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フリークス 綾辻行人著

知人が部屋主好みということで紹介してくれたました。

フリークス (角川文庫)

フリークス (角川文庫)

著者:綾辻 行人

フリークス (角川文庫)

部屋主の独断ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

「J・Mを殺したのは誰か?」

巨大な才能と劣等感を抱えたマッドサイエンティストは、五人の子供に人体改造手術を施し、“怪物”と呼んで責め苛む。

ある日、惨殺死体となって発見されたJ・Mは、いったいどの子供に殺されたのか?

小説家の「私」と探偵の「彼」が謎に挑めば、そこに異界への扉が開く。

本格ミステリとホラー、そして異形への真摯な愛が生み出した歪み真珠のような三つの物語・・・

感想

面白かったです。

ミステリとしても(江戸川乱歩的な)よかったですし、ホラーとしてもまずまず(グロい系)でしたし、話全体の歪み具合が心地良かったです。

知人が部屋主にすすめてくれたわけがよくわかりました。

ということで各話感想。

1話 夢魔の手 三一三号室の患者

気に入りました。

オチに関してはこうくるだろうなと思っていたものでしたか(こういうラストはあまり好きではない)、それに至る過程はさすがに読み切れずでした(二転三転する系は好き)。

というか乱歩的なこういうのは規制がかかってダメだと勝手に思い込んでいましたがよかったんですね。

2話 四〇九号室の患者

まずまずですかね。

これまた二転三転する展開が好みでしたし、ラストに関しては完璧に読み切ったので満足です。

3話 フリークス 五六四号室の患者

面白かったです。

この全体を覆う嫌な感じやグロさ。

規制がかからずでよかったです。

オチに関してはこれまでの流れをふまえて読み切ったのですが、ミステリとしてはさっぱりわからなかったのが情けないです。

最近本格から少し離れてたといは悔しいです。

ちょっと強引じゃねとかそれも偽装の可能性が!などと言い訳してみましたが、ミステリではこれくらいは許容範囲ですよね。

ちくしょーです。

この3作の中では一番本格的なミステリでした。

短いながらもいろいろと伏線が張ってあって楽しめましたし。

抜粋

「“正常”という概念のいかがわしさについて、

 僕たちは常に、もっともっと自覚的あらねばならない。

 そう思わないかい?

 云うまでもない話だが

 この世界に厳密な意味でのノーマルなど存在しやしない。

 多かれ少なかれ、僕たちはみんな畸形なのさ。

 そもそも人間なんていう動物そのものが

 突然変異的に生まれた恐るべき畸形種なんだ。

 ねぇ、そうだろう?

 自分はノーマルだと云い聞かせて安定を求めるか、

 フリークであるという事実を引き受けて世界に臨むか。

 これは実に重要な分岐点だ。

 はて、君はどちらを選ぶ?

 どちらを望む?」

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