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勇午 ロシア編 下

部屋主の好きな「ロシア」編の後半です。「ロシア編 上」の記事はこちらです。

なぜかアフィリエイト画像が小さいのしかなかったのでこれでいきたいと思います。

アフタヌーンKC版の5巻の表紙のタイトル「勇午」の文字はロシア語だったりします(ロシア編は4巻の途中から6巻の途中までの約2冊になります)。

勇午―The negotiator (ロシア編下) Book 勇午―The negotiator (ロシア編下)

著者:真刈 信二,赤名 修
販売元:講談社
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部屋主の独断ランク:

   作品全体ランク:

だいぶネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

様々な謎を秘めたままに始まった「ナージェンカ」の亡命交渉。

その中身を知るべく行動した勇午が、協力を依頼した「リューバ」とともにたどり着いたのは、2000億ドルを超える「ロマノフスキー家の財宝」でした。

しかしこの情報を入手した直後、財宝をを手に入れるために必要な「指輪」を隠していた勇午は、そのためロシア内務省対内防諜局に拘束されてしまいます。

拘束された勇午は、科学者でもある「ヴィクトル中尉」による最も効果的な拷問を1週間にもわたり受け続け、ついに精神に異常をきたし指輪の所在を言ってしまいます

拷問により精神的におかしくなり、切り札である指輪すら奪われしまった勇午の運命、そして交渉の行方は・・・

部屋主の感想

いやぁ、この巻はじつに熱いですね。いつもながらどこから始まるかは不明なので、勇午が拷問されてる場面から感想を開始したいと思います。

勇午の醍醐味の1つである拷問ですが、今回は2つあります。まず1つ目が、科学者である「ヴィクトル中尉」いわく最も効果的な拷問である「無意味で単調な質問を繰り返し、その都度回答を強制する」というものです。こうすると個体差はあるものの「いずれは自我が崩壊しますが、その直前に全ての記憶が取り出せる」というわけです。

で、あらすじはここでとめてあるわけですが、ぶっちゃけ(なんかキムタクが流行らせてからこの言葉嫌いなので使いたくないのですが)精神が崩壊するまでが演技です(たぶん)。指輪を奪われるのも含めて(たぶん)。

頭がおかしくなったフリをして監視が去ってから、すぐに普通に戻る場面はある意味で予想通りとはいえ(だってほんとに狂ってしまったら物語が続かないわけです)、笑えるくらいの豹変ぶりです。

でも、この場面では、リューバが拷問を受けているのは予想外だったようで、ちょっと勇午にしては考え不足かなって気がしないでもないです。

次は対内防諜局に捕まらないように、零下40℃の吹雪(「マロース」というらしい)の中を渡るシリアスな場面ですが、「小暮(勇午の仲間、メカニック担当)」の機械(GPSかな?)に文句をつけてるあたりが、「上」のこの物語の最初の小暮とのやりとりと比較して面白かったりもします。

でもって次は、実はロシアのスパイで、指輪回収の目的で8年もの長期に渡り「セルゲイ(依頼者の死んだ父)」と「アンドレイ(依頼主)」の秘書についていた「オリガ」との交渉場面なのですが、ここがまた熱いです(どう熱いかはいつも通り↓の台詞コーナーで)。

言葉、そして表情が実に巧みで(今後もまだ上達する絵を見ていると、絵がまだついていってない部分もありますが)、これぞ言葉の戦いの醍醐味ということを教えてくれる場面かと思います。というかそういう熱い交渉場面がこの後続きます。

で、次はヴィクトル中尉との交渉場面ですが、ここでは相手を意図的に操作する交渉がお目にかかれます。まぁ交渉というほどではないかもですが、場面としてはけっこう好きです。今後の展開も含め、言葉が如何に力を持つかがよくわかるシーンですので。彼に関してはこの後の彼自身の拷問シーンも渋いです。さすがロシアですってタイプの拷問です。

にしても、勇午の交渉を見ていて気になるのは、どこまでが相手を操作するためのもので、どこまでが本心なのかなのですよね。

ヴィクトル中尉との交渉は最初から最後まで計算づくという感じですが、オリガ大尉との交渉は、計算づくで近づき、心を揺さぶった後、相手の逃げ道をちゃんとつくりそこへ誘導してるわけですが、その途中が本心を熱く語ってるという感じで。もちろん途中のソコも計算と言えなくもないですが、その辺はやはりそうじゃないと部屋主は思いたいです。

再びというか、対内防諜局にわざと捕まって計算どおりの交渉にして2回目の拷問がはじまるわけですが、ここは実に熱いです。部屋主が勇午にハマった(出会った)のはここからでした。ボコボコにされて自白剤を打たれた後のあの台詞にビビました。よくまぁこんな発想が出たものです。ここは是非とも読んでみて欲しいところです。

この後の行き詰る「ガラーホワ少将(対内防諜局の最高責任者)」とのやりとりもいいですね(顔の傷が治ってるのは愛嬌です。きっと)。拳銃を額に押し付けれても表情1つ変えない勇午が素敵です。またガラーホワ少将の見下す表情が残忍でいい感じです。

でもって、ラストのナージェンカの前での(「の前での」ではなく・・・というまさかの展開だったりもします)指輪の謎解き場面が非常に熱いです。勇午はラスト2話くらいが非常に熱いことが多いのですが、ロシア編のラストである26話「ロシア」はひたすらグッときます

というか、とにかくクサイです。よくまぁ「僕は人の心に賭けたんです」なんて台詞がサラリ出るもんです。彼以外が言ってたら殴ってるところです(ちなみにこの台詞の背景の絵は宗教画を意識してるのかなって感じのとても素敵な絵だったりします。もちろん部屋主は好きです)。

でもって、ナージェンカがありえんくらい可愛らしいです。「萌え~」という意味ではなく、その熱い言動によってです。ネタバレするので書けませんが、色んなカッコいい台詞や場面がたくさんあるこのロシア編でも、もっとも泣けるこのラストの一連の場面の中で、とても素敵な台詞を彼女は言ってくれます。

ナージェンカの言動に触発されての、オリガの言動がまた泣けます。勇午の「12歳の少女でさえ~(以下自主規制)」の台詞もきますね。この後の勇午とガラーホワ少将のやりとりもまた。

この場面は、脇役のオッサンを含め、全員要所要所で非常にいい表情をしてますので、是非とも漫画で確認して欲しいです。特に↓に書いた場面のオリガの表情は秀逸です。上記の「僕は人の心に~」って言ったときのガラーホワ少将の表情も(妙に笑える)。

それにしても勇午のラストはやはりたまらんですね。皆様も是非ともお試しあれです。あくまで評価は部屋主の独断なのであれですが、勇午という物語自体は色んな友人に好評をだったりですので、皆様も楽しんでもらえると思います(血を見るのが嫌いな方はダメかもですが)。

この巻の部屋主がグッときた台詞

・・・・・初めて 何かが愛しいと感じた」byオリガ

8年前、わずか19歳で指輪回収の任務についたオリガに勇午が話しかけてる(交渉している)時の台詞です。

勇午「その頃の君は任務をどう考えていた?」→オリガ「何も考えない 感じない そのように訓練されていた」→勇午「君は外国から自分の祖国が音を立てて崩れて行くのを見たわけだ それでも君は何も感じなかったのか?」という言葉に続く台詞がコレです。

この後のセルゲイとオリガの回想シーン、「それは僕も同じだ」という台詞、セルゲイの遺言を執行する形でというよくわからん形での依頼の承諾はここへの伏線だったのかということも含めて、この場面全体が好きです。

そんなに自分が可愛いですか」by勇午

ヴィクトル中尉とのやりとりの最後の台詞なのですが、勇午らしからぬいやらしい顔で言ってます。

あなた本当にこの国が好きなのね 私も大好き ただ 今まで 愛し方を忘れてたのね ありがとう」byオリガ

ラストの一連のシーン中からの抜粋です。他との関連性が見えてこないので上げてみました。台詞もいいですが、ここはオリガの表情が絶妙です。泣けます。

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コメント

お久しぶりです。
しばらく家をあけてました。。。またよろしくお願いしマース。

投稿: EMI | 2007年4月26日 (木) 19時24分

拷問術には興味あります。
爪の間に爪楊枝を刺し込む
眼球をあぶる
などのオーソドックスな痛い系よりも、
一定間隔で水滴を眉間に落とし続ける
最初に要求を伝えた後は頸動脈を圧迫して意識を落として
すぐ復活させてはまた落とすを淡々と延々と繰り返す
などの精神的にくるほうが想像力が広がってぐっときますね。
勇午の質問責め、言葉責め拷問もなかなかぞくぞくしそうです☆

投稿: 月下 燕 | 2007年4月27日 (金) 00時42分

>EMIさん
こちらこそよろしくお願いしますm(__)m

投稿: シン@部屋主 | 2007年4月27日 (金) 23時06分

>月下燕さん
オーソドックスな痛い系はもとより
水滴のようなマニアックな拷問を知ってるとはさすがですね。
基本的にその地域や民族特有の痛い系拷問が目白おしな感じの勇午ですが(もちろん毎回そんなにバリエーションがあるわけではないですが)、ロシア編ではこんな感じです。
基本的にこの後の香港編や、もっと後の中国編の拷問はえげつないです。

投稿: シン@部屋主 | 2007年4月27日 (金) 23時09分

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