江戸川乱歩ベストセレクション4 陰獣
読みました。
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陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション4 (角川ホラー文庫) 著者:江戸川 乱歩 部屋主の独断ランク:B |
多少ネタバレ注意です。
あらすじらしきもの
探偵作家の寒川に、資産家夫人、静子が助けを求めてきた。捨てた男から脅迫状が届いたというが、差出人は人気探偵作家の大江春泥。
静子の美しさと春泥への興味で、ダム川は出来るだけの助力を約束するが、春泥の行方はつかめない。
そんなある日、静子の夫の変死体が発見された・・・
表題作のほか、愛する女に異常な執着を示す男の物語「蟲」を収録。
感想
「陰獣」
面白かったのですが・・・
色々なパターンを想定しながら読んでいたわけですが、まさかこんなことになるとはでした。
そのまさかとは、「帯にオチが書いてある」ということです(正確には違うかもですが)。
最初はこれはミスリードだと思っていたのですが、途中からやったりコレが真相だろうとおもいはじめ、結局はコレが真相だったと(正確には違いますが)。
好みの展開でしたが、この帯が最低ということ、そしてラストが気に入らないので評価は微妙です。
「蟲」
これは好きですね。
主人公の行き過ぎたストーカー的な愛の形に対し(下で抜粋します)、部屋主がある種の憧れがあるからだと思いますが。
死体の気色悪さの表現もいいですし、主人公の頭の悪さなんかもなんか好きですし、その行動原理なんかも好きです(下で抜粋します)。
こういう風に自分勝手に行動できるのが羨ましいです。
抜粋
「探偵は、多すぎる証拠に出会った時こそ、警戒しなければならないのだ」
「許してください。許してください。ぼくはあなたがかわいいのだ。生かしておけないほどかわいいのだ」
「やっぱりかれがこの世ののけもので、まったくひとりぼっちな異人種であることを、いよいよ痛感しないではいられなかった。俺は人種が違うのだ。だから、こういう卑劣な唾棄すべき行為が、かえっておれにはふさわしいのだ。この世の罪悪も。おれとっては罪悪ではない。おれのような生物は、このほかにやっていきようがないのだ」
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