« コンビニ日記-1 | トップページ | 贅沢冷やし中華 »

ご臨終メディア

本日、関東だけは放送されていない関西発の有名人気番組「たかじんのそこまで言って委員会」に著者が登場し、本の紹介もちょっとされていたので今夜はこの本のレビューにしたいと思います。

ご臨終メディア―質問しないマスコミと一人で考えない日本人 Book ご臨終メディア―質問しないマスコミと一人で考えない日本人

著者:森 達也,森巣 博
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

部屋主の独断ランク:

内容紹介のようなもの

オウム真理教のドキュメンタリー映画「A」等で有名な森達也と、「ナショナリズムの克服」等で有名な森巣博の2人が、「質問しない」「見せない」「懲罰機関化」という3つをキーワードに、新聞・テレビの機能不全抗議を怖れる報道善意の一般市民といったメディアの問題について対談している本です。

プロローグ「なぜ軸がずれるのか」では、「善意を前提に成り立つ社会」、「ジャーナリズムの定義」、「客観報道」、「両論併記」といった問題点を浮き彫りにして、議論が開始されます。

1章「報道番組の悲惨な現場」では、「ほとんど社員のいない製作現場の実態」、「大手マスコミ人の給料の高さ」、「競争原理の働かないシステム」、「責任の所在が曖昧な構造」、「教育と洗脳・メディアと洗脳の関係」、「TV番組の著作権」、「疑問を発することの出来ない・モノを考えることのできない日本人の量産」、「視聴率とニュースと情報操作」、「一社しかない視聴率調査会社」、「広告費と放送内容」、「権力との関係」といったような問題について対談しています。

2章「質問しないメディア」では、「メディアの世論誘導」、「民意が与える権力」、「マスコミの質問する能力のなさと、情報を受け取る側の無知さゆえに生まれる、互いに従属しながら主体を喪失しているメディアと国民の関係性」、「客観報道という逃げ口上」、「抗議やリスクを回避しようとするメディア」、「自主規制や表記統一の無自覚レベルの自縄自縛」、「世論の存在」、「ジャーナリストの役割」といった問題について対談しています。

3章「見せないメディア」では、「公正中立を信じ込むマスコミの懲罰機関化」、「報道に携る意味と意義を考えないマスコミ」、「主体性決定を誰かにして欲しいと無自覚的に望むマスコミ」「公益性の強調」「被害者と相手を知らないことによる憎悪と報道の関係」、「ジャーナリストの責任」、「責任回避のために報道しないという『無知の技術』」、「会社の論理が個の感覚や主張を優先する構造」、「戦争報道と映像加工」、「報道と娯楽の線引き」、「メディアの進化とマーケットの思考停止」といった問題について対談しています。

4章「懲罰機関化するメディア」では、「他人の不幸を食い物にしているというジャーナリストの自覚」、「ジャーナリズムの客観性志向と、自分たちは客観的でなないという自覚とその喪失」、「メディアによる誤った民意形成」、「御用学者」、「ひらめ裁判官」、「警察の闇」、「モザイクの乱用」、「危機を煽る報道の影響」、「人権弁護士」、「過剰な感情移入」といった問題について対談しています。

5章「善意の行方」では、「『世間』の侵食」、「危機を煽ることによる視聴率操作」、「本当らしいで済むメディアにおけるリアリティ」、「情報量の増大と受容する側の想像力の欠如」、「『われわれ』と『かれら』を分けることによる想像力の低下機能」、「善悪二元論と情報操作の関係」、「憎悪と善意の関係」、「ジャーナリストの善意と、自分が手を汚しているという自覚のなさ」、「メディアにおける善意と分かりやすさの関係」、「曖昧なものをムリにわかったフリをすることと、わからないことをわかろうとすること」、「論理と情」、「他者への寛容性」といったような問題について対談しています。

エピローグ「いかに軸を捉えるか」では「メディアの特権」、「メディアは卑しい仕事であるといいった自覚」について話し、対談を終わらせています。

部屋主の感想

この本はオススメです。是非とも読んで欲しい本の中の1冊です。特にメディア論について勉強したり考えたこともないといった人には、こういう考え方もあるんだということを知って欲しいです。

紹介の中で部屋主が何を言わんとするかはつめこんでありますので、特にここで書くことはないかな。もちろん部屋主はジャーナリストではなくただの半ヒキコモリですが、このようなブログをやっている以上は、できるだけ色々な知識を手に入れて客観的なところはそうできるように努力し、同時に客観的なんてものは存在しないと、もっと自戒していきたいと思います。

『分かりやすさ』の罠」あたりを同時に読むと、より思考の幅が広がると思いますので是非ともお試しください。

この本からの部屋主が選ぶ格言

①「悩み続けることがジャーナリストの仕事です」

②「これほどグローバリゼーションが進捗した現在において、僕らにとって無関係な戦争などありえない

③「質問する能力を奪い、自己の保身しか考えない権力。質問もしない、報道もしない、メディア。考えない、抗議しない私たち

この辺を戒めとして、部屋主は勉強を続けたいと思います。皆様もそうだったら嬉しいな。

人気blogランキングへ←読みたいと思った方はポチっとm(__)m

|

« コンビニ日記-1 | トップページ | 贅沢冷やし中華 »

コメント

こんにちは!
「たかじんさん」の隠れファンでしたよ!私。元々関西人じゃないんですが、大学中&こっちに来るまでの数年住んでTVで「激濃い味」だしてる「たかじん」さんにはまりました。
深夜に放送してる番組、すごいですよね。かかさず観てました。

本のコメントになってなくて、すみません…。

投稿: ベル | 2006年6月12日 (月) 10時46分

>ベルさん
ベルさんも関西に住んでたことがあったとは^^
ちょっと驚きです。
たかじんは面白いですよね。
深夜の番組は「たかじん1MAN」のことかな?
バイトの都合でもう長いこと見てませんが^^;

投稿: シン@部屋主 | 2006年6月12日 (月) 13時07分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ご臨終メディア:

« コンビニ日記-1 | トップページ | 贅沢冷やし中華 »