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虫送り

先日読んだ「」の中に、このタイトルと同じ言葉が出てきていたので気になったのと、あらすじに大好きな分野である「バイオ・ホラー」という字があったので購入してみました。

Cimg2028題:虫送り

著者:和田はつ子

発行年:平成12年

部屋主の独断ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

進学校に通う優等生「佐竹まゆ子」は、息苦しいその環境から逃れるべく、大好きな蝶を見るために黙って北海道へと旅立ちます。そこで彼女は端正な顔立ちの男に騙され睡眠薬を飲まされてしまいます。

気がついたまゆ子は地下室に閉じ込められており、椅子に四肢をピアノ線で拘束されてしまいました。次に、男は部屋の電気を消し、無数の虫を解放するのです。そして、解き放たれた虫たちはまゆ子の体を喰い荒らしていくのです・・・

アイヌのシャーマンの血をひく文化人類学者「日下部遼」は、アイヌの食文化研究のためと、友人のキャリア刑事「水野薫」の北海道で発生している連続失踪事件の調査のため北海道・井戸無村に滞在しています。村では、生物農薬とし産みだされたテントウムシやそのフンを主食にするアリが、密かに異常繁殖をはじめていました。

日下部が資料を見せてもらう喜多川家は、テントウムシによる害虫駆除に反対していている祖父達三、村で医者を営む孫の諒子、諒子の腹違いの妹で何かと問題児の翔子の3人暮らしです。

ある日、達三は、村にテントウムシをもたらしほとんどの村民からは感謝されている速見と喧嘩をを起こしてしまいます。翌日、何かとコンプレックスのある速見は前日のこともあり、衝動的に翔子の首を絞めてしまいます。

達三がすぐ発見したこともあり、特に問題はなかったはずなのですが、その夜から翔子は食欲が突然旺盛になったりと、嗜好が変わっていくのでした

一方、村では虫の増加という現象に疑問を持ち始めた人々が次々と変死しはじめるのです・・・

部屋主の感想

きました!これは面白いです!怖いというよりは気色悪いです。虫による惨殺シーンや、解剖した死体から虫がわらわらと出てくるシーンなど、想像するとかなり気持ち悪いです。でもそれがいいです。是非とも映像化希望です!

虫嫌いな人は多いと思いますが、そういう人こそ読んでみてください。おそらくその日はうなされると思いますから。

少々、流れ的には邪魔かと思う縄文やアイヌの食についての話は、けっこう楽しめますし、物語に厚みを出しています。にしてもよく色々と調べたもんだと感心します。勉強になりました。

多少の中だるみやあんまりいらないんじゃないの?っていうエロシーンもありますが、けっこうサクサクと読めます。しょっぱなから、ショッキングな惨殺シーンを入れて読者を引き込むという憎い演出のおかげかと(虫好きな人も嫌いな人もとりあえず最初だけでも読んでみて)。

ラストの尻すぼみ感はやはりありますが、これはまぁ内容的に考えてある程度仕方ないかと思うので許容範囲内です(というかならざるを得ないかとも。あと、こういう風な終わり方のパターンも好きなので)。

あと、アリがけっこうメインとして登場するのですが、部屋主は毎年アリに襲われているので、いつかホラー小説を書くときにテーマに・・・なんて考えていたのですが、先にやられていたので少々凹みました。

でもって、さらに生物の進化という(他にも自然との共存とかもテーマかと)、これまた部屋主が小説を書くときは盛り込みたいと考えていたテーマ(「瀬名秀明」さんの影響です)も入っているし、部屋主が多少学んできた人類学や民俗学も入っているしで、これまたとても悔しいです。

でも、自分の目をつけていたテーマが、こうやって面白い作品として出来上がってるのは逆にとても嬉しかったりもしますね。あくまで目をつけていただけで面白い作品ができるなんて保障はないわけですし(というか書くかどうかがまず不明。部屋主の場合、いつも考えて終わるだけだし)。

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コメント

それはそれは映像化してほしくはない本ですわねw
キモチワルイコワイ系は苦手なことこの上ないわたくしです。

そういえば、パラサイトイブを読んだときは怖かったけれど面白かったように思いますわ。

投稿: ojousama | 2006年9月15日 (金) 21時45分

ちょっと勘弁してくださいよ~

こういう感じの小説って


大好物なんですからっ!!
買おうかと思ったけど、お金が無いや
仕方ない!! 立ち読みだ(オイ

投稿: アゴル | 2006年9月15日 (金) 23時37分

うわ~虫か~苦手じゃ・・・。寄生虫は別物w。
ちょうど今日、ネラーの者共が
どこぞの駅のマンホールに殺虫剤を大量噴射して・・・という動画を見た所じゃよ・・・。
かなり”きもっ”な動画じゃったよ(オエッ

投稿: お局様 | 2006年9月16日 (土) 00時19分

>>お嬢様さん
これはますます映像化希望ですねぇ(^д^)
でもっておお嬢様さんに是非とも見てもらいたいです☆
苦手な人の怖がる顔・・・それがたまらんのです^^
>パラサイト・イヴ
おぉ、お読みでしたか!
これは文句なくA評価の面白さだと思ってます☆
と、そんなに怖かったですか?
私はこれっぽっちも怖くはなかったような・・・

投稿: シン@部屋主 | 2006年9月16日 (土) 05時15分

>アゴル君
いやぁ~やっぱりアゴル君とは趣味があいますな^^
是非とも大きめの書店で
最初だけでも立ち読みしてみてくださいな♪
気色悪さのためたぶん購入してしまうはずですから☆

投稿: シン@部屋主 | 2006年9月16日 (土) 05時22分

>お局様さん
ちょっとネタバレしますが、
人間に寄生する虫の話なので
まさしく寄生虫の一種かと(^д^)
たぶんそれに類したこともやろうとしますよ☆
ということで是非ともお試しアレざます^^

投稿: シン@部屋主 | 2006年9月16日 (土) 05時25分

こんにちはー。
む・・・虫ですか。。虫は苦手ですー。
読んだらうなされること間違いなしでしょうね(笑)

考えただけで鳥肌が・・・(汗)

投稿: babar | 2006年9月16日 (土) 12時52分

>babarさん
虫です。最初から最後まで虫です。
とにかくムシムシしてます。
読んだらうなされるかどうか
是非ともお試しあれです・・・
きっと新しい快感につながると思いますので・・・
ちなみに、鳥肌というか、
その肌のしたを虫が這い回ったりする物語です・・・

投稿: シン@部屋主 | 2006年9月16日 (土) 14時09分

おじゃまです。
虫に食われちゃうんですか・・・
考えただけでも、ううううぞっとします。
うちの近所虫多いですし、
シンさんのレビュー読んだだけでも、
たぶんうなされます。
でも、怖いもの見たさで、
私も映像としてちょっと見てみたいような・・・)・o・(

投稿: たまの猫 | 2006年9月16日 (土) 15時16分

>たまの猫さん
虫に食べられるのです。
しかも生きたまま無数の虫に・・・
考えただけでぞっとするのが
ホラー小説の醍醐味かと^^
とりあえず怖いもの見たさで最初だけ立ち読みして
その場面を想像してみてくださいな(^д^)

投稿: シン@部屋主 | 2006年9月16日 (土) 21時00分

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