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いのちの食べ方 森達也

知人に紹介されました。

で、お気に入りの本「ご臨終メディア―質問しないマスコミと一人で考えない日本人」の作者の一人である「森」さんの作品ということで購入しました。

いのちの食べかた (よりみちパン!セ) Book いのちの食べかた (よりみちパン!セ)

著者:森 達也
販売元:理論社
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部屋主の独断ランク:

内容紹介のようなもの

私たちがいつも食べているお肉。

そのお肉はどこからきたのか。

それがどうやってできるのかを私たちは知らない。

僕は不思議だと思った。

そして知りたくなり考えた。

そもそも牛や豚はどこにいたのかを・・・

だから僕は思う。知ることは大事なのだ。人は愚かだと昔からよく言われていたけれど、知っていることを間違うほど愚かじゃない。知らないから人は間違う。知る気になれば知れるのに、知ろうとしないこともある。戦争は愚かだと誰もが知っている。でも戦争はなくならない。本当の悲惨さを、家族が殺されるつらさを、自分が誰かを殺さねばならない瞬間を、人はいつのまにか忘れてしまうからだ。忘れているのに知っているつもりになる。だから間違う。知らないのに知ろうとしない。だから失敗する。

すくなくともこれだけは言える。何が大切で何がどうでもよいかの判断は、知ってから初めてできる。知らなければ判断もできない。

僕は知りたい。知らない自分がいやだ。始まりと終わりは知っているのに、しかもその終わりは知っているどころか、毎日は自分の口の中にいれて『おいしいね』とか『ちょっと焼きすぎたかな』などと言っているのに、始めと終わりのその『あいだ』を知らないなんて、何だか落ち着かない。腰がむずむずする。だから僕は知ることにした。君にも知ってほしい。少しだけ残酷な描写も出てくるかもしれない。でも目をそらさずに読んほしい。きっと何かに気づくはずだ

部屋主の感想

オススメです。

非常に読みやすいので、是非とも全国津々浦々の小学校や中学校の図書館に置いて欲しい本です。

もしくはその年代の子を持つお父さんやお母さんが教育のテキストに使ってほしい本ですね。

お肉という身近なものをテーマに「知ること」の重要性をわかりやすく教えてくれます

こういうことを常に考えている方には物足りないとは思いますが、こういう本があるといつかどこかで誰かに教えてあげて欲しい一冊でもあります。

ただ、感受性の強い方なら多少気分が悪くなるかも知れません。

優しい方も同じように気持ち悪くなるかも知れません。

しかし、目を逸らさずに読んでほしい。

そんな一冊です。

抜粋

僕らは、とても忘れっぽい。言い換えればすぐに、目の前の現象や今の環境に慣れてしまう。これを思考停止と言う。少し話が大げさになるけれど、この思考停止がいくつも重なると戦争が起きる。回避する方法はいくらでもあったはずなのに、誰かが思考しなくなり、やがて皆の思考が停まり、そして戦争が始まる。すべて終わってから誰かが言う。『なんでこんなことになっちゃったんだ?』そこで皆は顔を見合わせる。責任者を探すけれど見つからない。それはそうだ。責任者は全員なのだ。でも誰もが、いつの間にかそれを忘れる。

だからしつこいと思う人がいるかもしれないけれど、何度でも書くよ。知ることは大切だ。知ったなら忘れないように、思うことを停めないように、何度でも深く心に刻もう

「『牛や豚たちはきっとこう思っている“僕たちは食べてもらって幸せだ”』と。・・・そんなごまかしやきれいごとを、僕はこの本に書くつもりはない。殺される彼らはやはり哀れだ。殺されて嬉しい『いのち』などありえない。幸福ははずない。僕が書きたいことは、彼らを殺しているのは、君であり、僕であり、僕たちすべてなのだということだ

前に書いた思考の停止、要するに麻痺だ。この麻痺がないと生活は維持できない。確かにそうだ。でも時には、この麻痺について、この矛盾にうちて、少しくらい考えた方がいい。僕たちはとても身勝手で矛盾した生き物だ。それが良いか悪いかは別にして、とにかく身の回りのほとんどは、たくさんの『いのち』の犠牲のうえに成り立っている。~僕らはどうすべきか。知ることだと僕は思う。知ったそのうえで、生きてゆくしかない。それはとてもつらいことだ。でもつらいからといって目をそむけてはいけない

歴史を学ぶときは、教えられたことを丸暗記するだけでなく、よく自分自身で噛みしめることが大切だ。~教科書や本に載っているのは一つの見方。それを頭から疑えということじゃない。でも他の見方もきっとある。大切なことは、いろんな見方があるということを覚えておくことだ

僕らは生きるために、ほかの『いのち』を犠牲にするしかない。『いのち』はそのように生まれついた。僕たちはそうやってほかの『いのち』を犠牲にしながら、おいしいものを食べ、暖かい家に住み、快適で便利な生活を目指してきた。

その営みを僕は否定する気はない。でもならば、せめてほかの『いのち』を犠牲にしていることを僕らはもっと知るべきだ。どうやって知ればよいか?しっかりと見るだけだ。眼を背けず見るだけで、あるいはきちんと見ようとする気持ちを持つだけで、きっと僕たちは、いろんなことを知ることができるはずだ

この抜粋を読んでいただけらもう何を言う必要はないですよね。

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コメント

いい本ですね。
知る事の大切さ、そして物事には色んな見方があるということ。
うんうん、なるほどです。
是非、甥っ子と読んでみたいです(*^^)

投稿: caren | 2008年2月19日 (火) 16時02分

嫌なことから目をそらさず、事実をきちんと知るきっかけになる本ですね
当たり前のことですが、毎日の食事は感謝を忘れないようにします!

投稿: 陸抗 | 2008年2月19日 (火) 17時51分

>carenさん
実にいい本だと思います。
甥っ子さんにはまだ少し早いかと思いますが、
もう少し大きくなったら一緒に読んであげてください。
…で、そう言っていただけるとこのブログをやっていて
つくづくよかったと思います^^

投稿: シン@部屋主 | 2008年2月19日 (火) 18時52分

>陸抗さん
まさにそれの手助けをしてくれる良書だと思います。
当たり前のことを当たり前にするための手助けをしてくれる本、
そう私は思います。

投稿: シン@部屋主 | 2008年2月19日 (火) 18時55分

いい本ですね!これからの私たちには必要なことですね
たくさんお肉をつくって食べて
残りは捨てている・・・
もったいない精神もそうですが、この本で子どもも大人もまた勉強しなおしたほうがいいですね♪
時間できたら買いにきます(^ω^)

投稿: ゆり | 2008年2月19日 (火) 22時57分

>ゆりさん
いい本ですね、これは。
この本は非常に重要なことなのに
みんなが忘れてしまっていることを
分りやすい言葉で優しく教えてくれます。
是非とも買っていろんな人に紹介してください。
みんながみんな認識を広げれば
世界は少し変わると思います。

投稿: シン@部屋主 | 2008年2月19日 (火) 23時13分

こういう本は大好きですね。
食べ物(いのち)を無駄にしないことは
生きる上での基本中の基本だと思います。
子供達にも教えたいので、探してみます♪

投稿: あくびネコ | 2008年2月20日 (水) 10時23分

 こんにちは。これはまたいい本ですねぇ。
 高校時代の現代社会の授業で、ドイツの生活を学ぶとかいう授業のときに一緒に生活をしている家畜をつぶしてソーセージやハムを作るという実録ビデオを見た事があるのですが、その時にその先生もこのような事をおっしゃっていたのを鮮明に思い出しました。
 

投稿: 樽井 | 2008年2月20日 (水) 11時50分

個人として母としてぜひ読みたいです。

投稿: リタ | 2008年2月20日 (水) 11時55分

>あくびネコさん
是非ともお子さんと一緒に読んで、
色々と解説してあげてください。
内容は多少残酷な部分もありますが、
きっといい勉強になると思いますので!

投稿: シン@部屋主 | 2008年2月20日 (水) 23時35分

>樽井さん
いつもながらいい経験をしてますねぇ。
さすがともいいますか。
またどなたかにこういう本があると教えてあげてくださいな^^

投稿: シン@部屋主 | 2008年2月20日 (水) 23時37分

>リタさん
お子様がもう少し大きくなったらどうぞでありますm(__)m

投稿: シン@部屋主 | 2008年2月20日 (水) 23時39分

この手の話は理解できるのかできないのかよくわからないころから子供達には必ずしています。
我々の命は他の命を犠牲にして成り立ってることをわかってもらわないと、「ご飯は残さずたべましょう」が何故なんだかわからないと思うんですよ。

植物も同様で、米と言う字の成り立ちから七人の神様説まで懇々と(^^;;;

CSで豚を一頭つぶしてハム・ベーコン・ソーセージ・内臓で保存食などを造っているところもちゃんと見せたりして。血液も料理に使うんですね。
恐いとか気持ち悪いとか言うかと思ったんですが、「捨てるところがほとんどないなんて豚ってすごい!」と感動してました。

いや、なんか早いうちからやっとかないと、魚は切り身で泳ぐとか、赤ちゃんの尿がブルーじゃないとか、どんでもない大人になってもらっても困るので。

投稿: たろす | 2008年2月21日 (木) 01時05分

>たろすさん
いつもながらすごいですね。
上の子はともかく下の子はまだねぇ(^^;
いつもながら「さすがサエコ殿」と感心しました。
と、確かに早いうちから教育しておかないから、
そんな妙な大人が育ってしまうんでしょうね。
教育は国家百年の大計なのでしっかりお願いしたいものです。
でもってさすがCS。
そんな番組をやってるとは。
是非とも見てみたいです。

投稿: シン@部屋主 | 2008年2月21日 (木) 22時08分

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