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十二国記 5 風の万里 黎明の空 上 小野不由美

読みました。

風の万里 黎明の空〈上〉―十二国記 (講談社文庫) Book 風の万里 黎明の空〈上〉―十二国記 (講談社文庫)

著者:小野 不由美
販売元:講談社
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部屋主の独断ランク:

あらすじらしきもの

天命により慶の国、景王となった「陽子」は民の実情を知るために街へ出た。

目前で両親を殺され芳国公主の座を乳母された「祥瓊」は、父王の非道を知り自らを恥じていた。

蓬莱から才国に流されてきた「鈴」は華軒に轢き殺された友・「清秀」の敵討ちを誓った。

それぞれの苦難を抱いて三少女はやがて運命の邂逅の時を迎える―。

感想

非常に良かったですね。

十二国記シリーズの中でこの「風の万里 黎明の空」が今のところ一番好きです。

ろくでもない「祥瓊」と「鈴」が、旅をし、人と出会いながら徐々に成長していく様を見るのは楽しかったです。

部屋主としましては、「清秀」と「鈴」の出会いとやり取りが非常に好きです。

しょせん人間なんて、自分が一番、自分に甘い生き物だろう? その自分ですらさあ、好きになれないような人間を、 他人に好きになってもらうなんての、 ものすげー厚かましくないか?

実に痛いところをついてくれます。

自分が大嫌いだから好きになるよう努力する。 努力すればするほど自分の粗が見えてますます自分が嫌いになる。どうしたものですかね。

さらに、

人が泣くのには二つあるんだな、って。 自分がかわいそうで泣くのと、ただもう悲しいのと。 自分がかわいそうで泣く涙はさ、子供の涙だよな。 誰かなんとかしてくれって、涙だから

部屋主は自分があわれでどうしようもない人間ゆえ、 これまた痛いところをです。

とはいは自分の力ではどうしようもない。 そんな時はどうすればいいのでしょうかね。 どれだけ頑張っても時間を撒き戻したりすることは不可能なのですからね。

むむむです。

でもって、久々登場の「楽俊」が実に渋いです。

知ってなきゃけなかったんだ。公主の祥瓊より、おいらのほうが芳に詳しい。それって襤褸を着るよりも恥ずかしいことだって、分かってるか?

さすがですね。ちゃんと知る努力をせねばと再確認しました。

また、彼女たちがいつどんな場面でどのようにして出会うかを想像すると、ページをめくる手が止まらなくなりますね。

抜粋

言葉が通じるからといって、互いの考えていることが分かるというものでもないのです

確かに。

人が幸せであるのは、その人が恵まれているからではなく、ただその人の心のありようが幸せだからなのです

これがなかなかに難しいのですよね。

その責任に気づかなかった。その責任を果たさなかった。野良仕事は辛い、掃除は辛い、嫌だ嫌だって駄々をこねて逃げ出す人間を許すことはね、そういう仕事をきちんと果たしている人に対する侮辱なの。同じように朝から晩まで働いて、盗みも逃げ出しもしない人と同じように扱ったら、まっとうな人たちの誠意はどこへ行けばいいの?

ほんとその通りかと。

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コメント

「十二国記」
知らなかったので検索してみました。
とってもおもしろそうですね。
それにセリフもいいですし☆
読んでみたくなりました。(*^^*)

投稿: カレン | 2008年10月24日 (金) 13時20分

采王が鈴が旅立つ時に言った言葉、私もとても好きです。
采王もとても好きな王様の一人。
シンさんも読まれたでしょうが、外伝的な話で、前采王の話があっての王の言葉。
私は親の死は体験しておりますが、我が子を失ったら、采王の様に、死を受けとめた上で幸せであろうと努力出来るか…。
まだまだ未熟な私にはムリそうです。
現時点では、そうある様に努めてはいますが。

カレンさま、十二国記、とても胸にしみる本なのでお薦めですよ。

投稿: ちいこ | 2008年10月24日 (金) 14時31分

>カレンさん
十二国記はオススメですね^^
おなじ小野さんの名作「屍鬼」もオススメですが、
こちらの方が女性受けはいいかとおもいますし。
是非とも当ブログからご購入くださいませ(笑)

>ちいこさん
そこはまたその巻の時の感想で。
王たるものは子を失っても
それをしっかり受け止めばならない責任があると想います。
それができない人は王たる資格がないと。

でもって自分の未熟をまずは認めること。
すべてはそこからだと私は思っています。

投稿: シン@部屋主 | 2008年10月24日 (金) 19時47分

こんばんは。
なんだかとっても懐かしい気持ちで感想拝見しております♪
私も、シリーズでは「風の万里 黎明の空」が好きですね。
下巻とか痛快だし。
なんだか読み返したくなってきました。

投稿: ちきちき | 2008年10月24日 (金) 20時30分

>ちきちきさん
こんばんは。
やはりちきちきさんも随分前に読了済みなのですね。
さすがです。
久々に読み返して感想のアップ、
期待しております^^

投稿: シン@部屋主 | 2008年10月25日 (土) 14時16分

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