« 隻眼の少女 麻耶雄嵩著 | トップページ | 玩具修理者 小林泰三著 »

黒い家 貴志祐介著

第4回日本ホラー小説大賞受賞作。

10年振りくらいの再読です。

黒い家 (角川ホラー文庫) Book 黒い家 (角川ホラー文庫)

著者:貴志 祐介
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。

ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。

信じられない悪夢が待ち受けていることを知らずに・・・

感想

実に面白かったです。

10年前に読んだと時はさほど怖くなかった印象があったのですが、知人が怖い怖いと言ってたゆえ再読してみたわけですが、正直なところ怖さはやっぱりさほどせもなかったです(黒い家に乗り込んだところはそれなりの怖さはあったけど。この場面は実に面白いです)。

が、それを補ってあまりうるドキドキ感(恐怖とはまた別の)。ページをめくる手が止まらなくなりますね。

保険業界のことも詳しく書かれており、物語に深みがあるように感じます(まぁ保険業界にいるわけではいないからなにをもって詳しくとはいえないけど)。

エピローグのあの演出は実に巧いなと。

お得意の心理学知識もばっちりです。

が、このあたりは得意分野でもあるのでちょっと冗長な感じも。物語の構成上のアレに気づくかどうかがポイントになってくるような気もしますが。

で、個人的なハイライトですが主人公と彼のスナックでの会話ですね。

ここの場面はさっぱり記憶に残ってなかったのですが、この考え方は実に面白かったです(r戦略とかK戦略のところね)。

あと、グロさも想像すると実に素敵な場面がそこかしこに散らばっています。

が、その残酷シーンの描写そのものはないので、それが残念無念で仕方がありません。この描写があればSランクだったかもなのに。

特に、あの人が監禁されて受けたであろう拷問や、あの人の目の前で繰り広げられた惨殺場面などは。

まぁ、ここのあたりを詳しく描写すると、これほど万人受けすることはなかったでしょうが(苦笑)

最後にヒロインについて。

むかつきます。

|

« 隻眼の少女 麻耶雄嵩著 | トップページ | 玩具修理者 小林泰三著 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80175/37403758

この記事へのトラックバック一覧です: 黒い家 貴志祐介著:

« 隻眼の少女 麻耶雄嵩著 | トップページ | 玩具修理者 小林泰三著 »