« 怪談 柳広司著 | トップページ | 霧越邸殺人事件 上下 綾辻行人著 »

0能者ミナト 葉山透著

気になってたけど表紙のライトノベル感が強くて避けてた作品。

(部屋主はまだライトノベルに偏見がある人種

 FateとかSAOとかガンダムUCとか読んでるのにね)

mixiの方の知人がオススメということでようやく手を出してみた。

部屋主の独断ランク:A

あらすじらしきもの

科学が隆盛を極める現代。

だが、片隅にひっそりと息づく異形のものたちがいた。

存在を知る一部の者たちは、それを「怪異」と呼んだ。

当然、怪異を相手にする生業もある。

修験者、法力僧、呼ばれ方は様々だが、その中でひと際変わった青年がいた。

九条湊―どこか斜に構えたクセのある青年だが、彼が同業者から疎まれているのはそこではない。

霊力、法力、神通力、彼はそんな力を一切持っていない。

それにもかかわらず怪異を倒すという。

その手腕は驚くべきものだった。

読書感想

非常に面白かった。

ツボにハマった感じ。

この記事を書いている時点で7巻まで出ていたのだが、5日で読了するくらいのレベルでツボった。

(漫画映えしそうなので作品なので、漫画版が出てないかと思って検索したら出てた。もちろん購入。原作小説に忠実で絵も美しい良作)

文章自体は読みやいし、物語の展開もサクサク進む。

登場人物たちのキャラが立っていて読んでいて楽しい。

特に主人公の湊のひねくれ具合大好きだ。

「馬鹿には馬鹿って言わないと気がすまないタチなんだ」

とはっきり言うくらい気持ちよく性格悪いのに、

「死にたがりのためにやる価値はないが、

 生きたいと願うなら危険をおかす価値もある」

と沙耶を助けたり、

蛍光ペンで怪異をペテンにかけるところなんかほんともうたまらん。

なにより面白いのが怪異の正体へのアプローチとその倒し方。

これが頭を使うミステリ要素がありかつ独創的で素晴らしい。

1話目の「嫉」の倒し方にはほんとびっくり。

ため息が出た。

そういう作品であると想定して考えながら読んだ2話目に関しては、問題の解決方法は読み切った、嬉しい。

途中の

「ないとは言ってない。思いついてないだけだ」

とかいう台詞がまたたまらん。

こういう考え方って非常に大切だと思う。

ラストの

「俺くらいは見届けてやらないとな」

とってところもいいね。

オススメ。

もう少し文章や雰囲気に重さがあればより好みなのだが、軽さもこの作品の魅力なので評価は難しいところかな。

なお、「怪異」をテーマにしているがホラー的な怖さ要素はほぼない。

演出で多少は怖さを描くのは可能だと思うのだが、この物語の楽しさはホラー的な怖さにはないためあえてやってないのではないかと思う。

抜粋

「そう気を落とすな

 自分をかしこいって思ってる馬鹿より

 自分を馬鹿だと自覚している馬鹿のほうがまだマシだ」

「おまえの欠点を教えてやる

 才能におぼれて考えることをしないことだ」

|

« 怪談 柳広司著 | トップページ | 霧越邸殺人事件 上下 綾辻行人著 »

コメント

シンさん、お久しぶりです。
覚えていらっしゃるでしょうか?
「じっちゃんの誤読日記」なるブログをやっていたじっちゃんです。
長らく休止していたブログを再開しました。
よろしければまたお付き合いいただければ幸いです。
⇒ http://jitchan.blog67.fc2.com/

投稿: じっちゃん | 2014年10月17日 (金) 09時11分

>じっちゃんさん
もちろん憶えてますよ!
ブックマークも残してあります^^

最近は仕事やらモンハンやらが忙しくて、
週1くらいしか更新してませんが、
細々とブロブも続けております。

またよろしくです!

投稿: シン@部屋主 | 2014年10月20日 (月) 01時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80175/57336273

この記事へのトラックバック一覧です: 0能者ミナト 葉山透著:

« 怪談 柳広司著 | トップページ | 霧越邸殺人事件 上下 綾辻行人著 »