さよなら紛争 武装解除人が見た世界の現実

読みました。

さよなら紛争 (14歳の世渡り術) Book さよなら紛争 (14歳の世渡り術)

著者:伊勢崎 賢治
販売元:河出書房新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:C

内容紹介のようなもの

「『平和』をもっと広告しなけれれば戦争は終わらない。利用される少年兵、悲惨な虐殺、国家の破綻。

 泥沼化した現場で紛争解決を指揮してきた著者による、新しい平和構築法」(帯より)

序章 「紛争屋」への道

第一章 「シエラレオネの内戦」

第二章 利用される少年兵

第三章 武装解除の指揮をとる

第四章 国連の『保護する責任』

第五章 矛盾する人道主義

第六章 平和を獲得する新しいメソッド

感想

14歳の世渡り術シリーズということで部屋主には少し物足りなかったですが、中高生に調度いい本だと思います。

なんて思いながら読んでるあたり、いつかまた教師をやりたいとどこかで意識してるかなとも。

深さがない分簡単に読めるし、なかなかにバランスのとれた本だと思いますので、チラっと見てみてくれるとありがたいです。

抜粋

「なかでも最も残虐だったのは、少年兵同士の『賭け』です。
 対象は妊婦。
 おなかにいる子どもは男か女か?という賭けです。
 そして捕らえた妊婦の腹を割いて勝ち負けを決めるのです。
 その後、妊婦も子どももそのまま放置してしまうのですから
 どちらも死んでしまいます。
 あり得ないでしょう?
 でも。これは非常に広範囲で行われたギャンブルなのです」

「シエラレオネの内戦を止めた1999年の『ロメ和平合意』を主導したアメリカや、暗に支持した国連(僕を含む)は、ひとつのメッセージをシエラレオネの次の世代に刷り込んでしまいました。

 『ひとりやふたり殺せば殺人事件として警察に捕まるが、
  千人単位で殺せば戦争犯罪にになり
  結局は恩赦され、社会復帰を受けられる』…と。

 僕は今でもわかりません。どうすればよかったのか」

「みなさんは全ての犯罪を『なかったことにする』『チャラにする』ことでしか戦闘をやめさせる方法がないとき、自分の家族の命を奪った『テロリスト』と妥協することをどう考えますか?あなたなら、殺人者たちを許すことができますか?」

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百年の愚行

聖なる夜にふさわしい一冊を。

百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版] Book 百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]

著者:池澤 夏樹,アッバス・キアロスタミ,フリーマン・ダイソン,鄭 義,クロード・レヴィ=ストロース,小崎 哲哉,Think the Earth Project
販売元:Think the Earthプロジェクト
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

内容紹介のようなもの

私たちと私たちの子孫が生き延びるために、今後どのようなことをしなければならないのか。それを考えるために一瞬立ち止まり、現実を見つめなければなりません。本企画がその一助となることを願っています」前書きより

20世紀を振り返り、21世紀の地球を考える、人類が地球環境と自分自身に対して及ぼしてきた数々の愚行の「象徴」でもあり「現実」である約100枚の写真が、5人の知識人(池澤夏樹、アッバス・キアロスタミ、フリーマン・ダイソン、鄭義、クロード・レヴィ=ストロース)のエッセイとともに収録されています。

部屋主の感想

この本に出会ったことで生き方を変えた青年のTV番組の中で紹介されているのを見たのがこの本を購入するきっかけでした。

部屋主と同世代の彼は、この本に出会ったことで自転車での移動図書館なるものをはじめ、日本各地の子供たちに環境に関する本を貸し出し、同時に各地の図書館にこの本を置いてもらうという活動をしている姿を追ったほんの10分ほどのドキュメントでした。

このブログで同じようなことを細々と訴えてかけている(つもり)部屋主は、そんな彼に敬意を表したいと思います。頑張ってください。応援しています。

で、感想です。

一応部屋主はプチエコロジストを自称していますし、紛争を研究していた手前、この手の知識は豊富でしたのでさほどの衝撃は受けませんでした(知ってる写真もちょくちょく出てましたし)。

とはいえ、写真という理解しやすくインパクトのある方法で訴えかけてくる本なので、普段あまりこういうことに意識を向けない普通の人、特に子供たちに見せてあげるのはよいのではないかと思います。

収録されているエッセイは子供たちに多少難しいかもですが、先生が生徒に、親が子供にいった風に、一緒に解説しながら、考えながら、見て、読んでもらえると嬉しいです。

中には残酷だと思われるような写真もあるかもですが、そう思うなら逆にその写真こそが人間の「愚行」の結晶だと思いますので、決して目をそらさずにお願いしたいです。

写真だけでなく、エッセイも実に含蓄があり、短いながらも非常に読み応えがあります。特にレヴィ・ストロース氏の「人権の再定義」などや、池澤夏樹氏の話はオススメです。

この本から部屋主が選ぶ格言

よかれと思ったことが予期せぬ悪夢を生んだ例は史上いくつもある。人の浅知恵は遠く神の深慮に及ばないと、常に自戒しながら物事を進めていくべきではないだろうか

神云々は別にして、まさにその通りかと思います。

まず、希望という言葉に気をつけよう。希望はいつでもどこにでもある。万事が徹底的に悪い方向に進んでも希望はある。あなたが圧倒的な戦力を誇る敵に谷の奥に追い詰められ、マラリアに罹り、弾薬も糧食もすべて尽きても、まだ希望はある。最後の瞬間に奇跡の援軍がやってくる可能性はある。しかし希望にすがって奇跡の援軍を待つのではいけないのだ。それはパンドラ・コンプレックスとでも呼ぶべき退行的な心理状態でしかない。まっても騎兵隊は来ない。なぜなら、たいていの場合、騎兵隊が敵だから」by池澤夏樹

あらゆる災厄が詰まっていると言われた「箱」を開けてしまった少女「パンドラ」。箱からはあらゆる災厄が出現したため世界は不幸に覆われていす。しかし箱から最後に出てきたのは「希望の光」だった。という話を聞いたことがあります。

この場合の「希望」は「希望」そのものなのか、それとも「災厄」としての「希望」なのか・・・上記の抜粋をふまえた上で、ここを読んでくれてる皆様はどう思いますか?

環境の悪化を前にして奇跡の援軍を待ってはいけない。自分自身の知恵で、窮地を脱する算段をしなければならない」by池澤夏樹

上記の抜粋に続く言葉です(正確に言うと間に↓や別の話が挿入されています)。部屋主もそう思います。

環境について言えば、第一の問題は資源の浪費であり、それに由来する汚染である。ぢとらも結果は次の世代でより大きく現れる。われわれは子孫の財産を奪って放蕩にふけっている」by池澤夏樹

これを意識できてる人が果たしてどれくらいいるのでしょうか。次の世代に迷惑をかけまくりでよいのでしょうか?部屋主はできるだけ節約して生きているつもりですが(貧乏だから半強制だというのは内緒です)、まだまだ無駄が多い生活を送っているのでいつも凹んでいます。ちなみに年金問題も同じような構造を持ってたりしますよね。

何がわれわれを追い詰めているのだろう。根源にあるのは消費欲である~略~人間をそのような消費者に仕立てるための説得の技術がここ百年で急速に進歩した~略~消費は中毒である。一度習慣になると、これから逃れるのはむずかしい」by池澤夏樹

いやもうまったくもって耳が痛いです。自戒します。すいません。

今の時点でわれわれの未来にとって有利なことは何だろう。それはたぶん、自分が中毒であることを知っていることだ。消費が与えるのは瞬間の快楽であって、それと幸福は違うこともわかっている。そのあたりから考え直すしかないだろう。文明の手前で一度立ち止まって、考えてみよう」by池澤夏樹

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生物兵器と化学兵器 種類・威力・防御法

最近ウイルスなどについて勉強してるので購入しました。

生物兵器と化学兵器―種類・威力・防御法 (中公新書) Book 生物兵器と化学兵器―種類・威力・防御法 (中公新書)

著者:井上 尚英
販売元:中央公論新社
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部屋主の独断ランク:B

内容紹介的なもの

オウム真理教による松本サリン事件、東京地下鉄サリン事件で鑑定を依頼された神経内科医の著者による、生物兵器・化学兵器の症状・対処法・歴史・ケース分析が書かれた1冊です。

第一章 「身近なテロの脅威‐化学兵器・生物兵器」

化学兵器の定義、生物兵器の定義、各兵器の禁止条約、などについて書かれています。

第二章 「化学兵器の実践使用」

化学兵器の歴史について書かれています。

第三章 「化学兵器各論」

神経剤(サリン・VX)、糜爛剤(マスタードガス)、肺剤(ホスゲン)、暴動鎮圧剤、無能力化剤、血液剤、などについて書かれています。

第四章 「生物兵器の歴史と不気味な近未来」

生物兵器の歴史について書かれています。

第五章 「生物兵器各論」

炭疽菌、種痘ウイルス、ブルセラ菌属菌、Q熱リケッチア、野兎病、ペスト菌、ボツリヌス菌、トリコセテン・マイコトキシン、シリン、について書かれています。

第六章 「化学・生物テロ防御対策」

日本、アメリカ、イスラエルの防御対策について書かれています。

部屋主の感想

化学兵器・生物兵器がそれぞれ、一般事項、吸収と毒性、作用、症状・経過・予後、診断、汚染除去・治療、といったことが書かれているのですが、とても勉強になりました。

ただ、勉強にはなったのですが、ほとんと全ての症状の診断は初期状態では難しく、治療方法も素人ではどうすることもできないものばかりです。

防御対策も正直イマイチな感じがしないでもなかったです。これで大丈夫なのかという意味で。

日本の対策や、もし近場でテロが起こったら場合(未知の病原菌のアウトブレイクの可能性もありますし)、自分がどう行動すればいいかを考えるために購入したのですが、1番肝心の部分が「結局のところどうしようもないのでは・・・」と思えてしまいました。

こういうことは最悪の事態を想定してリスク回避するのが大事だと思いますので、とりあえずもう少し勉強してみたいと思います。

あと、少ないですが写真があるのはいいですね。やはり実際に見ると怖さが増します。

生物・化学兵器の歴史について言及されているのもいいですね。実に勉強になりました。特にヒトラーの化学兵器のくだりは興味深かったです。

歴史に「もし」はないですが、「もし」、ヒトラーがあのとき化学兵器を使っていればと思うと・・・

部屋主がこの本から選ぶ格言

化学兵器の投入効果は、戦況の不利を回復する上できわめて効果的

ゆえに使われるというから怖いですね。

現在のところ、これらの生物兵器が、いつ、どこで散布され、使用されるか皆目検討がつかない。もしこれらがテロリストによって使用された場合、ほとんどの国で十分な防御大成ができていないため甚大な被害が出るとされる

潜伏期間などもあるゆえ、気がついたときにはもう・・・という可能性もあるのが怖いですね。

VXが着衣にふりかけられた場合、いつふりかけられたかわからないので、完全犯罪も起こりうる

オウムの場合は加害者がミスをしたから捕まったわけですが、着衣の上から液をかけられただけで殺せると考えると怖いです。

生物を兵器として本格的に実戦投入するための研究を最初に開始したのは、日本であった

ピンときたあなたは日本の歴史についてそれなりにちゃんと知ってる方かと思います。ご存知の通りの「731部隊」のことです。

生物工学でつくった毒素、ウイルスや細菌がいまではいちばん恐ろしいとみなされている。その理由は人工的に大量に、しかもほとんど無限に近い種類の毒物を生産し、生物兵器にすることができるためである。もちろん、相手国がこの人口毒の構造を知らなければ、その治療法もなく、対応策もない

それを作り出し、使用する人間の悪意が1番怖いということでしょうか。

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生かされて。LEFT TO TELL Discovering God Amidst the Rwandan Holocaust

ルワンダ大虐殺」の記事をTBしたことで友達になった「ロックどくみの読書日記」の「鍵読美」さんに、同じルワンダ大虐殺に関する本があると教えてもらったので購入してみました。

生かされて。 Book 生かされて。

著者:イマキュレー・イリバギザ,スティーヴ・アーウィン
販売元:PHP研究所
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:D

内容紹介のようなもの

1994年、100日という短期間で100万人のツチ族が殺されたルワンダでの大虐殺。隣人や友人が突如として殺戮者と化したルワンダで、小さなトイレに3ヶ月の間、6名の女性とともに身を隠して生き延びたツチ族の女性の手記です。

第一部 嵐がやってきた

第1章 永遠の春

第2章 立ち上がる

第3章 より高い学びへ

第4章 大学へ

第5章 家に帰る

第6章 もう戻れない

第7章 牧師の家

第8章 少年たちとの別れ

第一部では、人種差別偏見などということは考えられなかった子ども時代のこと、恵まれた家庭に生まれたこと、優しい家族のこと、民族差別に苦しみながらもしっかり勉強して大学に進学こと、虐殺がはじまりフツ族の牧師の家にかくまってもらったこと、親や兄弟たちとの別れ、などについて書いてあります。

第二部 隠れ家へ

第9章 トイレに隠れる

第10章 怒りと戦う

第11章 許すことの難しさ

第12章 助けを求める友もなく

第13章 孤児たちが集まる

第14章 言葉の贈り物

第15章 予期せぬ救助者

第16章 信仰を持ち続ける

第二部では、牧師の家のトイレでの6人の生活、何度もやってくる殺戮者たち、牧師の家族の中の殺戮者、フツ族に対する著者の怒り、極限状況での悪魔の囁きと神との対話、許すことの難しさ、幼馴染の友人であるフツ族の女性が著者の罵っていたこと、2人のツチ族の女性が増え8人でトイレで生活するようになったこと、トイレでも勉強したこと、フランス軍が近くにやってきたためにトイレから出たこと、などについて書いてあります。

第三部 新しい道

第17章 自由の痛み

第18章 ダマシーンの手紙

第19章 慰めのキャンプ

第20章 解放への道

第21章 キガリへ

第22章 神の御業

第23章 死者を葬る

第24章 生きている人を許す

第三部では、かつての恋人との再会と別れ、親や兄弟の最後、フランス軍キャンプでの出会い、フランス軍に見捨てられたこと、偶然により助けられたこと、偶然により国連関連の仕事につけたこと、外国にいて助かった兄との再会、家族の死体を探し出して埋葬したこと、家族を殺した人を許したこと、などについて書いてあります。

エピローグ 新しい愛、新しい人生

部屋主の感想

最初にある推薦文を読んでる時点でまず気持ち悪くなりました。なんだこの推薦文は?キリスト教の布教活動かと思って反吐が出そうになりました。内容も全体的にそんな感じで、読後には妙に疲れていました。

部屋主は、別に布教活動が悪いといってるのではありません。キリスト教自体も幼稚園がミッション系だったこともあり、今の部屋主の人格形成に影響を与えてますし(特に罪やら罰やらの意識の面で)、その思想の中には素晴らしいものがあることも知っています。

ただ、こういう騙し的な手法を使ってるのが気に喰わないというだけです。実際、アマゾンのレビューを見たら、推薦文と同じような賛辞の言葉ばかりが並んでいましたし。レビューしてる方たちが、同じように布教的な理由で書いてるならある意味で仕方ないですが、純粋で真っ直ぐな人が書いてるならとても悲しいと思います(理由は↓で書いていきます)。

以前に紹介した「ルワンダ大虐殺」の著者レヴェリアンは、この虐殺で信仰を失い今も苦しんでるわけですが、同じように虐殺を生き残りながら信仰によって救われ現在は幸せに暮らしているこの本の著者との比較をしたかったわけですが、正直なんともでした。

信仰とはそもそも論理的でないといわれればそれまでかもしれませんが、虐殺中に神に祈ったが救われなかったレヴェリアンが神を呪うのは理解できます。

しかし、この本の著者イマキュレーが、憎しみと悪魔の囁きに打ち勝ち、神が自分を生かした、生き残らせた、といった考えを育て上げていき、殺戮者を赦すのですが、その思考過程が全く納得できずです。

自分の役目やらどうのこうのと言う前に、神がいるならこんな虐殺が起こるはずがないと思うからです。

↓でまた書くように主観的で納得いきかねる妙な記述も多く、上記のように論理的でないので当初の目的である比較が無理でした。

結局のところ、憎しみの連鎖をとめるのは赦ししかないと部屋主も思います。だから著者の行動は結果的に素晴らしいことだと思うのですが、そこに神の要素が加わることでかなり胡散臭くなります。

しかも、この本の途中の神やら悪魔やらの記述はどうにもおかしなことだらけでして。虐殺とトイレという狭い空間での精神的ストレス、栄養失調などなどの身体的ストレスによる幻聴によるものとしか・・・

兄であるダマシーンの最後の言葉もどうにも捏造くさいし(レヴェリアンも主観的記述がメインですが、論理的で冷静なのですが、こちらの主観具合は上記のように幻聴チックですし、伝聞系が多いのですよ)。あれだけのことを誰が記憶していたのか。いくらなんでも無理でしょうと思うのが普通のように思います。後半の偶然も神の御業と思えるのも理解できませんし。

あと、赦しについては、目の前で40人を超える家族を殺されたのを目撃し、自らも大怪我を負いながらも生き残り、死体の山の中を這いまったレヴェリアンと、3か月の間、非常に苦しい環境とはいえ殺戮者であるフツ族の牧師に匿われて助かったイマキュレーとは違いがあるのかとも。

虐殺時の年齢もレヴェリアンは15歳、イマキュレーは大学生だったという違いもありますし。その他の環境も色々と思うところはあります。

冷静にこうやって比較してる部屋主自身に少し凹みますが、そういう点でも色々と考えさせられる本ではありました。

なんにせよ、こんな虐殺が二度と起こらないようにと思います。というか、自分自身のために、そして次の世代のだめにそういう世界にしていく責務が自分たちにあると思います。そのために行動している著者は素晴らしいと思います。

部屋主がこの本から選ぶ格言

私は、私たちの命はすべてつながっていると信じています。ということは、私たちは、他の人の経験から学ぶことができるということです。私は、たくさんの人々の魂の役に立つことが出来たらと祈りながら、この物語を書きました」本文より

序文みたいな感じの著者ノートからの抜粋です。部屋主も命はつながってるの思うし、他人の経験から学べると思うので、こうやって読書は欠かさずやっております。皆様もこういう風に辛い世界の現実から目を逸らさずにしっかりと見つめて欲しいと思います。それが世界を変える第一歩だと部屋主は思います。

私は誓いました。いつかきっと、私が十分に強くなったら虐殺で残された孤児たちのために出来る限りのことをしようと。彼らの人生に希望と幸せをもたらすように努力し、彼らから両親と家族の愛を奪うことになった人種間の憎しみを、彼ら自身が抱くことのないように導こうと」本文より

憎しみの連鎖を止める為には、確かにそういう風にしなければいけません。ここには具体的なことは何も書いてないのであれですが、思想の根っこはこれで正しいと思います。ただ著者は熱心なカトリックであり、宗教がいかに戦争・紛争と結びついているかを著者はもう少し理解した方がいいかと部屋主は思います。

このような意味において、宗教嫌いの日本人は(ステレオタイプ的なのであれですが)、これからの世界平和において重要な役割を占めることが必要であると、卒業論文を締めくくった懐かしい思い出があります。

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ルワンダ大虐殺 世界で一番悲しい光景を見た青年の手記

ココログのメンテナンスで色々できなくなってましたすみません。

本紹介の記事をやらなければということで今年一発目の本紹介はこれでいきたいと思いそろそろます。読めばテンション下がること間違いなしですが、人間とはここまで残虐になれるものだという目を背けてはいけない姿がここにあります。

今回は伝えたいことやグッときたテキストが多いので(グッときたテキストの質が漫画紹介などの時とはまるで違うことはいうまでもないですよね)、各章の紹介の後に記載してみました。

ルワンダ大虐殺 〜世界で一番悲しい光景を見た青年の手記〜 Book ルワンダ大虐殺 〜世界で一番悲しい光景を見た青年の手記〜

著者:レヴェリアン・ルラングァ
販売元:晋遊舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

内容紹介のようなもの

1994年、20世紀最後の「ジェノサイド(フツ族がツチ族を)」が行われた「ルワンダ(アフリカ)」で、たった15歳という年齢で自分の目の前で知人たちに43人の家族を皆殺しにされ、自らも片腕を切られ、片目を抉られ、鼻を削がれ、肩を砕かれ、それでもなお生き延びた著者が語る驚愕の真実・・・

第1章「三つのキーワード」

ジェノサイド(ある国民・民族・人種・信者の全員もしくは一部を殺戮する意図をもって行う行為)」・「マチューテ(南米で用いられる伐採用の刀)」・「憎悪」という大虐殺を語る上で語れない要素について解説しながら、簡単に大虐殺の概要について説明してあります。

無関心・卑劣・偽善から、国際社会はルワンダで新たな虐殺が行われるのを止めようとはしなかった

この虐殺は、政府首脳が決定した政治的行為であり、フツ族の人口の相当数が実際に手を下したということである。つまりこの政策の立案者は、こうした展開になるように意図してあらゆる司法的追及から逃れようとしたのだ、そのためには民衆をできるだけ多く巻き込む必要があった。彼らの言うとおり『全人民を裁判にかけることなどできやしない』のだから

第2章「幸せな日々」

著者が生まれる前(正確には母のお腹の中にいた)に撮影された父・母・叔父をはじめとしたツチ族とフツ族人間(計15人)が仲良く写っている結婚式の写真についての想いについて書いてあります。

今日を楽しみ、結婚式を祈っていた人々が隣近所の人たちや、お祝いを言ってくれた人たちに切り刻まれたのだ

第3章「順境にあっても逆境にあっても」

ルワンダの歴史(巻末に年表あり)や人口構成(フツ族85%、ツチ族14%、トゥワ族(ピグミー系)1%)、大虐殺を生き残った人間の多数が殺戮後におこなわれた裁判で虐殺者側に不利な証言をしたために殺害されたこと、などについて書いてあります。

第4章「楽園から地獄へ」

著者は子供心にルワンダは3つの民族が共存している良い国だと思っていたこと(実際にはまったく違うが普通にフツ族の子供たちと遊んだりしていたのでそう思っていた)、実際はキヴ湖を巡るフランスとイギリスの利権争いがあり支配の都合上民族を分離しその対立を煽ったこと、それをベルギー政府が利用したこと、などについて書いてあります。

第5章「死の園」

ついにはじまった虐殺の直後、家族同然だった教会の司祭や修道女が去ってしまったこと、ツチ族が逃げ込んだ丘にある教会には逃げ場がなかったこと(武器どころか隠れ場所すらなかった)、プロの殺し屋集団(フツ族の民兵組織)がやってきて、ツチ族狩りをはじめたこと、などについて書いてあります。

私はほんの15歳の子供だというのに、間もなく死ぬ運命にあった。一緒にサッカーをし、一緒にミサの侍者を努め、一緒に牛の番をした友人の父親に殺されるのだ

第6章「母の赤いスカート」

著者とその家族43人が隠れていた教会近くの番小屋にもついにフツ族がやってきたこと、やってきたのが知人だった「シボマナ」という男だったこと、家族たちが次々に殺害されていったこと、フツ族の男たちの妻やその娘たちが死体から金品を強奪していったこと、著者がおこずかいを貯めて母にプレゼントした赤いスカートを奪って裸にして辱めてから殺害したこと、この瞬間に著者の中の信仰が死んだこと(ルワンダは敬虔なキリスト教徒の国)、などについて書かれています。

「三日間飲まず食わずだったが、そんなことはどうでもよかった。もうすぐ死ぬというときに、喉の渇きもなにもない」

「シボマナは素早い動作で伯父の首を切り落とす。ホースから水が噴き出すように、血しぶきが笛の音のような音を立てて鉄板屋根までほとばしった」

「シボマナはマチューテの一撃で子供を黙らせる。キャベツを割るような音と共に、子供の頭蓋骨が割れる」

「シボマナはたっぷり時間をかけて母の腹を切り裂く。その時、母がこうつぶやくのが聞こえた。『お父さん、お母さん、私はなんのために生まれてきたの』」

第7章「牛には止めを刺すが、ツチ族には止めを刺さない」

ほんの1・2分の間に家族のほとんどが殺されてしまったこと、サッカー場だったところが広大な殺戮の場所となり何千という死体で埋まっていたこと、弾代を払うから銃で一思いに殺してくれと懇願した伯父とそれすら拒んだフツ族の男たち、それをみて笑っていたフツ族の女性たち、そして著者が隠れていた番小屋に火を放ったこと、著者がゆっくり焼かれるよりもすっぱり切り裂かれる方を選び外に出たこと、などについて書いてあります。

私の頭蓋骨に向けて刃を振り下ろしたシモン・シボマナの黒い瞳を、決してわすれない~このとき私は、悪魔がこの世に存在することを知った

女性の生殖器官-腹部や膣-に対して、フツ族の殺戮者たちは特別念入りに攻撃を加えている。特には、暴行を加えた後で、世紀を瓶に突っ込んで割るような暴虐にまで及んだ。これはジェノサイドの性格をよく表す特徴の一つである。ある民族を根絶やしにするためには、子孫を残す女性たちを第一に滅ぼさなければならないからだ

「殺戮者たちが、赤ん坊を負ぶって逃げる女を捕まえている。女はま横倒しにされ、まずくるぶしを、次に頭を切り裂かれた(フツ族はツチ族が自分たちより背が高いことを責めるかのように、ツチ族の人間を『短く切り詰め』て『標準体型に戻す』ことにいじの悪い楽しみを見出していた)。赤ん坊の方は、1人の男がつかんで私の隠れている番小屋にまでやってきて、レンガ壁に投げつけて頭蓋骨を割った」

第8章「殺戮者たちよ、私に救いの一撃を」

外にでたところでシボマナたちが笑いながら著者の鼻を削ぎ肩を砕き目を抉ったこと、著者自身も一思いに殺してくれと頼んだこと、ぼろぼろの著者の見てフツ族たちは楽しみ殺すことは決してしなかったこと、などについて書いてあります。

「私は、焼けた肉が放つ耐えられないほどつんとくる臭いにむせ返りながら、くすぶっている残骸の方へ這っていった。死体を見分けることなどできなかった。どれも真っ黒焦げなのだ。最愛の家族のもので残っているものといえば、歯だけだった。何十というあごがこちらを見て、微笑んでいるようだ」

「フツ族の娘たちが死体を縫うように丘を走り回りながら、喉の渇きに苦しむ人々に水を分け与えている。これは罠だ。死にかかっている者が水を所望すると、娘たちはそれを民兵に報せる。すると民兵が止めを刺しにくるのだ

僕を殺してくれ!殺してくれ、お願いだから!

「ゴキブリが泥の中を這い回る姿を眺めているのは、彼らにしてみればぞくぞくするほど楽しい光景に違いない。それを終わらせるなんて勿体ない。~私に止めをさしてくれる者はいない。それどころか私の苦しみを賭けの対象にして楽しんでいる。私があとどれくらい生きられるか賭けようというのだ

「生き残った者の証言によると、殺戮者たちは、赤ん坊二人を教会の薔薇色の壁にぶつけて頭蓋骨を割った後、子供の血の海に母親の顔を浸してから、母親を殺したという

「ジェノサイドが終わった後、教会に戻ってきた修道女たちが、ジャヴェル水をたっぷり使って教会を徹底的に拭き清めたおかげで、今では以前と同じようにミサが執り行われるようになった。最前列には昨日まで殺戮を繰り返してきたものたちが陣取っている。彼らは神に赦しを求めることさえしない。ツチ族を殺すのは罪ではないとでも言わんばかりに。すでに神の赦しは疑いないらしく、満足そうな顔付きで、誰もが何も起こっていないようなふりをしている」

第9章「暗闇の三日間」

腐乱した死体にまみれて著者が死を待っていると国際赤十字委員会のトラクターがやってきて死体のに土をかけはじめたこと、これで窒息できると思ったところを救われたこと、隣国で訓練を積み重ねたRPF(ルワンダ愛国戦線。ツチ族。無敵の軍隊と呼ばれている)がやってきてジェノサイドが終焉したこと、巨大な孤児院で療養するようになったこと、良い神父に出会いジュネーブに行くことになったこと、などについて書いてあります。

第10章「ムギナへ帰る」

スイスで優しくされたこと(何度も外科手術を受けさせてもらったことや学校に通わせてもらったことなど)、ルワンダでのうのうと暮らしている虐殺者を告発するために帰国したこと、瓦礫となっていた生まれ育った家で父の妹と再会したこと、などについて書いてあります。

「周りの人々は思いやりにあふれているけれども、底なしの井戸を満たすことはできない」

第11章「つきまとう殺戮者」

釈明を求める生き残りなど邪魔なだけという雰囲気の中、地元の名士となっているしぼマナを訴えたこと、シボマナは全てを否定したこと、シボマナの殺人を証明する証人がなかったこと、騒ぎを聞きつけてやってきたツチ族の兵士のおかげでシボマナはとりあえず拘留されたこと、その後脅迫され殺されかかり身を隠したこと、隠遁先の学校にはフツ族がいたので荒れていたこと、色んな人の優しさに触れて真面目に勉強しようと決めたこと、シボマナがたった2年で釈放されたこと、著者の首に賞金がかかったこと、元RPF代表の大統領はツチ族に対し和解していこうと言っていること、そして著者はスイスへ戻ったこと、などについて書いてあります。

「フツ族の多くは勤勉でくそ真面目で従順だった。そんな彼らが、命令に従って、民族浄化という社会的義務に従って、殺戮という仕事を素直に遂行したのだ」

フツ族ならどの家庭でも、直接的にしろ間接的にしろ、家族のうちに一人は虐殺に参加している。十人以上の虐殺に加わった家庭さえ結構ある!誰もが血に赤く染まった汚れた手をしているのだ。それなのに、一旦景気を終えるかうまく逃げ延びるかをしてしまうと、自分たちの土地に帰ってきて平然と暮らしている。生き残りのことが頭にありなgらも、忘れたふりをしている。告訴される危険があると見るや、何百人という生き証人が刃物や毒で抹殺された

結局私は、怒りと悲しみの中で言いよどんでしまった。証人がいないのだ!証人となる人はみんな殺されてしまったのだから。私が誠実にものを言ってることが正しいと証明できる人間は、私に止めを刺すことを拒んだあのフツ族の奴らしかいない。何という逆説!

怒りで息が詰まるほどだった。この首に懸賞金がかけられ、今や私を殺そうと狙うものは野放しなのだ。正義がひっくり返っている。改めて司法省に手紙を書いても梨のつぶてだ

「復讐したいという気持ちが私を蝕むのだ~ふと私は、自らの正義を知らしめるために、私の方で殺し屋を雇ってシボマナを殺させようかと考えている自分に気がつき、心の中に湧き上がってきたおぞましい考えに身震いした。このような恐ろしい衝動に身を委ねたら最後、彼らと私の間には何の違いもなくなってしまう!忘れようと努力する気はないが距離を置かなければいけない」

第12章「正面から自分と向き合う勇気」

毎朝鏡に映る自分の姿を見るのが非常に苦痛であること、著者が死なないで生きている理由が子孫を残すことであること、この思いがなければ自殺していたこと、こんな醜い自分と結婚してくれる女性がいるのだろうかと悩んでいること、ジェノサイドの生き残りが抱く罪悪感、心理療法家に恐怖を吐き出したこと、などについて書いてあります。

「何度でも・・・生への放棄へと身をまかせたくなる。しかし、首にロープを巻きつけた瞬間、いつもある考えが私を思いとどまらせる。それは、私が一家のただ一人の生き残りだということだ。私たち家族の記憶を留め、構成に伝える義務を免れることはできない。その義務を怠ることは、ジェノサイドに加担するのと同じことだ」

絨毯のように敷き詰められた頭蓋骨や、頚骨や大腿骨を綺麗に積み上げた山は記憶の中にあるだけだが、生き残りに残された傷跡は、フツ族が人間性に対して犯した犯罪の生きた証拠、肉体に刻み込まれた明白な証拠なのだ

第13章「赦すなんてできない」

著者のみる悪夢と白昼夢について、著者が敬服している養父のリュックの言う赦しについて、そのキリスト教的許しを徹底的に否定する著者の怒りと赦しについて、後悔も良心の呵責もなかったアメリカの連続殺人犯が殺した人間の親に赦された時に涙を流した話と自らの経験を重ね合わせたときの考察、などについて書いてあります。

僕が神様を信じるのは、地獄があってほしいからさ

第14章「カインのフツ族対アベルのツチ族」

聖書の中のカインとアベルの話がルワンダ大虐殺と似ていること、何世紀にもわたり続いたツチ族の王政のためにフツ族が怒りをためていた可能性への考察、聖書の中の神に対する著者の怒り、などについて書いてあります。

世界中の歴史がそうだ。この貪欲という罪は、それに溺れるものを盲目にして殺してしまう

狂気の沙汰だ!そうだよ!この神は狂ってる!やっぱり神なんて、いたらいただけで腹がたつだけだ!

第15章「アウシュビッツへの旅」

ルワンダでの虐殺中に流れていたラジオの内容について、ごく少数だが自らの命をかけてツチ族を助けてくれたフツ族がいたこと、アウシュビッツとルワンダとの虚しい比較、などについて書いてあります。

「殺戮者たちは殺す相手を見分ける必要などない。彼らはお互いのことをよく知っている。村の中では誰もが顔見知りなのだから」

正義がない以上、赦しなんて問題外ですよ~罪を犯した方が自分の罪を認めることが第一歩だよ。そうして初めて人殺しの心にも良心の呵責が生まれるんだ。その一歩は、他人が肩代わりできないものなんだよ。ところが、ご承知のように、ごくまれな例外を除いて、虐殺者たちは自分の行為を認めないまま生活している。極悪非道な残虐行為を押し隠したまま、大赦を与えてくれる『秩序』へ服従することで自分の責任をぼかしているんだ。何にもしていない彼らをどうして赦せるっていうんだ?

第16章「Ibuka(忘れるな)」

ツチ族とフツ族のうわべだけの「平和的共存」に自分のような人間は水をさしているのではという意識と生き残りはひっこんでいろという風潮、生き残りが虐殺時の話を最後までできないということ、ジェノサイド後に生まれた誤解(虐殺よりも遅れて到着したメディアは、反撃したツチ族に追われたフツ族を映し出したため、同情や支援はツチ族ではなくフツ族に行われた)、罪の意識を感じさせずにある民族を皆殺しにする人間をつくりあげる過程、などについて書いてあります。

世界中があいつらに同情したよ。あいつらの方が目についたんだあ。あいつらは家族総出で逃げていたしところが、本当の犠牲者側には何もないんだ

第17章「もう信じてはいない神に言いたいこと」

著者の神に対する苦言、ジェノサイドを生き延びた女性の半数がエイズに感染していると推測されていること、などについて書いてあります。

彼女たちは二度殺された。最初は恐ろしい暴力によって、二度目はじわじわとエイズに苦しみながら

「母は最期まであなたのことを信じていました。それはよくご存知でしょう。母がいくら祈っても、私がいくらお願いしても、全能の神であるはずのあなたは指一本たりとも動かすことなく、母を守ろうともしませんでした。私をその乳とあなたの言葉で育ててくれた母は、喉の渇きに苦しみながら死んでいきましたが、あなたは自分のしもべの苦痛さえ和らげようともせず、干からびた母の唇に清水の一滴も注ごうとはしませんでした。その唇は最後まであなたの名を唱え、あなたを褒め称えていたというのに」

「ルワンダ人はほとんど皆あなたを信じる人ばかりです。子供のような心であなたを称え、初々しい信仰心であなたに祈っています。それなのに主よ、なぜあなたは私たちを見捨てたのですか?」

第18章「ツチ族のキリストの叫び」

引き続き著者による神に対する叫びが書かれています。

「こんな犠牲に値するどんな罪を私たちが犯したというのですか?」

生き残ってしまっという罪の意識を拭い去ることもできない

部屋主の感想

内容紹介を長くしたので感想はできるだけ短くいきたいと思います。というか、内容紹介と抜粋を読んでもらえれば部屋主が何を伝えたかったかはわかってくれたと思います。

部屋主はこの本を読んでる間は始終眉をひそめていました。特に虐殺の最中の描写はすさまじく唇を噛み締めながら読みました。

学生時代、戦争・紛争を研究してきた手前、この手の知識はそれなりにありましたが、ここのところ離れていたので、久しぶりに人はここまで残虐になれるのかということを思い出しました。

そして驚いたのが著者が部屋主とほぼ同い年だということです(書いてある生年月日が本文中と表紙裏で違うのではっきりしないのですが)。部屋主がバカなクソガキ(今でもたいして賢くはないですが)だったころ著者はアフリカで切り裂かれていたわけです。いつも以上に心が痛かったです。

また後半の神に対する著者の叫びは、言葉は悪いですがすっきりしました。よくぞ言ってくれたと思いました。神がもし存在するならば虐殺など起こりえないはずですからね。この著者の叫びも虐殺同様に痛いです。

日本人は、こういうものから目を逸らしがちな気がしますが(特にアフリカは遠いこともあって)、決して目を背けてはいけないと部屋主は思います。実際、イラクをはじめとした場所で規模は小さいもののこういうった事態は起こってるわけですし。

結局、著者は殺戮者を赦せず、神と縁を切り、いまだに悪夢に悩まされ、常に自殺という誘惑にかられているままです(当然といえば当然でしょう)。こういう著者のような人間をこれ以上生み出さないようにしっかり学んで、活かしていかなければいけないと思いました。

なので、この本は色んな人に読んで欲しいと思いました。ところどころ「?」がつきますが、非常に訳が上手で、原文がそうなのか、詩的な感じもして読みやすいですし。

ただ、この本はツチ族である著者が自らの経験を書いたものなので、本文中にほんの少しだけ触れられているように、ツチ族がフツ族を支配してきた歴史があるみたいなので、そちらも勉強しておかねばとバランスが悪いとも思いました。

あと、戦争関連の本としましては「世界で一番いのちの短い国」「戦争の克服」「アマチュアはイラクに入るな」「戦争広告代理店」あたりが面白かったです。

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アマチュアはイラクに入るな プロのNGOが紛争地でやっていること

先日「戦争の克服」の記事の中で、イラクの人質問題について部屋主は別の考えをもっていると書きましたが、どのように考えているかというと、この本の著者とは考えが似ているところが多いです(もちろん違う部分もありますよ)。そういうわけで2年前の本ですが紹介したいと思います。

アマチュアはイラクに入るな―プロのNGOが紛争地でやっていること Book アマチュアはイラクに入るな―プロのNGOが紛争地でやっていること

著者:吉田 鈴香
販売元:亜紀書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

内容紹介のようなもの

2004年4月、イラクで日本人3人が誘拐された事件はセンセーショナルに報道されていたので記憶に新しい人も多いでしょう。当時メディアは主として「自己責任論」と「ボランティア精神の称揚するもの」の2つの論理がせめぎ合い、自己責任論の風潮が強かったように部屋主は記憶しています。

この本は、これらの論議には「プロの視点」が決定的に欠けていると述べ、紛争地のNGO活動を専門的に負い続けるジャーナリストとして、プロのNGOがどのように活動しているかについて書いてあります。なお、著者が取材を行った紛争地は、以前に「世界で一番いのちの短い国」で紹介した「シエラレオネ」、これまた以前に記事にした「戦争広告代理店」で紹介した「ボスニア」と「コソボ」、他には「東ティモール」、「グァテマラ」、「カンボジア」、「ミャンマー」などです。

1部「紛争地で人質にされない方法」では、著者が紛争地へ行くための「周到な準備(特に重要なのは本当に現地に行くべきかという自問」、「ゲリラにとっていかに人質がローリスクハイリターンかということ」、「プロのNGOの動機と装備」、「紛争地の魔力(無知で無防備なヒューマニストたちの問題)」、「プロとアマの違い」、「ゲリラとテロリストの定義の問題」、「NGOの基本的な知識」、「プロの調査のポイント」、「日本の国益」、「NGOを見る目を養うこと」、「現地だけが現場だけではないという考え方の重要性」、「常に疑問をもつことの重要性」、「紛争原因の単純化の問題点」、「話し合うことの重要性(相手がいわゆるテロリストやゲリラでも)」、「従来の専門家の限界と、分野横断的な分析と実践の重要性」、「戦争の民営化」について書かれています。

2部「平和構築の考え方」では、「和平へのプロセス」、「紛争を起こす物の心」、「平和構築と復興支援の違い」、「NGOにようる平和構築方法」、「紛争の各段階と支援方法と問題点」、「無視される自然環境問題」、「当事者自身が考えることの重要性」、「平和構築のための5つの分野」、「DDR(兵士の武装解除・動員解除・社会復帰の重要性」、「DDRの例」、「日本のDDRの様々な問題点」、「著者の提言」について述べられています。

以上の2部より構成されていています。また、難しい言葉などには各ページ下段に注が、必要なところには図・表・写真が挿入されています。巻末には著者の訪問した国々の簡単な歴史もついてます。

部屋主の感想

上の内容紹介と、下の格言でピックアップしたところを読んでもらえると、ここで部屋主が書くことはもうないような気もするのですが、ちょっとくらいは書いておきますかね。

この本の著者の考えでは、紛争地に行く必要性をよく吟味し、現地取材は現地のジャーナリストにまかせるのがいい場合があると述べる一方で、現地の取材は公正性を欠くとも主張しているのでどっちやねんと思わずツッコミを入れてしまいました(ジャーナリズムに公平性があるかとかいう議論は「ご臨終メディア」を参考にしてみてください)。

著者は上記のような感じですが、部屋主はプロのジャーナリストが紛争地を取材することは大切だと考えています。ゆえに、基本的に自己責任の立場に身をおきつつも、この本で紹介されているような紛争地へ赴くときの準備をやっていても人質となった場合なら、国が助けてあげるのもいいかとも思っています。

また、部屋主は常々、下の格言の3番目に上げたような言葉を、そういう人たちと議論するときに使ってきました(いつも理解されませんでしたが)ので、この本の著者も同じ考えだったので少々嬉しかったです。

よくCMでやってるように数百円単位のお金で救える命が世界にはごまんといますし、月々数千円で、1人の子供の生活費や教育をまかなえるシステムの存在しているのは周知の事実です。

また、お金を信頼できるプロ(これを探すかつ知り合うが難しいのですが)に使ってもらう方がはるかに有効だということに彼らのような人種はなぜ気づかないのでしょうか。それほどまでに自分の能力をかっているのでしょうか。かなり不思議です。

少なくとも人質事件の被害者(?)達は部屋主にはプロに見えませんでしたし、著書を軽く読んだ限りでは「なんじゃこりゃ」との印象でした(そっち系の知人に紹介されたので女性の書いたものを少し読んでみた)。

おっと話が人質事件のことばかりだ・・・ということで、そのほかのことにも簡単に欠いておきます。

このブログのコンセプトである「哲学すること」、つまり疑問を持つことについても戦争報道とメディア論とを絡めてごく簡単ではありますが述べられています。また「戦争の克服」のときにも少し触れたように、「テロリストの定義」の問題についてもゲリラという側面から何箇所かでピックアップされています。

ちなみにこの「テロリストの定義」は「そんなものはない」というほどに難しく、個々の研究者によってまちまちだそうです。定義がほとんぼ微妙に違うので使われる言葉の頻度を用いて定義しなおそうとしている専門書を読んだことがありますね。これはまぁいいとして(ほんとはあんまりよくないけど)、問題は政府が意図的にテロを敵集団にレッテル貼りとして利用する場合マスコミがなんの考えや理解もなく(最悪は意図的に)使用する場合です。最近はこの2つの傾向が強くなってる気がしてならないので(調査したわけではないので、あくまで部屋主の感覚でです)、部屋主は日本や世界の将来が心配でなりません。

長くなってきたな・・・そろそろ終わらねば・・・他にもプロのNGOがどういったことをやっているかを、図表つきでわかりやすく書いてあったり、他にも幅広くこの手の知識が手に入りますので、「世界で一番いのちの短い国」と同じように国際協力等に興味ある方にはオススメの本ですね。

この本から部屋主が選ぶ格言

プロのNGOの職員さえも日本に帰国している状況へ、たとえ自己責任でも入ってもいけない
プロのジャーナリストは入ってもよいかと部屋主は思いますがね。でないと別の意味でヤバイかもですし。

人質にされて厄介なのは、被拘束者ではなく、交換条件をつきつけられた組織、人に災いが降りかかることだ

まったく持ってその通りです。ゆえに紛争地に素人は行ってはいけないのだと思います。

「『社会正義を達成するには、個人の熱い思いが必要なのだ』という人質用擁護論じゃの意見は至極もっともであるが、そうであるならば、適切な気持ちと金の使い道を考えてしかるねきである。現地へまっしぐらに足を向けること=紛争地の人々を思いやること、ではない。一般市民にとっての『現場』は、『現地』ではなく『日本』なのである

これもまったく持ってその通りです。

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戦争の克服

なんかすごい久しぶりの本紹介のような気がします。同じ著者(といっても対談本ですが)の「ご臨終メディア」が面白かったので購入しました。

戦争の克服 Book 戦争の克服

著者:阿部 浩己,森巣 博,鵜飼 哲
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

内容紹介のようなもの

バクチ打ち兼作家の森巣博氏、国際法学者の阿部浩己氏、哲学者の鵜飼哲氏の3人が、戦争の克服をテーマに行った対談を本にしたものです。用語や人名には、細かく注が入っていて、巻末に簡単な説明がついてますので、理解しやすいと思います。

序章「アメリカ単独主義」は、森巣、鵜飼の対談です。現在のアメリカの軍事行動を追いながら、「正しい戦争」、「テロとの戦い」、「絶滅戦争」、「メディアの統合」、「犠牲者と被害者の言葉の問題」、「グローバリゼーションの光と影」といったことについて簡単に語っています。

1章「近代のおける戦争の歴史-宗教戦争から『対テロ』戦争まで」も、森巣、鵜飼の対談です。「常備軍の起源と徴兵制の誕生」、「徴兵制、選挙権、義務教育」、「敵国民という考え方が出てきた第一次世界大戦」、「戦争責任という概念の誕生」、「古典的な国民国家が終わりを告げた第二次世界大戦」、「アメリカによる『正しい帝国』の復活」、「企業のための湾岸戦争」、「戦闘員と非戦闘員の区別」、「中東にこだわるアメリカ」、「格差による戦争」、「文明の衝突という考え方への批判」、「テロリストという言葉による洗脳」、「EUと地域的プロジェクトの可能性」、「カント的平和」といったことについて書かれています。

2章「戦争に接近する日本」も、森巣、鵜飼の対談です。「戦犯という言葉の日本特有のねじれ」、「勝者が敗者を裁くという問題」、「日本国憲法の軸足」、「森巣博の憲法改正案」、「北朝鮮問題」、「戦後保障と平和構築」といったことについて書かれています。

3章「なぜ国際法は戦争を止めることができないのか」は、森巣、阿部の対談です。「現在の国際法には『戦争』という言葉はない」、「武力行使が許される例外」、「レジスタンスとテロリストの違い」、「経済制裁」、「戦争の違法化が無視される理由」、「安保理の限界」といったことについて述べられています。

4章「難民の世紀」も、森巣、阿部の対談です。「『われわれ』と『かれら』を分けることの問題」、「貧者の最終手段がテロ」、「テロと言語操作の問題」、「文明を支える善意とネオコン」、「日本の人種問題」、「難民」、「レイシズム(人種主義)」、「空間・人間・時間の囲い込み」、「先住権裁判」といったことについて話されています。

5章「戦争に参加する日本」も、森巣、阿部の対談です。「機能不全の三権分立」、「ジャーナリズムの質問力の低下」、「質問力を削る文部科学省による教育」、「イラク人質事件と自己責任論」、「自衛隊のイラク復興支援の問題点」といったことについて言及しています。

6章「戦争論の世紀-自己責任というメビウスの輪」は、森巣、阿部、鵜飼の対談です。「正戦観・無差別戦争観・違法戦争観の解説」、「正戦観への時代の逆行」、「回避してきた戦争責任」、「世間が社会を凌駕する戦前と変わっていない日本社会の構造」、「イラクにおけるジャーナリズム」、「占領という概念の曖昧さ」、「国際法上では自衛隊員は戦闘員」といったことについて語られています。

7章「境界線の暴力をいかに超えるか」も3人での対談です。「宗教と戦争」、「原理主義」、「日本国憲法の世界への約束」といったことについて書いてあります。

終章「私たちに何ができるか」も3人による対談です。「司法とジャーナリズムの可能性」、「デモの可能性」、「世界社会フォーラムの可能性」、「死刑制度の問題点」といったことについて対談しています。

部屋主の感想

久々なので内容だけでかなり疲れました。だから感想は色々と書きたいこともあるのですが簡単にすませたいと思います。どうも本紹介はこのパターン多いですね。もっと持久力をつけねばです。

さて、皆様もご存知かと思いますが、「戦争」というものは多様な観点からのアプローチが可能です。この本は、国際法や哲学的な考え方をメインにおいた戦争本かと思いきや、内容紹介を読んでもらえばわかるように、かなり色んな分野の問題点について言及しています

ゆえに1つ1つの問題に関する議論は薄いものの、様々な視点を与えてくれるという点ではとてもためになるかと思います。部屋主個人としましては、国際法的な知識は本を一冊読んだことがあるくらいだったので、とてもためになりました。特に、「民衆法廷」というものの存在や、「先住権裁判の判決」には驚きました。

こういうことについてあまり知らない人に部屋主が考えてほしいと思うのは、「テロという概念」、「ジャーナリズム」についてです。この本でももちろん触れられていますので、よかったら読んで見てくださいね。

ちょっと残念なのは、この3人の考え方が基本的に同じような感じで、問題によっては一面的な感じがしてならなかった部分がちょこちょことあるといったところです。イラクの人質問題や死刑制度に関しては、部屋主は逆の考え方の持ち主なので特にそう感じました。

この本から部屋主が選ぶ格言

「米英や日本によって占領されたイラクの人々はまさに外国の支配・占領を受けていたわけですから、国際法上、民族自決権の名のもと、侵略に抵抗する正当な権利をもっていたのです。そのことについて世界の人々はもっと声をあげていくべきでした。それなのに自決権の行使という文脈が報道にはほとんど出てこない。侵略という言葉も出てこない。抵抗している人たちを『テロリスト』という言葉で一括りにし、占領軍にたてつくのはとんでもないという印象がつくりだされましたが、これは国際法的には明らかな間違いです。レジスタンスはテロではありません」by安部

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騙し合いの戦争史

久々に戦争と情報戦略関連の本の紹介を。

騙し合いの戦争史―スパイから暗号解読まで Book 騙し合いの戦争史―スパイから暗号解読まで

著者:吉田 一彦
販売元:PHP研究所
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:C

内容紹介のようなもの

全ての戦争は巧妙な欺瞞作戦で決する。それは現代のハイテク戦争でも変わらない」との考えのもと、第2次世界大戦以降の戦争の裏で行われていた戦略・戦術の秘話を豊富な資料とともに紹介している本です。

1章「戦争は騙し騙され」では、「パレンバン攻略作戦」や「孫氏」といった歴史上の有名な話を例に、戦争における騙しとはいったものについて簡単に紹介しています。また、「戦術的欺瞞」と「戦略的欺瞞」といったことなどについても解説してあります。

2章「壮大なペテン」では、第2次世界大戦中にイギリスがドイツに対して行った「ダブルクロス(裏切り行為)」作戦について詳しく説明してあります。この作戦は、あの有名な「ノルマンディ上陸作戦」に大きく貢献しています。

3章「現代ハイテク戦争」では、ベトナム戦争、湾岸戦争、SDI(戦略防衛構想・スターウォーズ計画・これに破れたためソ連の崩壊が5年早まったと言われている)の裏で行われた欺瞞作戦について書かれています。また、発達しはじめたメディアの重要性についても少し述べられています。

4章「苛烈なスパイ合戦」では、「アメリカvsイスラエル」や「アメリカ」vs「ソビエト」といった情報戦争の裏で活躍していたスパイの存在について言及しています。

終章「自己欺瞞という落とし穴」では、「ヒトラー」、「ゲッペルス」、「スターリン」といった人達や、「パールハーバー」、「ミッドウェー」、「ガダルカナル」を例に、「固定観念」や「希望的観測」といった自己欺瞞について解説してあります。

部屋主の感想

帯や内容紹介に書いてあった文を読んで興味を持って購入したのですが、たんたんと歴史的な事実を述べてある感じでちょっと期待ハズレでした。

でもまぁよく知ってる戦争の裏でこんなことが行われていたといったような、雑学やトリビアといった観点からはなかなかに楽しかったです。

この手の情報戦争に興味はあるけれど、ちょっと難しいからどうも・・・って言う方のきっかけとしては、なかなかによいかと思います。

この本から部屋主が選ぶ格言

「まことに虚実定まらない薄暗い世界であるが、こうなるとむしろ被害妄想的な精神構造が必要となってくる

「この事実はいかに正義が我にあったとしても、もしこの種の戦いに敗北すれば、悲惨な結末が待っていることを教えてくれる」

最後に、この本の中でも紹介されている「戦争広告代理店」の方がクオリティーは高いと部屋主は思います。この記事に興味を持った方はこちらもどうぞ。

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イラク戦争と情報操作

今日も騙されないための知識をつけるための1冊を紹介したいと思います。この本では「政治」による「メディア」や「世論」のコントロールについて、主としてアメリカが重要な国策を遂行するに当たって実行されてきた情報操作を例に論じてあります。

宝島社新書「イラク戦争と情報操作」 Book 宝島社新書「イラク戦争と情報操作」

著者:川上 和久
販売元:宝島社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

内容紹介的なもの

序章「『ウソ臭さ』と『真実性』の間」では、小泉政治を取り上げ、権力が巧みにメディアを使ったときの世論操作効果の大きさについて述べることにより、「言論の自由」や「報道の自由」が保障されている民主主義社会における「ウソ臭さ」と「真実性」との溝の大きさについて語り、論の始まりとしています。

1章「米国における情報操作のルーツ」では、米国が独立して以来、南北戦争や米西戦争から、第1次世界大戦までで行ってきた、「世論動員」「情報のコントロール」「作られた大義」「作られた敵の残虐性」などの情報操作の手法の紹介と、イラク戦争との共通点について書いてあります。

2章「第2次世界大戦とベトナム戦争」では、まず、プロパガンダの7つの基本法則、すなわち「ネーム・コーリング」「華麗な言葉による普遍化」「転移」「証言利用」「平凡化」「カード・スタッキング」「バンドワゴン」について解説してあります。また、この時期から発達した「映像の衝撃」についても触れられています。

3章「パナマ進行と湾岸戦争」では、この2つの戦争を例をはじめとして、ここまでの「情報操作の成功と失敗」を通して、アメリカがいかに「イメージを操作すること」が必要であるかを学んでいく課程が描かれています。

4章「9・11とイラク戦争」では、当時、アメリカがどのような情報操作を行ったか、そしてマスコミや国民がどのように踊らされたかについてが書かれています。

終章「誰がための戦争」では、「ドラマ化する政治」「PR会社とのタイアップ」「取材・報道のコントロール」などの危険性について言及し、今後ののメディアや世論のあり方についての示唆を述べ結びとしています。

部屋主の感想

それなりに最近の戦争がテーマなので記憶にある出来事も多く、あまり内容は濃くないので、この手の本を読んだことがない人には入門として悪くないと思います。特に2章の7つの法則は、他の様々なプロパガンダの本にも出ている基本中の基本なので読んでおくと今後のとためになると思います。ここだけでも立ち読みで暗記しておくと、ニュースなどを見るときの視点、楽しさ、そして苛立ちが増すことだろうと思います。

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世界で一番いのちの短い国

ここを見てくれている皆様は「シエラレオネ」という国をご存知ですか?アフリカ大陸の西端に位置し、面積は北海道ほど、人口約450万人、5歳になるまでに子どもの3分の1が死んでいき、平均寿命が25~35歳とも言われる、まさに「世界で一番いのちの短い」という国です(2001年当時)。この本は、シエラレオネに「国境なき医師団」から派遣された1人の日本人医師の半年間の記録です。ただ、悲惨な国の状況をそのまま伝えるのではなく、自らの奮闘ぶりなど、笑いあり涙ありという風に描いているので読み物としても非常に面白いです。写真もいっぱいですしね。この記事を書くにあたり数年ぶりにざっと読み直しましたが文句なくオススメです。

ちなみに、学生時代に部屋主を指導してくださった教授の1人がアフリカが専門の人類学者でしたので、国際協力というものに部屋主はとても興味があります。ヒキコモリなのにね。

世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団 Book 世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団

著者:山本 敏晴
販売元:白水社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:

内容紹介的なもの&部屋主の感想

1「かみさまのいる国」、2「さまよう心」、3「ことばの力」、4「なかまとの距離」、5「教える情熱」、6「いのちとの戦い」、7「うえにたつ者」、8「わたしのいない日」、9「おおきな仕事」、10「たびだちのとき」の10章から構成されていて、各章がさらに3部に分かれています。

1章では、まずはこの国の簡単な概説、例えば、国民の8割がイスラム教徒であること、電気は基本的に通ってないこと、トイレは自分で掘るといったようなことが書かれています。また、輸血の困難さを語ることで、うまいことこの国の抱える問題を浮き彫りにしています。もちろん貧困問題、そしてHIVです・・・

2章では、この国の「国境なき医師団」の説明と、あとはこの国ならではの笑えない笑い話です。

3章では、シエラレオネのダイアモンドが採れるために起こった(正確には起こされた)悲惨な内戦の歴史が書かれています。「四肢切断」や「子ども兵」の話など、知らない人は反吐がでる話なので読むときはそれなりに覚悟を決めてください。それ以外にも現地文化についても触れられています。呪術師による「医療」や、「通過儀礼」における「性器切除」の話なども知らない人は気分悪くなるかと思います。日本人ならきっと日本に生まれた幸運をしみじみと感じることができるでしょう。少なくとも部屋主はそう感じました。気分悪くなるけれど是非とも読んでいただきたい章です。

4章では、著者がシエラレオネにやってきた目的や、この国で活動する上での悩みや不安が書かれています。例えば、英語・下痢・食事など。国際協力をする上で一番ポイントなるのは人間関係だそうです。

5章では、現地スタッフの医学についての常識テスト(部屋主でもそれなりに答えられるようなレベル)のエピソードを通して、現地の薬事情について語っています。簡単に言うと嘘をつき薬をもらいそれを売って生活する人々と、それによる耐性菌の登場です。なお、スタッフの平均点は10点前後だったそうです。また、国連軍兵士のHIVと現地女性についての問題など、またしても反吐の出そうな話にも触れています。

6章では、マラリアの解説や、著者の日常の診療風景、ラッサ熱(Iエボラ並の致死率を誇る最悪のウィルス性疾患)などについて書かれています(オチつき)。

7章では、国際協力を行う上での計画設計等の決まり事などが書かれています。知識として知っておいてそんはない基礎的なことがまとめられています。

8章では、休みや病院の経営計画、住民の健康教育について書かれています。また、アフリカの近現代史における西欧諸国の侵略などについての著者の考えも述べられています。全くもって部屋主も同感です。いったい何が正しいのかということを考えさてくれますよ。他にも性欲処理の話についても書かれています。男ならわかると思いますがこれは重要な問題です。下ネタが大丈夫な人にはこの本の中で一番笑える章ではあります。

9章では、再び医療教育のことや、州ごとによる医療格差のことなどが書かれています(オチあり)。

終章では、著者の半年の国際協力の成果や、シエラレオネの未来を決める(かもしれない)選挙について書かれています。

最後に、あとがきにかえて本当の国際協力とは何かについての著者の考えが6つのポイントにまとめられているのと、付録として国際協力に使われる統学的手法と、水・衛生・栄養に関する目安が記載されています。国際協力と自己満足の間で揺れる著者の姿勢には非常に好感がもてます。この常に悩むということがあらゆる活動の原点になければならないというのが部屋主の考えであるからです。

ホント、こういう本を読むと半分ヒキコモリでほとんど何もしていない自分に凹みます。ここでこの本を紹介することで何かつながってくれれば嬉しいですなんて他力本願につぶやいてみます・・・自分の足下すら見えてないのに世界に目を向けるのどうかと思いますが、世界に目を向けることにより見えてくるものもあると信じて、今日もヒキコもって読書しているダメな部屋主なのでした。

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