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ガラスの麒麟

知人の女性がオススメということで貸してくれました。最近はあまり読んでいませんが、部屋主はミステリー小説は大好きです。ここを見てくれる皆様もなにかオススメがあれば教えてくださいね。

ガラスの麒麟 Book ガラスの麒麟

著者:加納 朋子
販売元:講談社
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部屋主の独断ランク:B

多少ネタバレ注意です。

あらすじらしきもの

二月も終わり近づいた22日の夜、女子高生の安藤麻衣子は通り魔に刺し殺されてしまう場面からはじまります。この小説は、美しく、聡明で、幸せそうに見えた麻衣子と、彼女と関わりのあった人達が紡ぎ出す6つの短編から成っています。

1章「ガラスの麒麟」では、殺された麻衣子の同級生である直子の父・野間が主人公です(たぶん)。童話や詩の専門誌でイラストを担当している彼のところに、その雑誌上で応募している童話賞で特別賞を受賞した「ガラスの麒麟」という作品にイラストをつけるという仕事が舞い込んできます。その作者は殺された彼女だったのです。時を同じくして娘の直子が麻衣子の霊が乗り移られたような言動をはじめ・・・

2章「三月の兎」では、事件から半月後の3月、殺された麻衣子の担任教師・康子が主人公です(たぶん)。教師という仕事についに悩む彼女は麻衣子の死でますます落ち込むことに。そんな中、駅のホームでお婆さんの高価な壺が生徒の誰かが割ったという事件が起こり・・・

3章「ダックスフンドの憂鬱」では、舞台は4月、自分の外見を自虐的にダックスフンドとたとえる中学生の高志が主人公です(たぶん)。そんな彼に幼馴染の美弥から飼い猫が重症だから助けてという電話がかかってきます。病院で診察を受けたネコの傷は明らかに鋭利な刃物によってつけられたものだったのです・・・

4章「鏡の国のペンギン」では、五月に入り、暗黙の了解のうちに忘れられていたはずの麻衣子の死ですが、「麻衣子の霊に気をつけろ」というトイレの落書きが発見されたことによって再び生徒達の噂に上がってきます。それを聞いた康子と保健教諭の神野は・・・

5章「暗闇の鴉」では、六月に入り、かつて麻衣子と同じ学校に通っていた由利枝のもとにに、彼女を中傷する手紙が届きます。かつての彼女の犯した罪について語っているその手紙の差出人は、二月に殺されたはずの麻衣子だったのです・・・

終章「お終いのネメゲトサウルス」では、物語は七月に入ります。イラストレーターの野間は、麻衣子が残した「ガラスの麒麟」という作品を、彼女の生きた証に残したいと思い行動に移します。彼の親友であり彼女の作品に目をつけていた大宮や、保健教師の神野など、多かれ少なかれ麻衣子と関わった人間達が、彼女をコアにし再び集まり、物語は収束へと向かいます・・・

部屋主の感想

状況の描写に少々くどいところを感じますが、皮肉や言葉回しなどもなかなかに面白いし、なにより登場人物の心を繊細に描く筆力は素晴らしいです。部屋主のお気に入りは、1章・5章・6章ですかね。人生における偶然性や必然性、生と死、そしてその意味についてよくに考えさせてくれる良い物語だと思います。ただミステリとしてはどうなんだろうと思いますが。ミステリ色は6章はくらいなんですよね。まぁその6章か面白いんだけど。

人間はいつになったら正しい道を選択できなかったという負い目から自由になるのだろう?」と作中で野間が語っていますがまさにその通りでしょう。人生に「たら・れば」をつけることはできないとわかっていても、あのときこうしていれば・・・と悩んでしまい後悔するのが大好きな部屋主なのでした。

物語的には2・3・4章はあまりいらないし(言い訳程度に伏線もあるんですがそれがどうにもあれでして)、内容的にさほど濃い気がしないので全体的評価を下げてしまう要因です。でも少女達の心象風景の描写がいいのでBランクです。

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