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7SEEDS 11巻 田村由美著

11巻の表紙は春チーム花と秋チームの面々です。

7SEEDS 11 (フラワーコミックスアルファ) Book 7SEEDS 11 (フラワーコミックスアルファ)

著者:田村 由美
販売元:小学館
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部屋主の独断ランク:

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

冷凍保存により、人類の滅亡回避を狙った7SEEDS計画。

だが、政府は他にも人類を救う方策を考え、手を打っていた。

巨大シェルターを用意し、地上の気候変化を乗り切ろうというのだ。

選考された人々は生存をかけ、必死の努力を試みるが、小さな亀裂が破滅へと向かって進行していき・・・!?

感想

痛すぎでした。

閉鎖された空間で次々と起こる非常事態。

必死、心を凍らせて対処するも対処しきれずで、読んでて非常に苦しかったです。

状況が尋常じゃないだけに、そこで懸命に頑張って生きる人の姿が美しいわけですが。

ということで各場面感想。

まず所長。

「みんなの命に責任があります

 自分の生き死にを自分で決めたい人もいるんです」

「どうか最後まで希望を持って」

「皆さんのそばにいますので 安心してお休みください」

「ここにきて初めて人の役に立ってるようでうれしいんです」

濃ゆい顏だけど素敵な人格。

飾りだったはずが人の心を掴み、救う。

カッコよすぎでしょう。

お次は貴士。

「違います ここを隔離するんです」

「間違えずに生きろ 頑張れよ」

「僕はこの国の未来のために

 未来に残る種子たちのために働いてきました」

どこまでもブレない彼。

娘のそして息子達(のような気分ではないのかなと思う)、ひいてはすべての人類のために、最後の最後まで気高かった彼の精神の強さに涙が出ます。

男です。

次はマーク。

「お疲れさまでした」

さよならではなくお疲れさま。

読むのが苦しいです。

そして決断。

みんながみんな笑って自分のやるべきことをやる。

「僕らはよう頑張ったと思う

 みんな立派やった

 みんな立派やった

 みんなみんな立派やった

 僕も立派やったと思う」

読者みんなもそう思ってます。

あなたたちは立派だったと。

気高かったと。

「どこか他のシェルターが無事やったらええと思う

 世界がまた暖かくなって

 生き残った人たちが地上に戻れたらええな

 その人たちが笑てられたらええ

 大変やと思うけど しんどいと思うけど

 笑てられたらええな

 最後に言うとくけど僕らは不幸と違うで

 生きてて 笑てて 大事な人たちと一緒やったから

 それは不幸と違う」

うん、きっとそう、そう思います。

精一杯頑張って生きた、人のことを想って生きたあなたたちは不幸ではなかった、決して。そう思います。

時代は戻って新巻さん。

「人の死は無駄だったり無駄じゃなかったりするものじゃ

 ないと思います

 必死で生きて死んだことを

 無駄なんて言葉で言われたくない

 無駄になるとか無駄にしないとか

 亡くなった人に失礼でしょう」

友を失い、独りで生きてきた男の静かな怒り。

いつもながらこの方の考え方のスタンスは素晴らしいです。

でもって色々と腑に落ちた2人に、過去からの助け(泣けますよね)、新巻さんと犬エピソード、そして循環して生きていた生物たち。

短い中にいくつものポイントが。熱いです。

でもってラスト。

「この世界にきたことは不幸だとおもった

 自分たちだけひどい目に遭わされたと

 でもシェルターに入っても地上に残されてもきっと同じだった

 その中で人は生きた

 人だけじゃないきっと地上でも生きものすべてが

 最後の最後まで全力で生きた

 助け合いながら 暖め合いながら

 愛する人たちを抱きしめながら

 きっと」

そして終わり方。

すごいですよね、この展開。

抜粋

「わたしの前では無理に笑わなくてもいいよ」

無理はダメですよね。

「僕はヒーローとは違う 

 医者でも学者でもない

 僕にできることは最後の最後まで

 僕にできることは」

いい笑顔でした。

「オレももともと自分の手を汚さない人間だから

 でも

 それはもうやめたんだ カッコわるいから」

「一人じゃないんだから 助け合いましょう!」

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