コブラの眼 上巻
先日紹介した同著者による「ホット・ゾーン」が非常に面白かったので購入してみました。前著はノンフィクションですが、この作品はフィクションです。
ただ、この作品の基底をなす科学は現実のものであり、現実に起こりえる事柄に基づいています。
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コブラの眼〈上巻〉 著者:リチャード プレストン 部屋主の独断ランク:C |
多少ネタバレ注意です。
あらすじらしきもの
ニューヨークの女子高で学ぶどこにでもいる少女「ケイト」。ある日彼女は突然奇妙な発作に起こします。
大量の鼻水を流しはじめたかと思うと、全身は痙攣をはじめます。さらに彼女は自分の口、唇を食べ始め、最終的に背中を大きくのけぞらして絶命します。
彼女の解剖を担当した、CDC(アメリカ疾病対策センター)の若き女性医師「アリス・オースティン」は、これは怖ろしい伝染病ではないかと独自に調査を開始し・・・
部屋主の感想
なかなかに面白いです。ただ上巻ではまだまだ盛り上がりに欠ける気がしないでもないです。
この作品の特徴は、フィクションにも関わらず、全編を通して巧みに表現されている圧倒的な「リアリティ」だと思います。
現実にあった事件などの記述、そして上記のようにそもそもこの物語の基底にある科学はリアル、そしてオウムの事件のように実際に起こりえることゆえのリアリティ。見事です。
すこし想像力のある方ならば、この小説で描かれていることの恐ろしさがよくわかると思います。
ただ全ての面において「ホット・ゾーン」の方が上のような気がします。先にどちらを読むかか問題のような気もしますが。
あと、この本のテーマである「生物兵器」や「遺伝子操作」といった知識を部屋主が持っていたということが「ホット・ゾーン」を高く評価している理由になってるかもしれません。
さて、全体的な感想はそのへんにして、細かい感想に。
上巻の見せ場はやはり被害者の解剖シーンだと思います。実に素晴らしいです。
人が解剖されてる様をリアルに思い浮かべることができるどころか、そこに漂っている臭いや緊張感まで伝わってくるようです。
ここだけでも読む価値があるかと思います。
またケイトの発作シーンも見事です。もしこんな発作をリアルに眼にしたら一生忘れられないことになると思います。
この本から部屋主が選ぶ格言
「生物兵器の問題点は、その威力が小さいことではなく、大きすぎる点にある。それはあまりに強力なのだ。それから身を守ることは極めて難しい。それでいて製造は容易だし、コストも高くつかない」
なんて怖ろしい言葉なのでしょうか・・・
「肝心なのはどのくらい儲かるかであって、それがどんな危険に結びつくかなど、知っちゃいなかったんだろうよ」
資本主義の合間をぬって・・・・
「これがウイルスだとしたら、たぶん治療法は存在しなでしょう。ウイルス病の大半は治療不可能なんだから」
これまた怖ろしい・・・
「生物兵器の怖ろしいのはまさにその点ね。初期の犠牲者が比較的少なかったとしても、都市の救急・医療システムは全滅してしまうんだから」
そういうことに従事してる人から死んでいく・・・これまた怖ろしい・・・
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コメント
面白そうな本ですね。
シンさんの言う見どころが解剖シーンと発作シーン
っていうのも興味深いです。
ただ、あんまりリアルだと夢に見そう・・・(>_<)
投稿: あくびネコ | 2008年12月25日 (木) 11時26分
被害者の死に方の描写から興味をひきました。
が、解剖シーンなどあまりにリアルだと、夜中にトイレ行けなくなりそうな気もします(^^;
投稿: 陸抗 | 2008年12月25日 (木) 18時49分
>あくびネコさん
なかなかに面白いですよ。
この記事を書いたのは実は1年くらい前なのですが、
それらのシーンは良かったと記憶しています。
全編と通してリアリティがあるので、
是非とも夢に見て欲しいところですね(笑)
>陸抗さん
被害者の死に方なんかもリアルでよかったですよ。
この本から想像できる恐怖は
トイレにいけなくなるといった感じではないので
是非とも読んでくださいませです★
投稿: シン@部屋主 | 2008年12月25日 (木) 20時56分