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ラットマン 道尾秀介

じっちゃんの誤読日記」の「じっちゃん」さんの評価高かったので購入してみました。

ラットマン Book ラットマン

著者:道尾 秀介
販売元:光文社
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部屋主の独断ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

高校生の頃に結成され、今年で14年目を迎えるアマチュアロックバンド「sundowner」。

メンバーの1人である「姫川」は、幼い頃に起こった事件の影響もあり、結婚というものに否定的なイメージを持っていました。

そのためバンド結成時のドラムである「ひかり」との長年にわたるつきあいに悩んでいました。

さらにひかりの妹で現在のドラムを務める「桂」に惹かれていく自分に戸惑っている姫川は、そんな時、ひかりが妊娠したことを知ります。

家族を持とうとか子供をつくろうと思えない姫川はきっちりと避妊はしていたので、自分の子供でない可能性は限りなく高く、彼の悩みはさらに大きなものとなっていきます。

そんな中、練習中のスタジオでひかりが事故死します。

不可解な状況で発生した事件と、奇妙な行動をとっていた姫川に気づいたメンバーやかつての姫川家の事件を担当していた刑事は、彼に対する不信を徐々に高めていき・・・

部屋主の感想

とても面白かったです。

いつも書いてる感想で恐縮なのですが、この小説のように伏線がいっぱい張ってありそれが見事に回収されていくタイプのミステリは大好きですね。

でもってこれまたいつもどおりなのですが、どんでん返しが繰り返されるタイプもたまらなく大好物です。

途中のどんでん返しまでは読みどおりだったのですが、ラストの可能性には恥ずかしながら気づいてなかったので、かなり悔しく思いました。後から思うとあんなに強調されてるのに・・・

とはいえ、もちろん同時に感心しました。

まさに「ラットマン」。

見事です。

これがあるからミステリ作品を読むのは止められません。

物語の流れとしても、読ませる導入部分に事件が起こってからの高揚感、そして事件の謎が解き明かされていく興奮と、ページをめくる手が止まらず一瞬で読めてしまう秀逸さです。

過去と現在が交錯する展開もいいですし、人間ドラマとしてもなかななかに読ませてくれますし。特にラストの余韻は好みですね。グッときました。

結婚したくないし、子供もつくりたくないという姫川にも部屋主個人として非常に共感してしまいましたし。

とにかくオススメですね、この作品は。

この本の部屋主がグッときた言葉

「何から説明すればいいのだろう。どんなふうに話せばいいのだろう。過ちとはなんだ。誰がそれを裁けるのだ。何を願い、どんな代償を支払えば、人は過ちを犯さずに生きていけるのか。もし間違いに足を踏み入れそうになったとき、いったい何を祈れば立ち止まれるのか。過ちと正しさが、そっくり同じ顔をしているのであれば誰がそれを見分けわれるというのだ。取り戻せないんだろうか。人は、何も取り戻せないのだろうか」

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コメント

かなりの高評価ですね!
読んでみたいですshine

「過ちと正しさが、そっくり同じ顔をしている・・・」
うーん、なるほどですsweat02

投稿: caren | 2008年3月22日 (土) 18時13分

今読んでます。
評価をちらりと見つつ、読み終わったらまた来ます。

投稿: ちきちき | 2008年3月22日 (土) 19時02分

>carenさん
これはおすすめでございます^^
なるほどって思いますよ♪

投稿: シン@部屋主 | 2008年3月23日 (日) 09時05分

>ちきちきさん
いま読んでるとはずいぶんタイムリーですね^^
感想はどうなるか期待しています。

投稿: シン@部屋主 | 2008年3月23日 (日) 09時09分

こんばんは。
ようやく感想をUPしたので、お邪魔しました♪

面白かったですね。
私は道尾作品、ほぼ読んでるので、警戒して読んでたのに最後はやっぱりやられてしまいました。
仕掛けが一重じゃないところがあなどれません。
ラストの余韻もよかったです。

投稿: ちきちき | 2008年3月26日 (水) 18時59分

>ちきちきさん
お待ちしておりました^^

やはりこの作品は面白いですよね!
私は道尾さんの作品は初読だったのですが、
こういうタイプの作品なら他のも読んでみたいと思いました。
数段構えの仕掛けもラストの余韻もお見事でしたし。

投稿: シン@部屋主 | 2008年3月30日 (日) 19時46分

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JUGEMテーマ:読書 姫川はアマチュアバンドのギタリストだ。高校時代に同級生3人とともに結成、デビューを目指すでもなく、解散するでもなく、細々と続けて14年になり、メンバーのほとんどは30歳を超え、姫川の恋人・ひかりが叩いていたドラムだけが、彼女の妹・桂に交代した。そこには僅かな軋みが存在していた。姫川は父と姉を幼い頃に亡くしており、二人が亡くなったときの奇妙な経緯は、心に暗い影を落としていた。 ある冬の日曜日、練習中にスタジオで起こった事件が、姫川の過去の記憶を呼び覚ます。――事件が解決した... [続きを読む]

受信: 2008年3月26日 (水) 19時07分

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