« 信頼しあって愛を | トップページ | 抱きしめて会いに行くまで »

名探偵に薔薇を 城平京著

著者が原作者である「ヴァンパイア十字界」が好きなマンガベスト5に入ってくる名作ですゆえ、購入してみました。

あと「スパイラル」や「絶園のテンペスト」なども同著者が原作です。

名探偵に薔薇を (創元推理文庫) Book 名探偵に薔薇を (創元推理文庫)

著者:城平 京
販売元:東京創元社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

むかしむかし、それはわるい、とてもわる博士がいました。

感想

面白かったです。

しっかりした本格ミステリですし、なにより部屋主好みの残酷な描写が実に素敵でしたしで。

おなじみの二転三転する物語構成、部屋主の好みの文章の流れもよかったです。

にしてもこの原作者はこういう結末が好きなんですかね。

部屋主個人としてはこういう結末は嫌なんですよ。

抜粋

「どんな選択も自分が下したものだ。

 どんな結果も責任はそれを選択した者にこそある。

 その結果は選択した者が追い続ける。

 自分の力の届かぬものに責任を押し付けるのも、

 自分を超越した者に救いを求めるのも逃避でしかない。

 確かに楽にはなれる。

 自分にはどうしようもないことだったと割り切ってしまえば、

 迷いも悔いもなくなるだろう。

 死んでしまえば全てから解放されるかもしれない。

 だがそれは卑怯だ。

 自分の弱さ、自分の選択を運命のせいにしてどうする。

 それは自分が奪った命、自らの未来に対する冒涜でしかない」

「そんな安易な物語に全てを帰すな。

 因果、運命、そんなものに責任を負わせるな。

 そのなものを認めてどうする。

 人は因果や運命にくくられ、

 自らの意志、

 自らの努力、

 自らの足で未来を作れないというのか。

 この世に生まれ落ちた時から、

 人は絶対に変えられない道の上にあるというのか。

 私は――私は認めない」

「何をやっても結果が変わらないなら、

 真実と向き合う意味はどこにある。

 真実を求める意味がどこにある。

 都合のいい虚構を選んでそれに甘んじていても、

 結果は変わらないというのか。

 いかなる災いも人の力で克服できないとするなら、

 人の意志や努力には、何の価値もないのか。

 頼むから、そんな安易な物語を唱えないでくれ」

|

« 信頼しあって愛を | トップページ | 抱きしめて会いに行くまで »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80175/38767942

この記事へのトラックバック一覧です: 名探偵に薔薇を 城平京著:

« 信頼しあって愛を | トップページ | 抱きしめて会いに行くまで »