医龍 13巻

これまた少し遅くなりましたがレビューしたいと思います。13巻の裏表紙は何気にいい人な「中田」先生です。この人、影は薄いけど嫌いじゃないです。というかむしろ好きなキャラの1人です。

医龍 13―Team Medical Dragon (13) Book 医龍 13―Team Medical Dragon (13)

著者:乃木坂 太郎,永井 明
販売元:小学館
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部屋主の独断ランク:B

   作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

「野口」の後任候補としてやってきた「霧島」は、天才「朝田」を否定しかつ凡人である医局員たちを取り込み、それでいて野口を満足されるその完璧なロジックで大学内での勢力を着々と伸ばしていきます

一方、朝田は「国立」のススメで「UCLA」行きを決めます。そのために行き場をなくしつつある「伊集院」は、自らの意思で、霧島から何かを得ようと、彼の下へと赴きます。

次のバチスタ患者は見つからず、前回のように緊急手術という手段は使えなくなった上、朝田はアメリカ、伊集院は霧島のところへと、「加藤」の作ったバチスタチームは崩壊していきます・・・

部屋主の感想

物語的には盛り上がりに欠けますがこういう展開は好きです。この巻は凡人霧島と凡人伊集院の姿が、同じく凡人である部屋主と重なるからです。

ここまでは、天才朝田のカッコよさと物語の面白さに焦点が当たっていたので、いまいち影の薄かった彼ら凡人の心情の変化がじっくりと描かれているのが楽しいです。必要以上に悩むその姿がいいんですよね。

でもって、天才を否定し、凡人をとりこむ、わかりやすくて正しい霧島の論理は、ある意味で情報操作の基本であり、そういう意味でも勉強になります。それにアッサリひっかかる伊集院も彼らしくていい感じですし。

もちろんその後も朝田の影響をひきずりながら、霧島に惹かれ、色々と悩んでるあたりも彼らしくて素敵です。

特に、朝田の手術に慣れてしまって、自分が目が肥えたために自分の能力に全く自信がもてなくなってるあたりなんて、部屋主自身がまったく同じことを体験中なので実に共感を感じます(いやホントこれ辛いんですよ)。

この巻の部屋主のグッときた台詞

人生を計算なんかできる?何がどうなるかなんてわかんねーじゃん。行ってムダに終わるかもしれねーけど、ムダはムダでどこかで役に立つかもしれねよ?どう転ぶかなんて、わかんねえよお?そんな時は、動いてみるのもいーいんじゃねえ、ケケ」by朝田

冗談っぽくいってる台詞ですが、間違ったことではないと思います。無駄はきっと無駄じゃない。自分の現状が無駄っぽいので部屋主がそう思いたいだけかもしれませんが。

むしろ逆なんですよね。去年できたことが、できなくなってる気がするし・・・なんか、どんどん下手になってるみたいで」by伊集院

実によくわかる感じがします。部屋主も頑張ってるつもりなんですが、ぜんぜん賢くなってる気がしませんので。やればやるほど自分の無知さ加減に呆れますし・・・はぁ、しんどいっす。

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医龍-12巻

ようやく新刊発売となったの久々の記事作成です。

医龍 12―Team Medical Dragon (12) Book 医龍 12―Team Medical Dragon (12)

著者:乃木坂 太郎,永井 明
販売元:小学館
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部屋主の独断ランク:B

   作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

「朝田」をERに欲しい「鬼頭」は、選挙戦に勝つべく日本人でありながらUCLAの教授にまで登りつめた「国立笙一郎(くにたちしょういちろう)」を呼び寄せます。医療大国アメリカにおいて実力を認められた国立が日本に帰ってきた目的は「加藤」と同じく日本の医療を改革するため、息子にそんな自分の姿を見せるためでした。

一方、野口の後継者としてやってきた「霧島軍司」はもちまえの能力で着々と勢力を伸ばしていきます。さらには自分を呼び寄せた野口にも・・・

2人の対立候補が支持を獲得していくのを感じ、焦りはじめる加藤にさらなる追い討ちがかかります。国立が朝田をUCLAに紹介するからアメリカへ行けと促すのです。天才ゆえ周りが自分についてこないもどかしさを感じる朝田の返事ははたして・・・

部屋主の感想

この巻は選挙戦がメインで、朝田のスーパーヒーロー的な手術シーンは少なめで爽快な感じは薄いですが、それはそれで面白いです。大人の汚いドロドロとしたかけひきとかたまらないですね。

自らの信念をもって日本にやってきた国立はカッコいいですし(訳アリそうな息子の存在も気になりますし)、相変わらず腹黒い野口は素敵だし、霧島も悪役キャラとして一皮剥けたようでいい感じです(まだまだ腹に一物も二物も隠してそうなあたりいいですしね)。

でもって、この巻の見所はやはり朝田がアメリカへ誘われることでしょう。朝田の天才ゆえの葛藤、そして天才朝田と接してきたバチスタチームの面々のそれぞれの反応が実に面白いです。

この巻の部屋主がグッときた台詞

俺は凡人だ。お前と朝田が気づかせてくれた。礼を言う」by霧島軍司

医局員の心を掴んでいく霧島に、ミキが探りをいれようとしたときの台詞です。プライドの高い霧島が自らの負けを認めるのはさぞ辛かったと思います。それを乗り越え、さらに信念らしきものを獲得してるあたり素敵です。自らの弱さを自覚してる人間は好きですし、何より強いでしょう。悪役ながらカッコいいです。この後に続く彼の加藤とは真逆の思想も面白いです。

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医龍 11巻

ついに最新刊まできました。

医龍 11―Team Medical Dragon (11) Book 医龍 11―Team Medical Dragon (11)

著者:乃木坂 太郎,永井 明
販売元:小学館
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部屋主の独断ランク:B

   作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

成長した伊集院が立派に第一助手役を務める最中、教授会の終わった野口ら教授陣が手術を見にやってきます。改革案の審議結果が気になるとはいえ、どちらにせよこの手術で結果を出さなければならない加藤は冷静です。

バチスタ手術に復帰した朝田は、再び心筋の変性部位の触診にトライします。けれどやはりその特定はできず、そのまま手術を続行することになります。手術続行という判断に驚く周囲をよそに、朝田は心筋の「切除」ではなく「切開」だけを行います。ここで失敗すると後のない加藤が決死の形相で「それでいけるの?」と、そして、次の行動はと全員が何かしらの期待を持ち見守る中、朝田の下した処置は、ただ切開部の「縫合」をするというものだったのです。

加藤の反乱はこれで終わったと安心する野口、結局手術は失敗に終わったと落胆または喜ぶ医局員たち、朝田ならなんとかしてくれると思っていた伊集院、この手術に自らの進退をかけていた藤吉、そして全てが終わった加藤・・・しかし次の瞬間、この朝田の処置の結果に全ての人達が驚愕することになるのです。

部屋主的見所&感想

ついに始まった選挙戦に対し、機を見るに敏な野口教授は、早くも保身のために、正論を用いて加藤を牽制し、仇敵である祖父江教授と会談を持ち根回しをはじめます。

いやもうとにかく野口教授のいやらしいニヤニヤ顔が満開です。この2つの場面の陰険さは前のよりもすごいです。ホント、実際こんな奴がいたら死んでほしいけど、物語としてはこういう悪役はいてくれなきゃ困ります。

祖父江教授との会談中に発した「今後、加藤ちゃんが何を仕掛けようがこっちはこっちの相撲をとればいいのさ。これが横綱相撲だよ」というシーンなんか、ハゲ・チビ・小太り・いやらしいを超えて、もはや「カッコいい」という域にまで達しています。とにかく必見。悪役はこうでなきゃという見本ですね。

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医龍 10巻

今日もドラマに合わせての記事作成です。ドラマ版を見てる方、あれどう思います?

医龍 10―Team Medical Dragon (10) Book 医龍 10―Team Medical Dragon (10)

著者:乃木坂 太郎,永井 明
販売元:小学館
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部屋主の独断ランク:B

   作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

バチスタ手術の中止を訴える加藤に対し手術続行を主張する朝田は、異変解消のため2㎜に満たない患者の血管を、装備のない状態で縫い合わせようとします。ここで中止しても再手術をする体力が患者にはないという判断です。術中死とベットの上で親に看取られての死は全く違うと言う加藤に「あんたは間違っていない」と返すものの強引に手術を再開します。

しかし、仮にこの手術が成功しても本来のバチスタ手術のための「心筋の変性部位の特定」が今回はできていません。どちらにせよ手術はそこで中止せざるをえないと再び手術中止をうながす加藤に対し「切り札はもう1枚ある」と、そして、この札を切った場合、「あんたが今まで積み上げてきたバチスタ論文は全て過去のものになる」と思わせぶりに発言し手術を再開するのでした。かつて紛争地帯において、機材も物資も何もないところで患者を見てきた朝田の恐るべき手術の腕に驚愕するチームメンバーに、見学している医局員達。そんな彼らの見守る中、朝田は2㎜未満の血管の縫合に成功するのでした。

同時刻、反朝田の助手・木原はこの手術を野口に伝えるべく教授選改革案の審議中の教授室へ向かいます。この報告を聞いた野口は、この手術を逆手に改革案の白紙を主張します。けれど、40年近く野口と仲の悪い消化器外科の祖父江教授の物言いと、鬼頭の発言により、白紙とはいかず、教授会の3分の2以上の拒否で教授候補を落選させることができるとの条件つきで、加藤の選挙改革案は審議を通過します。

再び場面は手術中に戻ります。今回はさすがの朝田にも変性部位の特定ができません。そして、彼が必死で変性部位を探している中、急患が運び込まれてきます。患者はなんと木原の母親で、しかも助かりそうな状態ではなかったのです。これまで何かと朝田ともめてきた木原ですが、バチスタが行われている手術室に乱入し、このたびばかりは朝田にすがりつきます。加藤に自分の代わりは可能と決め、伊集院に加藤の代わりに助手はできるかと尋ねる朝田。「できない」と答える伊集院。その返事を聞いた後に出した朝田の答えは、木原の母親の手術には手をかせないというものでした。

朝田と加藤は「できないことをできないと判断することの責任」についての伊集院の決定に対し理解を示しての決断でしたが、独善的でカリスマ気取りの朝田ならできないと答えても無理に助手代理をさせられると思っていた伊集院は逆に困惑してしまいます。そして、もう一度自問自答を開始します。「本当にできないか?」と・・・

部屋主的見所&感想

今巻は教授改革案の審議場面、上記の伊集院の悩む姿などなかなかに見所いっぱいです。けれど、いつも通りこういう人の命で泣かせるところは嫌いなのですが、木原の母親の命の灯火が消えていくシーンはきます。いつもコミカルな悪役キャラの彼が「神様でもいいんですけど、助けてくれませんかね」と力なくつぶやく場面は涙を誘いますし。この前後の6ページの演出は非常に好きですね。この漫画の特徴的な後光が射しての登場シーンですが、実際もそうなんでしょうか?気になります。

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医龍 9巻

ドラマの放送にあわせて記事書いてたりします。

医龍―Team Medical Dragon (9) Book 医龍―Team Medical Dragon (9)

著者:永井 明,乃木坂 太郎
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部屋主の独断ランク:B

   作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

教授への道が完全に閉ざされてしまった加藤は、せめて伊集院だけは朝田とともにERへ移籍させてほしいと鬼頭へ頼むために2人してバーへ行くことになります。そこに現れた朝田は、鬼頭を誘ったのは自分である彼女と告げ、前巻で野口により失敗に終わった、加藤の選挙改革案の教授会へ提出を彼に頼むのでした。己に利のないことでは絶対に動かない鬼頭を相手に朝田が語る彼の利とは?結果、改革案の提出の約束と同時に鬼頭という野口以上の敵を作ってしまいます・・・

ついに開かれた臨時教授会に提出された加藤の選挙改革案は、今までの彼女の工作が功を奏し、狡猾な野口の裏をかくこと成功、審議されることが決定します。だからといって加藤の状況が好転したわけではありません。依然彼女は細い細い蜘蛛の糸を登っている状態なのです。なぜなら、選挙改革案の是非を巡る審議で、彼女の案が可決される保障はまったくない上、仮に通ったとしても絶対に失敗することができないバチスタ患者は最悪の状態だからです。

普通なら誰もが失敗以外を想像することが困難な手術ですが、チームの全員は「朝田ならもしかして」と、かすかな希望に自分達の命運をあずけます。そして、奇しくも、審議会と同日に、教授に極秘、緊急手術という名目で異例のバチスタ手術ははじまるのでした。しかし、開胸後に彼らの目にうつった患者の心臓には想定外の異変が・・・しかも変性部位の特定すらままなりません。いつもどこかに余裕が感じられた朝田ですが今回ばかりは表情が強張ります。そして加藤が下した決断は「バチスタ手術の中止」だったのです・・・

部屋主的見所&感想

手術開始のちょっと前、赤ん坊を見ながら朝田と藤吉が語る場面は妙に好きです。眠る患者を横目に藤吉は「この子もあと半年もすれば少しずつ始めるだろう、パァ~パとか」と珍しくおどけた感じで朝田に語りかけます。次いで沈んだ顔になり「だが今のままじゃその半年後はこないだろう」と。そしてさらに暗い表情を見せた後、微笑んでるようにも見える複雑な表情で「そんな子供の初めてのおしゃべりを、この子の親にも聞かせてやりたいな」と・・・そして朝田も複雑な笑みを「ああ、聞かせてやりたいね」と答えるのでした。

これから自らの進退を賭けた手術を行う2人なのですが、そんな自分たちのことなど微塵も感じさせず、子供の将来に想いをはせて、決意を新たにしてるのでしょう。と、部屋主は勝手に思っています。

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医龍 8巻

本日からTV放送が始まるのでつぶやいておきます。

医龍―Team Medical Dragon (8) Book 医龍―Team Medical Dragon (8)

著者:乃木坂 太郎,永井 明
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部屋主の独断ランク:B

   作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

己の医局生命と引き換えにせめてチームだけは存続させようと加藤は動きはじめます。そんな中バチスタチームを解散させて朝田をERに欲しい鬼頭教授が北日本大が見捨てたバチスタ患者の情報を加藤に持ってきます。なんと今度のバチスタ候補は生後9ヶ月、そして内臓完全逆位なのです。

ここまで失敗が確実な手術に許可は下りません。強引にオペとなればチームは解散です。けれど朝田の性格上、手術は強行されるでしょう。「患者の命を弄ぶような手段」と返す加藤に鬼頭は「万に一つ、朝田ならこの患者を救える」と。ここまで読みきった完全な作戦でした。同時に論文の成功症例のためとはいえ想像以上の非道をする霧島の実態を彼から伝えられた加藤は、自分のバチスタこそが本物と証明するためにバチスタチームとともに手術の準備に進みます。

その最中、加藤の代わりに野口が後任教授候補として呼んだ男がやってきます。その男とはあの・・・そしてそれに対抗し加藤の教授立候補に向けて朝田が考えた方法とは?

部屋主的見所&感想

全ての裏工作に失敗した加藤は野口に呼び出され、外に飛ぶことが決定したと伝えられます。もうだめだと悟った加藤はついに正面から野口に医局改革をするつもりだったと述べます。

そんな彼女に野口は、「もともと君を教授にするつもりはなかった、君は信念が強すぎるからね。理想という型に無理矢理現実を当てはめるのはトップしては危険だ。現実の大きな波で1人で立ち向かうのは無謀だが信念で舵をとる船頭はそれをする、そういう船頭が船を沈めるのさ。君が教授になれないのは私に楯突いたからではなく適性に欠けるからだ。今日で君は退院だ」といやしらしく笑いながら告げるのでした。

いやホントこの野口教授のネチネチさはたまらんですね。朝田や加藤に惹かれる部屋主ですがこういうときの野口にそっくりだったりします。なお、クビを言い渡された後の加藤の宣戦布告は非常に熱いです。

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医龍 7巻

何についてつぶやくかけっこう悩んでます。どなたかこれがいいとかコメントくれると嬉しいです。

医龍―Team Medical Dragon (7) Book 医龍―Team Medical Dragon (7)

著者:乃木坂 太郎,永井 明
販売元:小学館
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部屋主の独断ランク:A

   作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

病院到着の直前に停止した香の心臓、しかし脳機能が停止するまではまだ数分の猶予が・・・香の命をを救うために朝田と荒瀬、2人の天才がついに手を組みます。

また、北日本大・霧島が早くも2例目のバチスタ成功させたことによって加藤のバチスタ論文は敗色濃厚になり、朝田の度重なる独断専行とあいまって、ついに野口が加藤を教授に推薦しないという宣告を出します。現行制度の大学病院では教授の推薦がないと教授に立候補することすらできません。

2人目のバチスタ患者からなんとしても霧島を越える成果を得、もう一度野口に振り向いてもらわねばと焦る加藤ですが、結局はもう自分はゲームオーバーだと悟り絶望してしまいます。そんな中、第2回目にしてこれで最後になるはずのバチスタ手術が開始されます。

部屋主的見所&感想

最悪の状態で始まった第2回バチスタ手術、最後まで心臓の病変した細胞を触診で見分けられなかったとさらに加藤は落ち込みます。しかし伊集院は一瞬ですがそれを認識できたのです。ついこの間までどこにでもいる使えない研修医だった彼の成長を目の当たりした加藤は、バチスタチームの中に自分がやろうとした医局改革の理想が育っていることに気づきます。そして加藤の中に新たな希望が、たとえ自分が灰になろうとも・・・

朝田はいわゆるヒーローキャラでとにかくカッコいいのですが、この加藤は悩んで苦しんで道を選択していきます。一見カッコいい彼女のこんな泥臭い姿が部屋主は大好きです。ここを見ている皆様はどうでしょうか?

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医龍 6巻

6巻も部屋主的にはお気に入りです。

医龍―Team Medical Dragon (6) Book 医龍―Team Medical Dragon (6)

著者:乃木坂 太郎,永井 明
販売元:小学館
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部屋主の独断ランク:

   作品全体ランク:A

ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

朝田の過去が描かれ、なぜ彼が最初片田舎で隠居生活を送っていたのかが明らかになります。そして朝田と因縁のある北日本大の外科医・霧島軍司がバチスタ手術を成功させ、加藤との論文レースに発展します。先をこされると加藤は失脚、バチスタチームは解散です。またERに出向した朝田の前に凄腕の麻酔医・荒瀬が登場。是非ともバチスタチームに欲しい朝田だか、彼はかって論文のために多くの患者を殺してきた医者だったのです・・・

部屋主的見所&感想

かつて論文のために製薬会社と繋がり多数の患者の命を奪い、そして現在は多額の金銭報酬と引き換えに腕をふるう麻酔医・荒瀬だが、自責の念のためか、お金と一緒に消えていきたいと見える程毎夜なじみのバーでつぶれています。そんな彼を研修医・伊集院は感情を抑えられずに責め立て「一度、僕も手を汚せばもっと楽に人を許せるのに」とつぶやきます・・・

そんな中、買出しに行ったバーの店員・香が事件にまきこまれ銃で撃たれてしまいます。この時間ならERに朝田がいるとわずかな希望を胸に救急車は走り出します。外科医なのになにもできなかった伊集院は己の無力さを痛感し、自分が罵った荒瀬が彼女を助けている現状に、卑怯にもホッとしている自分、人の命を1人で背負うのが怖い自分、代わりに背負ってくれるなら誰でもいいと願っている自分に気づきます。

2人の思いをよそに、香の命の灯火は消えていき、その唇は最後の言葉を紡ぐためにわずかに動きはじめます。伊集院は荒瀬に「あなたが聞かなくて誰が聞くんだ」と叫びます。しかし荒瀬は自らの耳を塞ぎ「お前が聞け、俺は金を入れれば技術で患者を治すだけの自動機械よ。それ以上のことをするつもりはないしできねぇ。ここはお前の仕事だ」とつぶやきます。そんな彼に伊集院は「あなたの友人でしょ?あなたの都合で意地を張ってる場合じゃないでしょう」とまたしても責めたてます。

けれど荒瀬は「俺の都合じゃねぇ。お前なら金のために人を殺した医者に看取ってもらいたいか?俺にそんな資格がないのはお前が一番知ってるだろう。ここから先の道はお前みたいにキレイな医者しか歩けねえのさ。頼むぞ」と死ぬほど辛そうに何とか声を出します。この言葉に愕然としながらも、その意味を理解し何よりも重い言葉を受けとる伊集院・・・

2人の人間性が非常によく描かれていると思います。命のやりとりを描くことにより泣かせるのは邪道だなと思いつつも、部屋主はどちらにも感情移入してしまい目頭が熱くなりました。

なおこの後、心停止状態で病院にたどりついた救急車の扉が開く場面で6巻が終わり以下は次巻となります。部屋主は7巻が出るまでかなりやきもきしました。

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医龍 5巻

今日もコツコツつぶやきます。

医龍―Team Medical Dragon (5) Book 医龍―Team Medical Dragon (5)

著者:乃木坂 太郎,永井 明
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部屋主の独断ランク:B

   作品全体ランク:A

あらすじらしきもの

第1回バチスタ手術の続きです。まさかのトラブル続出で騒然となる手術室。スタッフ全員が凍りつくなか朝田がとった禁断の行動とは・・・その結果バチスタチームは?患者の命は?

部屋主的見所&感想

手術中に新たに発覚した事実によりバチスタ手術が成功しても患者は助からない状況に陥ります。そこで朝田は現在の日本において手術を行っている全員が罪に問われる禁断の行動にでようとします。

野口教授が「羽交い絞めにしてでも止めろ」と叫び、伊集院が「お願いだからやめてください」と半泣きで懇願する中、加藤は、朝田の選択は正しいかもしれない、だけどそうするとチームが崩壊してしまうと述べた後、「あなたにとってチームとは何?医局はおろか医師法さえ超えてあなたに従うのがチームだと考えているならどんな権威よりも傲慢だわ」と尋ねます。

その質問に対し朝田は全員に初めて頭を下げ、「俺にとってチームとは共に命を追う大事な仲間だ。1人でも命を諦めないものがいれば俺は何があっても共に前に進む」と言い、患者を見ながら「ここに戦っている仲間がいる限り。俺たちにできる戦いは妥協を許さないということだ」と・・・イカン、渋すぎるっす。

この巻では野口教授の悪者タヌキ親父っぷりもいい感じです。部屋主はこの悪役キャラがけっこう好きです。やはりこういうわかりやすい悪者がいるからこそ物語が盛り上がるわけですし。でもこんなオッサンには実際にいたら嫌だな。いると思うけど。

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医龍 4巻

お気に入りの4巻です。

医龍―Team Medical Dragon (4) Book 医龍―Team Medical Dragon (4)

著者:乃木坂 太郎,永井 明
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部屋主の独断ランク:

   作品全体ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

ようやく第1回バチスタ手術がはじまります。ただし、患者を選ぶ時点で波乱アリ。手術中にも波乱アリ。

部屋主的見所&感想

今回の見所は2人のバチスタ患者候補の選考場面からはじまります。論文症例のためには状態の悪い患者は見捨てて手術の成功率を上げるのが大学病院の掟。しかし状態の悪くこのままではあと三ヶ月もたないと診断された患者は加藤がまだ新米のとき何かと目にかけ指導してくれた元看護婦長の奈良橋だったのです。しかも昔の加藤を知っている彼女は「この人にまかせてダメなら諦めもつく」と全幅の信頼をよせ手術を希望しているのです。

だが奈良橋が退職してからの8年間、加藤は医局改革のために医局の掟に従い、論文のため、出世のためと何人もの患者を見捨ててきました。同時に彼らの犠牲を生涯忘れないと心に誓い。そして加藤は、自分が上に行くために見捨ててきた患者たちの写真を見つめながら、今、情に流されてはいけない、流されると彼らの犠牲が全てムダになってしまう、今さら引き返すわけにはいかない、と自分に言い聞かせます。葛藤の末、彼女が選んだのは奈良橋ではなく状態の良い方の患者でした。

「奈良橋のカルテを見せろ、俺ならなんとかできるかも」と迫る朝田。しかし加藤はカルテを渡さずに、「汚いと思う?だけど汚いと言ってるだけでは何も変わらない。誰かがドブに脚を突っ込んでドブさらいをやらなければ、私はそれをやるの」と主張します。そんな彼女に朝田は「あんたの改革はあんたの妥協をごまかすための道具じゃない。人間は無限に自分をごまかせる。改革のための手段と言って気づかぬうちに自分に甘くなる。いずれ過去の罪すら正当化するようになる。ミイラ取りはそうやってミイラになる」と一蹴します。

その夜、加藤は奈良橋の病室を訪れます。眠る奈良橋を見ながら、初めて自分の担当患者が死んだとき一晩中彼女の胸で泣いたことを思い出します。目を覚ました奈良橋は「どうしたの?泣きそうな顔をして」と尋ねます。冷静を装う加藤に「あなたは本当に泣き虫なんだから」と言葉を続けます。「泣いたのは一度きりです」と返す加藤。そんな加藤を優しく見つめながら彼女は静かに語りはじめます。

わたしは職業柄たくさんのお医者さんを見てきました。どの人も自分の思い入れた患者さんが死んだ時は泣いたもんでした。そのうち死なれると辛くなりそうな患者にはなるべく心を移さないようにして・・・泣かなくなるの。人間ですもの。自分の心を守る術を身につけるのね。私もそうだった。でもあなたは違ったわ。いつも患者には真正面で患者が苦しんだり亡くなった時にはいつも瞳に涙をためてこぼさないようにしてた。あなたは頭のいい人だから泣き方を変えたのね。あなたのようなお医者さんだったらもし私が死んでもきっとずっと覚えててくれる。私はそう思ってる。」

そう言って微笑む奈良橋。瞳に涙をため、なんとか「失礼します」とだけ言い病室を後にする加藤。ドアが閉まると同時に「本当に泣き虫なんだから」と奈良橋がつぶやきます。そして・・・部屋主はこれらの一連の場面がたまらなく大好きです。拙い文章でどこまで表現できたかが一番心配だったり。

最終的に彼女が下した決断は・・・それは是非とも読んでみてくださいということで。ヒントは、後日、野口教授に呼び出された後、朝田に「今さら生き方を変える気はないわ。私は患者のために論文を諦めたりしない。悪魔に魂を売ってでも教授の椅子が欲しい女よ」と言っているところかな。

この巻の部屋主的にグッときた台詞

今日がベスト日かどうかは知らねーが、ベストの今日にはしてみせるぜ」by朝田

バチスタ手術に不安を感じる藤吉に対し朝田が言った言葉です。皆様もカッコつけて使ってみてはいかがでしょうか?

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