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あやし うらめし あなかなし

サイドバーのオススメ小説で紹介してる「壬生義士伝」の著者である浅田次郎さんの作品ということ、帯に書いてあった「懐かしくも怖ろしい」というキャッチフレーズと、幻想的な表紙にやられました。一度はその誘惑を振り切ったものの、2度目に本屋で出会った時は、なんと「サイン本」に変化してましたので、迷わず購入してしまいました。

あやしうらめしあなかなし Book あやしうらめしあなかなし

著者:浅田 次郎
販売元:双葉社
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部屋主の独断ランク:C

多少ネタばれ注意です。

あらすじらしきもの

1章「赤い絆」は、明治生まれの「伯母」が、少女時代をすごした、格式ある曾祖父の神社で遭遇した心中を、甥である「私」を含め、親戚の子供たちに聞かせてあげた寝物語です。

2章「虫篝(むしかがり)」は、事業に失敗した男・津山が、愛する家族とともに一家心中するかを悩んだ末に、一家全員で夜逃げした田舎で、はぶりがよかったころの自分とそっくりな人物が、家族や知人の前に現れては消えるという怪異と遭遇する物語です。

3章「骨の来歴」は、山深い山荘でトレーダーとして成功をおさめ、いい年なのに未だに若さを保つ男・吉永が、久しぶりに自分を訪問してくれた友人に対し、かつて恋人と引き裂かれた自分の半生を語った物語です。

4章「昔の男」は、「昔の男と会う」という先輩看護婦の逸見さんを「後はまかせてください」と送り出した浜中看護婦が出会った怪異の物語です。

5章「客人」は、両親の遺産によって勝手気ままに暮らすものの、今後の人生をどうしようと悩んでいる40代の独身独り身男・河津が、見慣れない店のママと知り合ったことによりはじまる怪異物語です。

6章「遠別離」は、戦争中の矢野二等兵と、現代を生きるフリーター男性・タイキの物語です。

7章「お狐様の話」は、1章と同じく、「伯母」が、「私」を含む子供たちに、自分の少女時代をすごした神社で見た「狐憑き」のことを聞かせる物語です。

部屋主の感想

カテゴリはホラー小説にしておきましたが、怖くはないです。どこと懐かしい感じのする内容と、浅田氏の書く、「ホロリ」とくる、または「じんわり」と心に響いてくる文章のせいか、文学作品に分類しても大丈夫なような気もします。

物語としては、部屋主の好きな二転三転するようなことはないし、ラストをはっきり描かない話も多いので、本来ならば評価を下げたいのですが、上記のように浅田氏の書く文章の流れ(?)が部屋主はけっこう好きなので、評価は当たりさわりのないCとなります。

部屋主個人としまして、2章、3章が好みです。

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コメント

こんにちは!
TBありがとうございました。
TBに関してはご心配をおかけしました~

じんわりと心に響いてくる文章!まさにそうですね~
それぞれの話に味わいがあってとっても良かったです。
これからの季節にぴったりの短編集ですよね

投稿: エビノート | 2006年7月31日 (月) 17時16分

>エビノートさん
コメントありがとうございます^^
浅田さんの書く物語は、そのものも魅力ですが
彼の生み出す文章自体も私にとっては魅力なのです☆
ということで今後ともよろしくですm(_ _)m

投稿: シン@部屋主 | 2006年7月31日 (月) 17時30分

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受信: 2006年7月31日 (月) 17時08分

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受信: 2006年9月27日 (水) 23時09分

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