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水滸伝 12 炳乎の章 北方謙三著

もう恒例となりつつある水滸伝です。

水滸伝 12 炳乎の章 (集英社文庫 き 3-55) Book 水滸伝 12 炳乎の章 (集英社文庫 き 3-55)

著者:北方 謙三
販売元:集英社
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部屋主の独断ランク:B

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

青蓮寺は執拗に闇塩の道の探索を続け、ついに慮俊義の捕縛に成功した。

過酷な拷問を受ける慮俊義を救うため、燕青は飛竜軍とともに救出に向かう。

一方、北京大名府に残る塩の道の証拠を回収すべく、宋江自らが梁山泊全軍を率いて出動する。

それに対して青蓮寺は、雄州の関勝将軍に出陣の命を出した。

宣賛と策を練り、梁山泊の盲点を見極めた関勝か静かに進軍する。

感想

面白かったです&よい緊張感に満ちてますとおなじみの感想から入ります。

で、各場面の感想を。

まず宣賛と関勝の会話。

「この暮らしを大事にしたい、という気持ちはあります。

 しかし、過ぎたものだという思いもまたあるのですよ。

 ここで静かな暮らしを持った代償は、死であっても構わないのです。

 意味のある死なら」

拷問で美男からエグい顏になったけど、そこから得るものを得て大きくなった宣賛は気に入ってます。

軍師というポジションなので余計に。

また、顏ではなく心で判断し彼と結婚した奥様が素敵なんですよね。

お次は慮俊義への拷問と奪還作戦。

拷問のエグさをきっちり描いてくれてるのが素敵です。

奪還作戦の緊張感、慮俊義と燕青の親子愛、そして燕青の奮闘、胸が痛く、そして熱くなりました。

抜粋

「そういうところが、私をまたひきつける。

 自分が一番強いなどとは、思えるはずがない。

 そんなのは、偽物だ」

「天はわれらに試練を与えている。

 それには、勝つしかないのだ。

 耐えよ。闘え。そして泣くな。

 伏す者は、去れ。嘆く者は死ね。

 ひとりひとりが、自らの足で立つのだ」

「頭で考えただけの思想ではない、と感じた。

 生きていることが発する痛み、心が発する痛み。

 それは思想というより、独白に近いのかもしれない。

 思想は、独白の底流にあるのだ」

「いまの国のありようと、うまく折合いをつける器用さがなかったのだ」

そして呼延灼と彭玘の死んだものを偲ぶ会話。

彼が死んだ場面より、こっちの方でホロリときました。

そしれ楊春の評価。

「じっと耐える。それができる。

 苦しみや痛みではないものにも、耐えられます。

 心が弱い。

 それを、誰にも頼らずに克服している」

なんか目からうろこな感じでした。

部屋主も弱い人間ですので、こういう風に強くなれたらと思います。

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