« 十二国記 7 図南の翼 小野不由美 | トップページ | 十二国記 9 華胥の幽夢 小野不由美 »

十二国記 8 黄昏の岸 暁の天 小野不由美

読みました。

黄昏の岸 暁の天―十二国記 (講談社文庫) Book 黄昏の岸 暁の天―十二国記 (講談社文庫)

著者:小野 不由美
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:B

あらすじらしきもの

登極から半年、戴国再興に燃える秦王「驍宗」。

反乱鎮圧のため自ら文州に赴いた王の悲報に、留守を預かる幼い「秦麒」は衝撃をうけ、大鳴動とともに忽然と姿を消した。

王と麒麟を突然失い、偽王の圧制がはじまった戴―。

その行く末を案じ将軍「李斎」は命をかけて景王「陽子」に会うため空を翔けるが…

感想

なかなかに良かったです。

いつもながら色々と考えさせられる場面も多く、「内実」についての「陽子」と「李斎」のやりとりあたりなんかが好みです。

でもって、上の内実のところと絡まって、最後の方で謀反を行った部下の言い分にも一理あると凹む「陽子」を論理的に諭す「浩瀚」が渋いです。

一見冷たい風に見えても、こういう論理でもって人を諭せる人間になりたいものですね。

もちろん、物語的にもなかなかに面白かったです。

ただ、3巻と同じく「魔性の子」とリンクしており、着地点がわかっているのがいまいちでしたね。

中には「ベルセルク」のようにそれが面白いような作品もあるのですが、これはそんな感じではなかったです。

抜粋

「期待が裏切られることは辛い。それが心の底からの望みであるだけ、得られなかったときの絶望は深い」

「結局のところ、その人物の為人の問題ではございますよ。そしてそれは、その者がいかに振る舞い、生きているかにかかっているのです。常にそれを問われている。必ず誰かが見ているのですから。そして信ずるに足るものであれば、喜んでその行為に報います」

「そもそも自らの手で支えることのできるものを我と呼ぶのではないんでしょうか」

「・・・まずは自分からなんだよな」

人気blogランキングへ←ポチっと応援お願いしますm(__)m

にほんブログ村 本ブログへ←こちらもポチっと応援お願いしますm(_ _)m

|

« 十二国記 7 図南の翼 小野不由美 | トップページ | 十二国記 9 華胥の幽夢 小野不由美 »

コメント

李斎の「天は存在するのか?」って言う所、共感しすぎて胸が痛みます。
神と呼ばれる存在が有るのなら、何故、全ての人が等しく幸福でいられないのか?
ちょっと言い方が変ですね。別に私共産主義者だとかじゃないですけど、世の中には、富める者と貧しき者がいるという事実。
そこまでは自身の力で変える事が可能な事だと思うのですが、恵まれた環境に有りながら罪を犯す人がいたり、貧しいが故に犯罪に手を染める人がいるという事が、納得できない物があるのです。
私自身が清廉潔白に生きてきた訳じゃなくて、どちらかと言うと後ろ暗い、叩けば埃の出るような人生を送ってきているのに言うのもなんなんですが…。

生まれて直ぐ捨てられる子供は何故いるのか。
まだ目も開いてない内に殺される子供は何故いるのか。生まれてから他の誰とも接触を許されず監禁され虐待される子供が何故いるのか。
答えは、そんな残酷な事をする人間がいるから。
では何故そんな残酷な人間を神は作ったのか?

因みに私はキリスト教徒なのですが、キリスト教の中に、「原罪」と言う考えがあります。
神になぞらえて人を作り出したはずなのに、信頼を裏切る様に何故なったのか?
私は敬虔な信者ではないので、進化論を信じていますが、同時に運命とも呼べるものも信じています。
人は運命を感じる時、神の存在を一番感じる物なのではないかと思っているんです。

話が脱線してしまいましたが、戴に帰る李斎と戴麒。
杜真と同じ様に「どうかご無事で…」と祈るばかりです。
珍しいとされる黒麒が、戴国に生まれた訳がある筈だと希望を持って…。

投稿: ちいこ | 2008年10月27日 (月) 16時02分

>ちいこさん
その部分の彼女の叫びは痛いですよね。
私が無神論者なのですが、
理由はちいこさんがあげたようなことは、
もし神が存在するなら起こりえないと思っているからです、
で、起こっているということは神はいないと。
さらに言うなら人間の存在そのものは
他の命を奪わねば生きていかねばならない存在ゆえ、
(このあたりも原罪だったかな)
残酷という言葉の定義も難しいところですね。
とりあえず戴の国がどうなってるのか
早く続編を書いてほしいものです。

投稿: シン@部屋主 | 2008年10月28日 (火) 07時33分

そう!!!黒麒である理由が必ずあるはず!!!
亜選はきっと戴麒の角を使って思うままにやってるんだろうと推測してますが、曲りなりにも黒麒故か成獣してるだけじゃない、何かがきっとあるはず!!!
早く続編を書いて下さ~い!!!小野先生~!!!

投稿: ちいこ | 2008年10月31日 (金) 22時18分

>ちいこさん
ほんと続きが気になりますよね。
早く出てほしいです。

投稿: シン@部屋主 | 2008年11月 2日 (日) 02時25分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80175/24611899

この記事へのトラックバック一覧です: 十二国記 8 黄昏の岸 暁の天 小野不由美:

« 十二国記 7 図南の翼 小野不由美 | トップページ | 十二国記 9 華胥の幽夢 小野不由美 »