増えてきました。

ってことで毎月の恒例行事です。

楊令伝 6 徂征の章 (集英社文庫) Book 楊令伝 6 徂征の章 (集英社文庫)

著者:北方 謙三
販売元:集英社
発売日:2011/11/18
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部屋主の独断ランク:B

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

南北の内乱が終結し、呉用は江南から救出された。

金国で阿骨打亡き後に呉乞買が即位し、国の体制を整えつつある。

梁山泊は、制圧した地域を守りながら、来るべき宋禁軍との全面対決に向けて戦力を蓄えていた。

侯真は黒騎兵を抜けて新たな任務に就く。

一方、扈三娘は息子達が消えたという報せを受けて洞宮山へ駆けつけるが、聞煥章の劣情渦巻く奸計に陥ってしまう。

感想

まずまずですかね。

これまで通り面白くないことはないというか、むしろ面白いのですが、前作「水滸伝」と比較するとどうしても熱さがまだ少ないんですよね。

悩む呉用とか王進と彼の邂逅とか、好きな場面自体はそこそこあるのですが、まだそこまで…って感じです。

あと、あの人物のあっさりすぎる退場とかもなんか凹みます(なんか嘘っぽい感じもしないでもない)。

とりあえず戦争準備がほぼ整った感はあるので、次巻当たりから開戦となるのかな。

うん、早く続きが読みたいです。

抜粋

羨ましいと言ったがそうじゃねぇな

 そういうやつがいてくれる俺が人に羨ましがられる

こういうのはじんわりくるんですよね。

実戦より楽な調練などなんの意味もない

うん。

「想定を重ねれば重ねるほど

 想定外のことが起きる回数は減る」

 うん。

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楊令伝 5 猩紅の章 北方謙三著

毎月恒例の読書感想です。

楊令伝 5 猩紅の章 (集英社文庫) Book 楊令伝 5 猩紅の章 (集英社文庫)

著者:北方 謙三
販売元:集英社
発売日:2011/10/20
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部屋主の独断ランク:B

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

推戴した帝が暗殺され、聞煥章の燕建国の野望は半ばにして潰えた。

燕軍は瓦解し、北の戦線は終息する。

梁山泊軍は、楊令の作戦によって河水沿いの地域を一気に制圧した。

一方、江南では宋軍による方臘信徒の殺戮が凄惨を極めている。

しかし度人の声はなおやまず、呉用は決死の覚悟で勝利のための秘策を練る。

方臘自らが前線に立ち、ついに童貫軍との最後の決戦が始まった。

感想

まずまずですかね。

面白いことは面白いですが、水滸伝と比較すると熱さが足りないんですよね、いつも書いてますが。

まぁ方臘軍vs童貫軍の決着はそれなりに熱かったですが。

特に石宝のくだりはヒットしましたね。

こちらこそ、英傑に首を打っていただける

これぞ北方節!…と思う。

で、呉用。

お気に入りの人物ゆえ、彼がどうなるかは常にひやひやしてました(苦笑)

毎度のこながら早く続きが読みたいですね。

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楊令伝 4 雷霆の章 北方謙三著

毎月恒例になった楊令伝の読書感想です。

楊令伝 4 雷霆の章 (集英社文庫) Book 楊令伝 4 雷霆の章 (集英社文庫)

著者:北方 謙三
販売元:集英社
発売日:2011/09/16
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:C

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

楊令を頭領に迎えた梁山泊は新たな寨に替天旗を掲げ、兵力を結集させていく。

禁軍の超安は、金国との海上の盟により燕京攻略に向けて北進し、耶律大石ら燕国建国の夢を賭けた旧遼軍と対峙した。

一方、方臘は、精強な軍と信徒の圧倒的な数の力で江南を席巻する。

南下した童貫が、ついに叛乱鎮圧に動き始めた。

信徒の熱狂渦巻く中、呉用は方臘の軍師として、童貫軍を迎え撃つ。

感想

うーん、なんといえばいいのか。

面白いといえば面白いのです。

色んな局面で展開される戦、絡み合うそれぞれの思惑。

変化していく状況と多くの人物たちの心といった具合に。

ただ、まだ熱さが足りないというか。

そして部屋主の知ってる北方小説(水滸伝と三国志)では、それが重要なポイントなので。

まぁまだ4巻目ですゆえ、これからかなと。

なんにせよこの巻ではあの方の死が…

好きなキャラだったゆえ残念です。

あとこの巻はあなだのくだりが好きだったりです。

「強そうなあだ名を持つ弱い男より

 恰好の悪い名で、本当は強い、

 というのがいいような気がする」

うん、たしかに(笑い)

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楊令伝 3 盤紆の章 北方謙三著

毎月の発売日が待ち遠しい1冊です。

にしてもブログラムのランキングからいつのまにか北方謙三が消えてしまってたとゆえ、これで復帰してくれればよいのだが。

楊令伝 3 盤紆の章 (集英社文庫 き 3-69) Book 楊令伝 3 盤紆の章 (集英社文庫 き 3-69)

著者:北方 謙三
販売元:集英社
発売日:2011/08/19
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

楊令は、幻王として金軍を率いながら、梁山泊の重装備部隊と連携し、遼に進攻した。

呉用が潜入する江南では方臘の叛乱が拡大し、宋地方軍に大きな痛手を与えている。

一方で聞煥章は、帝の悲願の地である燕雲十六州に、ある野望を抱いていた。

ついに宋禁軍に出動の勅命が下り、童貫は岳飛を伴い江南へと出陣する。

宋、遼、金国、方臘と入り乱れての戦いの火蓋が切られた。

感想

うん、いつも通り面白いです。

かなり色んな局面で話が進んでおり(聞煥章の動きが気になります)、ちょっと面倒臭いと感じる部分もあるのですが、それが徐々に重なっていく様は楽しくて面白いです。

が、水滸伝と比較すると熱さがまだまだ足りないと。

あと、楊令の言動がいまいち好きになれないのも、乗り切れない原因かもですね。

とか言いつつも、楊令の王母様訪問時の薬草エピソードや、「替天行道」の旗が掲げられた時は「うおー!きたー!」と思ってしまったわけですが。

抜粋

「きちんと生きるということはどういうことでしょうか?」

「自分に、恥じないことだ

 人を裏切らない

 卑怯なことはしない

 うまくおまえに説明できるほど

 俺は多くの言葉をもっていないが」

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楊令伝 2 北方謙三著

待ちに待ってた水滸伝の続編、第2巻です。

楊令伝 2 辺烽の章 (集英社文庫 き 3-68) Book 楊令伝 2 辺烽の章 (集英社文庫 き 3-68)

著者:北方 謙三
販売元:集英社
発売日:2011/07/20
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:C

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

北の地で苛烈な戦をしていた幻王の正体は、楊令だった。

燕青と武松は梁山泊軍への合流を求めるが、楊令は肯んじない。

一方、呉用は、江南で反乱を目論む方蠟のもとへ趙仁と名乗って潜入していた。

梁山泊軍との決着を待ち望む童貫は、岳飛という少年に目をかける。

呉用と楊令は会合を持ち、今後の戦略について話し合う。

国を揺るがす動乱が、北と南で始まろうとしていた。

感想

基本的な感想は1巻と同じですね。

かつての登場人物が続々と集結したり、死んだ人たちの血縁が集まってきたりで、梁山泊がかつてとは別の形で成立していく過程が面白いです。

とはいえ楊令が微妙にイメージと違ってて、なんかちょっと乗り切れてない感があったりも。

なんか人物としてもブレてる感じがするんですよね。

その割には武松の件とか(ちょっとやりすぎ感も)、後半はけっこう普通に他の人物に接したりってのがイメージに近いのですが、前半とのギャップが…

あとは呉用ですかね。

個人的には好きな人物なので、他の人から嫌われすぎなのが可哀想でならんのです、必要不可欠な人材なのに。

熱い場面はまださほどでもない感じですし、やはりまだまだ今後に期待って感じですね。

でもって相変わらずの王進様。いい加減飽きてきた…気がしないでもなかったり。

抜粋

「そうしたものが自分の口から言ったりはするまい。

 いや、気づきもせぬ。

 汚れても汚れきれなかった。

 それがお前だ」

ここの楊令と燕青のやりとりは好きです。

「心が残った。

 この少年と、もう少し喋りたい、と思った。

 人との出会いと別れは、心が残る程度がいい。

 そう思い切った」

この童貫の心を現した一文が好きです。

「そうやって思い出してくれる弟がいて、

 お前の兄貴は幸せだ」

「違うな。

 思い出してしまう人間を持った俺たちが幸せなんだ」

あぁ、確かにと言われて気付きました。

ここ、ものすごく気に入りました。

「勇敢かどうかは問題じゃねえ。

 きちんと生きて、きちんと死んだかだ。

 死ぬ時に勇敢になることなんざ、

 きちんと生きることに較べたら簡単なことよ」

うん、確かに。

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楊令伝 1 玄旗の章 北方謙三著

待ちに待ってた北方謙三「水滸伝」の続編です。

楊令伝 1 玄旗の章 (集英社文庫) Book 楊令伝 1 玄旗の章 (集英社文庫)

著者:北方 謙三
販売元:集英社
発売日:2011/06/28
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:C

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

梁山泊の炎上から三年―。

宋との戦に敗れた漢たちは各地に潜伏し、再起の秋を待ち続けていた。

燕青は、梁山湖に沈められていた軍資金の銀を引き上げる。

呼延灼、張青、史進は各地で流浪の軍を組織していた。

青蓮寺による残党狩りが熾烈を極める中、梁山泊軍には「替天行道」の旗を託された男、青面獣・楊令の帰還が待ち望まれていた。

感想

期待しすぎてたせいか正直微妙感が。

とはいえこれまでの登場人物のその後や、死んでしまった人たちの息子達がいっぱり出てきて、今後の期待感は否が応でも高まりますね。

楊令に関しては、どれだけ待たせるねん!って感じでしたが、いざ!となるとそれはそれでなんか期待外れという感じも。

あと北方作品特有(?)の熱い場面もまだ見られず。

そういうわけで次巻以降に期待ですね。

あと、相変わらずの王進先生の無双っぷりが、彼のファンとしてはうれしい限りでございました。

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水滸伝 19 旌旗の章 北方謙三著

いよいよ最終巻です。

水滸伝 (19)  旌旗の章 (集英社文庫) Book 水滸伝 (19) 旌旗の章 (集英社文庫)

著者:北方 謙三
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:S

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

最終決戦の秋が訪れる。

童貫はその存在の全てを懸けて総攻撃を仕掛けてきた。

梁山泊は宋江自らが出陣して迎え撃つ。

一方、流花寨にも趙安が進攻し、花栄が死力を尽くして防戦していた。

壮絶な闘いによって同志が次々と戦死していく中、遂に童貫の首を取る好機が訪れる。

史進と楊令は、童貫に向かって流星の如く駆けた。

この国に光は射すのか。

漢たちは民を救えるのか。

感想

熱かったです。読むのが苦しかったです。

そして、涙なしには読めませんでした。

ということでいつも通り好きな場面ごとの感想。

まず騎馬隊を受け取った楊令。

彼の旗を立てるところが男前でした。

次は馬麟の過去。

「俺がその男を斬った時、そいつはちょっと笑った。

 自分を斬ったことを悔やむな、とも死に際に言った」

誤解で斬られたのにこの友人の対応。

男前すぎでしょう。

次は楊雄。

逃げる気になれればに逃げられたのに命を懸けて友を助ける。

カッコよかったです。

次は呼延灼と名もなき兵士。

「おまえの友は、幸せだな。

 死んだら、心の底から涙を流してくれる友を持った」

次は星と語る宋江。

「星は何も語らない。

 時々、流れる星がある。

 そのたびに、死んだ仲間を思い出す。

 その笑顔を、声を、立姿を思い出す。

 語りかけても返事が聞こえてくることはない。

 むなしく、自分の言葉が闇に響くだけだ」

切なすぎました。

次は陳達。

「このあたりかな、と陳達は思った。

 俺としてはよくやった。

 よく闘ったような気がする。

 悔いることは、ほとんどない。

 このあたりだ、やっぱり。

 陳達は呟いていた」

なぜか涙があふれました。

「このあたりかな」というのがツボにハマったのだと思います。

次は花栄と魏定国。

「おっと、この期に及んで、軍令なんて言うなよ。

 ここはもう、男同士、やりてえことをやるだけのことだろう」

男の友情が熱かったです。

引き続き花栄。

「闘えるだけ、闘った。

 男だから、やろうと思ったことを、やり抜いた」

泣きました。

そして次のあのセリフ。

泣き笑いになりました。

次は決して死なないと思われていた男の死。

大好きな人物だったので涙があふれました。

というかあんなところで闘うなって、読みながらずっと心の中で叫んでました。

再度、馬麟。

「死なないかぎり、音はあげない。そう決めているんですよ」

片足がないのにこのセリフ。

そしてこれによりより男前になったという。

次は呉用と許貫忠。

「死は無意味であると。だから、私は自分でしぬことができないのです」

こういう2人の会話は好きです。

そして呉用。

「われらお生き延びさせるために、下手な嘘を吐いた。

 下手すぎるので、私は信用してやろうとおもった」

嘘をつけない男の最初で最後の嘘。

「人知れず漢を貫く。そんな人間もいる」

涙がボロボロ出ました。

最後に宋江と楊令。

涙が流れ続けました。

・・・

良い物語に、良いタイミングで出会えたら、人は成長できると部屋主は考えています。

そして今がそのタイミングだったと思っています。

現在(これを読んでいる時)、色々と不幸な目に遭遇し、心身ともに疲弊してまして、かなり苦しみながら読みました。リアルにもどしながら読みました。

ただ、こういう時だからこそ心に沁みました。

実に沁みました。

きっと明日の部屋主は今日の部屋主よりも成長していると思います。

ありがとう。

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水滸伝 18 乾坤の章 北方謙三著

残りあと一冊となりました。

水滸伝 18 乾坤の章 (集英社文庫) Book 水滸伝 18 乾坤の章 (集英社文庫)

著者:北方 謙三
販売元:集英社
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部屋主の独断ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

童貫軍の猛攻撃が始まった。

呼延灼は秘策を持ってそれを迎え撃つ。

梁山泊では李俊率いる水軍が、巨大な海鰍船と対峙していた。

梁山泊に上陸される危険を背負いながら、幾百の船群に挑む。

一方、二竜山も陥落の危機を迎えていた。

趙安の進攻を1年以上耐え抜いた秦明は、総攻撃を決意する。

揚春、解宝が出撃、そして青面獣の名を継ぐ楊令が初めて騎馬隊の指揮を取る。

感想

面白かったです。

横山水滸伝でラストを知ってるゆえ、読むのがひたすらに痛かったです。

まず林冲と皇甫端の会話。

「時が、それほど都合のいいものだと思うなよ。

 眼の前から消えると、それが無情に大切なものだと思う。

 その思いは、消えぬよ」

あぁ確かにと、皇甫端のこのセリフは沁みました。

お次は童貫と鄷美の会話。

「未熟だな、私はまだ。

 負けを認めるのも武人である、

 と思い定めるまでにずいぶんと時を要した」

しっかり自分を見つめる童貫に好感を持ちました。

部屋主も自身の未熟さをなんとかしたいところです。

ラスト付近にも童貫の恐怖を克服するために努力している独白があるのですが、そこも好きですね。

お次は秦明と解珍の会話。

ポロリと「兵を死なせたくなくなる」という本音をもらす秦明がかわいいです。ちなみに解珍はお気に入りキャラの一人です(好きになる率の高いじじぃキャラ)。

お次は解珍と解宝の親子。

すっと手を上げて合図を送るだけの別れ。

これが今生の別れになるとわかってるはずなのに。

カッコよすぎです。

引き続き解珍。

足が悪い彼のたった一人の奇襲攻撃。

「見事だったはずだ。みんな驚いたであろう」

あまりに彼らしくて涙が出ました。

次は秦明。

「ひとりひとりの心にある、志を守りたいのだ」

「最後まで諦めないのが軍人だ。

 血の一滴の残っているかぎり闘い続けるのが軍人だ」

絶対に勝てない状況で吠える。

男前でした。

で、呉用。

起死回生の策を決めるもみなから評価されず、いつも皆から嫌われている男。

ただそれをあえて受け入れてるのが好きですがやはり好きですね。

次は宋江と呉用のあだな談義。

「不思議なものだな。

 死んだ者を、あだ名で思い出すことがしばしばある」

ものすごく切ない場面でした。

そして林冲。

やりきれないです。

とにかくやりきれないです。

最初からこうなるとはわかっていましたがやりきれないです。

最後は公孫勝。

ふだんは喧嘩しかしてなかったのに友を偲ぶ一筋の涙。

部屋主の目からも涙があふれました。

抜粋

「卑怯なことはしてこなかった。

 志など語れもしないが卑怯を憎んで生きてきたことは誇りだった」

「国の不正を糺そうとするなら、いかなる不正を犯してもならない」

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水滸伝 17 朱雀の章 北方謙三著

水滸伝も終盤に近付いてきました。

水滸伝 17 朱雀の章 (集英社文庫 き 3-60) Book 水滸伝 17 朱雀の章 (集英社文庫 き 3-60)

著者:北方 謙三
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:C

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

童貫と鄷美が、怒涛の猛攻を開始した。

董平率いる双頭山が総力を挙げて迎え撃つが、次々と同志は討たれていく。

更なる禁軍の進攻を止めるため、候健は偽の講和案を進めていた。

巧みに高俅を信じさせるが、そこには思わぬ落とし穴が待ち受けている。

一方、致死軍と高廉の軍の決戦が間近に迫っていた。

闇の中で両者は息を潜め、刃を交える時を待っている。

感想

この巻はまずまずですかね。

まずは候健。

飾りのはずの妻への想いで犯す失敗。

ただ、こういうのは悪くないです。

というかむしろ好きです。

次は慮俊義。

大きいですね、そして熱い。

こういう男になりたいものです。

次は関勝と宣賛。

最後の最後まで友を思う。

カッコよかったです。

続いて公孫勝の過去。

これはひどい。

読んでて痛かったです。

またそれを語る過程の劉唐の行動は実に男前でした。

そして孔亮。

非常にドキドキしました。よくぞやってくれました。

・・・と虚しさにも襲われましたが。

呂牛はいい気味でした。

最後は魯達。

苦しかったです。

部屋主も無念でした。

ただ次代に残しました、想いを。

素敵でした。

抜粋

「医師としては考えられぬことであった。

 死ぬ時を決めて、その時に死んだ。

 いや、自分で決めた時まで死ななかった」

「数えたくないほど死んだ。

 いま、ここで泣いてもよいか」

「俺は志を抱いて生きた。

 志のかぎり生き続けたかった。

 しかし、ここで倒れることになった。

 この無念さがわかるか」

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水滸伝 16 馳驟の章 北方謙三著

まだまだ水滸伝です。

水滸伝 16 馳驟の章 (集英社文庫 き 3-59) Book 水滸伝 16 馳驟の章 (集英社文庫 き 3-59)

著者:北方 謙三
販売元:集英社
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部屋主の独断ランク:B

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

梁山泊は戦によって、壊滅寸前にまで追い込まれていた。

回復の時を稼ぐため、候健と戴宗が偽の講和案を持って高俅に近づく。

また、晁蓋を殺した史文恭が再び動き出した。

名を変え、商人になりすまし、次なる標的のそばで暗殺の機を待ち続けている。

それに対し、公孫勝は袁明の首を狙っていた。

堅牢な守りをかいくぐり、いま、致死軍が青蓮寺を急襲する。

感想

いつも通り面白かったです。

まずは郭親子。

「息子だと思うから、他人の二倍も三倍も厳しくしてきた。

 ほめたことなどない。

 つらい思いをさせたのだろうな。

 謝ろう。

 これまでのことは、心の底から謝ろう。

 おまえはよくやってきた。

 褒め言葉をいくつ並べても足りないほど、

 お前はよくやってきた。

 すまぬ。

 これは一度だけ言うことだ。

 おまえは、私の誇りだ」

眩しいなぁ、うらやましいなぁ・・・と思いました。

で、史文恭。

こいつ渋すぎですね。

一人殺すために何年もかけるし。

「いままで好きになった相手しか殺してこなかった」

このねじまがった考え方も素敵です。

そして彼がいるだけで作中の緊張感が非常に増します。

お次は王英。

確かにこれは溜飲がさがりました(笑)

次は燕青VS洪清。

1対1の闘いでは一番ドキドキした思います。

「失礼なことを申しました。老いておられるなど、とんでもないことでした」

そして袁明。

しぶすぎます。

敵ながらあっぱれでした。

最後は母大虫と母夜叉。

「誰かと手をつないで夕陽を眺めることなどもう生涯ないだろう。

 心の中で生きていて、いつでも手をつないで歩いてくれる」

で、帯がまたいいんですよ。

『「人には志というものがあると知ったのだ。

 それは躰を流れる血ではなく、心を流れる血だとな」

史文恭、闇から再来し、夢を奪う』

「」内は本文からなの抜粋「だけど、下の付け足しの一文がまた渋いんですよね。

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