« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »

零 女の子だけがかかる呪い 大塚英志著

ホラー映画が公開、原案となっているホラーゲーム「零」が好き、原作が好きなマンガ「多重人格探偵サイコ」「魍魎戦記マダラ」「黒鷺死体宅配便」などの大塚英志さんということで購入。

部屋主の独断ランク:E

独断ホラーランク:E

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

美しいアヤ。

森鴎外訳の「ハムレット」の中の詩「オフィーリアの歌」を読む彼女に、誰もが恋をした。

そう、ミチも。

そんなアヤがある日、姿を消した。

女生徒たちは、消えた彼女に導かれるように、真夜中にアヤの写真にキスし、次々と消えてゆく。

ミチはアヤの幽霊から「私の呪いを解いて」というメッセージを受け取るが―

これは神隠しなのか、それともアヤがかけた呪いなのか。

女の子だけにかかる呪い、その正体とは。

読書感想

ひどかった…

ホラー映画の原作小説で面白いものなどあったためしがないゆえ期待してはいけないと思いつつも、大好きなホラーゲーム「零」と「大塚英志」氏のコラボということで、どこかで期待していたのかも知れない。

が、その期待分を差し引いても酷かったと思う。

まずホラーゲーム「零」の要素について。

美少女双子や暗いながらも幻想的で神秘的な雰囲気などを醸し出そうと努力しているのは垣間見えるのだが、いかんせん弱すぎる。

切ない感じややりきれない感じなども全く表現されていない。

また、メリーさんの存在やカタカナだけで構成される主役の女子高生たちの名前などのせいか、どうにも雰囲気がぶち壊しになっているようにも感じる。

また部屋主の記憶の中では、ホラーゲーム「零」の良い点ははといえば「和風テイストのホラー」という点ゆえ、どうにもこの舞台設定やその他諸々がしっくりこなかったということもある。

(なお部屋主の「零」の記憶は「紅い蝶」がメインで、Wiiに移ってからはハードの問題でプレイできてないから、他の人達がどう感じるかは不明)

そして「零」の最大の要素といえば「カメラ」である。

「ゲーム」という枠組みの中で、いかにこれまでのホラー系ゲームと差別化を図るかということと、ホラーゲームの演出とを組み合わせた結果の見事な発想が、この「カメラでこの世のモノでないモノを写し倒す」というシステムである。

(当時は「バイオハザード」「サイレントヒル」「サイレン」など、ナイフとか銃とかバールとかで闘うが主流。今もか)

その根幹であるはずのシステムが、びっくりするレベルでおなさけ程度にしか登場しないということに泣けてくる。

(脇役が幽霊が見えるカメラを持っているが本編にはほぼ関係ない程度)

言い訳程度に「零」と「零時」をかけてあるあたり、もうなんか情けないというかなんというか妙な感情が出てきた始末…

次いでこの作品を貶めているのが大塚英志原作の「黒鷺死体宅配便」である。

上記のように「零」の要素はこれでもかというほど低いのに、「黒鷺死体宅配便」のメンバーは唐突にそして主役レベルの活躍を見せる。

というか事件を解決したのは「黒鷺死体宅配便」のメンバーであると言っても過言ではないと思うくらいだ。

「黒鷺死体宅配便」も好きなマンガゆえ、知ってる人は楽しめる程度のものであったりくらいなら問題はないのだが、これは「零」という作品を原案にしているはずなのに、それをほおっておいてコレはないだろう。

さらにこの「黒鷺死体宅配便」要素が「零」の要素(幻想的といった雰囲気)をぶち壊しているから目も当てられない。

もひとつさらに付け加えると、これは作中でも述べられているのだが、「呪いの正体」が「黒鷺死体宅配便」で以前に使ったネタであるという点。

ここまで来たらもう何が何やらわからん。

もう「黒鷺死体宅配便」というタイトルで出せばよかったと思うよ(「黒鷺死体宅配便」を知らない人が読んだらどう感じるのか逆に気になる)。

物語的にも酷いの一言。

色んなものが度を超えて唐突かつご都合主義的すぎるし、結局なんだったのかわけがわからない点も多すぎる。

文章に関しては、やたら句読点が多く短く区切られいて流れが美しくないように感じてしまったし、女の子名前はカタカナなのに他の人物は漢字で構成されているためか違和感ばかり。

副題に関してもなんか気持ち悪い。

作中にもやたらとこの言葉が出てくるのだが、女子高を舞台にほぼ女子しか登場しないだけだし、「呪い(のろい)」と「お呪い(おまじない)」を無理くり「呪い(のろい)」している風にしか感じないのが気持ち悪く感じる原因だと思う。

肝心のホラー要素も皆無。

もうどうしたらいいんだコレ。

これまでボチボチと感想を書いてきたが、これだけ悪い要素ばかりを並べて感想を書いたのは初めてかもだ。

とりあえずなんか逆に映画を見たくなってしまった。

これが狙い通りならすごすぎる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年 9月の購入漫画記録

火ノ丸相撲 1

ONE PIECE 75

BLEACH 64

忍法魔界転生 十 5

夏目友人帳 18

空の境界 4

バグズランド 4

青の母 1

零 陰巫女 1

メイザース ソロモンの魔術師と明治の文豪 1

不能犯 2

金田一少年の事件簿R 3

金田一少年の一泊二日小旅行 1

ちるらん 新撰組鎮魂歌 10

PEACE NAKER 13

スモーキングガン 9

うなぎ鬼 1

海賊と呼ばれた男 2

Fate/Zero 8

心霊探偵八雲 12巻

コードギアス 双貌のオズ 5巻(最終巻)

信愛なる殺し屋様 1巻~2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

扉は閉ざされたまま 石持浅海著

「このミステリーがすごい!」の2006年度の2位という帯に惹かれて購入。

「コロンボ」とか「古畑任三郎」と同じくサスペンス作品だけどね。

部屋主の独断ランク:B

あらすじらしきもの

大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。

<あそこなら完璧な密室をつくることができる>

伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないように現場を閉ざした。

自殺説も浮上し、犯行は成功したかのようにみえた。

しかし、碓井優佳だけは疑問を抱く。

緻密な偽装工作の齟齬を紐解いていく優佳。

開かない密室を前に息づまる頭脳戦が始まった…

読書感想

面白かった。

久々にこのタイプのサスペンス作品を読んだのだが、探偵に追い詰められる犯人視点に共感しまくらせて読んだため、まさに息詰まる感じで手に汗握った。

実に楽しい時間だった。

構成とかには特に凝ったところはないが、部屋主的に毎章末の「扉は閉ざされたまま」の記述が妙にツボッた。

で、この作品最大の問題点である「動機」について。

多くの人がこの作品を読んだ際に「動機への不満」を感じたと思う。

(解説にもそういった記述があった)

部屋主ももちろんそうだ。

が、他にもなんでも動機は設定できたはずなのに(よくある怨恨とかにしておけば問題なかったのに)、こういう動機にした以上、著者の明確な意志がここにあるのだと思う。

こうせずにはいられなかった理由か想いが。

そう考えると…とも思うが上記のように部屋主は理解できない派(苦笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

法医昆虫学捜査官 川瀬七緒著

同著者の「よろずのことに気をつけよ」がツボだったのと、あらすじからして気持ち悪いタイプのホラー要素もあるのではないかという期待を込めて購入。

部屋主の独断ランク:B

あらすじらしきもの

放火魔が疑われるアパート全焼事件で、異様な事実が判明する。

炭化した焼死体の腹腔に、大量の蠅の幼虫が蠢いていたのだ。

混乱に陥った警視庁は、日本で初めて「法医昆虫学」の導入を決断する。

捜査に起用されたのは赤堀涼子という女性学者である。

「虫の声」を聴く彼女は、いったい何を見抜くのか?

読書感想

かなり面白かった。

それに加え「法医昆虫学」なる分野があることに驚いた。

かつ非常に面白い分野があるものだなと。

すごい刺激になった。

こういうのがあるから読書はやめられない。

なお、あまり知られてない分野だが、だからといって読みにくくなっていたり、説明でテンポが悪くなったりということはないあたり巧いなと。

内容に関する感想となると、以前に読んだ「よろずのことに気をつけよ」同様終盤までのワクワク感は半端ないが、クライマックスからラストにかけての尻すぼみ感というか、やや強引な決着が残念という印象。

と言いつつ次作も間違いなく買うけどね(ハードカバーで3作目まで刊行されているらしい。文庫ならすぐ買うのだが、並べる時に大きさが変わるのは嫌だから我慢)。

上記のように気持ち悪い系のホラー要素も期待してできるだけ最悪の想像をしてみたのだが、蛆が人間を食しているところをいまいちイメージできなかったのか、あまり気持ち悪いとは感じなかった。

自分の想像力もまだまだだなと少し落ち込んだ。

無念。

抜粋

「まぁ、完璧なんてものはないからな

 なんだって、複合的な見方が必要だろ」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年 8月の購入漫画記録

監視官 常守朱 5

NARUTO 70

暗殺教室 殺たん

怪盗ルパン伝 アバンチュリエ 3巻 奇岩城 上

刃牙道 2

囚人リク 18

ウロボロス 18

怪談 夕闇少年 1

進撃の巨人 14巻 DVD付き限定版

進撃の巨人 悔いなき選択 2巻 限定版

進撃の巨人 Before the fall 3

レ・ミゼラブル 3

ACMA GAME 7

マギ シンドバッドの冒険 4

テラフーマーズ 10巻 DVD付き限定版

嘘喰い 34

東京喰種 13

臏 孫子異伝 16

うみねこのなく頃に散 EP7 7

うみねこのなく頃に散 EP8 8

ドクムシ 12

カルラ舞う 文庫版1巻~8

| | コメント (0) | トラックバック (0)

公開処刑人 森のくまさん 御嬢さんお逃げなさい 堀内公太郎著

前作「公開処刑人 森のくまさん」がけっこう面白かったので購入。

前作と同じ絵師さんの表紙が気に入っている。

部屋主の独断ランク:B

あらすじらしきもの

ネットに実名が晒された犯罪者を殺してイク殺人鬼“森クマ”。

結衣が転入した高校では、生徒が自殺した責任を問われて、教師の江沢がTVやネットで騒がれていた。

結衣は江沢のために級友のつばきとある行動に出る―

いっぽう、恋人を何者かに強姦された高校教師の優平は、恋人の弟らと仇を討つべく動き出した。

読書感想

なかなか面白かった。

2つの物語が同時進行しながらというタイプの構成だが、けっこう早い段階でオチは読めていた。

が、それは大きなマイナスにはならないかな。

そういうタイプの物語でもないと思うし。

もともと『森クマ』の設定自体は好きだが、今作でも同様。

他にも主人公が1巻の被害者の妹であったりと、森クマの正体であったりと、色々と物語としての深みを増すことが可能だったが、そこまで深くならなかったのが残念といえば残念。

前作もクライマックスからラストにかけてダメだったが、今回はラストがすっきりしていてよかった。

前作から次作への架け橋にもなってるし。

次にも期待。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »