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背の眼 下 道尾秀介

読みました。

背の眼〈下〉 (幻冬舎文庫) Book 背の眼〈下〉 (幻冬舎文庫)

著者:道尾 秀介
販売元:幻冬舎
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部屋主の独断ランク:B

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしもの

「ゴラビサ・・・」道尾の前で謎の言葉を呟いた男は、数日後に刺殺体で発見された。

やがて、彼の残した言葉と度重なる霊現象が結びついた時、孤独な少年の死に端を発した一連の事件にまつわる驚愕の真実が明らかになる。

感想

面白かったです。

うーん、これはどうだろうというところもあるのですが(都合良く霊の見える少年と出会ったりネタバレするから書けないけど京極堂の真似事とか)、それを補って余りある伏線の散りばめられかたと、それが徐々に(一気にではなく)回収されていくのは良かったです。

最初の方にこれが伏線の一番でかいヤツだろうと当たりをつけてたのはやはりその通りで、こういうタイプの伏線の張り方が部屋主は大好きだったりします。

あと、途中で出てくる百足の話が気に入りました。部屋主自身そういうところがあるので(下で抜粋します)。

ラストもけっこう好きです。ちょっと微笑んでしまいました。

あと謎の言葉「ゴラビザ」ですが、なぜかけっこう早い段階でコレじゃないかなと思ったのが当たってました。

特に推理でもなんでもなく直感的ってのが少々あれですが、人間の直感力というのもあなどれないなと思いました。

抜粋

「砂場に一本の細い棒を立て、そこに百足を一匹放す。百足は砂場をうろついているうちに棒の存在に気づくと、餌を求め、きまってそれを上りはじめるのだそうだ。やがて百足は棒の先端まで行き着く。そして、そこでどうするかというと―その先を求めて、身体の半分ほど棒から突き出した格好で、無数の脚と触角とで懸命に空中を探りはじめるらしい。バックができないからだ。かといって長い身体を折り返すスペースもない。

 そして百足はどうなるか。一時間経ってもそうしている。二時間経ってもそうしている。一日が過ぎ、二日経ち、三日、四日と過ぎて―。

 餓死するのだそうだ。

 必死で空中を掴むようにして、棒の先でしんと硬くなっているのだそうだ。

 『僕はね、あの百足に似ていると思うときがあるんだ~そこに何もありはしないのに、馬鹿みたいに手足を伸ばしてさ。そのうち僕もここで餓死しちゃうんじゃないかって、そんな風に考えることがある。~飛び降りればいいのにね。棒を掴んでる脚を離して、飛び降りればいいんだ―そうしたらほら、地面に降りられる。砂に身体を打ちつけて多少は痛い思いをするかもしれないけど、自由になれる。餌を探しに行ってもいいし、番う相手を見つけに行ってもいいし―いや、今の話は忘れてくれ』

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