« ピノ 濃厚ビター味 | トップページ | からあげくん オイスターソースマヨ味 »

狂骨の夢 京極夏彦

読了しました。

狂骨の夢 (講談社ノベルス) Book 狂骨の夢 (講談社ノベルス)

著者:京極 夏彦
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

戦中、「榎木津」の部下で、戦後も友人として付き合っている「釣り堀」を営む「伊佐間」は、趣味の釣りで行った「逗子」で「朱美」という女性に出会い、「髑髏」と「先夫を殺した」という告白話を聞くことになります。

同じく逗子で、「髑髏」と「信仰」について悩みながらも教会で牧師をしている「白石」と、教会に居候している元精神科医で「髑髏」が元凶で苦しんでいる「降旗」の元に、「朱美」という女性が訪れ、「髑髏の話」、「先夫を殺した話」、「蘇ってくる先夫を殺し続けている話」などを懺悔していきます。

一方、小説家の「関口」は、同じく小説家である「宇田川」の悩み相談を受けていました。宇田川の悩みは妻「朱美」の「髑髏」「先夫を殺した」「蘇ってくる先夫を殺し続けている」といった妄想についてでした。

そんな中、宇田川が殺され、容疑者として朱美が逮捕されるのですが・・・

部屋主の感想

面白かったです。

3作目の入っても相変わらずのクオリティの高さに驚きです。

今回は宗教と心理学がテーマのひとつとして物語に組み込まれているのですが、著者の知識の幅広さにビビりました。

すごいですね。

そして、ようやく京極氏の作品に慣れてきたのか、前2作と比較すると、かなり物語の筋や伏線はその都度に理解できましたし、どんでん返しの種もかなり早い段階から見抜けていました(今回はそんなに特殊な知識が必要でなかったのと、宗教学や心理学は部屋主はけっこう得意だったのが幸いしたのかもしれませんが)。

だからといって面白さはないかといえば全く逆で、自分の確信を確かめたいがために、いつにも増してページをめくる手が止まりませんでしたし、京極堂が「憑きモノ落とし」をするときはかなりドキドキしてました。

そういう意味では前作や前々作と比較すると物足りない感がありましたが、逆の意味で楽しい作品だったように思います。

でもって、相変わらずキャラが立っていて、笑わせてもくれます。

特に榎木津。ここまでチョロっと出てきてた伊佐間も飄々として面白いですが、彼の前では霞んでしまいますね。

ブログ友達の皆様はけっこう榎木津ファンが多いみたいですが、実は部屋主はさほど好きではありません(こんなキャラには逆立ちしてもなれそうにないからです)。

でも面白くて素敵なんですよね彼は。

どれくらいカッコいいかは↓で。

この本の部屋主のグッときた台詞

世界中の不幸と苦悩を纏めて背負ったような顔をして、そんなもの誰だって背負っているぞ!ちっとも偉くない。心の暗闇だが何だが知らないが、心に光度や照度があるか。明るい暗いで善し悪しが決まるのは電灯ぐらいだ」by榎木津

人は人を救えないとか嘯いているが、僕は泥鰌だって掬えるぞ」by榎木津

ここは吹きました。この場面、この状況でこうきたかと思いました。カッコよすぎです。この後にはあんなことまでいいますしね(笑)

ちなみに「嘯いて」は「うそぶいて」、「泥鰌」は「どじょう」、「掬う」は「すくう」と読みます。一応。

人気blogランキングへ←ポチっと応援お願いしますm(__)m

にほんブログ村 本ブログへ←こちらもポチっと応援お願いしますm(_ _)m

|

« ピノ 濃厚ビター味 | トップページ | からあげくん オイスターソースマヨ味 »

コメント

榎木津氏のセリフ、とってもかっこいいです!!!
スカッとする一言ですね☆
嗚呼、私もそんなセリフを言ってみたい・・・

「嘯いて」、「泥鰌」、「掬う」
勉強になりました。m(_ _)m

投稿: caren | 2008年1月10日 (木) 11時57分

おー狂骨のランクは私も同感です。
京極堂のグダグダぶりが大好きなんですよね。
これよりは塗仏とネズミのようなのが好きかな。
んで、榎さんのセリフ。
これ私も大好きな一言です。
今回は気が合いましたねw

投稿: STERNE | 2008年1月10日 (木) 11時59分

クイズとかでやってる難解漢字盛りだくさんってかんじですよね。ははは。

京極さんの本は面白い部分が多くってやっぱりすごいですよね。ミステリ部分がわかっても、キャラクター小説としても面白いし、薀蓄は楽しいし。

投稿: ちきちき | 2008年1月10日 (木) 19時10分

>carenさん
いやほんと彼には実にスカっとさせてくれますよ^^
色々と勉強になりますので是非ともご一読を☆

投稿: シン@部屋主 | 2008年1月10日 (木) 20時06分

>STERNEさん
今回はランクといい台詞といい
同意見となったみたいですね^^
とりあえず「絡新婦~」まで読みましたが、
魍魎→絡新婦→鉄鼠の順ですかね。
今のところ。

投稿: シン@部屋主 | 2008年1月10日 (木) 20時11分

>ちきちきさん
いやほんと難しい漢字のオンパレードで、
そういう意味でも勉強になりますよね京極さんは。
でもってこれまた色んな意味で面白いですよね^^

投稿: シン@部屋主 | 2008年1月10日 (木) 20時16分

 こんばんは〜。京極堂、順調に消化していますねぇ。この作品も好きです。面白いですし、キャラがたっていて、各キャラの立ち居振る舞いを見ているだけでも面白いです。
 

投稿: 樽井 | 2008年1月10日 (木) 23時19分

>樽井さん
こんばんは。
1作1作が驚く程長いので時間はかかってますが
なんとか順調に消化していけてるかと思います。
この作品も秀逸で楽しめました^^

投稿: シン@部屋主 | 2008年1月11日 (金) 02時25分

こういうセリフを割と真顔で言っちゃう
エノさんが好きなんですよー(*^o^*)
釣り堀の主人も味のある人物ですよね。
キャラ一人一人にクセがあり、どれも面白いので
京極作品はやめられません。

投稿: あくびネコ | 2008年1月11日 (金) 11時30分

>あくびネコさん
こういう台詞を真顔で言うのは
確かに榎木津の魅力ですよね^^
個人的にはかれ独特の理屈で、
別の人の理屈をズバッと論破する姿がカッコいいです。
ほんと魅力的なキャラが多いのでいいですよね、京極作品は♪

投稿: シン@部屋主 | 2008年1月12日 (土) 02時24分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80175/9443264

この記事へのトラックバック一覧です: 狂骨の夢 京極夏彦:

« ピノ 濃厚ビター味 | トップページ | からあげくん オイスターソースマヨ味 »