政治家の品格、有権者の品格 金美齢

読みました。

政治家の品格、有権者の品格 Book 政治家の品格、有権者の品格

著者:金 美齢
販売元:ゴマブックス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

内容紹介のようなもの

「今、日本の危機を対応するには、本当の意味で日本の将来にわたる国益を第一に考え、その信念を国政の場で実践できる品格ある政治家が不可欠である。

メディアはこぞって『政治が悪い』『政治家が悪い』と報じる。私はそれだけのせいだとは思わない。コモンセンスを持たない、私利私欲でブームや一票を投じる品格なき有権者が、政治家の品格を貶めている

本書は、マスを相手に情報を売る新聞、テレビといったメディアには伝えられない真実に踏み込んだ」

第1章 政治家の品格

第2章 これから求められる政治家像

第3章 有権者の品格

第4章 特別対談 三宅久之氏×金美齢

      良い政治家と悪い政治家

第5章 あなたの一票が日本を救う

感想

当たり前のことが当たり前に書いてあるだけです。

目新しいことは何もなかったです。

だけれど、それを理解してない人間がこの世には多すぎる気がします。少なくとも私の周りはそうです。

なんとかしたいものです。

普段から政治について考えている人は読む必要はない本です。

ただ、政治について特に考えたことがないけど、最近の生活はどうにもと思っている方は是非ともご一読くださいませ。

抜粋

良い政治家を国会に送り出し、良い政府を持つには、この国の有権者自身が変わらなければならないのである

政治は生活そのもである。個人の生活と政治は切り離せないものだとわかっていれば、本当に今の政治でいいのか、自分の思いを託せる本物の政治家は誰か、この国の将来は大丈夫なのかを、有権者も真剣に考えて一票を投じるに違いない

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戦前の少年犯罪 菅賀江留郎

アキバの事件があって、また心の闇がどうとか、昔はよかっただのといった言説がマスゴミによって垂れ流されていますが、その認識がいかに間違ったものかということがこの本によってよくわかると思います(なお、決してアキバの事件を肯定してるわけではございませんので)。

戦前の少年犯罪 Book 戦前の少年犯罪

著者:管賀 江留郎
販売元:築地書館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:

内容紹介のようなもの

現代より遥かに凶悪で不可解な心の闇を抱える、

 恐るべき子どもたちの犯罪目録!

 なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?

 発掘された膨大な実証データによって

 戦前の道徳崩壊の凄まじさが明らかにされる!

 学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに

 妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!」(表紙より)

第1章 戦前は小学生が人を殺す時代

第2章 戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代

第3章 戦前は親殺しの時代

第4章 戦前は老人殺しの時代

第5章 戦前は主殺しの時代

第6章 戦前はいじめの時代

第7章 戦前は桃色交遊の時代

第8章 戦前は幼女レイプ殺人事件の時代

第9章 戦前は体罰禁止の時代

第10章 戦前は教師を殴る時代

第11章 戦前はニートの時代

第12章 戦前は女学生最強の時代

第13章 戦前はキレやすい少年の時代

第14章 戦前は心中ブームの時代

第15章 戦前は教師が犯罪を重ねる時代

第16章 戦前は旧制高校という史上最低の若者たちの時代

巻末には犯罪年表・統計なども収録されています。

感想

オススメです。

是非とも色んな方に読んで欲しい一冊です。

部屋主は一応犯罪とかには興味があったから多少はこういうことも知っていましたが、まさかここまでひどかったとは予想外でした。

特に意識していない方だと、きっと目からウロコが落ちるのではないでしょうか。

かなり堅い本かと思いきや、語り口は非常に軽妙で皮肉がピリリと効いていて、とても読みやすいです。部屋主なんて思わず笑ってしまったような箇所がいくつもあったりするくらい巧いです。

部屋主が感想で語りたいようなことは全て本文中で述べられていましたので、そこを抜粋させていただきます。

とりあえず、今の日本が腐っていてるのは、その大部分が老害のせいだと部屋主は思っていましたが(国債などの借金問題にしろ環境問題にしろ、自分達さえよければそれで良いという思想)、そのワガママっぷりは今にはじまったことではなく昔からそうだったのだなと、この本を読んで確認できました。

読んでよかったと思います。

なお特に調べなおしとかはしてないです。無責任ですいません。

抜粋

戦前の小学生はキレやすく、簡単に人を殺していたことだけおわかりいただければ。昔は小学生の殺人などなかったと云っているのは、知識がないだけではなく物事を調べるという基礎的学力に欠けた方々なので、そういう人の話はまともに聞かないほうが無難です。他の問題も調べもせずに平気で嘘を云っている可能性が大です

至極な真っ当なマスゴミ批判かと。

年寄りの役割は、昔のことを正しく伝えることにあるはずなんですが。そういう方々の嘘が何のチェックも受けずに新聞やテレビや本を通じて流通してしまうというは、現代は確かに恐ろしい時代ではあります

ほんと恐ろしい時代になったものです。

ニートの不可解は犯罪はキリがありません。大阪毎日や大阪朝日の記者も困ったらしく、精神異常か痴情のもつれかという推測を載せながらもよくわからないと結論づけています。今のように心の闇とか適当なことを言わないだけ誠実と申せましょうか

今のマスゴミはすぐに「心の闇」とか「心のケア」とか無責任なことばかり言いますからねぇ・・・

ひとつ決定的に違うのは、戦前の大人は若者の犯罪に非常に寛大だったことで、若いときのやんちゃは大いにやるべきもので、たとえ大臣殺しであっても、なんだか頼もしいようにさえ受けとめられていたことです

戦前の犯罪が今の犯罪よりも酷いもので数も多かったことはこの本を読めばわかると思います。それでも当時の大人は子供たちに寛大だったようです。今の老人たちはいったい何を考えて生きているのか、すごい悩みどころです。

こういうことをやっていた世代が、自分たちの時代は集団でいじめなんかしなかったし限度を知っていたとか云い出すんですから、人間というのはほんとに恐ろしい存在です

いやはやもう何を言わんかですね。こんな老人たちと今の若者を一緒にしてほしくないです。

最近の子どもたちはほんとにおとなしくなったものです。昔と比べると遥かに人への思いやりが育ってきています。マンガやアニメなどで大量の物語に接することによって、何が人を傷つけるかという想像が働くようになってきているのかもしれません。この章で掲げたようなひどいいじめが頻発していて、しかも昔はいじめなんかなかったなんて平気で云うようになる戦前の人みたいになってしまったらと思うと背筋が寒くなります

ここ一番巧みだなと思いましたね。よくぞ言ってくれたと思いながら、ふきだしてしまいました。

なんかもう乱れに乱れておりまする。戦前は品行方正だったと思い込んでいるようなおかしなイメージはいったいどこから湧いてきたのか、逆にわからなくなってしまいます

いやほんとどこからなんでしょうね。部屋主の不思議です。どなたか知っていたら教えてください。

授業中に教室を歩き回ったりする<学級崩壊>は最近のことだと思っている方が多いみたいなのですが、戦前の小学校ではわりと当たり前のことでした、なにせ昔の子どもは自由に育てられてましたから

そういう事例も色々と紹介されてます。教育現場に関わっていたこともありながら知りませんでした。恥ずかしいです。

戦前の教師は尊敬されていて生徒が殴るなんてことなどあるはずもかなったなどといまだに考えている人がいるのですから、人の意識などというものは簡単なものであります。実態と関係のない妄想を植えつけるのが教育なのだとしたら大成功なのでありますが

ううむ、見事な皮肉ですね。

「これらは全て勤労意欲がまったくないドラ息子たちばかりですが、現在のニートは不況で就職が難しいということが大きな原因になっているようです。ニートでなくても正社員になれずに安い賃金でこき使われる不安定な立場に追いやられている若者が大勢います。既得権を手放さずに若者の就職機会を奪っている年寄りがそんな彼らを甘えてるとか批判する珍妙な図が展開されておりますが、昭和初期の不況期もまったく同じような状況がありました。大正時代には第一次世界のために日本は大変な好景気で、そんなバブルを経験している年寄りが不況にあえいでいる昭和の若者に対して昔はよかった想い出を語って嫌がられたり、説教したりといったことがよくあったようです。経営者や大学の先生なんかが、最近の大学生は就職に高望みしすぎるので就職難になるのだとか、企業に就職しようとばかりせずに自ら企業せよとか、未曾有の恐慌時におよそ無理な話をして顰蹙を買ったりしています。今とまったく同じです。自分は楽なときに企業に就職して安定した地位を保っておいて、苦労している若い者に無責任な説教をするのですから、聞かされるほうはたまりません。~こういう鬱屈が年寄りの政治家や財界トップが次々暗殺されるような事件に多くの支持が集まった要因です。今と違って、戦前は若者人口の割合が圧倒的に多かったためでもあります。最近、戦前への回帰を唱える人がいるようですが、このような虐げられた若者が、既得権を持つ老人を殺して回るような時代が来てほしいということなんでしょうか

是非ともお願いしたいところですね。

わざわざ一度家に帰ってからナイフを手にやってきて、大勢の人の前で刺して、運ばれていくところをまた刺すというのはなかなかすごい話です。今なら卒業文集を掲げられて心の闇とやらを分析されるんでしょうか。この時代では日常茶飯事ですから、ローカルな小さい記事がひとつで終わりです

部屋主は卒業文集がテレビで取り上げられるのはいつも違和感・・・というか怒りを感じていた口なのですが、著者もそういう感覚をおぼえていたのでしょうか。巧みに皮肉ってくれています。

今と違って、昔の若者は命の重みなんてものを考えたりしませんでした。ゲーム感覚の適当な相手とほいほい手軽に死んでしまいます

戦前の若いものの心中はこういう適当なものが多いです。刹那的に生きて、あとは死んでしまえばそれでいいという命の大切さなど微塵も顧みない考え方です

この本を読んでる限り確かにそんな感じを受けます。そう考えると今の若者はマシという気がしてくるから不思議ですね。

マスコミの出鱈目な報道を信じて子殺しが増えていると思い込んでいる人が多いみたいなんですが、じつはバブル期と比べても減っておりまして、子どもの比率で見てもじつはへっておりまして、バブル以前と比べると子殺しはものすごい勢いで激減しております。戦前の貧困とは関係ない身勝手な子殺しの方が、今の子殺しよりもずっと多かったりします

一度この辺りをしっかり調べなければと思います。

「戦前の教育復活を目指している方々は戦前の教育についてどの程度知識をお持ちなんでしょうか。ここに掲げたのは私が収集いた事件のほんの一部で、当然私の知らない事件もその何千倍とあるでしょうから、戦前の教育復活をめざしているみなさんはぜひとも一生懸命お勉強して戦前の知識を身につけていただきたいものです。まことに教育は大切なものであります」

これまた巧い皮肉かと。

決められた場所で年に一回秩序正しく騒ぐ成人式の若者などこれに比べたらおとなしいもんです。旧制高校時代や、街中で機動隊に石や火炎瓶投げてた世代が、彼らを非難するのはどうもよくわからんことです。若いころに甘やかされて、おつむのネジが少々ゆるんでいたりするんでしょう

ここも吹き出してしまいました。

「昔の学生のいたずらや犯罪は、今と違って無邪気だったというようなことを本気で信じてる方もいるのですが、街中で刃物を振り回して何百人で乱闘しようが、道路をふさいでバスや電車を長時間留めようが、商店の看板を壊して民家の窓ガラスを何百枚割ろうが、まわりの大人たちが甘やかして若い者の無邪気ないたずらということにしてくれていただけなんです」

昔の大人の寛大さにはビビりました。

実態というものは、漠然としたイメージではなくひとつひとつの事実を検証いてみて初めてわかるものです。事実を突き詰めていく態度、少なくとも事実を突き詰めていかなと何もわかるはずがないということをあらかじめ知っていることが、一番基本的な教養というものです。この一番の基礎がないと、その上にどうのような情報や知識を積み重ねようが実態とは懸け離れた歪んだイメージにしかなりません

格言ですね。

虚構と現実を混同いてしまっている人たちが、新聞やテレビやニュースを通じて過去についてまったくの妄想を語り、それを信じたがる人がまた妄想を増幅するというヴァーチャルな円環ができあがって、無意味にぐるぐると回転しています。ちょっと事実を調べさえすればこんな円環はすぐに断ち切ることができるのですが、ジャーナリストも学者も官僚なども物事を調べるという基本的能力欠けていて、妄想を垂れ流し続けています。物事を調べるという一番の基礎的学力がない人々が、ジャーナリストや学者や官僚などの職についてしまっているということです。現代の専門家の学力低下は深刻です。そのうえで根拠のない妄想に基づいて、国の政策決定などもなされるというなんともお粗末なことになっております。戦前の日本は米国の真の力を知らずに無謀な戦争に突入したというようなことが云われておりますが、現在のお粗末な状態から比べると、戦前のほうがまだしも正しい情報を持っていましたし、少なくとも正しい情報を得ようと必死に努力していましたこういう学力のないお粗末な人々が教育について論じたりするんですから、世も末です

いやほんと世も末です。なんとかせねばです。

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でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相

書店でタイトルを見て気になったので購入しました。

第6回新潮ドキュメント賞を受賞していたのも意欲をそそられた理由の一つですね。部屋主オススメの「戦争広告代理店」「そして殺人者は野に放たれる」も受賞作です。

でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相 Book でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相

著者:福田 ますみ
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

内容紹介のようなもの

2006年6月、全国ではじめて「教師よるイジメ」と認定される事件が福岡が発生しました。

問題となった教師は担任児童を、差別的な言葉で攻撃凄惨な暴力をふるい、自殺も強要。結果、その児童はPTSDとなり長期入院を余儀なくされます。

教師は、子供の両親に告発され、それを嗅ぎ付けたマスコミによって「殺人教師」と糾弾して表舞台から姿を消しました。

しかし、裁判を通して、この一連の事実は児童両親による「でっちあげ」だということが次々と明らかになっていき・・・

気弱な教師が、保護者の虚言、言いなりの学校、メディアによって、「史上最悪の殺人教師」としてでっちあげられた冤罪事件の真相に迫るルポタージュです。

序章 「史上最悪の殺人教師」

第1章 発端「血が汚れている」

第2章 謝罪「いじめでした」

第3章 追放 停職6ヶ月

第4章 裁判 550対0の不条理

第5章 PTSDごっこ、アメリカ人ごっこ

第6章 判決 茶番劇の結末

終章 偽善者たちの群れ

部屋主の感想

実に興味深かったです。

1つの事件を通して、学校の抱える問題メディアの抱える問題精神医学の抱える問題などについて、色々と考えさせてくれる良書かと思います。

まずイラっときたのは校長に呼び出される場面です。いきなり呼びつけておい何を言ってるんだかこいつはと思いました。

会話には流れがあるということを理解していないのでしょうか。また説明を何もせずに「したか、しないか」だけを聞こうとするその手法の汚さに反吐がでます。

また、同僚の教師にも恵まれなかったのでしょう。やってないことを、保護者が言ってるからと認めていき和解していこうなどというアドバイスをなぜできるのでしょうかね。理解に苦しみます。

この教師の不幸の一つは、こういう愚か極まりない上司や同僚がいたことでしょう

校長に関しては、さらにイジメの実態があったかどうかのアンケートの設問の仕方がまたいやらしくて。質問方法に細工をすることで自分の望む結果を得ようとするのは学者の世界とかにもありますが、これをここでやって、一人の人間に人生を追い込んだこの校長はえげつないです。

教師本人の気弱さやへタレ具合も言いたいことを言ってクビになるタイプの部屋主からするとかなりイライラしますが、家族がいて周りから圧力がかかればこういう反応をしてしまう人は多いような気がしたりもしますので。

にしても「モンスターピアレント」。こいつら完全にイカれてますね。しかも夫婦そろって。こうなるとどうしようもないです。

裁判過程で次々と嘘がバレても平気な感じだし、悪びれた様子もないしで。こういう論理の通じない人間は本当に怖いです。

また、証言することによって嫌がらせが自分に向く可能性を考えて、証人が証言をしてくれないという問題も発生してきます。ほんと怖いです。

こういう問題はどうしたらいいのですかね?誰か妙案があれば教えておくれです。

で、PTSDを診断した医者。こいつがまた最低。精神医学や心理学についてはこのブログで色々と問題点についてしてきましたのでここではもうあまり触れませんが、これはないだろと思いました。

このPTSDの診断をもってして、マスコミも動いた側面もあるみたいなのでそう考えると・・・怖いですよ。

で、弁護士。内容紹介のところの「550対0」と、当初の児童両親についた弁護士と教師側についた弁護士の数です。

負ける勝負はしたくないというのはわかりますのでなんともですが、いくらなんでもこれは酷いかと思います。

裁判の結果にもイラっときますね。教師についた弁護士が「一番嫌なパターン」と言ってる通りムカっときます。

そして、メディア。これについてもこのブログで色々と問題点を指摘しましたのでここでは軽く触れるくらいしておきますが、こいつらも例にもれず酷いです。

あまり事実の成否を取材をせずに問題をただおおげさに面白おかしく盛り上げただけ

腐ってます。

あとがきで著者が「先立つ聞き込みによって、既存の報道から受けた先入観を払拭し、ニュートラルな気持ちで取材に望めたことが幸いした。この幸運がなければ、私もまた、川上を体罰教師と決めつけた記事を書いていたかもしれない。その差はほんの紙一重だ」が書いてましたが、これが紙一重ではいかんでしょう。

きちんと聞き込みをして、先入観を払拭してニュートラルな気持ちで取材せねばならないなんかは、取材の基本中の基本じゃないのですか、と愚かなヒキコモリの部屋主は思うですが、高い学歴と収入のあるマスゴミ様の世界では違うのですかね。

やれやれです。

この本を読んでいて思ったことは、たとえ誠実に生きていても、ある日突然こういう負の連鎖によって史上最悪の殺人者てきなレッテルを貼られてしまうかも知れないという可能性についてです。

怖いですよ。

ちなみに現在も裁判は続いているみたいです(本が書かれた当時は。今どうなってるかはまだ調べてませんのでなんともです)。

感想の最後に、この本事態が「でっちあげ」なんてことはないことを祈って。でないと部屋主も逆「でっちあげ」の加害者になってしまいますから。

そういう意味でも考えさせられる1冊でした。

部屋主がこの本から選ぶ格言

体罰というのは、子供たちが体罰と受け取れば体罰です」by校長

この思想は正直怖いと思います。何をもって体罰とするかは非常に難しい問題であり、今のところ単純に線引きできることではないと思います。

教師なのだから当然、子供に対し、指導すべきところは指導しなければならない。しかし、保護者の厳しい目が光ってる中で、その当たり前のことができにくくなっていた

色んな教育系の本で問題になってますよね。どうしたものかです。

自分が愛情を注いで指導している教え子の証言ゆえに、怒りよりも、情けなさ、やりきれなさの方が先にたった」by教師

担任児童の嘘の証言を聞いたあとの教師の感想です。これは確かにきついですよね。これよりまだマシですがこういう気分は部屋主もよく感じたことがありますので。

この事件は何かがおかしいなと思う人が表に出てこない、(中略)表に出てこれない状況が怖いのです。学校関係者も、建前的な対応のみで、本音の部分となると沈黙し、結果的に孤立無援状態となった私には、人権などまるで必要ないが如きです」by教師

この教師は事件発生段階で実名や住所が報道されたそうです。人権って何なのですかね。マスゴミさん。

複数の保護者は、裁判になったら証言してもいいとまで約束してくれた。ところが、いざ蓋を開けてみると協力を申し出た保護者は皆無だった~略~彼らは浅川側の怒りを買うのを恐れたのである~略~浅川一家の芳しからざる評判は保護者間ではよく知られていた

浅川というのはもちろんモンスターピアレントのことです。そして、みんな自分が可愛いということですね。やれやれです。

川上の体罰やいじめを信じて疑わなかった一番の根拠はやはりPTSDの認定である。前田医師の記者会見を開き、専門家がここまで言うのだから『体罰はいじめはあったんだな』と納得したという

川上とは教師のことです。にしてもマスコミのレベルの酷さには辟易としますね。こんな診断がクソみたいなものかは少し勉強すればわかるはずですから。

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若者を喰い物にし続ける社会

昨年末くらいに読んだ同著者による「世代間最終戦争」が実に面白かったので購入してみました。

若者を喰い物にし続ける社会 (新書y (175)) Book 若者を喰い物にし続ける社会 (新書y (175))

著者:立木 信
販売元:洋泉社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:C

内容紹介のようなもの

第1章 若者政策がこの日本でなぜ必要か

適切な若者政策がとられていないこと、その原因の一つが子どもや若者が票にならないこと、いざなぎ景気超えの欺瞞、若者への不況のしわ寄せ、考えるられなくさせられている若者たち、パラサイトという窮余の策、年長者の一人勝ちモデル、若者予算の財源確保、財政再建債(シルバー債)の発行という提案、本当の弱者=若者と年金ニート、小老化政策、納税者投票、0歳児の選挙権、などについて書いてあります。

第2章 若者政策へのパラダイム・シフト

ネットでの政策オークション市場、役所の証券化、政治を年寄りの代理人政治家にまかせてシラけてはいけないこと、民主主義の弊害、バラマキをした人間達への断罪、などについて書いてあります。

第3章 世代間戦争はすでに始まっている

介護問題、日本の総貯蓄が取り崩し時代に入ったこと、将来世代への債務のつけ回しについて、女性の生き方を解体した男女共同参画社会、欧州ではすでに世代間戦争がはじまっていること、などについて書いてあります。

第4章 年長者優先社会が解体してきた家族機能

家族機能のデジタル化、消費の拡大と家族の空洞化、家族の崩壊による無意識の喪失感、郊外の衰弱、年長者からの子宮内暴力膨大な福祉負担や政府債務を後世のツケとすることに対する著者の造語)、本当のパラサイトは年長者であること、などについて書いてあります。

第5章 メディア、ジャーナリズムの本音(ウソ)を見破れ

若者蔑視の新書の増加、現実を注視させないための目隠し企画を垂れ流すメディア、就職氷河期世代の人生がまるごと氷河期になる可能性少子化は今にはじまったわけではなく3世代前からすでにはじまっていたこと、などについて書いてあります。

第6章 お年寄り帝国のまだ見ぬ全貌

税収をはるかに上回る国家予算が組まれる理由、時間リッチ&年金リッチな高齢者、早く65歳になりたい現役世代、そういう歪んだ社会と世代間不平等、などについて書いてあります。

部屋主の感想

良いところと悪いところの差が激しい評価しにくい作品かと思います。

良いと思った点はほとんど前の著作「世代間最終戦争」と同じ感じで特に目新しいことはなく、新書で若者向けに書いているためがノリがやけに良く、いかかがなものかと思ってたところがやけに目立った印象です。

さらにそのノリのいいところが、部屋主個人としてはそれはダメなのではと思うところが目立ってた印象なので、いまいちな感じがします。

できちゃった婚による出産者にお祝い金200万を出すとか、過疎化促進法、若者とお年寄りの金目的のななめ婚、などは部屋主個人としてはろくでもない提言だと思います。

無計画な人間はどうかと思うし、過疎化をあえて促進させるというのは面白い案ですが心情的にも文化的な面でもどうかと思いまうし、金銭的な考に優先の結婚はどうかと思うからです。

ただ、老人が優遇されていて若者が虐げられているという風に考えたことがない方には、それらのマイナス点を補っても余りあるほど考えさせられる著作かと思いますので、是非とも読んで欲しいと思います.。

とりあえず、シルバー債の導入、年功序列の公務員の人件費を抑えるために「高齢自治体」に罰則を与える事、小老化政策(年寄りの特典を70歳以上にうする)、ネットでの政策オークション市場の作成、民主主義の害についてよく考える、などは今すぐにでも実行してほしいものです。

というか、実行させるために若者は動き始めなければならないと思います。でないとますます困窮していくことになると思います。

いつもこういうことを言ってるのですが誰にも理解されずに常に孤独だったりするんですけどね、部屋主は。でももちっと頑張ります。

あと、老人の人たちも自分たちの生活がいかにして支えられているかもっと考えてほしいと思います。

貴方達の恵まれた生活は若者世代の苦痛の上、そしてまだ生まれてもいない次の世代に負担を回して成立しているのだということを・・・

この本から部屋主が選ぶ格言

人口が多く投票率が高い中高年層は選挙の当落を大きく左右するため、争点となる政策も彼らにむけてのものが主流となりがちだ

ゆえに若者が蔑ろにされると。この傾向は今後は今以上に大きくなると思うと凹みます。というか、早くなんとかしないと国が破綻するかと。

若者達の上げる声は“消えた”のではない。“奪われた”のだ。彼らの貴重な若い活力は、年長者帝国に奪われてるにも関わらず、その仕組みが巧妙に覆い隠されているために若者たちはそのことに気付くことができないでいる

主観的にですがこれはつくづく感じます。部屋主のまわりでまともに政治の話をできる人間はいません・・・

既得権を積み重ねてできた成熟社会では、労働市場に限らず、ほとんどの領域で新参者(若者)が損をし、必要以上に苦労するシステムになってしまっている

つくづくそう思います。

60年償還の国債は、60年後の納税者の税金を使っているわけだから、孫子の政治をあらかじめ決めていることに相当する。今から60年後に20歳になる納税者は40年後に生まれてくるのだから、将来世代を勝手に担保にする民主主義とは、そら怖ろしい制度である。『世代ファシズム』と言っていいだろう

民主主義制度にはこういう弊害があります。本気で洒落になりません。なんとかせねばです。

上に逆らわず、ゴマをすり、黙って仕事をする。こうした生成は、企業だけに災いするのではない。実は、こうした年功序列をよしとする、ことなかれサラリーマン的序列主義は、年長者の政治支配と資源配分(若者から年長者への税金や年金を通じての過度の所得移転)を問題視しないというお年寄りの応援団として機能を果たしている

ことなかれサラリーマンの皆様、いまこそ立ち上がりましょう。

諦めこそ、民主主義の弱点を補強している。若年世代の政治的無関心や不勉強で、古びたシステムは楽に再生産されてしまう

これもつくづくそう思います。若者の皆様、諦めずに頑張りましょう。部屋主も頑張ります。

いまの20代後半から30代前半は、何も就職だけが氷河期だったわけではない。彼らの人生そのものが氷河期になりそうだから、就職だけに矮小化した世間の認識には欺瞞がある

20代後半の部屋主は見事に氷河期世代です。人生そのものが氷河期になりそうだと実感を持ってそう思います。

社会保障や様々な公共サービスなど、生涯の受益と支払い負担も試算している経済財政白書の最近の試算によると、60歳以上の人は4900万円近い受け取り超となる。逆19歳以下は4600万円の支払い損なのだ

まじっすか?1億円近くも・・・

世代間最終戦争 Book 世代間最終戦争

著者:立木 信
販売元:東洋経済新報社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:

こちらの方が高いですが、こちらの方がオススメです。気になった方はポチっとここから購入してみておくれであります。

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テレビと外国イメージ メディア・ステレオタイピング研究

先生のところからいただいてきた本の「3」冊目の紹介です。「++caren’s cafe++」の「caren」さんが反応してくれたので記事にしたいと思います。

なお、「ステレオタイプ」とは「紋切り型・常套的な形式(広辞苑)」のことです。

テレビと外国イメージ―メディア・ステレオタイピング研究 Book テレビと外国イメージ―メディア・ステレオタイピング研究

販売元:勁草書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:E

内容紹介のようなもの

偏見や差別に結びつきやすいステレオタイプの構築に、メディアがどのように影響を与えいているかの3年余にわたる研究成果を1冊の本にまとめたものです。

Ⅰ 『ここが変だよ日本人』のメッセージ分析

第1章 番組の特質と分析枠組み

1 バラエティ番組と外国人出演者

2 番組内容と分析の視点

3 番組のテーマと構成の変遷

4 スタジオ討議の分析―外国人発言者の特性

5 ビデオ映像の分析―「人物ファイル」と「世界比較」

6 外国・外国人イメージの特徴と機能に関する考察

第2章 日本人問題提起者にみられる外国人ステレオタイプ

1 否定的なステレオタイプと結びつく「外国人」

2 文化摩擦が顕在化したスタジオ討論

3 日本人問題提起者の外国人イメージ

4 反ステレオタイプ敵ないメー時の人物ファイル

5 「外国人」イメージの多様化に向けて

第3章 番組が提示する諸外国の外国イメージ

1 知られざるアフリカ

2 中国イメージの二面性

3 日本との関係が問われる韓国

4 ヒールとしてのアメリカ

第4章 外国人出演者の言動にみる日本人ステレオタイプ

1 外国人出演者の発言をめぐる内容分析の目的

2 トピックス提示にみられる在日外国人の日本観

3 日本人ステレオタイプをめぐる議論展開

4 外国人出演者の言動は何をもたらしたか―結びにかえて

第5章 番組にみるジェンダー・ステレオタイプ

1 娯楽番組とステレオタイプ

2 日本の男女平等政策とマスメディア

3 「ここがヘンだよ日本人」のジェンダー解析

4 番組におけるジェンダー・ステレオタイプの検討

5 結び―「外国人」が果たした役割の複雑さ

第6章 メディアによる女子高生イメージの再生産

1 近代メディアと「少女らしさ」

2 「女子高生」のイメージマップ

3 女子高生イメージのコントラスト

4 女子高生イメージの構築と再生産

第7章 番組の視聴効果とその持続性

1 研究課題の設定と方法

2 番組視聴に関する調査結果

3 知識面への視聴効果に関する結果

4 イメージの視聴効果に関する結果

5 態度面への視聴効果に関する結果

6 第3の研究課題の設定と方法

7 各方面における視聴効果の持続性

8 総合的な考察

Ⅱ テレビCMが映し出す外国イメージ

第8章 テレビCMに現れる外国イメージの動向

1 研究の背景―テレビCMと外国イメージ

2 研究の目的と方法

3 CMおよびキャラクターの特性に関する検討

4 外国要素の使用率

5 CMに登場する外国および外国人の特性

6 外国度の高いCMにおける外国・外国人イメージの機能―結びに代えて

第9章 ヘアケア関連CMに見る異文化需要と日本人アイデンティティ

1 日本人と異文化受容

2 ヘアケア関連CMの内容分析

3 商品により異なる主人公の毛髪描写

4 日本人の異文化受容の特徴―日本人アイデンティティとの関わりから

第10章 CMにみる「外国人」カテゴリーと日本人の自意識

1 単一民族社会の神話と文化ナショナリズム

2 テレビCMにおける「外国人」

3 CMにみる日本人の自意識

4 ナショナルなアイデンティティの神話とメディアリテラシー―結びに代えて

第11章 日本のテレビに現れた「外国人」の表象と異議申し立て

1 日本のテレビCMにおける「外国人」の表象

2 他者を表彰することに潜む権力

3 「外国人」表象に関する当事者からの意義申し立て

4 「外国人」による意義申し立てに対する「日本人」の受け止め方

5 考えるべき課題

Ⅲ 2002FIFAワールドカップと外国イメージ

第12章 メディアイベントとしてのFIFAワールドカップ―テレビ報道の内容と評価―

1 2002FIFAワールドカップと研究目的

2 W杯関連報道の推移―量的分析

3 韓国関連報道の特徴―質的分析

4 W杯関連報道に対する大学生の評価―質問紙調査

5 W杯というメディアイベントを振り返る―結びに代えて

第13章 ワールドカップによる外国イメージの変容―日韓共催によって韓国イメージはどう変わったか―

1 メディアイベントと外国人イメージ

2 外国名・外国人名の自由想起による分析

3 外国人イメージ変化から探るメディアの影響

4 韓国イメージ変化の特殊性

5 考察

Ⅳ メディア利用と外国イメージの発達

第14章 子どもの外国イメージとメディア

1 子どもの外国イメージは変化しているか

2 調査の方法

3 子どもの外国に関する知識

4 子どもの外国イメージ

5 外国イメージの形勢に関連する要因

6 まとめと考察

部屋主の感想

とりあえず、なんかすごいショボイ感じがします。これで3500円+税かと思うと泣けてきます(自分で買っていたらきっと泣いてるでしょう)。

先生はタイトルや副題がなかなかいい感じなので購入したものだと思うのですが読んだ形跡はありません(タイトルや副題が面白そうだから買ってみて、目次を見て読むのを止めた可能性があります。もともとメディア論自体、部屋主がやってたからやP・ブルデューの思想を追う過程で出てきたものだと思いますし)。

内容に関しては目次を読んでもらえるとだいたいわかってもらえると思いましたの面倒なのではしょりました。というか、これだけ細かいと部屋主の抜粋はいいかなと。長くなりますし。

タイトルはいいのですが、やってることはかなりしょっぱいです。「ここはヘンだよ日本人」のTV番組の分析・検討は非常に細かくてさすが学者ですなとは思いますが、それだけです。

考察やらなんやらに深みがないのですよね。他の分野の勉強をそれほどしてないのではないかという印象を受けます(もちろん部屋主の勉強不足でそう感じるのかもですが)。データの解析はいいのですが、どうにも主観的、もしくは物足りない考察が多い気がします。

でもって、これだけの番組やCMの分析・検討をもってメディア・ステレオタイピング研究と言えるその根性がすごいです。もっと別のタイトルにせねば詐欺じゃないのって思ってしまいます。

部屋主ごときでも卒論の時でもそんなタイトルはいかんだろと指導教員の教授に怒られて、「~に関する一考察」というタイトルに変更した経験があったりします(この本をくれてちょくちょくこのブログに登場する先生とはまた別の人です)。

CMに関するデータもそこだけでいいのかって思ってしまいますし、質問紙調査も範囲が狭い上に人数も少なく、よくぞそれでそこまで言えるなといった印象を受けました。

「ここがヘンだよ日本人」の番組内容の表や、統計データの分析結果はけっこうよく登場するのに、質問調査書そのものがついてないのもやりきれないです。論文を見ろってことかも知れないですが。

メディア論も社会学も社会心理学も大好きな分野だけに、読了後に色んな意味で凹んだ1冊でした。

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偽装国家~日本を覆う利権談合共産主義~

いつも見ている「MOVE!」や「たかじんのそこまで言って委員会」でいい発言をしてる勝谷誠彦氏の本ということで購入してみました。

偽装国家―日本を覆う利権談合共産主義 Book 偽装国家―日本を覆う利権談合共産主義

著者:勝谷 誠彦
販売元:扶桑社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

内容紹介のようなもの

あらゆる「偽装」が蔓延している国家、日本。その偽装の陰には利権が生まれ、その利権を守るためにタブーや談合がはびこっています。この本では「利権談合共産主義」をキーワードに、それを隠蔽するために行われてきた「偽装」の数々を検証しています。

第一章 建前が綻び始めた「偽装国家ニッポン」

偽装繁栄(実感の伴わないいざなぎ景気超え)」の陰にある「労働実態偽装」と「サラ金破産者」について、朝日新聞のマッチポンプ記事、無責任を助長する赤ちゃんポストについて、選挙が終われば郵政造反組が復党するという茶番「偽装改革」について(769億円がこの選挙のために使われた)、「やらせ」による「輿論偽装」について、これらの「利権談合共産主義」を支える「政治家&官僚・メディア・愚民」の三位一体、などについて書かれています。

第二章 相次ぐ「偽装事件」の発覚

氷山の一角だった「耐震強度偽装」、やったもん勝ちのの「履修単位偽装」と「学校・教育委員会・大学・役人・マスコミの利権談合主義」、問われる「教育の悪平等」と「ノブレス・オブリージュ(高い地位や身分に伴う責任や倫理)」の「エリート教育」、「病気腎臓偽装」と素人の刹那的欲求に従う無責任な専門家、「食肉偽装」、「ライブドア粉飾決済」、などについて書かれています。

第三章 「利権談合共産主義」の末期的症状

偽装公務員」と「同和利権」、役人を守るために利用される「個人情報保護法」、権利より利権を守りたい自治労による「偽装組合」、社会保険庁の「年金免除偽装」、「中立公正を偽装するメディアの大罪(最悪の利権談合組織「記者クラブ」・見識を疑うTBSの亀田興毅の世界戦・メディアが生み出す衆愚国家)」、などについて書かれています。

第四章 隠蔽とごまかしで危機的状態にある安全保障

対馬を侵食する「偽装観光客」、「竹島問題」、「テポドン報道」、持ち込ませずが形骸化している非核三原則と「非核偽装」、「偽装非戦闘地域」へ送り込まれた「偽装軍隊」である自衛隊、などについて書かれています。

第五章 「偽装国家」から「実質国家」へ

施策責任者である役人にトレーサビリティをつける案(これにより国に損害を与えた予算執行者を訴えることが可能に)、役人の辞表を取りまとめ協力しないものはクビにする案、天下りをさせずに雇い続ける案、国民の消費行動を善導する税金の二重基準構想(生活費需品には税金を少なくして、嗜好品には高くすること)、「いじめ偽装」と「言葉の言い換え」をやめる案(「いじめ」は「虐め」と表記すべし)、今こそ見直すべき「偽装憲法」、などについて書かれています。

部屋主の感想

なかなかに面白いです。ただ、上記の番組を欠かさず見ているので、当然といえば当然ですが、ほとんど目新しいことはなかったです(公務員の交通事故起訴率が一般人の4文の1らしいというのは初耳で驚きましたが)。なので部屋主の独断ランクはBとなりました。

ただ、こういうことを普段は意識したことない方や、知らない方には、Sランクでオススメしたいと思います。というか是非とも読んで欲しいと思いますね。

文章は非常に読みやすくサクサクと進むし、面白く書かれていますし(おそらくこういう層を狙ったのだと思います)、一つ一つの内容は薄いとはいえ、内容紹介で書いたようにかなり色々な問題に言及されていていて、こういう社会情勢についての入門としては良いと思います。

反面、こういうことに普段から関心を抱いてる方には少し物足りないかもしれません。ただ、明確な口調と論理でバッサリと言ってくれてるので、多少の溜飲は下がります。

具体的な解決案に関してはそんなに言及されていなのが少し残念ですが、「サラ金とパチンコの広告を規制する」、「一級市民と二級市民に分けて、二級市民に投票権を与えない」、といった部屋主も思ってることについて言及されてたのは嬉しい限りです。

なおメディア論に関しては「ご臨終メディア」、

選挙改革などに関しては

緊急警告 国が死ぬ!―救国の鉄槌 Book 緊急警告 国が死ぬ!―救国の鉄槌

著者:落合 信彦
販売元:小学館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

エリート教育に関しては

タイゾー化する子供たち The Wandering Students Book タイゾー化する子供たち The Wandering Students

著者:原田 武夫
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

ポピュリズム関連では

日本型ポピュリズム―政治への期待と幻滅 Book 日本型ポピュリズム―政治への期待と幻滅

著者:大嶽 秀夫
販売元:中央公論新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B(くらいかな?)

愚民系では

すばらしき愚民社会 Book すばらしき愚民社会

著者:小谷野 敦
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:D

(禁煙ファシズムがなければCかB評価)

赤ちゃん問題に関しては「赤ちゃんの値段」が、

といったあたりの本がオススメです。

この本とはあまり直接関係ないのですが

世代間最終戦争 Book 世代間最終戦争

著者:立木 信
販売元:東洋経済新報社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:

や、

学者のウソ Book 学者のウソ

著者:掛谷 英紀
販売元:ソフトバンク クリエイティブ
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

や、「子どもが減って何が悪いか」あたりも同時に読むとより俯瞰的な視点がもてるようになるかと思います。

この本から部屋主が選ぶ格言

今しきりに格差社会と言われています。でもこれは、経済的な格差だけじゃない。倫理や道徳、知性、教養の格差社会です

今の時代、政治家は信じちゃいけない、メディアは信じちゃいけない、民の声も信じちゃいけない。今の民の声を信じたら、間違いなく国は滅びますから

正しいと思うことを一生懸命やっても評価されない」by片山鳥取県知事

この言葉ほど今の日本人を表現しつくしたものはなく、この言葉を日本人は真剣に受けとめなければならないと勝谷さんも書いてありますが、まさにその通りかと思います。

上の2つの言葉はこの本からの抜粋ですが、片山氏の言葉と一緒に真摯に受けとめ、正しいこと懸命にしている人間をしっかり評価できる人間になるべく、そしてそんな風に頑張ってる人間を正確に評価できる社会を作り出すために、頑張らなければならないと思います。

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心脳コントロール社会

昨夜はバイト後に知人から電話があり1年半ぶりくらいに語ってきました。楽しい時間をすごしたのですが突然だったため何かと予定が狂ったのと、新しいゲームをやらねばなので新しい記事が書けませんでした。なのでまた過去記事を再アップしてみたいと思います。

この辺はとても興味がある分野なので購入しました。というか、常々部屋主が考えていたけれど、あまり読んだことがなかった心の操作と脳科学について書かれていたので気になったという方が正確ですね。

心脳コントロール社会 Book 心脳コントロール社会

著者:小森 陽一
販売元:筑摩書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

内容紹介のようなもの

現代社会では、脳科学を取り入れた、人を特定の方向に誘導する「心脳マーケティング」の手法が、商品広告のみならず、政治的なプロパガンダ(情報操作)にも応用されています。

この本では、問題を「快」・「不快」の二者択一に単純化し人を思考停止に追い込むといった「心脳操作(マインド・マネジメント)」について、その仕組みを明らかにしつつ、それらに騙されないための手法を提示してあります。

1章「商品化される心脳科学」では、近代化と脳化についての考察、脳を使わなくてもよい社会の到来とIT革命、戦争報道とプロパガンダ、メディア・ウォール(メディアが事実を認知し認識していく機能を果たすのではなく、逆に現実を見せなくさせる機能)について、初期段階におけるマスメディアの一斉報道が大衆の記憶に与える影響、脳操作とCM、といったことについて書かれています。

2章「心脳マーケティングの時代」では、心脳マーケティングの説明、無意識に照準し記憶を操作することができるザルトマンの手法の解説(記憶を構成する「エングラム」「キュー」「ゴール」、人の意識に上らない誘導行為「プライミング」など)、記憶を改変する「バックワード・フレーミング」と「フォーワード・フレーミング」という2つの手法、原型I(アーキタイプ)と心脳マーケティングの関係、などについて書かれています。

3章「ブッシュ政権の『心脳』操作」では、政治プロパガンダと心脳マーケティングについて、「War on Terror」の背景、といったことが書かれています。

4章「人間にとっての言語と心脳」では、フロイト理論と「快」「不快」の関係、人を退行させるマインド・マネジメントについて書かれています。

5章「『小泉劇場』の深層」では、小泉選挙と心脳操作、わかりやすい二者択一、小泉選挙と日本の大手マスコミ(朝日を主な例に)の分析、といったことが書かれています。

6章「脱・心脳コントロールへ」では、アンヌ・モレリ著「戦争プロパガンダ10の法則」の簡単な解説、それにもとづく「9・11」時のアメリカの行動、心脳操作で誰が得をするのかを見極めること・単純な二項対立に陥らないこと・歴史的(因果論的)な認識の大切さ、といったことについて書かれています。

部屋主の感想

最初にも書きましたが、心操作と脳科学の関係について書かれた本とはあまり出会ったことがなかったので、期待しながら読んだのですが、この辺は得意分野なので特に目新しいことはありませんでした。

脳&心操作に関しては、やはり説不足(まぁ新書だから仕方ないのですが)、以前に読んだ「洗脳言論」「洗脳護身術」「洗脳選挙」「マインドコントロール・マーケティング」「カルトになれ!」といった本でも同じようなことが書いてあったと記憶しています。とはいえ、いつも通り、このての話は検証が実に難しいので、その傾向があるってくらいで考えておいた方が無難かと思います。

3章の「War of Terror」の問題は「アマチュアはイラクに入るな」や「戦争の克服」の記事の時に部屋主が問題だと言っていた「テロ」の一側面についてうまく書いてくれてるので興味をもたれた方は読んでみてください。

フロイト理論については出てきたときに「やれやれ」と思って読むのやめてやろうかと思ったのですが、著者は最初に問題点をあげてるのでよしとしておきたいと思います(←偉そうですね、すみません)。

ちなみに部屋主がフロイト理論を嫌う理由は、フロイト理論はかなり万能で、何にでも答えをくれるという、それこそ心脳操作の手法の一つだと部屋主は考えているからです(もちろん興味深い点もありますよ)。もいっちょちなみに、フロイト批判としましては「フロイト先生のウソ」、カウンセリング批判では「『心の専門家』はいらない」といった本があります。

5章は、以前に紹介した「プロフェッショナル広報戦略」を例にしていたので、ここでの感想は割愛させていただきます。

6章に登場する「戦争プロパガンダ10の法則」を使った「9・11」の検証は、奇しくも部屋主が卒業論文でやった(やろうとした・もちろん部屋主の方がレベル低いですが・・・)ことなので驚きました。凹む反面ちょっと嬉しかったりします。

二項対立の危険性については「分かりやすさの罠」が詳しいので、こちらを読んでもらえれば、よりハッキリと問題点が浮き彫りになると思います。

なお、感想内にやたらリンクのない本がついていますが、もし反応があれば、できるだけ近日中にレビューしたいと思います。といった具合に、読んだ本の内容と被る部分が多かったので、目新しいことはなかったのですが、復習にはちょうど良かったですし、けっこう幅広く心脳操作のについてレビューされているので、この手の分野に興味はあるけれど、どこから手をつけていいかを考えてる人には悪くないと思いますので、これを機会に読んでみてはいかがでしょうか。

あと、やっぱり参考文献が巻末に欲しいものです。

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社会調査のウソ

記事を書く時間がないので、試しにコメントがあまりついてないけれど部屋主の高評価を獲得した本の記事を再アップしてみたいと思います。

自分で考え分析することの大切さについてちょくちょくつぶやいてますが、「どうすりゃいいの?」と言われるとあれなので、本日はそのために必要な能力を磨くための入門書としてちょうどいいと部屋主が思うこの本を紹介してみたいと思います(平成12年の本なので多少現状と変わってる部分も中にはあるかもですね)。

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ Book 「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ

著者:谷岡 一郎
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

内容紹介のようなもの

序章「豊かさ指標はなぜ失敗したか」では、「①世の中の社会調査の過半数はゴミ」「②そのゴミは新たなゴミを生み出す」「③ゴミの出る理由は調査の全てのプロセスにある」「④ゴミを作らない正しい方法論を学ぶ」「⑤ゴミを見分ける方法(リサーチ・リテラシー)を学ぶ」という、この本の論旨について簡単に説明してあります。

1章「社会調査はゴミがいっぱい」では、反論しづらい「学者(その予備軍)」が生み出すゴミ、金(税金)の無駄遣い的な「政府・公官庁」が生み出すゴミ、学者や役人よりもたちの悪い社会運動グループ」が生み出すゴミ、誘導的手法と曲解の多い「マスコミ」の出すゴミといった、4つのグループがゴミを撒き散らしていることを例を出して説明してあります。

2章「調査とマスコミ」では、「数字のチェックをしない」、「他調査の引用を簡単にする」、「悪意か無知か」、「はじめに記事ありきの調査」、「回答の分布や特定方向の選択肢を選びやすくするための恣意的な質問の作り方」、「前の質問に答えるうちにある種の先入観を持ってしまう『キャリー・オーバー効果』」、「言葉・視覚を利用した印象操作」、「スポンサーとの関係」といったマスコミ調査の問題性について言及し、さらに「新たなチェック機関の設立」とそこですべきことについても述べています。

3章「研究者と調査」では、「学者としての昇進システム」、「研究費」、「質より量が重んじられる論文」、「論文の質を客観的にある程度測定できるサイテーション・インデックスの欠如」、「データの非公開」、「ある結論を導き出したいがゆえの思い込みや、データにあわせての事後的な理論作成や因果関係の仮定『後づけ理論』によって何でも証明できてしまう危険性」、「検証プロセスにおける演繹的プロセスの重要性」、「データの捏造と剽窃」について解説し、これらを防ぐためにこうすればいいということついても書いています。

4章「さまざまな『バイアス(偏向)』では、「人間の記憶の曖昧さ」、「相関関係と因果関係の違い」、「隠れた変数と真の原因による見せかけの相関」、「複数の変数の表面上の相関関係が、共通の1つの原因から生じた結果にすぎない『スプリアス効果』」、「単なる偶然」といったことについて説明しています。

また、どうやって知りたいことを知るかについての「リサーチ・デザインの方法」を解説しながら、「シーズナルバイアス(季節による偏向」、「メモリー・イフェクト(記憶効果)」、「大げさになっていく『ドラマタイジング・イフェクト』」、「翻訳によって生じる『トランスレイション・バイアス』」、「被質問者の成熟化」、「測定者・インタビュアー・解釈者の問題」、「解釈可能な質問形式・誘導質問・二重質問といった質問そのものの問題」、「選択肢の数および内容の妥当性」、「①数か少ない、②母集団が不明、③比較不可能なサンプルの使用、④代表的な意見を反映していないといった、『サンプリングの方法』の問題」についても説明してあります。

5章「リサーチ・リテラシーのすすめ」では、ゴミの多い社会調査の中から本物のリサーチを見極める能力を養うための方法について言及しています。実際にあった記事を掲載し、この本を読んで学んだことを実践できるテスト問題が3問ついています。

最初にある、調査・検証プロセスで発生するバイアス(偏向)についての表だけでも見て、どこでどのようなバイアスが発生するのかだけでも記憶しておくべきかと思います。

部屋主の感想

これまでもなんどか書いてきたように部屋主は、社会学や人類学や心理学を主に勉強してきました(三流大学でですが)。その過程で、社会調査とはそれなりに関わってきたつもりなのですが、いつも漠然と「こんな調査で何がわかるんだろう」、「この調査は無駄」、「この調査は変だろ」とずっと思ってました。

「プロパガンダ(情報操作)」や「メディア論」を勉強するようになり、その疑問はますます強いものになり、いつもTVを見たりしながら文句を言ったりしてました。

そんな過程で出会ったこの本では、こういった文句を言うためのスキルを身に付けるための方法論が、豊富な例を上げながらわかりやすく解説してあります。また、こういった現状を打破するためにはどうすればいいかについての著者の意見もキチンと述べられています。

もっと早くこの本と出会っていれば、もう少しまともな卒業論文や修士論文が書けたかと思います。もちろん、書くためにはそのぶんの手間隙が圧倒的に増えたとも思いますが。残念でなりません。

この手の知識がない人には、この本は是非とも読んでほしいと部屋主は思います。きっと読む前と読んだ後ではモノの見方が多少は変わっているはずですから。ただ、毎度の通り、その知識は悪用はしないでね(こういう方法論は色んな場所で応用可能ですので)。

部屋主が何を言いたいかは上の内容紹介の記事を読んでもらえればもうおわかりかと思いますので、かつ長くなるとあれなので、これまたいつも通りこのへんで。

この本からの部屋主が選ぶ格言

世の中に蔓延している『社会調査』の過半数はゴミである

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そして殺人者は野に放たれる

今まで本紹介の中でけっこう頻繁に名前を出しているのに、この本自身の記事作成はまだでしたのでそろそろやってみたいと思います。部屋主としましてはあらゆる人に読んでほしい、そして考えてほしいテーマを扱った本です。

ちなみに第3回新潮ドキュメント賞を受賞しています。もひとつちなみに第1回の受賞作は以前に紹介した「戦争広告代理店」だったりします(この本の内容とかぶることはないですが、こちらも名著なのでお試しあれです)。

そして殺人者は野に放たれる Book そして殺人者は野に放たれる

著者:日垣 隆
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:

内容紹介のようなもの

「心神喪失」の名のもとに、罪に問われない「精神障害凶悪犯」の報じられない「真実」に、心神喪失関連の事件で被害者や遺族の声を日本で初めて扱い、自らも弟が理不尽に殺され兄が精神分裂病である著者が迫ったドキュメント本です。

本書に登場する「刑法39条」とは、「心神喪失者の行為は、罰しない」、「心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する」というものです。「刑法40条」とは「インア者の行為は之を罰せず又はその刑を減軽す」というものです(インアは本来漢字ですが文字化けしてしまったのでカタカナにしました)。

序章「通り魔に子を殺された母の声を」

精神鑑定で不起訴となった通り魔に息子を殺害された母への取材を通して、「当時、日本全体で加害者には約346億円(国選弁護報酬が約46億円、食料費+医療費+被服費に約300億円)が投入されたが、被害者には5億7000万円しか支払われなかったこと」、犯人は現行犯だったにもかかわらずその場で逮捕されなかったこと、犯人が実名報道されなかったこと、不起訴になりそうなので(精神障害ゆえ)その後の報道が放棄されたこと、責任能力について、罪刑法定主義について、凶悪犯罪と精神鑑定と不起訴について、治療施設がない状態での心身喪失認定の問題性、などについて書いてあります。

第1章「覚醒剤使用中の殺人ゆえ刑を軽減す」

弁護士に教えられた「刑法39条(心神喪失・心神耗弱)」を専門家レベルで熟知し、前科9犯を悉く不起訴・無罪・刑の減軽にしてきた覚醒剤常用者が新たに起こした老夫婦殺人事件」を通して、警察・検察の怠慢捜査、「了解しがたい異常さ」が無罪または半減刑の根拠とされ異常な行動をとった方が罪が軽くなるという判例鑑定を誰に頼むかで結論が最初からわかってしまう日本の精神鑑定の現実、などについて書いてあります。

第2章「迷走する『責任能力』認定」

1章の事件の精神鑑定を通して、刑法39条や司法精神医学に通じた殺人犯が珍しい存在でないこと、検察官は出世に響くために『起訴した被告人が無罪判決を受けること』を最も避けるために法的根拠のない起訴前鑑定を行なって無罪になりそうな「気配」のある事件は起訴しないこと、根拠がなく流派や鑑定人によって変化する鑑定結果、必要以上に時間がかかり被告に論理的詐術の準備期間を与える精神鑑定について、即席鑑定人の問題、精神鑑定に投入される税金の問題、世界的にはアルコールや薬物を摂取しての犯罪には心神喪失・心神耗弱は認めず刑を加重すること、などについて書いてあります。

第3章「不起訴になった予告殺人」

「被害妄想的な嫌がらせで入院をさせられ、入院中も仕事をして親以上の収入を持ち、自分の入院は人権侵害だと公的機関に直訴状を書き、退院後に殺人にまで発展した事件と、その事件後、被告人とその家族を支援する精神障害者の会」の話を通して、精神障害者の人口比は1%なのに成人刑法犯検挙人員に対する精神障害者犯罪者比率は「殺人で8.5%」「放火で15.7%」に達していること、「精神障害者」と「精神障害犯罪者」を近藤してはいけないこと、不起訴によって「事件そのものがなくなってしまう現実」とそれにより口を閉ざしていた被害者やその遺族、精神科医の誤診、毎年100件以上の報道されない精神障害者の起こしたこのような事件があること、精神障害者を家族に持つことと社会の無理解(著者も家族に精神障害者がいる)、精神障害者が起こした事件の85%が心神喪失により不起訴になること(残りは心神耗弱で減軽)、不起訴後の精神障害者を処遇する受け皿がないこと、などについて書いてあります。

第4章「精神鑑定は思考停止である」

精神障害で不起訴となり刑罰とは無関係の措置入院となった犯人は数ヶ月で娑婆に戻ってくるため恐ろしくて事件を忘れるしかない被害者遺族について、著者は最初精神鑑定は必要だと考えていたら取材するにつれ確信をもって「鑑定は害悪」と思うようになっていったこととその理由を7つ(精神鑑定には検証反復可能性がないこと、鑑定人の一見善意だがなんの根拠もないただの意見である鑑定など、年間650件以上という精神鑑定の濫発)、過去に何度も受けた公的チェックで一度も精神病と診断されなかった男が事件後には精神病と診断されるケース、などにいて書いてあります。

第5章「二つの騒音殺人、死刑と不起訴の間」

人格障害と判定された被告による非常によく似た2つの殺人事件を通して、「心神喪失と心神耗弱を「了解不可能な異常」で決め、この概念を恣意的に適用する検察と裁判所の誤りについて」、酷似した事件にも関わらず殺した人数が3人か5人かで死刑と不起訴という対照的な結末を迎えたこと凶悪な人格障害者を一般の病院巣タップにケアさせる問題性、などについて書いてあります。

第6章「分裂病と犯罪の不幸な出会い」

司法・犯罪精神医学の泰斗たちの行なってきた鑑定を検証しながら、人格障害者は裁判所的には完全責任能力者であること、「国民に隠され続ける違法な簡易鑑定によって不起訴にされた凶悪犯が、仮に本物の精神病であっても治癒した場合、あるいは詐病であったことが発覚しても、2度と正式に裁かれることないこと」について、「医療現場で精神科医として精神障害者に相対するとき」と「司法の場で精神鑑定人として精神障害犯罪者に相対するとき」の違いについて(患者と犯罪者の混同)、犯罪被害者への配慮の伝統的欠如、などについて書いてあります。

第7章「日本に異常な犯罪者はいない」

生来性の異常性格と先天的に染色体や脳に異常が見られ同じような事件を繰り返す犯罪者のケース(殺人2回未遂も数回)を検証しながら、それぞれの事件時における関係者たちの無頓着さと無責任さ(近い未来に同じような事件を繰り返す危険性について)、精神鑑定書(矛盾した内容、飛躍した結論、強引な責任能力の有無判断)、たまたま持病が精神病だから免罪されることの理不尽さ、癲癇発作中に暴力犯罪をなしえるという診断の虚構、死刑にするためには正常な犯罪でなければならないという司法の自縄自縛(この犯人は『正常』とゆえに死刑の判決が下っています)、刑法39条の超拡大解釈の問題、「日本の刑事裁判では『正常』な犯罪者には思い刑罰を、『若干ヘン』な犯罪者には心神喪失・心神耗弱を、『かなり異常』な犯罪者は存在しないことになっていたこと」、などについて書いてあります。

第8章「闇に消える暗殺とハイジャック」

過去の暗殺事件やハイジャック事件を例にして、社会防衛上との理由で犯罪を実行していない段階での予防拘禁について、独断と偏見に満ちた精神鑑定、それにより作り出された「精神病=危険=社会から排除せよ」という誤ったイデオロギー精神障害によって「なかった」ことになった事件の犯人が起こすさらなる犯罪について、などについて書いてあります。

第9章「心神耗弱こそ諸悪の根源」

「心神耗弱」をめぐって激しく争われていた事件を通して、まったく報道しないマスコミ、心神耗弱という概念がいかに馬鹿げた法的屁理屈であるか刑法39条を削除することについて、心神喪失・心神耗弱を世界ではどうしているか、法曹人で世界の現状を知ってる人間が皆無であること、「正常」な凶悪犯罪などないという著者の主張、凶悪犯罪の重大な結果を生い立ちで割り引こうという馬鹿げた発想の問題、論理も正義も被害者への視点も皆無な判決文、などについて書いてあります。

第10章「判決に満悦した通り魔たち」

9章に続き罪を減軽された後にニヤリと笑った犯罪者たちの事件を例に、「刑事責任能力と妄想がどの程度関連するのか」ということについて、覚醒剤やアルコールを使用した犯罪者たちとそれによる減軽と再犯、などについて書いてあります。

第11章「刑法四〇条が削除された理由」

聾唖者ということで無罪や減軽となった事件を通して、精神障害者や聾唖者を「人間」とはみなさなかった司法精神医学の主観的ヒューマニズムについて、確信犯的に犯罪を行なう聾唖者とそれに利用される精神鑑定人と裁判所、聾唖者団体からの「人権侵害」という抗議で削除されたこと、39条は「日弁連」が反対して精神行会社の人権は無視され続けたこと(凶悪犯を無罪化するという弁護士の仕事がなくなるため)、政府が39条に対する法案を棚上げしたこと、について書いてあります。

第12章「日本は酔っ払い犯罪者天国である」

いくつかの飲酒時における事件を例に、著者の取材した「少年リンチ殺人事件」の8割で飲酒がなされていたという事実、飲酒時における犯罪の方が罪が軽くなること、それにより大量の飲酒時の事件が無罪・減軽となっている事実、「原因において自由な行為」が全く意味をなしてない現状、日本と世界の酩酊犯罪の刑罰比較、などについて書いてあります。

第13章「もう一つの心神喪失規定『準強姦』」

様々な強姦事件を例にあげつつ、強姦に関する現行刑法は明治時代に作られた旧態依然としたものであること、被害者に「心神喪失」のレッテルを貼り加害者を助ける「刑法177条・178条」について、既得権を維持するために必死な「法の番人」たち、「時代錯誤(女性をモノとして扱うこと)」や「差別(知能が劣った女性に対する)」が溢れる判決とそれを報道しないマスコミ、などについて書いてあります。

第14章「女性教祖『妄想』への断罪」

「璽光教」への日本初となる教祖への精神鑑定と、その精神医学的断罪が璽光教に決定的ダメージをあたえたこと(マスコミの態度が一変した)、などについて書いてあります。

第15章「家族殺しが無罪となる国」

一家心中などの事件を例に、親による子殺しは「殺人+自殺」以外の何ものでもないのに「無理心中」という言葉で了解されていること(子どもを殺すなどとは心神喪失でないとできないからなどといった理由で無罪放免となる意味と、世間的には殺しておいて逆に悲劇の主人公となるなど)、鬱病との関連があるとみなされるだけで人殺しも無罪にまたは刑半減の対象になってしまうこと、それが全く報じられないこと、良識ある精神科医の意見が裁判所に退けられたこと、法廷で「妄想」を証言し「自らも死のうと思った」との釈明が認められれば殺人ですら無罪となる現実、39条が適用される凶悪犯罪者の犠牲者は9割が顔見知りであること、などについて書いてあります。

第16章「人格障害者という鬼門を剥ぐ」

科学的定義ではなく文学的表現からはじまった人格障害の定義、「DSM-Ⅳ」で分類され定義された人格障害はだだの過剰な偏りにすぎないことだということ、これらによるレッテル貼りが人格障害を心神耗弱とする道を開くこと、多くの臨床家の間では人格障害は病気ではなく治癒の対象とされていなこと人格障害犯罪者を処遇する施設が日本にはないこと、これらの複合的要素により人格障害者への刑が減軽され何度も殺人者が野に放たれ、さらなる犯罪が繰り返されること、などについて書いてあります。

終章「古今東西『乱心』考」

ここまでのまとめです。1章から16章までで行なってきた著者の主張が理路整然と記載されています。

部屋主の感想

序章の感想

初っ端からムナクソ悪くなります。これまで「ご臨終メディア」「自閉症裁判」「累犯障害者」などで紹介したように精神障害犯罪者の実情を報道しないマスコミ、「結果」よりも「動機」や「判別不可能な犯行時の心の状態」を重視し「理解できない」や「不合理」といった理由で不起訴とする検察、被害者意識を考えない人権派弁護士に本気で反吐が出そうになります。

また、お店をやっていた被害者が知人や友人から「子どもをなくしたのにしっかりしている」と言われ「気がおかしくならなければ薄情だと言うの?」と自問し「おかしくなれるんだったら私だってそうなりたい」と思ったという部分は読みながら痛かったです。まだほんのサワリだけなのに読むのが苦しいです。

1章の感想

この事件の犯人「中山和男(当時34歳)」には心底ムカつきました。前科9犯を全て刑法39条を使って逃れ、さらにこの本で紹介されてる老夫婦を惨殺と逃走中に重ねた心神喪失を強調するための強制猥褻、覚醒剤使用中の殺人であったかどうかを警察が調べなかったゆえの虚偽(と思われる)自己申告(事件の隠蔽工作をしっかりしている)や、死刑判決後の家族・親族を利用しての情状酌量(結局、この犯人は無期懲役)・・・

同時に、覚醒剤使用中だからとその刑を減免する日本の司法制度も許せません。著者もここで「違法な覚醒剤を凶器のごとくテコとして使ったのだから凶悪殺人犯である彼の罪がより重くなる、というのなら誰しも了解できる。だが、証拠もなしに『いつもより強い』覚醒剤を打っていたという証言を鵜呑みにして、それを理由に、刑の倍化ではなく、むしろ減軽すべしという法的屁理屈は承服できるだろうか」と述べてますが、まさにその通りでしょう。少なくとも部屋主は納得いかないです。

また、被害者家族の「被告人の死刑を見届けることが、私の人生に変わってしまいました」といったような発言も痛いです(これにいたるまでの言葉も読むのが苦痛です)。

2章の感想

1章の中山和男のケースを例にした精神鑑定の話ですが、ここもやはりイライラします。このブログでも何度も精神医学や心理学に関する胡散臭さについて書いてきましたが、これらの胡散臭さが顕著に現れてくるのがこの精神鑑定の場だと思います。

この事件では3人の鑑定人が登場するのですが、1人目は根拠なく推測のみで有罪判決でいけるとし、2人目はたった4例に過ぎない自身の鑑定結果すら覚えていない無責任ぶり(検察に激しく追及されたようだ)と勝手に法律概念を定義してしまうという素人っぷり、3人目の大御所「福島章」鑑定人の最初から決まっているかの如き鑑定結果と事実無根の「福島説」などは読んでいて気持ち悪くなります。なんでこんなことが日本ではまかり通ってるんでしょうか・・・

さらに、鑑定にかかる時間(2日でやろうと思えばできることが数ヶ月かかる)に、この無駄っぽい作業に投入させる税金(このケースの福島氏の場合、実費は使い放題で、それとは別に検定結果の文章化に67万円ですって)・・・本気で反吐がでます。しかも結果は根拠のない鑑定人の立場などによる予定調和みたいなものらしいですから。さらに被害者遺族には裁判傍聴時や証言するときなどの交通費すら出ないということです。日本という国の理不尽さがよくわかります。

3章の感想

まず、逮捕される精神障害者の割合(精神障害者は逮捕されやすい、警察・検察に犯人に仕立て上げられるといった可能性や、再犯率やそうさせやすい環境というのがあると思われます)を知りながらも、「精神障害者による犯罪はほとんど起きてない」と精神障害者を家族に持つ人間の集会で発言する弁護士にイラつきましたね。

また、著者はここではあまり触れてませんが、部屋主としては誤診して退院させてしまった精神科医の責任はどこにあるのだろうと思います。精神科医の鑑定がしっかりしてればこの事件が起こってなかったような気がしますし(この事件における遺族と精神障害者を家族の対立も鑑定がしっかりしてればなかったかと)。

色んな事件が起こるたびに「心のケア」や「カウンセラーの派遣」が叫ばれますが、それだけ効果がある仕事をしてると仮定するならきちんとそれにともなう責任を果たしてほしいものです。半ヒキコモリ状態でニュースを見てますが、精神科医やカウンセラーが誤診で捕まったというニュースは1度も聞いたことないです(患者に対する猥褻で逮捕されたのは知ってますが)。

根拠の薄い鑑定で金をとり、結果に対する責任も負わない・・・なんていう職業なんでしょうか・・・また別の機会に述べますが(「カウンセラーは学校を救えるか」や「ドキュメント精神鑑定」で)、これらの害悪は教育分野に現れているきているように部屋主は考えています。

4章の感想

3章に引き続き精神鑑定の胡散臭さに関しての章だったのですが、感想はやれやれを通りこして怒りすら覚えます。精神鑑定の7つの問題点は全て妥当だと思います(まぁ部屋主のショボイ脳みそレベルの判断でですが)。

また、精神鑑定が科学的検証に耐えられないことに加え「ポパーの反証可能性(科学哲学の分野からの精神医学批判)」あたりを書いておいてもよいかと思いました(グリュンバウムの機能主義からの批判はあるからややこしくなるけど。ちなみに心を扱う専門家つながりということで、部屋主には何人か臨床心理士の知人がいますが、専門家のくせにグリュンバウムどころかポパーすら知らない人間ばかりで心底凹んだ記憶があります)。

それはさておき、ここでは被害者遺族が自費出版した「犯人を裁いて下さい」という本を、自分の著作の中で「犯人を裁かないで下さい」と茶化した福島章氏について言及されてますが、この日とはいったい何を考えてるんでしょうね。反吐が出ます。こんな人が精神鑑定の大御所だというのだから・・・福島氏に関してはこれ以外にもTV放送時の無責任な発言について批判した別の本を読んだことがあります。

5章の感想

何で同じような事件なのにこうもその後の対応が違うのでしょう。しかもこの判決は論理的におかしいんですよね(というかこの本で登場する判決ほとんどおかしい)。

なにより検察と裁判所の適当で一貫性のない態度が許せないですね。著者も「殺傷行為がエスカレートしていったことが『心神喪失』にあたると強弁するなら、大量殺人のほとんど全てが無罪か不起訴になる。途中でやめたら死刑だが、止めなかったら罪に問わない、などという法的屁理屈は国民感情にも全くそぐわない」と述べていますが、まったくその通りでしょう。日本の法曹界は何を考えてるのでしょうか・・・

6章の感想

日本の精神医療の先駆者たちが、精神分裂病ゆえに無罪という判決を連発してきた事実に腹が立ち、患者と犯罪者を混同してるという著者の指摘におもわずうなずいてしまいました。

また、伝統的な犯罪被害者への配慮の欠如は、日本に精神医療がもちこまれた当時からこの本が書かれた4年前、そして現在もほとんど変わってないことに怒りをおぼえます。どうやったらこれを改善できるのでしょうか・・・

そして、ここまでくると「精神鑑定が感想文にすぎない」とまで著者は言い切ってます。よくぞ言ってくれましたですよね。

7章の感想

ここは先天的に異常の確認できた犯罪者のケースについてだったのですが、著者がどのように検証していくか非常に興味深く読みました。

著者は「犯人に加害の意思があるかぎり、その犯罪に対して刑罰を科さなければならない。心神耗弱や心神喪失が認定されうるのは、例えば運転中にクモ膜下出血による意識不明下で事故を起こしてしまった場合や、常染色体異常(ダウン症など)の子が本人の意思とは無関係に背後の他人を蹴落としてしまったような場合に限定されるべきなのである」と書き、この後に39条の拡大解釈の問題について言及しています。部屋主もこの考え方に賛成です。やはり犯罪者は裁かれるべきだと思います。

とはいえ、ここらへんについては、今後様々な生理学的な分野からのアプローチなどが発展していくとどうなってくるかがポイントになってくる気もします。なんにせよ難しい問題でありますが、今までの日本のように刑法39条を拡大解釈する悪し慣習は即刻止めてほしいものです。

でもって、ここでも著者は「およそ精神鑑定とは、結論先にありきの有罪無罪を誘導するための便宜(フィクション)にほかならない」と言い切っています。まさにその通り爽快です。他にも報道されないことや、アルコールや覚醒剤の使用についても相変わらず触れています。

8章の感想

ここは視点を少し過去に移してありますが、書いてあることはここまでとさほど変わらず、精神鑑定の欺瞞とそれによって生み出される新たな事件、それを報道しないマスコミについてです。つくづくやれやれです。

9章の感想

ここでは殺人を犯していながら心神耗弱を理由に減軽され「ニヤリ」と笑った2人の被告の事例が書かれているのですが、ムナクソ悪くなることこの上なしです。そしてこのような犯罪者を守る法律として機能している刑法39条をなんとかせねばとつくづく思いますね。

なお、この刑法39条に関しては、「刑法三九条は削除せよ!是か非か」という本がありますのでそちらも読んでみてください。こちらの本では、この本や著者の日垣さんのことが多くでてきますので、本書を読んでから読むことをオススメします。

あと、ここでは、犯罪者の生い立ちで罪が割り引かれたことについても著者が怒っていましてが、部屋主もこの日垣さんの姿勢に賛成です。同じように悪い境遇にあろうとも頑張って真面目に生きてる人が多くいるはずですからね。いったい法曹界や鑑定人は何を考えているんだろうか。イラつきます。

10章の感想

9章に引き続き、判決後にニヤリと笑った犯罪者について詳しく書かれているのですが、心底怒りが込み上げてきます

いったいこの犯罪者どもはなんなんだろうという怒りはもちろんのこと、それ以上にこの許せない犯罪者たちを減軽する精神鑑定をする「福島章(ここで再び槍玉にあがります)」や、及び腰の検察、やろくでもない判決を下す裁判所に対する怒りも凄まじく大きくなります。とくかくここはムカツクばかりの章ですね。とはいえ、目を背けてはいけない現実がここにあります。

11章の感想

自分が聾唖者であるから罪に問われないことを知っている犯罪者が登場しますが、ここまでの精神障害を理由に無罪と減軽を訴える犯罪者と同等にイラつきます。

なによりここでは、自分たちの仕事がなくなるというふざけた理由で刑法39条の削除に反対した弁護士ども、そしてそれをそのまま棚上げにした政府が許せないです。自己保身のために凶悪な犯罪者を野に解き放つとはいったい何を考えているのでしょう。

犯罪が起きることを望むというわけではないですが、もし犯罪が起こるとするならこういう腐れ弁護士や政治家ども、そして精神鑑定家がターゲットになってほしいものです。そうでもならないと被害者や遺族の気持ちがわからないのでしょう。もっと想像力を働かせてほしいものです。

12章の感想

何度かこのブログで書いてきたように部屋主は「超」がつくほどの「下戸」なので、この章にでてくるようなケースでも反吐が出そうになります。

飲酒によって事件を起こしたら無罪になったり罪が減軽されたりするだって?ふざけるな!と声を大にして言いたい。最近の飲酒事件もそうですが日本社会は酒に対して甘すぎです。

飲酒時における犯罪はもっともっと厳罰化するべきでしょう。飲酒やシンナー覚醒剤は「原因において自由な行為」なわけですから。自由に対する対価と、結果の重大性はきちんと受けなさいと言いたいです。

酒は飲まない部屋主のような人間からすれば百害あって一利なしです。というか、いつ自分や知人がその犠牲者になるかわかったもんではありません。ゆえにアルコールなんか禁止にしてしまえばいいのにと思う今日この頃です。

13章の感想

ここを読む女性の方はある程度覚悟しておいた方がいいのではないでしょうか。ムナクソ悪さは他と比べて勝るとも劣らない上、その対象が女性であるわけですからきっと吐き気を感じるかと思いますから。男の部屋主でも相当気分悪くなりましたからね。

とはいえ、この本で触れられてる精神鑑定やマスコミ、刑法39条に関しては多少知識があったのですが、ここで登場する「刑法177・178条」に関しては初耳でしたので非常に勉強になったものです。

にしても、この刑法はいったいなんなんでしょうかね。というか、これを適用して加害者を減軽してしまう判決を出す裁判所はいったい何を考えているのでしょうか。著者も「安全と正義はどこにいったのか」と書いてありますがまさにその通りでしょう。腐ってるとしたいいようがないです・・・

14章の感想

一つの精神鑑定の出した結果が招く事態の大きさを書きたかったのか、それとも微罪でしょっぴく警察に対してなにか言いたかったのか。いまいち著者の意図がよくわからん章かと思います。もちろん部屋主の頭が悪いという可能性が大きくてあれですが。

15章の感想

ここもやれやれですね。もちろん子どもを殺す親や、親を殺す子どもに対する怒りもありますが、そんな殺人者に対して無罪放免を出す日本の司法制度に対する怒りが込み上げてきます(もちろん例外はあると思いますが本書に登場するようなケースでは)。

ここまで著者が何度も述べてきているように「正常な精神で行なわれる犯罪」など皆無に等しいわけですから、「正常」などという理解不可能は基準では、「こんな珍奇な論理がまかりとおるならば、世の中の大半の殺人事件は無罪とならざるをえない」という、これまた著者の言うとおりになることでしょう。

16章の感想

人格障害に関する細かい記述が勉強になるものの、他はだいたいがここまでの書かれてきたことのまとめといった感じですね。ゆえにここで書くべき感想はすでに書いてあります。

とはいえ、この章にも新たな犯罪者が何人も登場するので、ここまでと変わらぬ気分の悪さを味わえます。これだけ腸の煮えくり返る事件とその対応があるということは、著者の言う「日本は世界一、犯罪者に優しい国であり、量刑が最も軽い国なのである」という意見もあながち間違ってないのかもしれませんね(もちろん著者はきちんと心神喪失に関して各国と比較してあります)。

ちなみに、ここではかつて日本を震撼させ、このブログでも「14階段」で紹介した「新潟少女9年2ヶ月監禁事件」の犯人「佐藤」についても少しだけ触れられています。

終章の感想

この章は完全にここまでのまとめです。上記してきたような問題点とその改善点について言及されていますので、ここだけでも立ち読みして欲しいと部屋主は思います。

最後に、この本で紹介されている最低な犯罪者たちはもちろん、そんな犯罪者を無罪にするためにろくでもない理論を持ち出す精神鑑定家たち、異常な判決文で無罪判決を下す裁判所の人間たち、自分たちの利益のために39条削除に反対し意味のない精神鑑定をしようとする弁護士たち、これらの事実を報道しないマスコミ関係者たち、立法を担ってるいるという自覚すらなさそうな政治家たち、あなたたちは本当に「正常」人間なのですか・・・と、問いたいです。

そして、著者の「甚大なな被害にあってから、はじめて現行法の不条理を知る、というのは悲しいことです。本書がそうならないための一助になることを祈りつつ──」という言葉があらわしているように、ここを読んでくれている皆様も一緒に今後の日本について考えていきましょう。

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脳と心の洗い方

苫米地(トマベチ)さんの本は「洗脳原論」「洗脳護身術」に続いて3冊目だったりします。

脳と心の洗い方~「なりたい自分」になれるプライミングの技術~ Book 脳と心の洗い方~「なりたい自分」になれるプライミングの技術~

著者:苫米地 英人
販売元:フォレスト出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:D

内容紹介のようなもの

Chapter1「あなたの思考パターンはオリジナルか?~本物の現実を見る方法~」では、知識と重要性と認識について、情報は隠されているということ、誰もが洗脳されている可能性があるということ、今の思考パターンから抜け出すことの大切さ、といったことが書かれています。

Chapter2「いたるところにある洗脳~本物の情報を見分ける方法~」では、洗脳戦争時代に入っていること、「映画」「テレビ」「報道」「連ドラ」「CM」などは全て洗脳の道具になっていること、サブリミナル効果、教育と洗脳、といったことについて書かれています。

Chapter3「『なりたい自分』になるために知っておくべき四つのこと~『脳』『心』『身体』の仕組み~」では、「大いなる勘違い」を作るための基本メカニズムである「変性意識」「内部表現」「ホメオスタシス」「プログラミング」について解説してあります。

Chapter4「『なりたい自分』を現実化する方法~アンカーとトリガー~」では、「大いなる勘違い」状態を作り出すための具体的方法について書かれています。

Chapter5「トマベチ流『なりたい自分』になれるトレーニングプログラム~絵の具とパレット~」では、リアリティを高めるトレーニングである「仮想化現実訓練」、内部表現を書き込むトレーニングである「記憶のパレット訓練」について書かれています。

Final Chapter「現実世界から目覚めよう!」では、世の中は自由に作ることができること、「なんで」という視点の重要性、恐怖のコントロール、世の中に絶対的な基準などないこと、について書かれています。

部屋主の感想

とりあえず相当胡散臭いです。人間は意外と洗脳されやすいこと、人の認識なと全く当てにならないことを書いてる1章、2章、終章あたりは読んでおいて損はないと思いますが。

とりあえず実践できれば自分は幸せになれますが(実践すること自体がなかなかにムリっぽいです)、周りが不幸になりそうな感じがしないでもないです。というかこの可能性が強いと思います。

最初に書いた「洗脳原論」はなかなかに面白く(多少胡散くさいとこはあるけれど)、「洗脳護身術」に入ると怪しさが増し、この「脳と心の洗い方」は半分以上が胡散臭い上、まともな部分は先の2冊とほとんど内容が同じでした。その2冊をすでに読んでる方はこれは特に読む必要はないかと。

この本を買うくらいなら「洗脳原論」の方を部屋主はオススメしますね。

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