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夏への扉 ロバート・A・ハインライン著

オススメ小説的なもので検索すると高確率で上がっているSF系の作品。

読まねば読まねばと思いつつ未読だったがついに手を出してみた。

部屋主の独断ランク:C

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

ぼくの飼っている猫のピートは、冬になると決まって夏への扉を探しはじめる。

家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。

1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。

最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ。

そんな時、冷凍睡眠保険のネオンサインにひきよせられ…

読書感想

名作に上げるほど面白いかと問われると微妙なレベル。

だが面白いか面白くないかと問われると面白いかなとは思う。

やはり古い印象は否めない感じではある。

トータルで350Pちょっとくらいの長さなのだが、正直100Pくらいまではかなりイマイチ。冗長な設定説明とか愚痴みたいなのとかばかりで、なんか読むのが苦痛な印象。

が、そこを超えて物語が動き出すと面白くなる。

そこからは正統派のSFという感じでかなり楽しい。

なんかこういわゆる「古き良き時代のSF映画」という言葉が、小説なのに妙にしっくりくる。

物語の展開的には、それなりに山あり谷ありという感じだが、落としどころであったり驚かせどころであったり的なものは先読みし易くちょっとした残念感が(物語の構成自体は巧いなと思うが、ご都合主義さも強い)。

もちろんそういうマイナスはあるものの、ラストのうまくまっとまった感やほっこり感は、読み手を暖かい気持ちにしてくれるだろうと思う。

特にネコのピート、可愛い。

あまり先の展開とかを考えずに読むと楽しいタイプの作品かな。

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ブログラム ランク上げ

月末のランク上げ。

2位 羽川翼

3位 阿々良木暦

4位 中禅寺秋彦

5位 戦場ヶ原ひたぎ

6位 化物語

13位 西尾維新

16位 金田一少年の事件簿

22位 セイバー

33位 Fate

63位 シャーロック・ホームズ

さて、今回はどれのレベルがあがるかなっと。

 

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霧越邸殺人事件 上下 綾辻行人著

お気に入り作家の綾辻さんの作品ということで購入。

昔の作品のリメイクらしい。

表紙が素晴らしく綺麗。

重ねると一人の顏になるが、眼の感じからして別人かな。

上(向かって右)の表情の方が好み。

部屋主の独断ランク:B

あらすじらしきもの

1986年、晩秋。

劇団「暗色天幕」の一行は、信州の山中に建つ謎の館「霧越邸」を訪れる。

冷たい家人たちの対応。

邸内で発生する不可思議な現象の数々。

見え隠れする何者からの怪しい影。

吹雪で孤立した壮麗なる“美の館”を舞台に今、恐ろしくも美しき連続殺人劇の幕が上がる

読書感想

面白かった。

閉ざされ系の館に、密室こそないが歌による見立て連続殺人という典型的本格ミステリ設定に燃えた。

他にも色々と凝ってるし、さすがだなぁ、巧いなぁと思う部分も多いものの、必要以上に重畳であまり抑揚がなく長く感じたせいか、なんか妙に乗れなかった感じがあることはある。

ほぼ一気に読み切ったわりに、途中で疲れてしまいあまり推理に力を入れれず、もういいかという感じで解決編に入ってしまったのが、そう感じるのに拍車をかけたのかもしれない。

読む人によっては卑怯と思う構成かも知れないが、あれだけヒントを出してるゆえ部屋主としてはコレはありかなと。

ただ、その程度のことに気づけなかったあたり相当疲れてたのか、考える力が低下したのか…とけっこう凹んだ。

あと、こういう系の見立て連続殺人は大抵がこういう構成にならざるを得ないわけだし。

動機の1つについては賛否両論あると思うが、これを理解できると書くと厨ニ病とか言われそうだが、コレついてはなんとなくわかるような気がしないでもない。

とりあえず、色んな美術品があり、この館自体が芸術品という感じの霧越邸

ラストのおまけ対談はここ20年のミステリ界の動向の裏話的なものもあって、ミステリファンにとして楽めた。

京極夏彦や三津田信三というお気に入り作家の名前が出てくると妙に嬉しいものだ。

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0能者ミナト 葉山透著

気になってたけど表紙のライトノベル感が強くて避けてた作品。

(部屋主はまだライトノベルに偏見がある人種

 FateとかSAOとかガンダムUCとか読んでるのにね)

mixiの方の知人がオススメということでようやく手を出してみた。

部屋主の独断ランク:A

あらすじらしきもの

科学が隆盛を極める現代。

だが、片隅にひっそりと息づく異形のものたちがいた。

存在を知る一部の者たちは、それを「怪異」と呼んだ。

当然、怪異を相手にする生業もある。

修験者、法力僧、呼ばれ方は様々だが、その中でひと際変わった青年がいた。

九条湊―どこか斜に構えたクセのある青年だが、彼が同業者から疎まれているのはそこではない。

霊力、法力、神通力、彼はそんな力を一切持っていない。

それにもかかわらず怪異を倒すという。

その手腕は驚くべきものだった。

読書感想

非常に面白かった。

ツボにハマった感じ。

この記事を書いている時点で7巻まで出ていたのだが、5日で読了するくらいのレベルでツボった。

(漫画映えしそうなので作品なので、漫画版が出てないかと思って検索したら出てた。もちろん購入。原作小説に忠実で絵も美しい良作)

文章自体は読みやいし、物語の展開もサクサク進む。

登場人物たちのキャラが立っていて読んでいて楽しい。

特に主人公の湊のひねくれ具合大好きだ。

「馬鹿には馬鹿って言わないと気がすまないタチなんだ」

とはっきり言うくらい気持ちよく性格悪いのに、

「死にたがりのためにやる価値はないが、

 生きたいと願うなら危険をおかす価値もある」

と沙耶を助けたり、

蛍光ペンで怪異をペテンにかけるところなんかほんともうたまらん。

なにより面白いのが怪異の正体へのアプローチとその倒し方。

これが頭を使うミステリ要素がありかつ独創的で素晴らしい。

1話目の「嫉」の倒し方にはほんとびっくり。

ため息が出た。

そういう作品であると想定して考えながら読んだ2話目に関しては、問題の解決方法は読み切った、嬉しい。

途中の

「ないとは言ってない。思いついてないだけだ」

とかいう台詞がまたたまらん。

こういう考え方って非常に大切だと思う。

ラストの

「俺くらいは見届けてやらないとな」

とってところもいいね。

オススメ。

もう少し文章や雰囲気に重さがあればより好みなのだが、軽さもこの作品の魅力なので評価は難しいところかな。

なお、「怪異」をテーマにしているがホラー的な怖さ要素はほぼない。

演出で多少は怖さを描くのは可能だと思うのだが、この物語の楽しさはホラー的な怖さにはないためあえてやってないのではないかと思う。

抜粋

「そう気を落とすな

 自分をかしこいって思ってる馬鹿より

 自分を馬鹿だと自覚している馬鹿のほうがまだマシだ」

「おまえの欠点を教えてやる

 才能におぼれて考えることをしないことだ」

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怪談 柳広司著

お気に入り作家さんの怪談話ということで購入。

にしても表紙がどうにもいけてない気が。

内容ともマッチしてないし。

別な感じの表紙にすればもっと売れる気がする短編集かと。

部屋主の独断ランク:C

独断ホラーランク:E

あらすじらしきもの

残業を終え帰路を急ぐ赤坂俊一が真っ暗な坂道をのぼる途中、うずくまって泣いている女を見かけた。

声をかけると女はゆっくりと向き直り、両手にうずめていた顔をしずかに上げた―(むじな)

ありふれた現代の一角を舞台に、期せずして日常を逸脱し怪異に飲み込まれたのうにゃく男女の恐怖を描いた傑作6編。

収録

・雪女

・ろくろ首

・むじな

・食人鬼

・鏡と鐘

・耳なし芳一

読書感想

まずまず面白かった、というか好きなタイプの作品群。

怪談というタイトルだが、小泉八雲の怪談からタイトルとインスピレーションを得たミステリ寄りの作品という感じ。

ただ、全部が全部本格ミステリのように論理的に謎が紐解かれるわけではなく、妙な余韻が残る話が多い。

これだと帯の解説の人とほぼ同じ感想だったりするのだが、これ以外の感想が出てこない…

各話感想

・ゆきおんな

ホラー風味のミステリ話。

短い中にもしっかりとホラーとミステリが入っている。

この短編集の中で一番できた話かなと。

好き。

・ろくろ首

ミステリ仕立てのホラー話かな。

オチは好きだが内容はイマイチ。

・むじな

話的には好きだがこういうオチは好みではない。

・食人鬼

作中作品は「ひかりごけ」かな?

巡査部長の理論は好きだが、物語として面白いかは別。

いまいち。

・鏡と鐘

嫌いではないけど面白いかは微妙。

・耳なし芳一

なんか笑った。

好き。

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