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うしろのしょうめんだあれ

最近ストレスが溜まってるせいか(仕事をしてないストレスってけっこう大きいね)、妙にホラー小説読みたい症候群にかかってる気がします。ということで、近所の潰れそうな本屋さんで見つけたホラー小説です。

うしろのしょうめんだあれ Book うしろのしょうめんだあれ

著者:鎌田 敏夫
販売元:角川春樹事務所
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部屋主の独断ランク:C

あらすじらしきもの

山梨県の山岳地帯で、集中豪雨によって山中に埋められていた長い黒髪を持つ着物姿の女性の死体が発見されます。

「小夜子」は長い黒髪を濡らしたまま、汚れた着物姿で山道を歩いていました。思い出せるのは自分の名前だけ・・・

不思議な警察官に助けられ、小夜子は新宿へと辿りつきます。そこで再び警察官と再会した小夜子は、彼から「きみは死んだ人間なんだ」「人の後ろに立つと、その人の怨みの中に君の怨みが入ってしまう。そして人を変貌させてしまう」「誰かに後ろに立たれるな。死んだ人間の怨みや憎しみは、死んで彷徨う人間の中にも入ってくる」「忘れずに愛してくれてる人、忘れなれないほど憎んでいる人には姿が見える」と告げられます。

少しでも記憶を取り戻そうと警察官に教えられた自宅で、小夜子は父母と再会します。けれど、痴呆症の父は小夜子を「八千代」と呼び、母は小夜子を見たショックで脳内出血をおこし意識不明の重体となってしまいます。

結局何が何やらわからずに町を彷徨う羽目になった小夜子は、うっかり盲目の女性の背後に立ち、彼女に憑依してしまうのです。

小夜子に憑依され、自分では意味不明な行動をとってしまうことはあるものの、佳代子は普通の生活を送っていました。しかし、ある日佳代子はレイプされてしまうのです。

芯の強い女性である佳代子は、無意識からの小夜子の助けと、視覚の代わりに発達した嗅覚で、犯人逮捕に大きく貢献します。

後日、逮捕された犯人の自宅で日本人形が発見されます。人形の髪が人毛だったことが気になった小関刑事は人形の髪の毛のDNA鑑定を行います。すると山梨で発見された身元不明の女性の死体の髪の毛と人形の髪の毛のDNAが一致したのです。

これで事件解決にかなり近づけると思われましたが、女性の身元を探るために人形を調べると、人形が作られたのが大正初期という予想外の事実だったのです・・・

部屋主の感想

ホラーというよりはオカルト要素のあるミステリといった感じかと思います。まったく怖くはないですね。

なんかやたら長いあらすじになってしまいましたが、ここまでで約3分の1くらいですかね。でもって、ここまではかなり面白いです。

山梨で発見された死体は誰なのか?小夜子は何故殺されたのか?父はなぜ八千代と呼んだのか?人形と死体のDNAが一致したのはなぜか?小夜子と佳代子の運命は?と、色々な謎やら伏線やらが出てきて、後々どうなっていくのか非常に楽しみでした。

でも、この後は微妙になっていきます。きちんとまとまってないことはないのですが、どうにもこじんまりとした、なんか「やれやれ」というため息の出そうな感じで終わってしまいました(怖くなかったのも含めて)。少々納得いきかねる箇所もいくつかありましたし。

あと、中盤から後半にかけて増えてきた性的な場面がイマイチ好きになれなかったのがマイナスポイントかと思います。部屋主は助平ですが、ホラー小説に限らず、物語には本筋に必要のないセックスシーンは入れないでと思ってる人間なものでして(そういや先日読んだ「」もへんなところでセックスシーンがあってうんざりしました)。

もちろん、そういう男女の性的なものをメインテーマの1つにでも選んでるなら全然セックスシーンが入っていても良いと考えてますよ。

で、この物語ではある程度、性的なものがメインテーマの1つかもという考えもあるのですが、そうだとすると少々迫力や説得力に欠け、描ききれてないように思う次第であるのです。

以上、最初は面白かったのに・・・って感じの作品でしたね。読んだことある方いましたら是非とも感想教えてくださいね。

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コメント

ホラーか…こういうのって確かに無性に欲しくなりますよね

俺も時々無性にホラー映画見たくなったりホラーゲームやったりしてますよ

そしたら友人が「お前は自分で鏡みたらそれが一番ホラーじゃん」って言われた

どういう意味だYO!!

投稿: アゴル | 2006年9月14日 (木) 00時09分

「本筋に必要のないセックスシーン」

わらわが、小6位の頃に読んだ鎌田 敏夫の里見八犬伝もそんな感じだった様な気がするぞよ。

ドキドキしながら読んだ記憶があるのじゃ♪

投稿: お局様 | 2006年9月14日 (木) 00時21分

>>アゴル君
おぉ、アゴル君も変質者症候群の仲間でしたか!
やはり(笑)
>鏡を見るとホラー
さすがですねぇ~
私はただ男前がうつるだけですから(嘘)

投稿: シン@部屋主 | 2006年9月14日 (木) 03時35分

>お局様さん
よく里見八犬伝の作者だと気づきましたね!
さすがです。
私は購入するまで気づきませんでしたよ(-盆-;)
もうこういうのを
ドキドキしながら読む年齢ではないですからねぇ( ̄ε ̄;)

投稿: シン@部屋主 | 2006年9月14日 (木) 03時37分

こんばんは、十一月うさぎです。
あらすじを読んだ限りでは、長い黒髪の着物の女性の怨念によって、小夜子にも難がかかり、そして、佳代子さんは、レイプされてしまいます。

佳代子さんが気の毒でなりません。

女性がレイプされた心の傷って、とってもとっても深いものだと思います。
(私はレイプされた経験はありませんよ)

著者が男性ですね。
男性の視点から発想したストーリー構成だと思いました。
犯人に導く為には、レイプという方法ではなくても、他の方法でも良かったのではないか?と思います。

性描写があれば、本の売り上げが伸びますから、そういう点を考慮すると、仕方がないのかもしれませんね。

投稿: 十一月うさぎ | 2006年9月14日 (木) 19時47分

>>十一月うさぎさん
見事な推理です(^д^)
私もそのように推理していたのですが・・・

>レイプという方法ではなくても
私も全くもって同意見なわけですよ。
論理的な必然性があればまだしも
それすら見あたらないものでして。
でもってそれを含む男視点(というか著者の視点)が
気に食わなかったのが評価が下がったのです。

でも佳代子の強さがこの作品の救いですかね。
あんまり好きなタイプの人間ではないですが・・・

投稿: シン@部屋主 | 2006年9月14日 (木) 22時05分

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