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ルパン最後の恋 モーリス・ルブラン著

正当アルセーヌ・ルパンシリーズの未発表の最終作!というmixiニュースを読んだ時は震えましたね。

ということで、読むのがなんかもったいなくて積んでたのですが読んじゃいました。

部屋主の独断ランク:C

あらすじらしきもの

父レルヌ大公が自殺し、一人娘のコラは悲しみに沈んでいた。

そんな彼女への遺書の中で大公は、こう記していた。

コラの身近には正体を隠した、かのアルセーヌ・ルパンがいる。

彼を信頼し、頼りにするようにと。

やがて思いがけない事実が明らかにになる。

コラは大公の実の娘ではなく、母親が英国のハリントン卿との間にもうけた子だったのだ。

高貴の血をひくコラはにわかに国際的陰謀に巻き込まれる…

読書感想

可もなく不可もなくといった感じでしょうか。

これまで読んでたポプラ社版では、必ず一度はルパンがやりこめられて、そこから起死回生っていう流れなのですが、今作では最初から最後までルパンの圧勝という形だったのが不満と。

正直、ルパンのような超人が一度とはいえやり込められる展開に不満を感じていたのですが、いざそうなってみるとそれはそれで面白くなかったです(苦笑)

他にも、ルパンシリーズの面白いところは話が妙に大きくなるところなんですよね。

今回も国際的陰謀に…っていう感じとはいえ、なんか小さいところで綺麗に終結してて物足りなかったです。

とはいえ、訳者あとがきに、「ルブランは何度も推敲を加えながら作品を仕上げていくタイプの作家だった。(中略)ルパン 最後の恋はたしかにまだ推敲不足の感は否めない」とあったのでそれで納得した。

良かった点としては、ルパンが教育者として今後の人生を考えているところでしょうか。

「今の私は高い志を持っている

 私の目的は、もっと無欲なものだ

 わたしにとって戦いとは、皆の利益にならねばならない」

「君たちの政策は、世界中で戦争を引き起こすことしか考えていない

 でもわたしの夢は、世界平和を打ち立てる助けになること、それだけだ

 これからはその志のために、身をささげたい

 平和は可能だ

 それは単に言葉だけのものではない

 いつかきっと世界中に、平和がいきわたるときが来る

 わたしはそのために協力したい」

「わたしはいつでも戦いに勝っている

 平和のための戦いでも負けることはないだろう」

サー・ドースンとのここのやりとりは痺れましたね。

「さらばだろうか…それともまたいつか…」

「またいつかさ、きっと」

ドースンの方も小物感は否めないですが、潔くて返しがいいのは素敵ですね。

あと、ラストのこのセリフ。

「わたしの負けです。

 負けるのには慣れていませんが」

いやいや、女性相手は負け続けてますがな(笑) 

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