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GOTH 僕の章

知人に借りた4冊の本のラストです。小説だと1日1冊読んで記事を書いても余裕なことを発見です。

GOTH 僕の章 Book GOTH 僕の章

著者:乙一
販売元:角川書店
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部屋主の独断ランク:A

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

人間を暗黒面を覗くのが趣味の「僕」と「森野」と、どこか奇妙な犯罪者たちの奏でる物語が複数集まった短編集です。

1章「リストカット事件」は、僕と森野の出会いの物語です。人や動物を襲い、手首だけを切り取って持ち去るという事件が多発している中、僕はひょんなことからその事件の犯人とおもわしき人物を知ってしまいます。もちろん僕はその犯人の観察をはじめ・・・

2章「土」では、良心の呵責に苛まれながらも、人を棺桶に入れて土に埋めてしまう男・佐伯の回想から物語がはじまります。そして、佐伯がたまたま襲ってしまった少女の持っていた手帳には森野という名前があるのです。土に埋められても気丈な態度をとる少女と、佐伯に迫る僕・・・

3章「声」は、姉を惨殺された少女・夏海に、「姉を殺したのは僕です」、と名乗り、姉の最後の言葉を録音したテープを聞かせるといった理由で接近する「僕」・・・人間の持つ闇に惹かれ、ついに一線を超えてしまった僕と夏海の運命は・・・

部屋主の感想

相変わらず洒落た展開を見せる良作ミステリーです。部屋主は「夜の章」よりも「僕の章」の方が好きですね。

1章、話の展開も、僕の行動も予想通りでした。とはいえ、なぜ僕はその行動をとったのかという動機であるラストのオチまで読めませんでした。部屋主は少し単純に考えていました。読んでみればその理由ならと納得させられます。さすがです。

2章、これはまぁなんというか推理通り、展開も普通、オチも普通、部屋主はあまり好みではありませんね。

3章、これは大好きですね。姉との確執に悩んでいた夏海の、姉を想っての行動、ついに一線を超えてしまった僕の行動動機、伏線の張り方、意外な展開、さすがラストに持ってくるだけあって素敵なお話でした。

特に、あの伏線はどこでどう活きてくるのかといった風に、それに気づいていて違和感を感じていても、直前までその理由をわからせない読ませ方も見事です。

展開の妙味、僕の人間的魅力、この小説の主人公・僕の新しい物語を読んでみたいと部屋主は思いました。

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» 『GOTH 僕の章』乙一 [ほんだらけ]
GOTH 僕の章 乙一 2005年 角川文庫 P.242 ★★★★★ 人を殺す人間が、確かに存在している。どんな理由もなく、殺したくなるのだ。成長する過程でそうなるのか、生まれつきそうなのかはわからない。問題は、その性質を隠して、それらの人々は、普通の人間として生活しているということだ。この世界にまぎれこんで、見た目には普通の人と何ら変わらない。  しかしあるときふと、殺さずにいられなくなる。社会的な生活から離れて、狩りへ赴く。  僕も、そのうちの一人だ。 世間で好かれるような価値観... [続きを読む]

受信: 2006年11月 4日 (土) 00時20分

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