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ついてくるもの 三津田信三著

お気に入り作家さんの最新ホラー小説です。

カバーイラストはこれまたお気に入りの村田修さんです。

部屋主の独断ランク:B

独断ホラーランク:B

多少ネタバレ注意です。

らすじらしきもの

高校二年生の私が、学校の帰り道に一瞬目にした、えも言われぬほど鮮やかな緋色。

それは、廃屋の裏庭に置かれた雛飾りだった。

どれも片目と片腕、片足が傷付けられていた人形たちの中で、一体だけ無傷だったお雛様を助けなければと思った私は…

収録作品

・夢の家

・ついてくるもの

・ルームシェアの怪

・祝儀絵

・八幡藪知らず

・裏の家の子供

・椅人の如き座るもの

読書感想

面白かったです。

最近の作品はだんだん面白さ(怖さ)が落ちてきてるなと思ってましたが、久々にツボりました。

面白いかつしっかり怖いのが三津田作品の良いところ。

ただし、最後に収録されている「椅人の如き座るもの」が全体の雰囲気をぶち壊しです。

如きシリーズファンとしては残念でなりませぬ。

「赫眼」のように連作短編であればなおよかったのですが、さすがにそこまでではなく。

ということで個別の感想。

・夢の家

少し前に紹介した「怪談 黄泉からの招待状」にも収録された作品と同じもの。

どこかで読んだような話。

嫌いではないけど可もなく不可もなく。

・ついてくるもの

表題作。

主人公がお雛様を助けるところから始まるんだけど、いやいやそれはないだろと思う。が、それが魔に魅入られるということなのかもですね。

色んな意味で怖いです。

良作。

・ルームシェアの怪

じわじわくる怖さ。

よくあるタイプの怪談だけど表現がさすがに巧い。

良作。

・祝儀絵

怖くはないけど、なんか気持ち悪くて(居心地が悪くなる感じ)後味がよくない作品(良い意味で)。

実話怪談系にはこの手のタイプが多いのでこの作品集にはマッチしていると。

・八幡藪知らず

系譜としては「凶宅」「禍家」「災園」のシリーズに近いかな。

こういう子供の冒険的ホラーも巧いんですよね。

好きです、こういう「入らずの森」に入っちゃったタイプのは。

良作。

・裏の家の子供

「なんで入るねん!」とつっこみを入れつつ、こういう家の中で得体の知れないものにおっかけられるタイプの話も巧いです。

いつもながらといえばいつもながらなんだけど、ちゃんと怖いというのがさすが。

まずまず。

・椅人の如き座るもの

完全にこの作品集の雰囲気をぶち壊している作品。

内容もかなりな駄作といっていいレベルですし。

「如き」シリーズとして別の作品集にしてほしかった。

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コメント

こんばんは

おっ、三津田さんの新刊ですね。
僕も三津田さんの本は文庫本とノベルズのはほとんど買いました。
しかしシンさんの「最近の作品はだんだん面白さ(怖さ)が落ちてきてる」とゆうのが気になりますが・・・。
でも今回のは良かったみたいですね♪
僕はまだ「死相学探偵1」と「蛇棺葬」「百蛇堂」しか読んでません。
蛇棺葬と百蛇堂は面白かったです。
物語の舞台となってる場所が、僕の田舎の方だと思うので(地名やバス停がもじった感じで似ていたので)余計に興味深く読めました。

投稿: nori | 2012年9月24日 (月) 19時34分

>noriさん
こんばんは。
三津田さんの新刊でございます。
ある程度の水準は守ってるのですが、
「厭魅~」「凶鳥~」「首無~」「作者不良」「百蛇堂」「赫眼」
あたりが好きでそれと比較すると他の作品が(>_<)
まぁあくまで個人的なものなので。
「スラッシャー」なんかは評価は低いですが、
個人的には残酷描写が好きですし^^

「蛇棺葬」「百蛇堂」の舞台は、
三津田作品のほとんどと関連してたりです(´∀`)

投稿: シン@部屋主 | 2012年9月25日 (火) 00時11分

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