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テレビと外国イメージ メディア・ステレオタイピング研究

先生のところからいただいてきた本の「3」冊目の紹介です。「++caren’s cafe++」の「caren」さんが反応してくれたので記事にしたいと思います。

なお、「ステレオタイプ」とは「紋切り型・常套的な形式(広辞苑)」のことです。

テレビと外国イメージ―メディア・ステレオタイピング研究 Book テレビと外国イメージ―メディア・ステレオタイピング研究

販売元:勁草書房
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部屋主の独断ランク:E

内容紹介のようなもの

偏見や差別に結びつきやすいステレオタイプの構築に、メディアがどのように影響を与えいているかの3年余にわたる研究成果を1冊の本にまとめたものです。

Ⅰ 『ここが変だよ日本人』のメッセージ分析

第1章 番組の特質と分析枠組み

1 バラエティ番組と外国人出演者

2 番組内容と分析の視点

3 番組のテーマと構成の変遷

4 スタジオ討議の分析―外国人発言者の特性

5 ビデオ映像の分析―「人物ファイル」と「世界比較」

6 外国・外国人イメージの特徴と機能に関する考察

第2章 日本人問題提起者にみられる外国人ステレオタイプ

1 否定的なステレオタイプと結びつく「外国人」

2 文化摩擦が顕在化したスタジオ討論

3 日本人問題提起者の外国人イメージ

4 反ステレオタイプ敵ないメー時の人物ファイル

5 「外国人」イメージの多様化に向けて

第3章 番組が提示する諸外国の外国イメージ

1 知られざるアフリカ

2 中国イメージの二面性

3 日本との関係が問われる韓国

4 ヒールとしてのアメリカ

第4章 外国人出演者の言動にみる日本人ステレオタイプ

1 外国人出演者の発言をめぐる内容分析の目的

2 トピックス提示にみられる在日外国人の日本観

3 日本人ステレオタイプをめぐる議論展開

4 外国人出演者の言動は何をもたらしたか―結びにかえて

第5章 番組にみるジェンダー・ステレオタイプ

1 娯楽番組とステレオタイプ

2 日本の男女平等政策とマスメディア

3 「ここがヘンだよ日本人」のジェンダー解析

4 番組におけるジェンダー・ステレオタイプの検討

5 結び―「外国人」が果たした役割の複雑さ

第6章 メディアによる女子高生イメージの再生産

1 近代メディアと「少女らしさ」

2 「女子高生」のイメージマップ

3 女子高生イメージのコントラスト

4 女子高生イメージの構築と再生産

第7章 番組の視聴効果とその持続性

1 研究課題の設定と方法

2 番組視聴に関する調査結果

3 知識面への視聴効果に関する結果

4 イメージの視聴効果に関する結果

5 態度面への視聴効果に関する結果

6 第3の研究課題の設定と方法

7 各方面における視聴効果の持続性

8 総合的な考察

Ⅱ テレビCMが映し出す外国イメージ

第8章 テレビCMに現れる外国イメージの動向

1 研究の背景―テレビCMと外国イメージ

2 研究の目的と方法

3 CMおよびキャラクターの特性に関する検討

4 外国要素の使用率

5 CMに登場する外国および外国人の特性

6 外国度の高いCMにおける外国・外国人イメージの機能―結びに代えて

第9章 ヘアケア関連CMに見る異文化需要と日本人アイデンティティ

1 日本人と異文化受容

2 ヘアケア関連CMの内容分析

3 商品により異なる主人公の毛髪描写

4 日本人の異文化受容の特徴―日本人アイデンティティとの関わりから

第10章 CMにみる「外国人」カテゴリーと日本人の自意識

1 単一民族社会の神話と文化ナショナリズム

2 テレビCMにおける「外国人」

3 CMにみる日本人の自意識

4 ナショナルなアイデンティティの神話とメディアリテラシー―結びに代えて

第11章 日本のテレビに現れた「外国人」の表象と異議申し立て

1 日本のテレビCMにおける「外国人」の表象

2 他者を表彰することに潜む権力

3 「外国人」表象に関する当事者からの意義申し立て

4 「外国人」による意義申し立てに対する「日本人」の受け止め方

5 考えるべき課題

Ⅲ 2002FIFAワールドカップと外国イメージ

第12章 メディアイベントとしてのFIFAワールドカップ―テレビ報道の内容と評価―

1 2002FIFAワールドカップと研究目的

2 W杯関連報道の推移―量的分析

3 韓国関連報道の特徴―質的分析

4 W杯関連報道に対する大学生の評価―質問紙調査

5 W杯というメディアイベントを振り返る―結びに代えて

第13章 ワールドカップによる外国イメージの変容―日韓共催によって韓国イメージはどう変わったか―

1 メディアイベントと外国人イメージ

2 外国名・外国人名の自由想起による分析

3 外国人イメージ変化から探るメディアの影響

4 韓国イメージ変化の特殊性

5 考察

Ⅳ メディア利用と外国イメージの発達

第14章 子どもの外国イメージとメディア

1 子どもの外国イメージは変化しているか

2 調査の方法

3 子どもの外国に関する知識

4 子どもの外国イメージ

5 外国イメージの形勢に関連する要因

6 まとめと考察

部屋主の感想

とりあえず、なんかすごいショボイ感じがします。これで3500円+税かと思うと泣けてきます(自分で買っていたらきっと泣いてるでしょう)。

先生はタイトルや副題がなかなかいい感じなので購入したものだと思うのですが読んだ形跡はありません(タイトルや副題が面白そうだから買ってみて、目次を見て読むのを止めた可能性があります。もともとメディア論自体、部屋主がやってたからやP・ブルデューの思想を追う過程で出てきたものだと思いますし)。

内容に関しては目次を読んでもらえるとだいたいわかってもらえると思いましたの面倒なのではしょりました。というか、これだけ細かいと部屋主の抜粋はいいかなと。長くなりますし。

タイトルはいいのですが、やってることはかなりしょっぱいです。「ここはヘンだよ日本人」のTV番組の分析・検討は非常に細かくてさすが学者ですなとは思いますが、それだけです。

考察やらなんやらに深みがないのですよね。他の分野の勉強をそれほどしてないのではないかという印象を受けます(もちろん部屋主の勉強不足でそう感じるのかもですが)。データの解析はいいのですが、どうにも主観的、もしくは物足りない考察が多い気がします。

でもって、これだけの番組やCMの分析・検討をもってメディア・ステレオタイピング研究と言えるその根性がすごいです。もっと別のタイトルにせねば詐欺じゃないのって思ってしまいます。

部屋主ごときでも卒論の時でもそんなタイトルはいかんだろと指導教員の教授に怒られて、「~に関する一考察」というタイトルに変更した経験があったりします(この本をくれてちょくちょくこのブログに登場する先生とはまた別の人です)。

CMに関するデータもそこだけでいいのかって思ってしまいますし、質問紙調査も範囲が狭い上に人数も少なく、よくぞそれでそこまで言えるなといった印象を受けました。

「ここがヘンだよ日本人」の番組内容の表や、統計データの分析結果はけっこうよく登場するのに、質問調査書そのものがついてないのもやりきれないです。論文を見ろってことかも知れないですが。

メディア論も社会学も社会心理学も大好きな分野だけに、読了後に色んな意味で凹んだ1冊でした。

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コメント

>内容に関しては目次を読んでもらえるとだいたいわかってもらえると思いましたの面倒なのではしょりました。

爆笑しました。

投稿: ふる | 2007年4月 9日 (月) 18時36分

シンさん、こんばんは。

この本、値段も含めて論文に近い感じがしました。
そういえば、一番最初にシンさんにコメント頂いた「脳科学から~」も実はそんな感じでしたけど。

コメント頂いた本の売上ですが、記事で紹介した土井英司さんとか、親しくしてもらっている鮒谷周史さんあたりだと、1通のメルマガで100冊とか売ってるみたいですね(汗)。

それとビジネス書の場合、会社の経営者さんですとか、自営の方が買ってくれる(経費で落とせますし)方や、サラリーマンでも自己投資をなさっている方が多いので、私のブログでもそこそこ売れたりします。

もちろん、アマゾンでも5%とかですから、20冊売らないと足が出るわけで、私の場合はほとんど足出まくりですが(涙)。

投稿: smooth@マインドマップ的読書感想文 | 2007年4月 9日 (月) 19時51分

こんにちは!(^-^)
早速のレビュー、ありがとうございます!!

でも・・・
>なんかすごいショボイ感じがします。
との感想に、ええー! Σ( ̄□ ̄;) ・・・です。(笑)
タイトルは興味をそそられていいのに・・・
ですよね、ホント。
でも、「ステレオタイプ」という言葉を知ったので、収穫アリです☆
ありがとうございました。m(_ _)m

投稿: caren | 2007年4月10日 (火) 12時07分

目次をさっと眺めながら
おっなかなかおもしろそうやん
と思ったのですが
目次の長さに途中で読み飛ばして
シンさんのレビューから読みました。

むぅん。ざんねん。

投稿: 月下 燕 | 2007年4月11日 (水) 07時10分

>ふるさん
狙ったわけではございませんが
結果的にわらってもらえてよかったです^^

投稿: シン@部屋主 | 2007年4月11日 (水) 15時51分

>smoothさん
確かにこれは論文ですね。
でもそれにしては考察が甘いんですよね。
まぁうちの教授の言うところの専門に自生してることの
弊害がもろに現れてる感じがする1冊でした。

にしてもsmoothさんはそれなりに稼いでるみたいですね。
私もビジネス書でも読んで
お菓子をやめて本のランキングにいこうかな・・・
悩むところですヽ(´Д`;)ノアゥア...

投稿: シン@部屋主 | 2007年4月11日 (水) 15時58分

>carenさん
いえいえ^^
反応してくれるととてもありがたいので^^
内容はまぁショボショボです。
残念ながら(;´д`)

投稿: シン@部屋主 | 2007年4月11日 (水) 16時04分

>月下燕さん
タイトルは非常に良いのですけどね。
それに内容が追いついてない感じです。
記事にも書きましたが、
うちの先生ならこのタイトルだけで怒りますね。

投稿: シン@部屋主 | 2007年4月11日 (水) 16時13分

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