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さよならタマちゃん

mixiの方の友人のオススメということで購入。

部屋主の独断ランク:A

多少ネタバレ注意です。

内容紹介のようなもの

35歳、漫画化アシスタントによる癌闘病記。

感想

よかった。

闘病記、ただそれだけと言えばそれだけだけど。

登場人物たちの心の動きや言葉のチョイスが秀逸。
ふんわりした絵柄も良い。

人に薦めたくなる良作。

「がむしゃらにやっていれば
 いつか一人前だと思える日がくるんだろーか
 信じて今はこのまま進むだけ」

頑張れ研修医。


「私の元気はカラ元気!」

「ほんじゃ今日からもいっちょ元気だしてっかい」

このじいさん大好きだわ。


「無理したくても出来ないときがそのうち来るかもしれない
 出来るうちは無理しとくのもいいかな」

うん。


別れた夫婦のクダリから夫婦のくだりへ。

「誰も来ないんじゃないかって思ったからよ」

「まじめに言うとね
 がんなんかになっちゃって
 家族がいないってのがいきなり不安になっちゃってます
 だからと言ってもね
 今更 よりをもどしてくれってのも…
 
 『昨日来てくれた』
 
 これ以上は望めないです」

「この絆を大切にしよう
 ふたちで共に生きる時間がずっとずっと続きますようね」

ここの流れが好きだったりする。
こういうのを読むと結婚も悪くないのでは思ってしまう。


「迷惑かけたくない気持ちもわかりますけど
 病気なんだからそれはあきらめませんか」

至言。


「すごい恵まれた病人なんだよな」

そう思える思考の流れが素敵。


「頑張るのはいいけど
 無理して自分を追いつめないで」

「ここを乗り越えればきっともっといい未来になるって
 そう思って欲しくて
 思いたくて
 それで俺は―それで無理してたんだな」

「ハハ
 私もちょっと無理してたみたいだ」

ここの流れも好きだな。


「どれだけ泣いても構いませんのでやり遂げて下さい」

医者がカッケー。


「命の代わりに失くしたものは
 たいして重要なものじゃない
 僕は生きてる
 何度でも
 どこからでも
 やりなおせる」

たいしたものを失くしたんだけどね。
うん。


「いつか僕も彼女も死ぬ
 でも
 出来ることなら
 僕が死ぬのは
 彼女より少しでも長く生きた後で―」

これはそう思う。
そんな相手は今のところいないけど(泣)


「年の順に人がしぬのはそれほど悪いもんじゃない」

という達観までいきたいものだ。

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