ピアノの森 2巻

今でこそ人気青年漫画誌「モーニング」での連載してる「ピアノの森」ですが、以前は「ヤングマガジン・アッパーズ」で連載してたんです。

ピアノの森 2 (2) Book ピアノの森 2 (2)

著者:一色 まこと
販売元:講談社
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部屋主の独断ランク:

   作品全体ランク:B

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

かつての天才ピアニスト・阿字野に、息子・修平の個人指導を頼みに行く雨宮の母ですが、「弟子はとらない」とアッサリ断られてしまいます。彼女の話から海のピアノ能力の高さを聞いた阿字野は、息子の修平にそのことについて尋ねることになるのです。修平の答えは母と同じく海の能力の高さを示すもの、さらには、海が森のピアノを毎日弾いていること、海がまだ赤ちゃんだったころに森のピアノが彼の命を救ったこと、それ以来森のピアノは海のピアノであることを伝えるものだったのです。

そのことを聞いた阿字野は愕然としてしまします。なぜなら、森のピアノは、タダ同然で手放してしまった彼にしか弾きこなすことのできない彼だけのピアノで、3年前に森で発見したときにはすでに音を失っていることを自分自身で確認済みだったからです。信じられないと思いつつも、阿字野の足はかつての自分のピアノの音を聞きたいという一心で森へと向かってしまいます。けれど、ピアノの音が聞こえてくる気配は一向にありません。子供の言葉を真に受けてと自己嫌悪しはじめたまさにそのとき、彼の耳に届いたのは・・・

部屋主的見所&感想

とにかく阿字野が熱い2巻です。世界に名を残すほどの天才ピアニストとしての栄光時代から、婚約者と車で移動中に、飛び出してきた子供を避けようとして事故を起こし(運転していたのは婚約者)、その結果自らの左手(の自由)と婚約者を失い、絶望のどん底へと落ち込みます。半分死んだようになった彼は事故後にピアノを手放し、あらゆることに興味も関心もなくなり、10年という歳月をかけ人からは忘れられ、名ばかりの名誉教授を解任されることになります。

ピアノを世界を離れることに最早何の未練もないけれど、ふとピアノのことを思い出した阿字野はその行方を調べはじめます。ピアノは特注品だから本人以外の人には扱えないため、楽器屋、キャバレーを経て、結局は森へ捨てられたらしいということをつきとめた彼は、ついにそこでピアノを発見します。まるで自分と同じように壊れてしまって音の出ないピアノを・・・

阿字野は震える手でピアノに触れ、恐る恐る鍵盤を叩きはじめます。しかし音はでません。けれど彼は何度も何度も音のでないピアノを弾き続けます。何度も何度も。そしてついには膝から崩れ落ちた彼の頭を駆け巡った想いは「あの事故の時どうして死ねなかったのだろう」という嘆きでした。事故後ですら見せなかった涙を流し叫び声を上げて・・・

とにかく切ないです。絶望する過程は物語としてはありきたりだけど、ピアノと阿字野の姿をダブらせる演出、事故以来は無表情で無関心だった彼がピアノが音を出そうと必死になり、ダメだった時に初めて嘆くという効果、なぜかピアノから離れられずにその後の3年を近くの学校で教師をしているという描写、もう一度ピアノの音が聞きたいという願い、そして海のピアノとの出会い・・・ホント切ないです。何かで失意の底に沈んだことがある人なら心地よい(?)あの苦しさを思い出され涙が込み上げてくる場面だと思います。ない人は彼の気持ちを想像してみてください。きっと何かしら得るものがあると思います。

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ピアノの森 1巻

巷では「のだめカンタービレ(だっけ?)」なる女性漫画が、最近のクラシックブームに乗って大人気だそうです。この作品については読んだことないからなんとも言えないけれど、部屋主にとっての音楽漫画はこの「ピアノの森」です。

ピアノの森 1 (1) Book ピアノの森 1 (1)

著者:一色 まこと
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

   作品全体ランク:B

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

祖母の看病のため、とある田舎町に引っ越してくることになった「雨宮修平」は、ピアニストを目指す小学生5年生です。この町には大きな森があり、そこには壊れたピアノが捨ててあります。壊れていて誰にも音を出すことのできないはずのピアノですが、その森からは夜な夜なピアノの音が聞こえてくるので、いつのまにかオバケが出るという噂がたち、子供たちの度胸試し以外では誰も近寄らなくなりました。

転校生の運命か、雨宮は同じクラスの金平たちに、「森のピアノを弾いてこい」とイジメられることになります。一見少女のように綺麗な少年「一ノ瀬海」は、「あのピアノは俺のピアノで音は出る」と主張し、雨宮を助け、金平と大喧嘩をはじめます。そこへ子供嫌いと呼ばれる程のすごく怖い音楽の「阿字野」先生がやってきて、子供達は一目散に逃げていくのでした。これがこの小学校の日常風景です。

大喧嘩の翌日、雨宮は海に連れられて森へ行くことになります。手を怪我しないために手袋をはめ森を進む雨宮は、木漏れ日の中に静かに置かれているピアノと対面し、海に促されピアノを弾くのですがどうにも音が出せないのです。しかし、ピアノを一度も習ったことがないという海は、そのピアノを見事に弾きこなし、雨宮はすっかり彼のピアノに魅了されてしまうのです。

雨宮の家に招待された海は、彼の家のピアノを弾くことになりますが、どうにも上手に音をだすことができません。そんなこんなとピアノを楽しむ2人の話を聞いていた雨宮の母は、阿字野という名前に反応します。なんと彼は、20年以上前に奇跡とも称された天才ピアニストだったのです。

部屋主の感想

絵のタッチといい物語といい、全体的にホノボノとした印象を受ける作品です。男性誌での連載ですが是非とも女性の方にも読んで欲しい漫画の1つです。

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