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Fate/Zero 4 散りゆく者たち 虚淵玄著

表紙は相変わらずセイバーです。

なんかセイバーばっかりなのが不満です。

Fate/Zero(4)散りゆく者たち (星海社文庫) Book Fate/Zero(4)散りゆく者たち (星海社文庫)

著者:虚淵 玄,武内 崇
販売元:講談社
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部屋主の独断ランク:S

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

英霊キャスターとして現界した聖なる怪物が放つ狂気はこの世ならざる強大な魔物“海魔”を召喚するに至る。

冬木市に、そして世界に壊滅の危機が迫る中、聖杯戦争に集う英霊らは“海魔”の暴走を阻止するべく絶望的な共闘を開始するが…

左手の傷が癒えぬまま奮闘するセイバーに“約束された勝利の剣”の一閃はあるのか―?

感想

面白かったです&ツボりました。

龍之介の神様哲学に綺礼の悩み、ウェイバーの成長の片鱗とそれを豪快に促すライダー、そして男前すぎるランサーに、英雄王と一人の道化者、そして切嗣の外道さとその根幹を為す想いと、実に盛りだくさんでした。

ということで各場面感想。

まずは龍之介の宗教感とキャスターとのやりとり。

「神様は勇気とか希望とかいった人間賛歌が大好きだし

 それと同じぐらいに

 血飛沫やら悲鳴やら絶望だって大好きなのさ

 でなけりゃぁ―

 生き物のハラワタがあんなにも色鮮やかなわけがない

 だからきっとこの世界は神様の愛に満ちてるよ」

イカれてるのに意外とツボにハマる台詞で、思わずニヤついてしまいました。

お次はセイバーvsランサー。

「俺は お前に会えてよかった」

この結末は痛かった…

で、それに続くセイバーと切嗣。

部屋主にとってはこの巻のハイライト。

「栄光だの名誉だの

 そんなものを嬉々としてもてはやす殺人者には

 何を語り聞かせても無駄だ

 こいつらは戦いの手段に正邪があると説き

 さも戦場に尊いものがあるかのように演出してみせる

 ―聞いての通りさ

 よりもよって戦場が地獄よりマシなものだと思ってる

 冗談じゃない

 いつの時代も あれは正真正銘の地獄だ

 戦場に希望なんてない

 あるのは掛け値なしの絶望だけだ

 敗者の痛みの上にしか成り立たない

 勝利という名の罪科だけだ

 その場に立ち会ったすべての人間は

 闘争という行為の悪性を 愚かしさを

 弁解の余地なく認めなきゃならない

 それを悔やみ 最悪の禁忌としない限り

 地獄は地上に何度でも蘇る

 なのに人類はどれだけ死体の山を積み上げようとも

 その真実に気付かない

 いつの時代も勇猛果敢な英雄サマが

 華やかな武勇譚で人々の目を眩ませてきたからだ

 血を流すことの邪悪さを認めようとしない馬鹿どもが

 余計な意地を張るせいで

 人間の本質は 石器時代から一歩を進んじゃいない!

 今の世界 今の人間の在りようでは

 どう巡ったところで戦いは避けられない

 最後は必要悪としての殺し合いが要求される

 だったら最大の効率と最小の浪費で

 最短のうちに処理をつけるのが最善の方法だ

 それを卑劣と蔑むなら 悪辣と詰るなら

 ああ大いに結構だとも

 正義で世界は救えない

 そんなものに僕はまったく興味はない」

「かつて貴方が何に裏切られ 何に絶望したかは知らない

 だがその怒りは 嘆きは

 まぎれもなく正義を求めた者が懐くものだ

 若き日の本当の貴方は『正義の味方』になりたかったはずだ

 世界を救う英雄を誰よりも信じて求め欲していたはずだ

 解っているのか?

 悪を憎んで悪を為すなら

 後に残るのも悪だけだ

 そこから怒りと憎しみが新たな戦いを呼ぶだろう」

「世界の改変

 ヒトの魂の変革を奇跡を以て成し遂げる

 そのために

 たとえこの世の全ての悪を担うことになろうとも―構わないさ

 それで世界が救えるなら

 僕は喜んで引き受ける」

…あぁ、実に痛くて苦しいです。

そしてそういう立場にいるのがうらやましいとも。

抜粋

「至弱 極小 大いに結構

 この芥子粒に劣る身をもって

 いつか世界を凌駕せんと大望を抱く」

うん、いいですね。

「今でもなお憶えていた

 鬼畜に堕ち 総身を悪徳にまみれさせてなお

 あの日の記憶は色褪せることなく

 心に刻まれたままだった

 たとえその結末が 屈辱と憎悪に染められ

 どんなに貶められていったとしても―

 過ぎし日の栄光だけは

 誰にも否定されることも 覆されることもなく

 この胸のうちにあったのだ」

こういうとろこになぜか非常に共感を感じるのはなぜなのだろうかという悩みがあったりなかったり。

「この僕の亡き後に 誰が君を理解するのだ?

 誰が君と共に歩むのだ?

 これからはじまる君の孤独を偲べば

 僕は泣かずにいられない…」

ここあたりはかなり好き。

今後のどういう伏線になるのかも含めて。

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