ネットカフェ難民と貧困ニッポン 水島宏明 

部屋主自身ネットカフェ難民の一歩手前なので、この手の本はよく読んでます。(この記事も一年程前に書いたものです)

ネットカフェ難民と貧困ニッポン (日テレノンフィクション 1) Book ネットカフェ難民と貧困ニッポン (日テレノンフィクション 1)

著者:水島 宏明
販売元:日本テレビ放送網
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

内容紹介のようなもの

2007年の流行語ともなった「ネットカフェ難民」という言葉の名付け親でもある著者が語る貧困日本の真実の姿です。

Ⅰ 漂流する何人

CHAPTER_1 ネットカフェ難民たち

ネットカフェとはどういう場所か、ネットカフェに集う人々、などについて書いてあります。

CHAPTER_2 案内人シュウジさん

ネットカフェでの生活スタイル、日雇い派遣とはどういうものか、消費者金融やゼロゼロ物件といった貧困ビジネスについて、女性のネットカフェ難民、などについて書いてあります。

Ⅱ 難民SOS

CHAPTER_3 自立生活サポートセンター「もやい」

教育からの排除・企業福祉からの排除・家族福祉からの排除・公的福祉からの排除・自己からの排除、などについて書いてあります。

CHAPTER_4 貧困ビジネス

貧困を喰いものにするビジネスである偽装請負・日雇い派遣などについて書いてあります。

Ⅲ 闘うネットカフェ難民

CHAPTER_5 ネットカフェ難民の味方

日雇い派遣者のために労働組合「派遣ユニオン」の活動について、グッドウィルの給与天引き問題、などについて書いてあります。

CHAPTER_6 日雇い派遣と社会情勢

非正社員の増加とその背景にある「規制緩和」について、違法行為をゴリ押しで合法にしようとする財界中間マージンをいくらでも取れる日雇い派遣

Ⅳ ネットカフェ難民はどこへ

CHAPTER_7 ネットカフェ難民生活からの脱出

ネットカフェ難民から脱出しようしている人たちについて書いてあります。

CHAPTER_8 国の対応

物足りない厚生労働省の調査、厚生労働省の調査に協力しなかったネットカフェ業界団体、広がる貧困、国の対策、などについて書いてあります。

CHAPTER_9 貧困は個人の責任ではない

貧困問題における社会の側の責任について書いてあります。

部屋主の感想

この手の本は今まで何冊か紹介してきましたが、これが一番わかりやすいように思います。

政治や財界の責任についてそこその紙面をさいて言及している点も評価できます。

でもって、いつも感想で書いてますが、この手の貧困問題の根の大部分は金持ちを太らせ貧乏人をさらなる貧困に落とす「労働者派遣法」にあるので、これをなんとかせねばと思うのですが・・・

とりあえずCHAPTER_6やCHAPTER_9あたりを立ち読みでもしていただけると嬉しいです。

コレを読んだ後に「ルポ最底辺」「偽装請負」「日雇い派遣」「高学歴ワーキングプア」あたりを読むと補完できて良いと思います。

この本から見えてくる日本の病巣

「イギリスであれば『社会的な構造』も合わせて報じられて、議論の対象になるはずが、日本では『鬼のような母親』『家でぶらぶらしていた子供』『責任を放棄した息子』の“個人責任”ばかりが問われ報道で糾弾される。事件の裏にある、『貧困』の問題を誰も見ようとしない。こうした背景を伝えていかないことには、同様の問題を防止できない

個人の責任は重要ですが、ことネットカフェ難民などの貧困問題については社会背景の問題も非常に重要であることは間違いないかと思います。

実感したのは、“普通”ってものすごく大切なものだった、ということです。普通に部屋に住んで、普通に毎日働いて、普通に生活するということ。一度そこから離れてしまうとなかなか取り戻せない。この生活をしていてそれを一番実感しました

ネットカフェ難民の一人の言葉です。なぜ普通の生活に戻れないかは読んでもらえればよくわかると思います。

日雇い派遣ではいきなり初めての現場に行かされても手順を教えてくれるわけではない。派遣先からはそれなりの仕事を要求される

そんな現場もあるのがしんどいんですよね。

僕だって、実際に落ちていないと分らなかった。ニートなんて馬鹿にしていました。収入が少ない人は能力がない人だから収入が少なくて当たり前だとか。ただ自分がこんな生活に追い込まれて、一生懸命働いているのになんでこんなに不幸なんだろう、自分の努力が足りないのだろうかと考えたんですね。自分は精一杯やってきたんじゃないか。きつい仕事も汚い仕事も恥ずかしい仕事も・・・どうしてここまでゴミのような生活をしなきゃいけないかと強く思いましたね

部屋主なんかもこう思ってるタイプですね。まぁ部屋主の場合はある意味自分でこの環境に身を置いてる部分も強いですが。

企業が必要な時にだけ仕事を発注し、必要がなくなったら突然でもキャンセルする。日雇い派遣は雇用する側にとって都合の良い『調整弁』だ。しかし実際に働く側の身になって考えるとどうだろう?右往左往させられて、時間を浪費し期待を裏切られて、収入なし。これではたまったものではない

いやもうまったくもってその通りです。

政府や財界が『自己責任論』をいう時、よくよく注意して聞いた方が良い。そこに必ずといってよいほど『公の責任放棄』が隠されている

自己責任は重要ですが、それは政府や財界にとっても同じことが言えるかと思います。

日本の報道は新聞もテレビも熱心だったとは言い難い。特にテレビは基本的に『明るい、楽しい、分りやすい、面白い』を売りにしているメディアであることもあって、『暗い、汚い、画にならない、制度などが分りにくい、取材しにくい』と5拍子そろった貧困もんだいは避ける傾向がとりわけ強い。当事者が顔を出したがらないという問題もある。それに、厳しい競争をくぐり抜けてきて世間から勝ち組と見られるテレビ局員たちは、往々にしてこういう問題に無関心だ。関心があるとしても『頑張れば何とかなるはず』という急先鋒ともいえる

これもまったくもってその通りですね。

『自己責任』。非常に都合の良い言葉だ。本来、責任を負うべき人たちにとって―――

最後はこの言葉でしめたいと思います。

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高学歴ワーキングプア 水月昭道

部屋主は中途半端な高学歴ワーキングプアでしたので購入しました。

高学歴ワーキングプア  「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書) Book 高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)

著者:水月 昭道
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

内容紹介のようなもの

非常勤講師とコンビニのバイトで月収15万円。正規雇用の可能性はほぼゼロ

「文科省」と「東大法学部」が成長期後期においてなお「既得権維持」を行うための政策「大学院重点化」。

90年代半ばからの若年労働市場の縮小も重なって、就職難で行き場を失った若者を吊り上げることに成功した各大学院。

そのために今、「博士号」を取得した「高学歴ワーキングプア」が巷に溢れ始めています。

第1章 高学歴ワーキングプアの生産工程

第2章 なぜか帳尻があった学生数

第3章 なぜ博士はコンビニ店員になったのか

第4章 大学とそこで働くセンセの実態

第5章 どうする?ノラ博士

第6章 行くべきか、行かざるべきか、大学院

第7章 学校法人に期待すること

抜粋

博士卒が就職先を探す場合、重要なことが二点ある。まず、出身大学。次に、出身研究室。どんな組織の中にも、力関係は存在する。とすれば、組織の意思決定に多大な影響力持つ勢力に縁故があることは、非常に重要なことだ」

「彼の言葉を借りれば『伝統的な優秀校を出た者達が、比較的歴史の浅い地方大学へと教員を送り込み続けることで、そこが植民地化される』」

高学歴ワーキングプアは、そうならざるを得ない立場の者が最初から確定されていた上、さらに研究大学からの転落者が加わるという、重層構造が形成されているのである。なぜなら、既得権を持たない者は、最初からフリーターになることが確定しているからだ

主査が変われば学位が遠のく

「大学は自らが提供する講義から、すでに教育的配慮というエッセンスを消し去り、単に知識や情報のコンテンツを提供するという方向に姿勢を移しはじめている。ようするにお客が喜ぶコンテンツの提供や、お客集めになりそうな面白講義の類を数多くそろえようとし始めたのだ。学生はあくまでも、大学にとっては“お客様”であり、本来の教育ではなく、お客様を喜ばせ、客集めにつながる『商売』を行うことが、大学にとって大事なこととなったのだ

部屋主の感想

なんというか色々と腑に落ちた一冊でした。

でもって自分のこと(部屋主は修士卒)を色々と思い出して凹みました。

解決策的なものはほとんど書いてないに等しいのですが、問題提起としてはこの手の本が今までなかったように思いますので成功だと思います。

とりあえず平成18年度の博士卒の約1割(1471名)が社会との接点が確認されることなく姿が消えていることに驚きました。

消えたくなる気持ちは実によくわかりますから。

それにしても博士を作り上げるのには税金も投入されているので、彼らがノラ博士となるのは人材の無駄だけではなく税金の無駄になるわけですね。

さらに臨床心理系なんかは修士や博士の受け皿として、そして新たな既得権益そして多額の税金が投入されてる分野なんかもあるわけですから、ほんとなんとかしなければならないですよね、高学歴ワーキングプアは。

とはいうものの、どうしたらいいのでしょうか。いい案がある方はご教授お願い申し上げます。

日本社会のなかに閉塞感が漂い始めて久しい。皆、自らが生きることで精一杯であるかのように見える。だが、学校だけは、そうなってほしくない。なぜなら、学校だけが、明るい未来を実現し得る可能性を持つ人たちの輩出に、直接かかわっている、社会にとってとても大切な存在であるからだ

この抜粋で今回は締めくくりたいと思います。

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地元にいながら都会に負けない地方発信型ビジネスモデルの作り方 上野真歳

読みました。

地元にいながら都会に負けない、地方発信型ビジネスモデルの作り方 Book 地元にいながら都会に負けない、地方発信型ビジネスモデルの作り方

著者:上野 真歳
販売元:明日香出版社(発行:クロスメディア・パブリッシング)
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:D

内容紹介のようなもの

第1章 まさに、灯台もと暗し

第2章 時代に合わせて変化する

第3章 意識してお客さんを獲得しているか?

第4章 地方発信型ビジネスモデルの作り方

第5章 お客さんに「欲しい!」と言わせる方法

第6章 それは長続きする売上か?

第7章 ウハウハになるビジネスモデル応用編

感想

なんかいまいちでした。

もう少し地方経済の建て直しのための勉強になるかと思ってたのですが。

書いてあることに特に目新しいこともなく。

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地域主権型道州制 江口勝彦

読みました。

地域主権型道州制―日本の新しい「国のかたち」 (PHP新書 494) (PHP新書 494) Book 地域主権型道州制―日本の新しい「国のかたち」 (PHP新書 494) (PHP新書 494)

著者:江口 克彦
販売元:PHP研究所
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

内容紹介のようなもの

ヒト・モノ・金・情報が一極集中し、東京だけが繁栄し地方は衰退の一途を辿る現在の日本。

そんな日本が今必要としているのは、中央集権制を早急にあらため「国のかたち」を抜本的に変えること。

「全国どこでも元気」にするための緊急提言。

序章 二〇XX年、新しい日本のすがた

第一章 日本に『地域主権型道州制』を導入うする

第二章 なぜ東京だけが繁栄するのか

第三章 中央集権システムの限界

第四章 いかに国が地方をコントロールしているか

第五章 『地方分権』では解決できない

第六章 『地域主権型道州制』はこうする

第七章 住民密着の『地域主権型道州制』

感想

なかなかに勉強になりました。

道州制に関する知識が部屋主にあまりなく反論があまりうかばないからそう思うのかもしれませんが。

色々な案が提示されており(ほとんどが地域主権型道州制を導入すれば日本は良くなるというもので、読んでいるとそういう感じはするものの逆に胡散臭くも感じました)、「地域主権型」の「道州制」の入門書的な感じがしますので、これからこういう勉強をしてみたいと思う方にはちょうど良いのではないでしょうか。

とりあえず、「道州制」はこれからの日本を考える上でしっかりと考えておかねばならない政策の一つであると思いますので、皆様にも一緒に考えてみてほしいです。

抜粋

私たちの将来はただただ借金を返すだけの生活になるのである。こんな状態に私たちは耐えられるだろうか。いや現実的にこうした状況に陥るのは、いまの若い人たちや、これから生まれてくる人たちである。つまり、財政赤字を増やしていくということは『孫子いじめ』にほかならない。自分たちは楽な思いをしておきながら、わが子や孫が苦しむのが目に見えているのに、平然と彼らにツケをまわす。それで人の親、正常な人間といえるだろうか。なんと恥ずべきことではないか。~略~日本の将来を、そして子供や孫のことを真剣に考えるのであれば、いま自分たちがみずからの生活を正して、孫子にツケはまわさない、という政策をとるのが当たり前、親としての責任、大人の責任のはずであろう

いやもうまったくその通りかと思います。早くなんとかしないとどうしようもなくなります。

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日雇い派遣 グッドウィル、フルキャストで働く

部屋主も日雇い派遣労働者なので(勤続経験8年以上のベテランスタッフ)、他のところはどうなのかと思って購入してみました。

日雇い派遣―グッドウィル、フルキャストで働く (シリーズ労働破壊 2) Book 日雇い派遣―グッドウィル、フルキャストで働く (シリーズ労働破壊 2)

著者:派遣ユニオン,斎藤 貴男
販売元:旬報社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

内容紹介のようなもの

狂った時代と言うほかはない。コストダウンの美名の下に、ほとん19世紀の資本主義としか思えない、労働者からの搾取、収奪が罷り通っている

日雇い派遣労働者の生の声を多くとりあげながら、日雇い派遣労働者の実態について迫った本です。

日雇い派遣労働者を襲う現実

よくわからない保険制度、違法である二重派遣、違法に違法を重ねる現場、取り締まらない行政、消耗品扱いであるスタッフ高すぎる中間マージン、などについて書いてあります。

拡大する日雇い派遣業界

曖昧さと違法だらけの派遣業界、日雇い派遣を生み出した労働者派遣法の規制緩和、正規雇用と表裏一体の問題性、内部スタッフの告白、などについて書いてあります。

日雇い派遣という仕事-現場からの報告

想像と違う日雇い派遣という仕事について現場スタッフが語っています。

グッドウィル、フルキャストと闘う

日雇い労働者が巨大な組織といかにして闘っているかについて書いてあります。

ワーキングプアの逆襲

どのようにワーキングプアが闘っていけばいいかを極々簡単に書いてあります。

抜粋と感想

「派遣会社に登録すれば、日雇いの仕事が紹介され、そのつど賃金を受け取ることができる。仕事にもよるが、一日だいたい6000円から7000円ほどだ。日雇い派遣の仕事量は、季節や時期によって大きくかわるため、仕事が紹介されず働けないこともある。その場合、当然給料はでない

いやほんと不安定で困ります。来週の予定が白紙、翌日に全部埋まるなんてこともザラにあったりしますし。

「労働条件の明示がケータイ電話のメールで行われるため、行ってみたら労働者派遣法で禁止されている業務で、しかも危険な仕事ということも少なくない

意図的に事務所側は言わないことが多いですね。よくわからないから言えないって場合も多々ありますし。

『こんなのおかしい』と言ったら『登録を抹消する。もう仕事の紹介はしない』と言われた

これは人と事務所の大きさによると思いますね。

「ある建設現場に派遣されたときは、注意事項として『グッドウィルのユニフォームを着ないこと』『所属を聞かれたら○○(聞いたこともない派遣会社の名前)』と言うことと指示されたことがあった

こんなことはしょっちゅうです。違法かなと思ってましたが、この本を読んでようやく違法であることがはっきりしました。

派遣先から指名料を3000円もらって、実際働く派遣スタッフには500円しか払わないなんてボッタクリ過ぎですよね

部屋主は自分で言うのもなんですがけっこうできる方なので(ベテランだからもあると思いますが)「次からは指名するよ」と言われることがちょこちょこあります。ただ事務所から指名料をもらったことは一度としてありません。

重労働にもかかわらず低賃金、しかも不安定な雇用を望む労働者などいない」

ほんとにそう思います。

「『紹介された仕事を断ると、二度と紹介してもらえないんじゃないかという恐怖感にも近い感情を持っている人もいます。こういうスタッフや無理を聞いてくれる人のいいスタッフは、自宅から片道で1時間30分以上かかるような現場に派遣されてしまうんです。交通費は定額ですから、手元に残るのはほんのわずかにしかならない。こうしたいわばワリに合わない仕事を、恐怖心や人のよさにつけこんで押し付ける内勤社員もいます

部屋主はワリに合いそうにない仕事は断れますが、知り合いの派遣スタッフにこういう人がいます。彼の場合は年齢や借金などの問題で断れないのですが、けっこうエグいです。

予定していた人数より少なくても業務量は変わりません。ですから派遣スタッフにとっては、ひとりひとりの仕事の負担が増すことになってしまうわけですから、けっこう深刻な事態です。しかも、派遣先にとっては、もう来ることのない、あるいは来るかどうかわからない、日雇い派遣スタッフですから、扱いは雑になりがちです。モノ同然に扱われることもあります

前半部分もたまにありますね。意図的に人数が伝えれないことがほとんどですが。後半は運送系や事務所移転にコンサートの設営撤去といったガテン系に分類されそうな現場で多いです。殺意が沸く現場は大体がこの系統ですね。

「就職氷河期と呼ばれた時代に正社員になれなかった人や会社の倒産やリストラで職を失った人たちは、その日の生活費のために日雇いの仕事をする。この人たちの生活は、派遣会社が使途を紹介してくれるかどうかにかかっている。そのため、登録スタッフは多少無理な仕事や安い仕事でも引き受けざるをえないのが現実だ

就職氷河期世代がどこでもわりを喰うということでしょう。生まれた時代で人生がかなり左右されてしまうのはほんと勘弁してほしいものです。

部屋主の感想

上でかなり書いたのでここでは簡単に。

日雇い派遣業界にいたことがなくてこの本を読んだ場合、この本で書かれているようなことは悪い事例ばっかり集めてるんじゃないかと思ってしまうことがあるかと思いますが、このような実態はけっこうザラにあります。

部屋主も経験してることもかなりありますし。

とりあえず、このような日雇い派遣の問題はけっこう簡単に解消できると思います。問題の根幹である労働者派遣法を改正し、それをしっかりと取り締まればいいだけですから。

しかしその簡単なことが成されない。それが今の日本の腐ったところでしょうか。やれやれです。

法的に問題はないのかもしれない。しかし、このような働き方が法的に認められていることが問題なのだ

労働者を使い捨てることによって成り立つ経営など経営の名に値しない。この経営者どもに社会的な規制を加えること、これが必要だ

以上、これらの抜粋で感想を締めくくりたいと思います。

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就職氷河期世代が辛酸をなめ続ける

著者が部屋主とさほど年齢が違わないみたいなので読んでみました。

部屋主の独断ランク:B

内容紹介のようなもの

「新卒で就職に失敗すると、職歴をつける機会に見放され、その結果、職歴がないと中途採用されない。職歴をつけるための就職ができなから、フリーターなどで何とか日銭を稼ぐ。貯蓄もあまりできないまま歳だけを重ねる。歳を取ると、バイトすら見つかりづらくなってきて、体力も衰えるばかり・・・という悪循環になるのがつらいですよね。そして、そういう悪循環に陥っている人間が職にありつけたとしても、まず間違いなく労働環境が最悪で、体を壊すような職場です。そういった職にしか就けなくなる人間が多いのは、明らかに氷河期世代でしょう。多くの同世代が感じていることだと思いますが、やはり個人の努力ではどうしようもできない大きな流れに巻き込まれてしまったと感じています。新卒でなければまともな就職ができない日本において、新卒時の門が限りなく狭かったという不公平感は、おそらく多くの氷河期世代が腹のうちに抱えているとおもいます」本文より

第1章 シミュレーション 就職氷河期世代の近未来

非正規雇用の固定化と階層意識のねじれ、肥える既得権者雇用の調整弁として永遠に苦しむ就職氷河期世代できない再チャレンジ、などについて書いてあります。

第2章 就職氷河期の傷跡はまだ癒えていない

就職率が5割台に落ち込んだ就職氷河期、格差解消策としての戦争、上の世代と同列に語れないワーキングプア問題、新卒の重要性、経験をつめない負のスパイラル、ろくでもない経営者、顕在化しずらい氷河期問題、入社してもすぐに辞めてしまう氷河期世代の仕事観、ベンチャーという選択、就職後も続く受難、企業のろくでなさ、意外と楽ではないポスト氷河期世代、などについて書いてあります。

第3章 統計から見る就職氷河期世代の収支決算

悪化の一途をたどった失われた10年の若年失業率1倍すらきった求人倍率、オイルショックなんて目じゃなかった就職率、3倍にはねあがった大卒フリーター率、楽ではない正社員、入社数年で辞める氷河期世代、増える心の病、高まる未婚率、年収と既婚率の関係、世代間で広がる賃金格差と年金格差、などについて書いてあります。

第4章 就職氷河期世代の既視感

各世代の人生の帳尻についての考察が書いてあります。

第5章 就職氷河期世代は果たして清算されるのか

平成不況前に『年功序列』のレールに乗っかっていた人々の既得権、正社員と同じように働いても待遇の悪い非正規雇用、その待遇均衡の難しさ、雇用環境改善の流れの中で取り残される氷河期世代、不十分な正規化、再チャレンジどころか初チャレンジすらされてもらっていない氷河期世代、検討違いの政治家と政策、必要なのは職業訓練ではなく実務経験、などについて書いてあります。

部屋主の感想

まずまずですかね。

様々な就職氷河期世代へのインタビューや意見の抜粋が多かった気がしますが、それはそれでよかったと思います。

ただ、底辺で苦しんでいる就職氷河期世代の声はあまり登場していません。同じ氷河期世代でもまだマシな人たちがしゃべってる感じがります。

でもって、第1章のシミュレーションは、軽い文体で書かれているのですが、正直こうなりそうで笑えそうで笑えませんでした。

2章は↓でやたらと抜粋してのでもういいとして、3章のようにグラフで見るとつくづく就職氷河期世代って酷かったと思います。

特に部屋主が就職活動だったのは氷河期の中でも最低の時期だったみたいです。

4章は色々な世代に関する考察があるのですが、つくづく氷河期世代は損をしているとおもいます(以前から部屋主が押している「世代間最終戦争」の引用などもあります)。

5章では、政府の再チャレンジの一環である国家公務員試験3種に関して一言。なぜ年齢制限が29歳~39歳なのですかね。

同じ氷河期世代でも1番就職率が下がったのはもう少し下ですし、上の年齢層は同じ氷河期と言っても、今の雪解け世代よりも就職率は高かったわけですし。

再チャレンジという面で上の年代を入れるのはわかりますが、もう少し年齢制限を下げても問題ないはずかと。

あと、就職氷河期世代が辛酸を舐め続けているおかげで、日本社会は持ち直せてるという側面はあると思います。

その恩恵をそろそろ氷河期世代が享受してもいいのではないでしょうか。

少なくとも、その他の世代に属する人たちは氷河期世代への見る目を変えなければならないと思います。

この本から部屋主が選ぶ格言

お前ら正社員が権利権利と言っている裏で、どれだけの人間が自力で生きていると思う?その高い給料だって、下請けや非正規雇用を踏み台にしてもらえてるんだろう

1章のシュミレーションの中の台詞です。自分の給料について、皆様一度考えてみてはいかがでしょうか。

新卒時に入った会社が違うというだけで、天と地ほどの差が出てしまうのであった

なぜでしょう。おかしな社会です。

負担は低収入でありながら『弱者』に認定されることもない就職氷河期世代にしわ寄せされるのだろう

部屋主の主観では必ずしも就職氷河期世代が弱者とは言えないですが、相対的に見た場合、他の世代よりは弱者であることは間違いないと思います。

時々、求人広告を持ってきて仕事を勧めてくることがあるので困ります。求人広告に書いてあることと実態の違いがわかってないんです

就職氷河期世代や世間に関しての知識の無さがこれの原因だと思います。

仕事に対する評価も辛いです。就職口が少なかったのはバブル崩壊のせいなのに、それを社会が『若者が役に立たないから採用数が少ない』という自己責任論へと持っていこうとしている。若者の名誉毀損されていると思いますね。若い頃にたまたま成功した体験のある人が、今の若者に辛く当たっていると思います。本人の努力がないことはないでしょうが、経済がよければ成功の確率は高いし、成功しなくてもなんとかなる。氷河期世代は成功するしかない、成功しなければ終わり、という状況だったんです。上の世代だって今のフリーターと同じような感覚で会社に入って働いていたと思いますよ。それでも昔は働いて家庭を持つことができた。昔の正社員と今のフリーターとで、働き自体は変わらないと思いますよ。違うのは時代だけですよ

違うのは時代。その時代をつくったのは誰だったのか。少なくともそれは就職氷河期世代ではないでしょう。それなのにその責任を背負って苦しんでいるのは就職氷河期世代。なんという理不尽でしょうか。

「『新卒から社会人へ』という流れが、就職氷河期世代で初めて途切れました。景気が回復したら、本来はこの世代から先に雇用されるべきなんです。でも、現実には世代を飛ばして、下の世代から『新卒から社会人へ』という流れに戻っている。新卒偏重を改善しないかぎりは、就職氷河期世代はずっとフリーターが多い世代のままでしょう

というわけです。どうしたものかですね。

ネットがなくて就職氷河期世代になっていたら、もっと自殺者が出ていたと思います。ネットや携帯電話の娯楽性が、痛みを和らげてきたんです。ただ、それで若者が耐えられているから、本当の苦労が見えにくくなっている。~略~そういった目に見えない辛さだから、今の悲惨な状態はわかりにくいんです

ネットや携帯の悪い面ばかりが強調されていますが、ネットがなければ部屋主は自殺している可能性は大いにあります。

民間企業の待遇は右肩下がりで下がっているのに対し、求める能力はうなぎのぼりに上がっています。新卒の時点でうまくいかない運命だった氷河期世代は、十分な職歴がない、つまり即戦力でないということで、簡単に書類でハネられるという構造です。これではフリーター・ニートが減るはずがありません

ほんと理不尽です。どうやったら解消できるのでしょうか。

氷河期世代は、日本の雇用制度で唯一、職歴が空白かつ未経験でどの業種にも挑戦することがきる『新卒カード』を使うことができませんでした。もっと遡れば、生まれた時期を間違えたというか、おかしな時代に送り込まれたいうことでしょうか。もう少し早ければバブル期の大量採用時代、もう少し遅ければ団塊世代の大量退職による今の新卒バブルに該当していました。本当に何もない、タイミングの悪い時期に新卒カードを持たされたと思っています。一刻も早く新卒採用を撤廃し、フリーターでも求人に応募できる状況をつくるべきです

いやほんといやな時代に生まれたものです。とはいえ、底辺にいるおかげで色々と見えたものがあるのは確かですので、必ずしも悪いとも思えないですが。あとはどうやって上に上るかですね。

実力がある人が、仕事もなく引き篭ったり、バイトで生活したりしています。また、働いていたとしても、派遣社員であったり、正社員でも過酷な労働環境の中で働かされています。就職当時に、彼らが実力を出せるような場があれば、現状は変わっていたのではないかと思います

部屋主のこと?なんて言ってもいいですかね?

企業というのは場当たり的な対応しかしませんから、このままだと、氷河期世代は長期的な人事計画や、人材育成のラインに入れてもらえないのではないでしょうか

企業はろくでもないから政治面からなんとかせねば・・・って、政治も同じく腐ってるのが日本でしたね。どうしたものでしょうか。

ステップアップを望めない環境でも、向上心と前向きな気持ちだけは失いたくない。若者が就職できない原因を個人のモラルや人格の欠如といった問題に矮小化したがる人がいますが、そうではなくて、政治、経済の舵取りをしている人たちのやり方が拙いという認識が広がれば、何年後か何十年後かはわかりませんが、現状を改善できると思います。それまでは生きていたい

その時を作るべく底辺の環境ですが部屋主は頑張りたちと思います。

『既得権をリストラするよりも新規参入を排除した方がラクチン』というのが世の常なら『頭数をそろえるには中途採用よりも新卒採用した方がラクチン』というのも世の常だ

氷河期世代があぶれた理由と就職できない理由のひとつです。既得権と自分の楽のために人に苦労を押し付ける構図。つくづく腐った国ですね。

「『年功序列』の崩壊と言われながらも、崩壊が進んだのは一部でしかない。その貧乏くじを引かされたのが若年・中堅サラリーマンというわけだ。成果主義の導入、非正規雇用の削減・停止・・・いずれも、平成不況前に『年功序列』のレールに乗っかっていた人々の“既得権”を守るために、“新規参入”も拒んだものだと言うこともできる

また既得権。

新社会人のフリーター化を嘆く年配の方には、この視点から改めて考えていただきたい。ゼロ成長・マイナス成長のもとで、自らの正規雇用が維持されていることが、若者の非正規雇用化を生んでいるのではないか、と

老害。日本の年配者はこういうことについてもっと考えるべきかと。年金で生きている人も含めて。

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ロストジェネレーションの逆襲

部屋主も逆襲したいロストジェネレーション世代の一人なので購入してみました。

ロストジェネレーションの逆襲 (朝日新書 77) Book ロストジェネレーションの逆襲 (朝日新書 77)

著者:朝日新聞ロスジェネ取材班
販売元:朝日新聞社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:C

内容紹介のようなもの

2005年・小泉政権の郵政選挙から、2007年・安部政権の参院選の大敗、そして崩壊の裏で、虐げられてきたロスト・ジェネレーション若者たち声をあげ、立ち上がろうとしています。

第1章 逆襲という名の政治改革

ロストジェネレーション世代で地方議員になった人へのインタビュー、その背景、などについて書いてあります。

第2章 ロスジェネの一票が選挙を決める

有力国会議員に聞くロストジェネレーション世代の特徴、ロストジェネレーション世代の怖さ、などについて書いてあります。

第3章 仕掛ける若者たち

議員の事務所にインターンを派遣する組織、ネット時代の到来とその効果、つながる出会い、などについて書いてあります。

第4章 ロスジェネ地方議員たちの挑戦

様々なロストジェネレーション世代の政治家、政治家養成塾、などについて書いてあります。

第5章 若者たちの意識調査

有識者へのインタビュー、朝日新聞のインターネット調査の結果、などについて書いてあります。

第6章 座談会・成功モデルつくって世代は元気になる

ロストジェネレーション世代政治家を生み出すゆりかご役になってきた佐藤大吾氏や高橋亮平氏と取材班の対談が書かれています。

部屋主の感想

正直内容は薄いように思います。

ただ、地方で部屋主と同じロストジェネレーション世代が頑張っているのだと知って、実に嬉しかったです。

それにしても色々と活動してる方たちがいるのですね。

そういう面では凄くためになりました。

政治家を目指したいと思っている方には、何かしらの参考なるかと思います。

部屋主も彼らに負けないように頑張らないといけないと思いました。

この本から部屋主が選ぶ格言

政治ってどうしても強い人、声の大きい方が勝ってしまうという現実もあって、不安定な仕事に悩む人たちは何より、政治にかかわる時間も余裕もないし、組織化されていない。でもそこから声をあげないと、そういう人たちに有利な政治にはならない

これをどうするか。具体的なことは世代枠くらいしかないですが

若い人が関心を持つアジェンダを出せてないことは問題だ。政治以外に関心のあることが多い。就職氷河期の先頭集団であるフリーターやニートの問題は本当に何とかしないといけない。この世代のためというより日本のためにならない

それがわかってるのになぜ自民党は動かないんですかね。

若者が投票に行かないからで、投票してくれない若者たちを議員も相手にしない。このままでは若者にとって暮らしにくい街、暮らしにくい国になってしまう

まったくもってその通りかと。ゆえに若者は動き出さねばと思います。

若い人が選挙に関心を持たず投票に行かないとすれば、明日を担う若者が政治に興味を失えば、未来に向けた政策が作られず、現状の利益に固執する政治が横行しかねない

今の日本はまったくもってこの状態でしょう。この本で書かれているような動きは出てきてますがまだまだだと思います。なんとかせねばですよね。

絶対得票率が1%減るだけで、これだけドラスティックな結果になった。つまり、若者の投票率がちょっと動いただけで選挙結果は大きく変わる。若者がキャスティングボードを握ることになるのだ

ロストジェネレーションの皆様、今こそ立ち上がりましょう!それ以外の皆様も次の世代のためのことを考えて投票お願いします。

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偽装請負 格差社会の労働現場

最近この手の勉強をはじめました。

偽装請負―格差社会の労働現場 Book 偽装請負―格差社会の労働現場

著者:朝日新聞特別報道チーム
販売元:朝日新聞社出版局
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

内容紹介のようなもの

長期不況の中で大きく広がった、企業にとって都合のよい雇い方「偽装請負」という雇用形態についてのルポです。

偽装請負:電話1本で集められ、必要がなくなれば、いつでも使い捨てることができる労働力を得ることのできる雇用システムのことです。もちろん違法行為です。

「実態としては、雇っているのに、雇用契約を結ばず、形の上では請負契約であるかのように装う。あるいは実態としては、外部から手伝いに来てもらったり、派遣で来てもらったりしているのに、労働者派遣契約を結ばず、表面的には請負契約であるかのように装う。これが「偽装請負」の定義である」本文より。

プロローグ 若者の死が意味するもの

一人の若者の自殺を通して、「勝ち組」メーカーのとった道、企業側に「おいしい」システムの「偽装請負」の構図、使い捨てられる労働者、守られない法律、などにちて書いてあります。

第一章 キャノン「偽装請負」工場

キャノンで偽装請負がはじまった流れ、現場の社員の無知、現場の悲鳴クビにするのは非常に簡単なこと、広がる偽装請負、遅れる偽装請負の解消、是正公約と開き直り、キャノンとの戦い、などについて書いてあります。

第二章 松下の超奇策

大量出向という奇策について、逃げ腰の労組、松下のご都合主義兵庫県との怪しい関係内部告発への仕打ち、リストラで拡大する偽装請負、などについて書いてあります。

第三章 巨大請負会社の盛衰

巨大請負会社「クリスタル」の盛衰を通して、「失われた10年」で急速に拡大した人材派遣サービス業界ついて書いてあります。

第四章 偽装請負が「安全」を脅かす

偽装請負で曖昧になる安全責任労災隠しとその原因、などについて書いてあります。

第五章 脱「合成の誤謬」へ

犯罪である偽装請負、正社員化、中長期的には害となる外部労働力の多用、キャリアアップ、などについて書いてあります。

合成の誤謬:ミクロでは正しくても、マクロでは必ずしも正しいとは限らないこと。

部屋主の感想

就職氷河期世代で現在日雇い派遣労働者としてしのいでいる部屋主は、ある程度知っていたこととはいえ、読みながら胸糞悪くなりました。イライラして何度も読むのを止めるくらいに

腐っている腐っているとは思っていたけれどここままで腐っていたとは。特に「キャノン」は非道ですね。

平然と法律を破っておいて、その違法状態を合法状態になるように法律を改定しようとしてるあたり最低です。

また、松下の工場誘致の際の補助金と労働者につてもキレました。ごくごく簡単にかいつまむと、派遣労働者なら受け取れる補助金を受け取ると、そのすぐ4ヵ月後に補助金の前提となっていた「派遣」を一斉に「請負」に変えるあたり最低です(派遣より請負の方が安い)。さらにそれを認めるあたり兵庫県の行政もなめてます

今後部屋主はキャノンや松下の製品は買わないようにしようと心に決めました。こんな奴等を儲けさせてたまるものかと思います。

とはいえ、買わないとさらにしたの労働者たちにしわ寄せが行くと思うと、またまたやりきれないわけですが。

日本の労働状況は確実におかしいです。

この本を読むとそのおかしさの一旦を垣間見ることができます。皆さんこういう事実に目を向けてください。お願いします。

この本の中で紹介されている不当な現場で働いている人たち、そして死んでしまった人たちは、部屋主たちのような人間の今、そして明日の姿です。

この本では主に3つのケースが扱われているわけですが、あくまで氷山の一角かと思います。

200Pちょっとの上、行間も広めなので読みやすいのはいいのですが、部屋主個人としては、もっと様々な現場の様子も知りたかったし、労働現場の改善に伴う対策なのどには少ししか触れていなかった点が少し残念な気もします。

その部分である4章と5章はとってつけたような短さでしたし。

でも色々な人に読んで欲しい本ということで評価は高めにしておきたいと思います。

あと、細かい感想は↓の格言コーナーで。

この本から部屋主が選ぶ格言

この時期に就職を迎えた人は、大変だった。なかなか正社員の口がなく、やむなくアルバイトとして働き始める人も多かった。こういう人たちは、『フリーター』と呼ばれた。働き口に恵まれず、自宅にこもりがちな若者は、働く意欲がない者としてひとくくりにされ、のちに『ニート』と呼ばれた。社会も他人事のように冷たかった。『不況で工場がどんどん海外に出て行くのだから正社員採用が減っても仕方ない』と多くの人が投げやりに語った。働きたくても就職口がないという状況に目をつぶり、『若者が働かないのは、道徳感や意欲が欠けているからだ』という意見さえまかり通った

ですね。ただ、正直なところ働く意欲や道徳感の欠けてる人間は多いと思います。ただ、だからといって働かなくては生きていけないですし、その働く場所すらなく、場所があっても苛烈で不正なのが問題なのだと思います。

生産量にあわせて、労働力を増やしたり減らしたりできる偽装請負は、メーカーにとって麻薬のように危険で魅惑的だった。いったん使うと、中毒を起こし、手放せなくなる

それはそうでしょう。メーカーが儲かる分、多数の労働者が苦しみの声を上げているわけですから。

キャノンの新入社員が現場に配属されることもまれにあった。黒川らの方が圧倒的に経験豊富のため、職場には、新入社員より外部スタッフを「上」に扱う雰囲気があった。しかし正社員の給料はどんどん上がり、黒川らの給料を引き離した

これは辛いでしょうね。部屋主も様々な現場よく感じることなので、実感をともないよくわかります。

クビにするのは簡単だった。派遣元の会社に連絡すればいい

仕事ができても、正社員との折り合いが悪い人は、クビ切り対象のリストに載りやすかった

読めばわかりますが、反吐が出ますよ。1つ上で現場では「上」に置かれていても、少しでも言う事を聞かなければこうなります。しかも言う事とは休日出勤や残業を断るといったこと、違法に関することなどですからね。最低です。

ちなみに部屋主も、とある仕事で現場の違法について責任者に訴えたら、数日後にクビになったという経験があります。その時に直訴した責任者は政治家だったりします。

「雇用主が変わっただけで、年収が100万円前後アップして400万円弱になった。裏を返せば、同じ職場で同じ仕事をしていても、所属する請負会社が違えば、全く待遇が違った。たまたま入った請負会社によって年収に大きな差があることに黒川は理不尽さを感じた」

これもまったくほぼ同じ経験をしたことがあります。他の会社の日雇い派遣の人たちと昼食中に話していたときに自分ひとりだけが給料が安いということがありました。

「偽装請負が万円した理由について、前出の大手人材サービス会社幹部は『本当の請負にはコストがかかるからだ』と打ち明けた」

実に簡単でかわりやすいですね。ふざけるのもたいがいにしろと。

「『偽装請負』は将来的に若年世代の成長を阻害し、結果的に社会の活力を失わせる可能性さえ否定できないのだ

まったくもってその通りでしょう。ただ、社会が活力を失っていっても、一流企業の上層部や、死ぬまでなんとかもてばいいと考えてるような勝ち組老人たちには痛くも痒くもないから偽装請負は蔓延するのでしょうね。

企業が生産現場の合理化を進める中、労働組合は正社員の既得権益を守ろうと懸命になっているのだろうか。だが、その結果、労組に入れない非正社員の労働者たちにしわ寄せが及んでいるとすれば罪は重い

その通りかと。

結局のところ、派遣期間の制度を撤廃してしまえばこういう問題も起こらず、低賃金でいつでもクビ切りが出来る非正規雇用の労働者を使い続けることができる、というのが松下の本音ではないのか

これはあくまで記者の推測ですがそうだという可能性は高いでしょう。そのすると儲かるわけですから。この派遣期間の制度に関してはどんどん悪い方向に進んでいる気がするので、なんとかならないかと思います。

僕の闘いというのは、後に続く人のためにも絶対に負けられない闘いだという思いがこみ上げてきました。人間を人間でないとこに追い込むような卑劣な行為をなくすための、人間の尊厳をかけた闘いです。他の若い人の運命をかかっている闘いです。絶対に負けられない

松下と雇用問題で闘っている吉岡氏の言葉です。ろくでもない判例が出ると今後に影響するので、確かにその通りだと思います。是非とも頑張って欲しいと思います。応援します。

偽装請負が続くのは、メーカー側だけの都合ではなく、請負会社側の収入源が絶えないように、という側面があることをこの説明は示している。だが、メーカーと請負会社の都合で板ばさみになり、労災のリスクも高い請負労働者はたまったものではない

まったくもってたまったものでないです。

請負は適正な形でやれば利益は出ない。偽装請負だからもうけることができる

それで割りを食うのは現場で働く労働者たちです。こういうふざけたシステムは早く撤廃せねと思います。

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ルポ最底辺 不安定就労と野宿

部屋主の行き着く先はここだろうと思い、今から覚悟しておこうと読んでみました。

実に興味深い記述が多く色んな方に読んでもらいたい1冊です。新書なので値段も手ごろです。

ルポ最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書 673) Book ルポ最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書 673)

著者:生田 武志
販売元:筑摩書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:

内容紹介のようなもの

大阪・釜ヶ崎(通称・「西成」もしくは「あいりん地区」)で自ら日雇い労働をしながら野宿者支援活動に20年間携わってきて著者が、野宿者やフリーターといった日本社会の最底辺で働く人たちが直面している現実を報告する渾身のルポタージュです。

第1章 不安定就労の極限

     80~90年代の釜ヶ崎と野宿者

釜ヶ崎という街について(高度経済成長を支えたといった歴史や、優しい人が多いという著者の出会った人々など)、2005年度の行路病死・行路死数は1213人(1998年は690人と増加している)、労働者が被害を訴えても警察は全く相手にしてくれないこと、暴力団日雇い労働について、労働者派遣法について(実は今も建設業への労働者派遣は認められていない)、プロフェッショナルな日雇労働者について(よく働くなど)、著者自身の日雇労働者としての生活について、賃金のピンハネと労働争議について、労災について(なかなかもらえない、もらったらもらったで仕事からほされる)、日雇労働者にまわされる危険な作業について(原子力発電所やアスベストの除去)、日雇労働者の切捨てについて、日雇労働者と雇用保険、などについて書いてあります。

第2章 野宿者はどのように生活しているのか

野宿者の生活について(1日フルで働いても1000円稼げない)、女性と若者の野宿の増加、厚生労働省の調査の甘さと奇妙な点、一般の人たちの野宿者に対する偏見不法・半合法団体によって『金を生むコマ』として使われる日雇労働者野宿者の自助努力について、水とトイレの問題(特に地域とのつきあいや女性野宿者のトイレの問題について)、野宿者の住所について、野宿者の健康状態について(大阪の野宿者のおかれている医療状態は海外の難民キャンプのかなり悪い状態に相当する)、医療からの疎外(そうされることにより悪徳病院が儲ける)、生活保護を受けられない理由、セーフティネットとしての刑務所サラ金と福祉事務所のタッグ、などについて書いてあります。

第3章 野宿者襲撃と「ホームレスビジネス」

対応の悪い警察、無視される襲撃事件(マスコミもとりあげない)、野宿者の生活保護ピンハネビジネスの横行(斡旋業者はボランティアとか支援団体を名乗っている)、などについて書いてあります。

第4章 野宿者の社会的排除と行政の対応

野宿者がどのようにして排除されているか、市民の排他性、行政のマッチポンプ、公園などから追い出しても結局のところ路上などに移動するので何の解決にもならないこと、自立支援センターの限界、国際的に見て不十分な国や行政の対応、お金を渡して働いてもらう公的就業とお金を渡すだけの生活保護、などについて書いてあります。

第5章 女性と若者が野宿者になる日

     変容する野宿者問題

元の生活よりマシと野宿する女性野宿者たち、フリーターのホームレス化、フリーターと日雇労働者の共通点、極限の不安定雇用「日雇い派遣」について、新たな簡易宿泊所ネットカフェ、戦後最長の好景気が続く中で非正規社員・職員が史上最高の比率に達したこと(2006年、33.0%)、などについて書いてあります。

第6章 野宿者問題の未来

世界のホームレス問題、世界でも拡大を続ける野宿者問題、野宿者問題の構造的背景、野宿者自業自得論について、イス取りゲーム社会所得税率の低下と社会保障費の激減(前者は70%から37%、後者は29%から19%へ)、社会保障給付費総額の国際比較で極めて低い水準の日本、ワークシェアリング克服すべきは経済的貧困と関係的貧困、などについて書いてあります。

部屋主の感想

実に面白かったです。

この本の中で極限の不安定雇用「日雇い派遣」に所属している部屋主としましては、読んでいて頷く箇所が多々ありました。

20年という長期間、野宿者と関わり、自らもずっと日雇労働者として働き、日雇い派遣も経験して書かれたこの本は、最近流行の下流本のどれよりもリアリティがあると感じました。

で、感想ですが、↓の抜粋コーナーで各々について部屋主の考えを書いてあるので短めでいきたいと思います。

ということで、まず驚いたことですが、日雇労働者には雇用保健や労災があるということです。

だとすると部屋主のような日雇い派遣労働者は日雇労働者より低い位置にいるのかも知れません(もちろん雇用の形が違うし法律的な問題は部屋主にはわからないので簡単に比較することはできないのですがなんとなく)。

実際、部屋主も腰をいわしたときは死活問題になりかかりましたし(仕事を断った時に腰を痛めしばらく仕事ができないと事務所に伝えたけれど、まったく何もなかったことがあります)。

他に驚いたのは、野宿者のおかれている医療状態です。まさか難民キャンプの悪い状態レベルとは思ってもみませんでした。

生活保護については知っていたので驚くことはなかったですが、いまさらながら行政の対応にキレます。色んな意味で。

そして、野宿者や日雇労働者をとりまく構造的問題。これをいかに解決していくかが今後の課題となります。

好きで野宿者になってるものは滅多にいないはずです。この本の中でもほとんどの野宿者は働けるなら働きたいと述べています。

ただ働く機会や場所がないのです。

これは部屋主たち超就職氷河世代が直面している問題でもあります。

本書中ではワークシェアリングについての言及がありますが、これは常々部屋主も思ってきました。

非正規雇用や派遣が増える中、正社員の負担はかなりなものらしいです(特に若者は)。

ワークシェアリングすれば両方ともなんとかなると思うのですよ。正社員の給料が多少減ったとしても全然生活していけるはずですし(生活保護より数万円少なくても部屋主はやっていけてます)。

で、一番ムカついてるのが国と金持ちどものあり方ですね。

金持ち優遇も大概にしろよと。

日雇労働者や日雇い派遣といった非正規雇用はそもそも金持ち優遇のために存在してるみたいなものなのに(ちょっと言いすぎか?でもそんなに違わない気も)、さらに所得税の税率も下げるってどないやんねんと。

さて、こんな日本をどうやって変えていきましょうかね。皆様も一緒に考えていただければ幸いです。

この本から部屋主が選ぶ格言

「『野宿をしている人は自分たちとどこか違う人なんだろう』という思い込みがぼくにもなんとなくあった。しかし、実際会って話をしてみるとどうも違う。その後、『出会いの家』や夜回りで何人もの野宿者と会ってみると、むしろ不器用な人が多いようだと気づき始めた。どっちかというと、要領よく世の中をわたっていくことができない人たちが野宿者になって、社会的な援助のないまま野宿を続けているようなのだ。一言でいえば『正直者が野宿する』という現実が目の前に広がっていた」

「そうした優しさは釜ヶ崎の労働者にたびたび感じるものだった。そしてその優しさは、世の中で下積みの苦労を重ねた人だけが時として見せるものだったのかもしれない

著者が出会った日雇い労働者に関する主観です。でもなんとなく理解できます。部屋主も苦労を重ねるごとに優しくなった気がしますから。

日雇い労働者は好景気では目一杯使われ、不景気では一気に就労から切り捨てられるという『労働力の調整弁』『景気の安全弁』として使われ続けてきた。仕事がない日が数週間も続けば、ただちに生きるか死ぬかの問題になる日雇い労働者は、雇用先の建設土木会社から(正規雇用労働者であれば保障される)健康保険、社会保険、年金、健康診断などの保障はほどんとされていない。そもそも、日雇労働者は危険、汚い、きついという「3K労働」の中で、労災もみ消し、賃金未払い、飯場での暴力、労働条件の約束違反といった問題に常に直面していた

これは常々同じく日雇い労働者である部屋主も常々感じていたりします。舐めた話です。コンピューター管理してあるはずなのに、交通費が出てなかったりなんかはよくあります。

「親切な人も多いが、その職人たちから犬や馬みたいに扱われることが多かった。『これ持ってこいや!』『そんなこともわからんのかコラ!』『さっさと帰れオリャ!』とか、そういう言葉で怒鳴られるのは現場では珍しくもなんともなかった。腹は立つが、言い返して県下になると仕事(お金)にならないので、血の気の多い人以外は無表情で我慢してひたすら仕事を続ける

これも部屋主もちょくちょく現場で遭遇します。またいつか派遣日記で書くと思いますが、コンサートの設営・撤去系にこの手の人と出会うことが部屋主の場合は多いです。部屋主はあまりミスとかしないのでこんな感じで怒られたりはしたことないですが、近くにいるだけで非常に不愉快な気分になります。怒り方、注意の仕方は重要だとつくづく思います。

ある時特定の現場でケガをするのとは違って、徐々に進行するケガの場合、労災認定は難しいということなのだ。これは、あちこちの現場で働く日雇労働者に常につきまとう問題だ。実際、腰痛のために就労不可能になる日雇労働者は多いが、現場が一定でないため、ほとんどの人は労災にできず、仕事ができないまま野宿になっていく

部屋主も腰痛持ちですので明日は我が身です・・・↑でも書きましたが現場で腰をやったことを派遣会社に言っても何もしてくれなかった経験があります。

労災を2回やらかすようなヤツに仕事は回さない、という無言の宣告だった。これは周囲の労働者には大変いい『みせしめ』になったことだろう」

著者の体験です。ここだけ読んでも酷いですが、この前後を読むとさらにエゲツなかったりします。

現在、一部の経済学者や政治家はフリーターなどの不安定就労問題・所得格差問題について『経済成長が格差解消の最良の対策』『したがって不安定雇用の使用は合理的』といっているが、こうした見解は、景気循環や雇用形態の変動で不安定就労者の受けるリスクについてあまりに無理解な『おとぎ話』である

なぜ「おとぎ話」であるかはこの本を読んでもらえればわかります。建設業全般の好調とはうらはらの日雇労働者の切り捨てが進んだ事実等が書いてあります。

アルミ缶やダンボール集めは早い者勝ちの面があるので、深夜と早朝に集める場合が多い。そうして、夜中に働いて昼間に公園などで寝る。それを見て、地域の人は『ホームレスが昼間から寝ている。やっぱり怠け者なんだ』と思っているのかもしれない

この偏見は部屋主にも実はありました。我ながらこの可能性について考えてなかったのは恥ずかしいです。ただまぁ、コンビニ店員をしてる手前、取るなら綺麗にとは何度も思ったものですが(基本的に空き缶あつめの野宿者たちはそういうことには非常に気を使ってるそうです。ちゃんと注意してないと追い出されてしまうからです)。

「このように体の調子が悪くても空き缶集めなど自力で生きていく、という野宿者は非常に多い。『野宿者は自助努力が足りない』と言う人が多いが、単に現実を知らないだろうなあといつも思う。野宿者の『自立』支援という言葉が度々使われるが、野宿者の多くは月収4万円前後という『究極の貧困』の中で工夫をこらして生きている。それを『自立してない人』と捉えるのは無理があるのではないだろうか

こういう考え方もあるのだと思いました。自助努力ではどうしもうなない場合が世の中には多々ありますし。

「現在、徳島県那賀川町ではアザラシの『ナカちゃん』、富山県入善町ではダチョウの『善ちゃん』、三重県名張市では『怪人二十面相』、愛媛県松山市では松山天守閣の『シャチホコ』に特別住民票が発行されている。一言でいえば、行政にとって野宿者は『ダチョウ』や『シャチホコ』より気にかける価値のない存在なのである

この手の動物ニュースよりも野宿者問題とかをキチンと報道してほしいものですね。あと、何かとやたらうるさい人権団体も何をやってるんでしょうかね。ほんと腹がたちます。

アパートでの生活保護であれば年間150万円程度の出費ですむのに、行政はそれを積極的に行わず、その結果として悪徳病院が医療費をもうけ続ける構造が作り出されているのである

まったく体が悪くない野宿者や日雇労働者を『スカウト』して入院させ、空きベットを埋めて診療報酬を稼ぐ病院さえ存在する

入院すると約700万円が病院から行政に請求されるそうです・・・しかもこのスカウトはNPO法人の認証を受けていたりもします(NPO法人が暴力団の新たな資金源となってる話は他の本でも読んだことあります)。

「この2000、2001年の連続放火については、29日の全身への放火だけが読売新聞の地方版に小さく載った。そして、犯人はまだ捕まっていない。この連続放火事件は一言でいば『大阪市の繁華街で無差別の殺人未遂事件が起こった。3件連続で起こり、犯人は逃走中』という事件である。このような事件があれば、普通は日本中がひっくり返るような大報道がなされる。しかし、この事件は小さな地方記事ひとつだけで終わった。これはなぜなのか。その理由としては、『襲われたのが野宿者だから』以外にどうしても思いつけない。野宿者へに対する襲撃は、社会的にあまりに無視されている」

この後に続くコメンテーターのコメント等への批判も的を得ています。

不思議なのは、われわれ支援者が『現状の行政の対応ではこの人の生活保護は難しい』と判断せざるをえないような比較的若くて体も悪くない野宿者が、これらの『業者』の手にかかるとあっさり生活保護が下りてしまうことである。野宿者をスカウトして入院させる業者の話をしたが、悪徳業者と医師、あるいは福祉事務所の間に裏の関係でもあるのではないかと疑いたくもなる

行政側の人間という視点もいるのではないでしょうか。そう考えるとさらに虫唾が走りますが。反吐が出ます。

現在、行政は野宿者対策の『公的就労』に消極的なまま結果的に『生活保護』を増やし続けているが、それは『お金を渡して、なおかつ働いてもう』か『お金を渡すだけ』にするという究極の不効率政策なのだ

まったくもってその通りかと。私はとある大阪の有名はいわゆる部落地域で働いていたことがありますが、そこでは働けるのに生活保護で生活しながら子供たちを虐待してる人たちを見てきました。あとコネで公務員というのも。反吐が出ました。

「『失業』によって野宿になった男性は、そのほとんどが『昔みたいに仕事させあったら』と言う。しかし、女性野宿者の場合、その多くは(暴力をふるう夫のいる)『家』や(朝10時から夜11時まで働いても月7万5000円くらいの上に暴言を吐かれる)『職場』に戻るくらいなら『野宿の方がマシ』と言う。『究極の貧困』としての野宿生活の過酷さについては繰り返し触れてきた。その中でも、女性野宿者は疑いなくさらに過酷な生活を送っている。しかし、その野宿生活であすら彼女たちにとっては『元の生活』より時として『マシ』なのだ。そこでは、『社会復帰』という言葉は完全に意味を失ってしまう

ここまで来ると言葉も出ないです。

「仕事は恐ろしくハードで、Tシャツいちまいでも汗をかくということがやがてわかった。フロアを見ると、社員より派遣やバイトがずっと多く、おまけに積み降ろしなどのしんどい仕事は全部派遣かバイトがやっている。フロアの責任者はメガホンを持って巡回し、『そこ遅い!もっと早くやらんかい!』『そこのヤツ、あっちと代われ!』と怒号を飛ばし続けていた」

著者が大手人材派遣「フルキャスト」に登録してクール宅急便の仕分け作業で10℃以下の倉庫で作業したときの一幕です。部屋主が派遣日記の郵便局編で書いたようなことがここでも行われているみたいですね。ちなみにこっちの方が酷いです。

「阪神大震災なのどの地震の時、被災した人たちは学校や公民館といった『公有地』で被災生活を送ってきた。そのとき、『何であの人たちはみんあの使う場所で生活しているんだ、迷惑じゃないか』などと責める人はいなかった。『公有地』は災害(天災)に対する避難所として使われても当然だからだ。つまり、『みんなの使う場所』は、『みんな』の中でも特に『今困っている人』が使えばいいんじゃないか、という考え方も成立する。では、地震などの『天災』ではない、失業などの『人災』被災者についてはどうだろうか

『公園や路上などの、みんなで使う場所にいるのは迷惑だ』とのよく聞く台詞に対する一つの考え方です。この発想はなかったので目から鱗でした。実に面白いです。

自分なりに活動を続けなければ、これからも再び三たび『遅すぎた』と後悔しなければならなくなるだろう。それくらいなら、無力だとしても野宿者問題のために何かをし続けるべきなのではないだろうか

あとがきに書かれている著者の行動原理です。部屋主は後悔タイプの人間なので見習いたちところです。

ダラダラと長くなって申し訳ございません。ここまで読んでくれて感謝です。できれば本書も読んで考えていただければ幸いです。

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ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る

先日「朝まで生テレビ」で格差社会についてやってたので本日はこの本の紹介を。というか、いい加減年末に読んだ本を紹介しなければと思ったものでして。

ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る Book ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る

著者:門倉 貴史
販売元:宝島社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:C

内容紹介のようなもの

「ワーキングプア(働く貧困層)」、それは誰にでも起こりうるきわめて身近な問題です・・・

第1章「日本の労働者の4人に1人は生活保護水準で暮らしている」

ワーキングプアの定義(一生懸命働いているのに、年収は200万円に満たずいつまでたっても生活保護水準の暮らしから脱却できない人たち)とその人口(約550万人)について、ワーキングプアとして増加しているのは男性であること、ワーキングプアが増える原因(企業が正社員を減らして非正規社員を増やしている)、非正規社員の生涯賃金は正規社員の5分の1であること一度ワーキングプアに陥ると構造的にその状況からの脱却が非常に困難であること、アメリカでも増加しているワーキングプア、ワーキングプアからホームレスへの転落、などについて書かれています。

第2章「働き盛りの中年家庭を襲う『ワーキングプア』の恐怖」

中高年男性のワーキングプアについて、履歴効果(所得は下がっても消費支出を抑えることは難しいということ、子供の学費や住宅ローンなど)、中高年層ワーキングプアと自殺(日本の自殺者総数は3万を超えている)、などについて書かれています。

第3章「崩壊する日本型雇用システム」

終身雇用制度の年功序列賃金制度の崩壊原因、企業の身勝手さ、派遣労働者について(1990以降の10年でおよそ3.5倍に増加・弱い立場・二重派遣など)、働きすぎの正社員における心のワーキングプア(自由な時間が極端に少ない)、などについて書かれています。

第4章「非正規社員で働く若者たち」

深刻化する若年雇用状況について(若者の10人に1人は失業者)、正社員になれない若者とワーキングプア、若者がニート化する大きな原因の1つとなる雇用環境の悪化について、若年雇用は人手不足で解消するという短絡的考えへの批判、若年層で増加する雇用のミスマッチ、などについて書かれています。

第5章「『構造改革』による自由主義経済と民営化の果てに」

構造改革で見落とされていた「公平性」正しい評価の問題、正社員・非正社員の区別をなくすことについて(同一労働同一賃金)、ワークシェアリングと合法的副業について、「支出税」の導入(個人が行う消費支出をベースとした課税方式・筆者の考え)、セーフティ・ネットとしての最低賃金の引き上げの必要性、外国人労働者の参入、などについて書かれています。

・各章の間には、「ドキュメント『ワーキングプア』」として、実際にワーキングプアである人へのインタビュー記事が掲載されています。

部屋主の感想

クイズからはじまり、大事なところは太線、図表も豊富だし、ワーキングプアの実例ドキュメントもあり、その上わかりやすい文章で書かれているので非常に読みやすい本となっています。ですので、「ワーキングプア」という言葉をはじめて聞いた人や、この手の本を読んで見たいと思ってるけど、何から手をつけていいやらという人の入門書には良いと思います。

ただ、格差社会や労働者の雇用環境などについて多少の知識のある人にはあまりオススメできません。なぜならまったく目新しいことがないからです(正直この程度なら部屋主でも書けるじゃないか?と分をわきまえずに思ってしまいました)。この状況の打開するための案が支出税くらいしかないのもちょっとあれですしね。

そういう意味で他にも不満だったのが、評価に関するところです。企業が人事評価システムをきっちりすれば良いという感じなのですが、この評価というのが実に難しいわけなのに、著者はここに関しては同一労働・同一賃金に少し書いたくらいで、後はほとんど触れられてなかったのが残念です(この評価というものは経済にとどまらず、また別の本の紹介のときにでも触れるつもりですが教育などでも非常に重要だったりです)。

全編を通して、格差社会を煽るわけでもなく、沈着冷静にワーキングプアの状況を伝えているのは良い点かと思います。ただ、ワーキングプア真っ只中の部屋主としましては他人事ではなく、もっと企業や政治家を糾弾してくれる姿勢が欲しいかとも思いましたが、それはあくまで好みと願望の問題ですしね。必要以上に煽るよりも冷静に事実を伝えるという方法ももちろんアリでしょう。

あと、関連書籍では、著者の参考文献リストにもあった「日本の不平等(大竹文雄著)」をはじめ、「封印される不平等」、「虚妄の成果主義」、「隣の成果主義」、「世代間最終戦争(近日中に記事アップ予定)」、「ニートって言うな!」あたりが面白いと思います。

この本から部屋主が選ぶ格言

少子高齢化が進むなかで、専門知識がなく、収入も少ないフリーターが増加していけば、将来、マクロの労働生産性の伸びの鈍化や、個人間の所得格差の拡大、政府の税収の減少など、さまざまな面でゆがみやきしみが噴出するだろう

今はワーキングプア個人の問題にされている感じがしないでもないですが、少しでも早くワーキングプアを不当に生み出す構造的なシステムをなんとかしないと、いずれは著者の言うようにマクロな面での歪みがでてくると思いますので、ここを読んでくれている皆様もこれを機会に色々と打開策を考えていただけるとありがたいです。

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